アジサイの七変化

梅雨時にうっとうしい気分を和ませてくれるのがアジサイです。濡れた緑の葉と青やピンク、紫、白い花が美しく調和し、カタツムリでもいれば、情緒的な日本の梅雨時の景色そのものです。

梅雨時には見慣れたアジサイですが、さまざまな色の花があることから「七変化」とも呼ばれています。またアジサイまつりやアジサイ寺など、身近に季節を感じる花として、とても親しみのある花となっています。

今回は、七変化ともよばれるアジサイの色の変化の不思議についてご紹介します。

アジサイの花

アジサイは日本が原産地で、古くから日本に自生しているものはガクアジサイと呼ばれ、海外で品種改良されたものは西洋アジサイと呼ばれています。

アジサイは大きく丸まったかたまりの花に見えますが、実は、両性花と呼ばれる真中にある花の部分を、花びらのように見える4枚のガクが一体となった装飾花が囲んでいます。離れて見るとこの装飾花も含んだ大きな花に見えるのです。開花時期は5月中旬から8月頃。

アジサイの色

アジサイの色には、青やピンク、紫、白、さらに赤紫や青紫、色の濃淡など様々あり、50種類以上あるとも言われています。また、咲き始めてから咲き終わるまでに何度も色を変化させる種類もあるため、まるでグラデーションカラーのようです。
そんなところから「七変化」と呼ばれるようになったようです。

七変化の理由

アジサイの色の変化には、種類と植えられている土壌が影響しています。アジサイの花の色は、花びらに含まれるアントシアンという色素によって、もともとは赤系のピンク色なのです。

さらに酸性の土壌で溶け出したアルミニウムが水分と一緒に吸い上げられて、このアントシアンと結合すると化学反応をおこして発色し、青色の花になります。逆に、中性やアルカリ性の土壌の場合、アルミニウムが溶け出して吸収されないため、ピンク色の花が発色します。

アルミニウムは酸性の土壌でよく溶け、アルカリ性の土壌では溶けません。そのため、土壌を酸性にすれば青色の花になり、中性からアルカリ性の土壌ではピンク色の花になります。

また白い花の場合は色素を持たない品種なので、酸性とアルカリ性のどちらの土壌でも影響されません。アジサイの花の色は、植えられた場所の土壌の性質によって変わってきます。

好きな色に咲かせる方法

アジサイの花は、土壌の酸性の度合いによって変わります。酸性の土壌では青色に、アルカリ性の土壌では赤色に変わります。

1.品種を調べる。

酸性の土壌によって色が変わる品種かどうかを調べます。アジサイの中には赤、青、白などはじめから色が変化しない品種もあり、その場合は、土壌の酸性度合いを変えたとしても色は変わりません。

2.土壌の酸性度合いを調べる。

土壌の性質を調べるには、試験紙や試験薬を使います。地植えで育てる場合は、周りの土壌の影響も受けるので、酸度計などで計測します。

3.酸性度を調整する。

アジサイの花は、もともとは赤系のピンク色をしています。
青系にしたい場合は、市販されている青いアジサイ花専用の土を撒くと、前述の通り青色の花を咲かせることができます。

赤系にしたい場合は、市販されている石灰や赤いアジサイ花専用の土などを撒くと、赤系の花が育ちます。

梅雨時は気分が曇りがち、湿りがちですが、これまで何気なく見ていたアジサイでも、花の形や色の変化をあらためて観察することで、ちょっと違った新鮮な気分になれるかも知れません。梅雨時のアジサイめぐりで、七色の気分になれるかも知れません。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

こちらの記事もオススメです!