【2022年】春(早春)から楽しめる花苗6選!

【2022年】春(早春)から楽しめる花苗6選!

待ちに待った花の季節が到来しました。「今年はどの花を育てようか」と、ワクワクしながら計画を立てている方が多いのではないでしょうか。

今回は春の花の楽しみ方と、フマキラーのグループ会社であるFSブルームが厳選した6種の花苗をご紹介し、春の花のお手入れポイントも解説いたします。

春の花の楽しみ方

春の花の楽しみ方

ひと口に春の花といっても、咲きはじめるタイミングはそれぞれに異なります。春の花を開花の時期で大別すると、俗に「早咲き(はやざき)」と呼ばれ2月ごろから咲く「早春(そうしゅん)系」と、「遅咲き(おそざき)」と呼ばれ4月ごろに咲く「晩春(ばんしゅん)系」に分かれます。

今回は、ゴールデンウイークより前に入手できる早春系の花苗を6種類ご紹介いたします。早春系の花は比較的寒さに強いため、早い時期から植えられるうえ、適切な管理をすれば暖かくなってから見舞われる遅霜(おそじも)にも耐えられます。

また、色が豊富な春の花苗は、同じ種類を植えただけでも明るく華やかな点がメリットです。ほかの草花と寄せ植えにすれば、さらにボリュームが出て豪華な演出ができます。鉢植えの高さを変えて置いたりハンギングにしたりして、空間も有効に活用しましょう。

春の花については「春に咲く花10選 ~たくさんの花々に囲まれて思いっきり春を感じよう~」、寄せ植えについては「春の寄せ植えを楽しもう!おすすめの花や苗選びのポイントを解説」「寄せ植えの基本と作り方。初心者でもおしゃれに仕上げるコツも解説!」の記事も参考にしてください。

春のおすすめ花苗6選!

それでは、FSブルームがおすすめする春の花苗6選をご紹介いたします。

① カリブラコア

カリブラコア

【概要】

  • ナス科カリブラコア属
  • 一年草、多年草

原産は南アメリカなどで、ペチュニアに似た小さな花を咲かせます。花の色はピンクや白、黄、オレンジ、紫などと非常に豊富で、開花期が長く夏を越して秋まで咲き続けることもあります。複数の色の花苗を植えれば、カラフルで華やかな空間を演出できます。灰色かび病やアブラムシの被害に注意しましょう。

【おすすめの品種】

【おすすめの品種】

FSブルームがおすすめするカリブラコアの品種は「カリー」です。株の全体をおおうように花が咲き、見栄えのよい点が特徴です。それぞれの株の生育がそろいやすいので、混色した花だんや寄せ植えにおすすめです。

ペチュニアについては「【ペチュニアの育て方】種まきの方法や初心者におすすめの品種も紹介」、灰色かび病については「【被害が広がる前に対処しよう!】灰色かび病の症状と対策について」の記事で詳しくご紹介しています。

② ゼラニウム

ゼラニウム

【概要】

  • フウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
  • 常緑の多年草

原産は南アフリカのケープ地方で、ヨーロッパの窓辺を飾る花として知られます。花の色はピンクや白、赤、オレンジ、紫などで、一重(ひとえ)や八重(やえ)の花がボール状に咲きます。開花期が長く、夏を越して秋や冬まで咲き続ける品種もあります。アブラムシやヨトウムシの被害に注意しましょう。

【おすすめの品種】

【おすすめの品種】

FSブルームがおすすめするゼラニウムの品種は「カリオペ」「ロザリア」です。カリオペは大きくて発色のよい花が次々と咲き、夏の暑さに強い点がメリットです。ロザリアは2022年春の新品種で、バラのような華やかさがあります。

ゼラニウムについては、「ゼラニウムの歴史や種類を紹介。育て方や増やし方は?」の記事をご覧ください。

③ バーベナ

バーベナ

【概要】

  • クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)
  • 一年草、多年草

原産は南北アメリカの熱帯・亜熱帯地域で、250ほどの野生種があり、国内にも1種が自生します。花の色はピンクや白、赤、紫などで、複数の色が入る品種もあります。開花期が長く夏の暑さに強いので、春から晩秋まで観賞できます。うどんこ病やアブラムシ、ハダニの被害に注意しましょう。

