【園芸の大敵!】うどんこ病とは?うどんこ病が発生する原因と対策について

【園芸の大敵!】うどんこ病とは?うどんこ病が発生する原因と対策について

植物を栽培している人のほとんどは、「うどんこ病」に悩まされた経験があると言ってもよいでしょう。

うどんこ病の菌は胞子で増えるため、一度発症すると菌が残って翌年も被害を受けやすくなります。

ここでは、うどんこ病の基礎知識と発症する原因、うどんこ病にかかりやすい植物のほか、うどんこ病を防ぐ方法と発症した際の効果的な対策について詳しくご説明します。

そもそもうどんこ病とは?

そもそもうどんこ病とは?

「うどんこ病」は、植物の葉などに「うどん粉(小麦粉)」をまぶしたような白いまだら模様が現れる病気です。

現在、うどんこ病の菌は12の系統に分類されており、菌の種類によって寄生する植物が異なります。

うどんこ病に見られる症状

うどんこ病は糸状の菌で、植物の葉や茎、つるやつぼみなどあらゆる部位に発症し、5mmくらいの小さな点から次第に白く広がって繁殖します。そのまま放置すると、植物は黄変したり縮れたりして最終的に枯れてしまいます。一般的に、欧州系の品種によく発症する傾向があります。

うどんこ病が発症する原因

うどんこ病の菌は10~35度の範囲で生育でき、適温は24~32度ということがわかっています。うどんこ病は春から秋にかけて多く発症しますが、雨が少なく日照時間が長い冷夏や、晴れと雨が交互に続く秋などにまん延する傾向があります。また、窒素分の多い肥料を多く与えたり、植物を密生して植えたりすることもうどんこ病になる原因です。

うどんこ病の菌は枝や雑草、落ち葉などに寄生して越冬し、翌年の春に出る新芽に被害を及ぼす場合もあります。室内で管理している鉢植えでは、季節に関係なく発症するケースも見られます。

うどんこ病になりやすい植物と対応

うどんこ病になりやすい植物と対応

次に、うどんこ病になりやすい植物と、発症した際にすぐできる対応についてご紹介します。

うどんこ病になりやすい植物

うどんこ病はさまざまな種類の植物に発症しますが、特になりやすいものを下記にピックアップしました。

  • 野菜類

キュウリ、トマト、ナス、カボチャなどのウリの仲間

  • 草花・樹木類

バラ、コスモス、スイートピー、ペチュニア、キクなど

サルスベリ、モミジ、ユキヤナギ、エノキなど

各種雑草

  • 果樹類

イチゴ、メロン、ブドウなど

うどんこ病の植物への対応

うどんこ病を発見したときは、すぐにその部分を取り除いてまん延を防ぎましょう。まだ白い点が少ない時点では、患部を除去するだけで収まることもあります。取り除いた葉や茎は、地面に残さずすべて処分してください。

すでに結実している株にうどんこ病が発症したときにも、患部をすぐに取り除きましょう。うどんこ病の菌は人体に害がないため、発症した株の野菜や果物は食べられますが、一般的にあまりよい味ではありません。

うどんこ病の予防と対策のポイント

続いてうどんこ病の予防策と、発症したときの対策について順にご説明します。

丈夫な苗と土作り

うどんこ病に限らず、病気を防ぐには丈夫な苗を作る・選ぶことが大切です。キュウリの苗は、一部を切り取って他の株に癒着させて育てた「接ぎ木(つぎき)」がうどんこ病に強いと言われますが、株自体が軟弱なときは病気にかかることもあります。

丈夫な苗を育てるには、まず清潔で栄養のある土作りを行いましょう。プランターの土を再利用するときには、古い根や葉、石などを取り除き、石灰で中和してから1週間ほど天日に干し、有機肥料などを混ぜ込みます。

畑の場合は、冬に「天地返し」と呼ばれる方法で上部と下部の土を入れ替え、古い根などを取り除いて1週間ほど寒気に当てます。石灰を混ぜて中和させ、利用する2週間ほど前に肥料を加えます。

また、同じ土を使って翌年も同じ植物を栽培する「連作」も、病害虫の原因になるので避けてください。市販の苗を選ぶときには、色がよく生き生きしている、根がしっかり張っている、新芽が出ているものなどを確認しながら購入しましょう。

管理の方法と育て方

植物の苗は、風通しがよくなるように間隔を保って植えつけ、肥料は必要以上に与えないようにします。大雨で葉に泥がついたときには、雑菌の繁殖を防ぐために水をかけて洗い流してください。敷きわらなどでマルチングを施すと、病気や泥はねの予防に効果があるほか、乾燥の防止や雑草の繁殖の抑制にもつながります。

うどんこ病を予防するには、毎日の観察が欠かせません。周辺の植物の様子も注意し、病気が見つかった部分はすぐに除去しましょう。

自然農薬の利用

白い点がつく葉が数箇所になったときには、早い段階で薬剤を使用してください。自然のものを使用した薬剤は、下記の種類があります。あらかじめ葉の一部などに散布し、植物に影響がないか試してから使用しましょう。

重曹

調理だけでなく掃除にも利用できる「重曹」は、化学名が「炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)」で「重炭酸曹達(じゅうたんさんソーダ)」と言われることから、略して重曹と呼びます。

重曹には、胞子の形成や発芽、発生を抑える作用があるため、うどんこ病の早期対策に有効です。水500ccに対して重曹1g(小さじ約4分の1)の割合で溶かし、病気の株全体にスプレーします。

「酢」には、「酢酸(さくさん)」と呼ばれる成分が3~5%含まれており、古くから抗菌や殺菌、防腐効果があることで知られます。うどんこ病には、水500ccに対して酢30ccの割合で混ぜたものをスプレーします。