【おすすめの品種】

【おすすめの品種】

FSブルームがおすすめするバーベナの品種は「ラナイ」です。1つの花に複数の色がグラデーションのように入り、株の全体が大きく広がって咲くため、独特で優雅な雰囲気を楽しめます。夏の暑さとうどんこ病に強い点もメリットです。

うどんこ病については、「【園芸の大敵!】うどんこ病とは?うどんこ病が発生する原因と対策について」の記事で詳しくご紹介しています。

④ ディアシア

ディアシア

【概要】

  • ゴマノハグサ科ディアスシア属
  • 一年草、常緑の多年草

原産は南アフリカで、花には突出した2つの「距(きょ)」と呼ばれる袋状の器官があります。ピンクや白、オレンジ、紫のパステルカラーが魅力で、早春から多くの花があふれるように咲きます。開花期が長く、夏にいったん生育が収まる品種は秋に再び開花します。灰色かび病やアブラムシ、ヨトウムシの被害に注意しましょう。

【おすすめの品種】

【おすすめの品種】

FSブルームがおすすめするディアシアの品種は「ダーラ」です。ディアシアの仲間の中でも特に暑さに強く、環境が整えば夏を越して初冬まで咲き続ける株もあります。枝分かれして広がり、寄せ植えでは主役にも脇(わき)役にもなる貴重な花です。

⑤ ラベンダー

ラベンダー

【概要】

  • シソ科ラベンダー属
  • 常緑低木

原産は地中海沿岸で、ハーブの代表格といえる植物です。花の色は紫、ピンク、白で、開花期は4~7月ですが、春から秋まで咲くタイプもあります。香りがよいため、ドライフラワーやキャンドルなどのクラフトのほか、クッキーやハーブティーなどにも使用します。灰色かび病やアブラムシ、ハダニ、ヨトウムシの被害に注意しましょう。

【おすすめの品種】

【おすすめの品種】

FSブルームがおすすめするラベンダーの品種は「アロマティコ」「ブルーセントアーリー」「カスティリャーノ」です。アロマティコはアングスティフォリア系のプレミアムラベンダーで、一般的なラベンダーよりも香り成分の「リナロール」を40%ほど多く含む芳香性の高い品種です。

ブルーセントアーリーはアングスティフォリア系のイングリッシュラベンダーで、育てやすく比較的お手ごろな価格で手に入ります。カスティリャーノはストエカス系のラベンダーで、花穂(かすい)とその上につく苞葉(ほうよう)のカラーコンビネーションが魅力的な品種です。

ラベンダーについては「【ラベンダーの育て方】毎日のお手入れ方法や植え替え・増やし方を解説」、ハーブについては「ハーブ栽培は庭やベランダの虫除けにも最適!」の記事をご覧ください。

⑥ ロベリア

ロベリア

【概要】

  • キキョウ科ミゾカクシ属(ロベリア属)
  • 一年草、常緑の多年草

原産は南アフリカなどで、蝶(ちょう)に似た小さな花を咲かせます。花の色は青や紫、ピンク、白などで、開花期が長く夏を越して秋まで咲き続ける品種もあります。特にブルー系の色合いがさわやかで、寄せ植えやハンギング、ボーダーガーデンなどで楽しめます。灰色かび病やアブラムシの被害に注意しましょう。

【おすすめの品種】

【おすすめの品種】

FSブルームがおすすめするロベリアの品種は「テクノアップ」です。株の全体をおおうように花が咲くため、見た目の美しさが最大の特徴といえます。1つひとつの花は清楚(せいそ)ですが、ボリュームがあり豪華な雰囲気を楽しめる品種です。