そのほか、酢と焼酎、糖を混ぜて発酵させた「ストチュウ」と呼ばれる自然農薬もあります。一般的なストチュウは、同量の3つの材料を混ぜたものを500倍に希釈(ストチュウ1:水500)して使用しますが、ニンニクやトウガラシなどを加えて散布する人もいます。ただし、酢を使用した薬剤はにおいが残るため、使用時は周囲に迷惑がかからないようにしましょう。

竹酢液・木酢液

「竹酢液(ちくさくえき)」は竹を蒸し焼きにして竹炭(たけすみ)を作る際に出た蒸留液を指し、「木酢液(もくさくえき)」は同様に木炭(もくたん)を作る過程で製造されたものです。どちらも200種類以上の成分が含まれ、植物の病気予防や発育促進、土の活性化や消臭などの効果があり、園芸以外にも幅広い用途で使用されます。

うどんこ病は、竹酢液を50倍に薄めたもので効果が出るという研究があります。そのほか、ニンニクをプラスして200倍に、竹炭をプラスして300倍に薄めて使用する方法もあります。木酢液は一般的に200倍に薄めて使用しますが、どちらも商品の説明書きに従って希釈し、病気が広まる前に散布しましょう。

米ぬか

「米ぬか」は、玄米の表皮を取り除く際に出た皮や「胚(はい)」の部分の粉で、たんぱく質や脂肪、窒素やミネラルなどを豊富に含みます。乳酸菌や酵母菌などの微生物が増殖する力を利用し、古くから農業では肥料や土壌改良、病原菌の排除などに使われています

うどんこ病には、薬剤をなじませる「展着剤(てんちゃくざい)」として薄めの砂糖水を患部に散布し、その上に米ぬかを振りかけるという方法があります。米ぬかの色が気になるようであれば、効果が出てから水で洗い流しましょう。

石灰

一般的に「石灰」と呼ばれるのは「酸化カルシウム」で、「消石灰(しょうせっかい)」と呼ばれる「水酸化カルシウム」のほか、マグネシウムを多く含む「苦土石灰(くどせっかい)」、貝殻などを砕いて製造した「有機石灰」があり、古くから農作業に使用されています。

先述したように、石灰は土壌を中和させるときに使用しますが、殺菌効果もあるためうどんこ病などの病気にも使用できます。まだ症状が少ない段階で消石灰を直接ふりかけるか、「石灰硫黄合剤(せっかいいおうごうざい)」と呼ばれる農薬を説明通りに希釈して散布すると効果があります。

ネギ・ニンニク

ネギやニンニクは、根に共生している微生物の力でキュウリやトマト、ナスなどの病原菌を減らすことが古くから知られています。

うどんこ病には、刻んだネギを1リットルの熱湯に30分ほど漬け、その後1リットルの水を加えたものを使用します。展着剤として石けんを5gほど削って入れ、ガーゼなどでこしてから散布しましょう。

また、ニンニクを数片すりおろし、酢や木酢液を250cc加えて2カ月ほど置いたものも効果があります。使うときにはガーゼなどでこしてから500倍に薄め、患部全体にスプレーします。どちらも散布する際には手袋やマスクなどを使用し、においがあるため周辺への配慮も忘れないようにしてください。

ドクダミ・スギナ

強い殺菌作用を持ち、古くから民間薬として知られる「ドクダミ」は、広口の容器に詰めて35度の焼酎をひたひたになるまで注ぎ、1年ほど保存してから500~1000倍に希釈して散布します。

「スギナ」は、まず春先に「ツクシ」の姿で「胞子茎(ほうしけい)」が伸び、頭部の胞子を放出します。その後、分岐した枝を持つ「栄養茎(えいようけい)」であるスギナが地下から伸びて繁殖します。うどんこ病には、乾燥させたスギナ10gを2リットルの湯で煮て、10倍に薄めたものを散布します。

殺菌効果のある薬剤

最後に、うどんこ病に効果が得られるフマキラーの薬剤をご紹介します。使用する際には説明書をよく読み、マスクや手袋なども着用しましょう。

カダンD

カダンDは、バラのうどんこ病に効果を発揮するほか、アブラムシやダニなどの害虫駆除にも使用できます。薬剤の舞い散りが少なく、従来よりも吸着率が高くなりました。

カダンVⅡ

カダンVⅡは、キュウリのうどんこ病のほか、アブラムシなどの退治にもおすすめの製品です。薬剤が舞い散りにくく、野菜にも安心して使用できるタイプです。

カダンセーフ

カダンセーフは、化学薬品を使用していない薬剤で、花苗や観葉植物、ぶどう、野菜全般のうどんこ病に効果があります。握りやすい形状で、逆さ噴霧で葉の裏側まで散布できます。

カダン アタックワンAL バラ用

カダン アタックワンAL バラ用は、バラやキクなどの花木、観葉植物のうどんこ病に効果を発揮します。ノズルの切り替えによるジェット噴射も可能で、お得な大容量サイズです。

カダンプラスDX

カダンプラスDXは、キュウリやイチゴ、バラ、キク、花苗や観葉植物のうどんこ病に効果があり、アブラムシなどの害虫を防ぎます。活力成分の配合で、植物をいたわりながら育てます。

うどんこ病は早めの対応を心がけよう

うどんこ病は早めの対応を心がけよう

今回は、園芸の大敵であるうどんこ病についてご紹介しました。うどんこ病の原因を理解して予防策を取ること、白い点を見つけたときには早急に除去することがポイントです。

万が一うどんこ病が広がった際は、自分に合った方法で早めに対策を行い、まん延を防いでください。

大切な植物をこまめに観察し、うどんこ病にかからない元気な株を育てましょう!

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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