春の花のお手入れポイント

春の花のお手入れポイント

お気に入りの花苗は見つかったでしょうか。最後に、お手入れの基本についてご紹介いたします。

日当たりと水やり

春の花に限らず、植物の生育には日光が欠かせません。花苗を植えた鉢やプランターは、日当たりと風通しのよい場所に置きましょう。玄関前などの日照時間が短い場所に置く場合、通常の昼間は日光が当たる場所に移動し、来客時や夕方には定位置に戻すなどの工夫が必要です。

花だんは植えつけた際に水やりをするだけで構いませんが、猛暑などで土の乾燥が続くときは午前中に水を与えてください。鉢植えは、土の表面が乾いたら水を与えるのが基本です。春や秋は1日に1回、夏は1日に2回、冬は数日に1回が目安です。

日々の管理と肥料

花が多く咲く品種は、毎日の観察と咲き終わった花(花がら)を摘み取る作業をおこないましょう。花だけを摘む方法と、花がついた茎の根元から摘む方法があるので、品種に合わせてください。茎が混み合ってきたら、枯れた部分や伸びすぎた部分を切って風通しを確保します。背が高くなる品種は支柱を立てて、茎をビニタイなどで留めながら管理してください。

遅霜が降りる日は、敷きわらでマルチングをほどこしたり、鉢やプランターに不織布(ふしょくふ)などを巻いたりして保温しましょう。真夏の日差しが強いときは、遮光ネットをかぶせたり鉢植えの場所を変えたりして対処してください。台風や大雨の日は、鉢植えを軒下(のきした)などに移動しましょう。

基本的な肥料の与え方は、液体肥料は2~3週間に1度、化成肥料は月に1度が目安です。それぞれの花の育て方に合わせて調節し、与え過ぎないように気をつけましょう。

マルチングについては「園芸におけるマルチングとは?効果や使用方法、注意点をわかりやすく解説」の記事で詳しくご紹介しています。

切り戻しと植え替え

梅雨のころや夏の終わりなどに株の勢いが衰えてきたら、いったん切り戻す品種もあります。伸びすぎた茎だけを切る方法と、株の全体を半分くらいまで切る方法があるので、品種に合わせて作業してください。開花期の長い品種は、切り戻した後に再び花を楽しめることがほとんどです。

多年草の鉢植えは、1~2年ごとの開花期が終わった秋または開花期に入る前の春に植え替えをします。長く植えたままの鉢植えは根詰まりを起こしている場合もあるため、ひと回り大きなサイズに植え替えましょう。株分けができる品種は、複数の鉢に分けて増やすことも可能です。寄せ植えは、花が終わった株を抜き取って仕立て直す作業も必要です。

根詰まりについては「根詰まりとは?根詰まりサインや失敗しない植え替え方法を解説」の記事を参考にしてください。

病害虫への対処

暖かくなる春は、病気や害虫の発生する確率が高まります。毎日の観察を欠かさず、異変が出た部分はすぐに取り除いてまん延を防いでください。害虫が多いときはコンパニオンプランツなどの導入と並行して、防虫ネットをかける方法も有効です。被害が大きい場合は、適切に薬剤を使用して対応しましょう。

なお、アブラムシの発生はすす病やモザイク病の原因につながります。特にウイルスによるモザイク病は根絶が難しく、株ごと処分の必要なケースもあるため、放置せずに早急な対応が必要です。

春の虫については「春になると増えてくる害虫!夏に備えた病害虫対策が重要?」、コンパニオンプランツについては「コンパニオンプランツを活用し野菜を栽培しよう!植え方や組み合わせ一覧」、すす病については「すす病とは?すす病が発生する原因と対策について」、モザイク病については「モザイク病とは?モザイク病が発生する原因と対策について」の記事をご覧ください。

おすすめの花苗で華やかな春を

おすすめの花苗で華やかな春を

今回は、春の花の楽しみ方とおすすめの6種の花苗をご紹介し、春の花のお手入れポイントも解説いたしました。春の花苗は非常に種類が豊富で、華やかな点が最大の魅力です。

花々が一斉に咲きはじめる春は、ガーデナーにとって至福の季節。お好みに合わせて花苗を選び、日々の管理を心がけながら春の優雅なひとときをお楽しみください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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