春に咲く花10選 ~たくさんの花々に囲まれて思いっきり春を感じよう~

春に咲く花10選 ~たくさんの花々に囲まれて思いっきり春を感じよう~

春といえば、一面に咲き乱れる花々をイメージするのではないでしょうか。今回は、ガーデニング初心者の方でも育てやすい、春に咲く花10種類をピックアップし、概要と育て方のほか、春のガーデニングのポイントをご紹介します。寒さがひと段落したら春に咲く花を厳選し、春に向けて庭やベランダの準備を始めましょう。

春に咲く花~草花おすすめ4選

春に咲く花のうち、1年で枯れる「一年草(いちねんそう)」と2年以上生存する「多年草(たねんそう)」を2種類ずつご紹介します。基本的に、地植えの水やりはほとんど必要なく、鉢植えは土の表面が乾いたときに与えます。

ネモフィラ

ネモフィラ

開花期が4~5月のネモフィラは、春に咲く花として人気が高い一年草です。

概要

ムラサキ科または旧ハゼリソウ科に属し、「ルリカラクサ」や「ベビーブルーアイズ」の別名を持ちます。青のほか、濃い紫に白の縁が入るものや濃い青の点が入るものなどがあります。

育て方

酸性を嫌うので、土はあらかじめ石灰で中和しておきましょう。茎や根が細く折れやすいため、植え付け時は注意してください。生育中の肥料はほとんど必要ありません。アブラムシが付いたときは、見つけ次第すぐに駆除してください。

灰色かび病(ボトリチス病)にかかりやすいので、咲き終わった「花がら」を摘んだり枯れた部分を取り除いたりして予防しましょう。

灰色かび病については、「【被害が広がる前に対処しよう!】灰色かび病の症状と対策について」でも詳しくご紹介しています。

マリーゴールド

マリーゴールド

丈夫で育てやすい一年草で、害虫を寄せ付けない「コンパニオンプランツ」としての効果も期待できます。コンパニオンプランツとは、種類の異なる植物を一緒に育てることで、病害虫を抑えたり植物の生長を助けます。

概要

キク科マンジュギク属またはタゲテス属に分類され、植物の高さの「草丈(くさたけ)」が低い「フレンチ種」と草丈が高く花が大きい「アフリカン種」があります。色はオレンジや黄、白などで、4月~秋頃まで楽しめます。

育て方

暑さに強く丈夫で、3~4月にタネをまけば夏の開花も可能です。肥料はほとんど必要ありませんが、長く観賞するときや鉢植えには適宜与えてください。開花中はこまめに花がらを摘み、枯れた部分をカットして風を通しましょう。

長雨や多湿の環境が続くと、灰色かび病や立ち枯れ病(たちがれびょう)などにかかることがあります。まれに、ハダニやアブラムシ、ヨトウムシなどの害虫が付きます。

サクラソウ

サクラソウ

サクラソウは江戸時代から親しまれている多年草で、種類が多く春に咲く花の代表格といえます。

概要

サクラソウ科サクラソウ属またはプリムラ属に分類され、河川敷などに自生します。色はピンクや白、紫などで300を超える品種があり、花びらが重なる「八重咲(やえざき)」も楽しめます。

育て方

開花する3~4月は、月に1回ほど肥料を与えます。開花後は根元に土をかぶせる「増し土(ましつち)」や、「お礼肥(おれいごえ)」として肥料を与えます。地植えは3~4年に1度株分けし、冬は敷きわらなどで土を保護する「マルチング」をほどこします。

鉢植えは株を分けるかひと回り大きな鉢に植え替え、冬は「不織布(ふしょくふ)」などをかぶせて保護してください。病気の心配はほとんどありませんが、アブラムシやヨトウムシなどが付くことがあります。

ツルニチニチソウ

ツルニチニチソウ

日陰でも育つ丈夫な品種で、葉の緑を1年中楽しめます。高低差を利用して垂らすなど、つるを生かしたガーデニングが可能です。

概要

キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属またはビンカ属の多年草で、色は青や紫、白が楽しめます。葉は緑のものと斑(ふ)が入るものがあり、サイズが小さめの「ヒメツルニチニチソウ」も流通します。

育て方

加湿を嫌うため、水はけがよい土で育てましょう。肥料はほとんど必要ありませんが、鉢植えには適宜与えます。開花期の3~6月はつるも伸びるので、不要な箇所や込み入った部分はカットして構いません。

根が出たつるの部分を切って苗にしたり、茎の先端を土に挿したりして増やせます。冬の寒さで傷んだ葉は取り除きましょう。なお、ツルニチニチソウの病害虫はほとんど心配ありません。

春に咲く花~球根おすすめ3選

春に咲く花といえばチューリップを思い浮かべますが、ほかにも多くの球根があります。1〜2月頃に芽が出た状態の「芽出し球根」を購入し、その年の春に咲きます。

クロッカス

クロッカス

低い草丈でも存在感があるクロッカスは、寒さや暑さに強く丈夫なため初心者の方におすすめの品種です。

概要

アヤメ科サフラン属またはクロッカス属に分類され、色は黄や紫、白のほか、紫と白のしま模様もあります。開花期は10〜11月と2~4月で、水を入れた容器で育てる「水耕栽培(すいこうさいばい)」も楽しめます

育て方

芽出し球根は根を傷めないようにポットの形のまま取り扱い、購入時と同じ深さに植え付けましょう。日当たりがよい場所で適宜花がらを摘み取り、開花後はお礼肥を少量与えます。葉が枯れたら掘り上げて日陰で乾燥させ、ネットに入れて風通しがよい場所で保管します。

植えたままのときは葉が枯れるまで残し、数年に1度は掘り上げて保管します。病害虫の被害は少ないですが、環境によって球根が腐敗することがあります。球根から育てるときは、前年の10~11月から準備をしましょう。

球根については、「おすすめの秋植え球根9選」「【春にきれいに咲かせたい!】秋植え球根の植え方を紹介」の記事も参考にしてください。

ヒヤシンス

ヒヤシンス

ギリシャ神話に登場するヒヤシンスも、丈夫で管理がしやすく水耕栽培が楽しめます。

概要

キジカクシ科、分類によってはヒヤシンス科に属し、ピンクや白、青、紫などの色が豊富で香りも楽しめます。花が多めで華やかな「ダッチ系」と、草丈が低く花が少なめの「ローマン系」があり、開花期は3~4月です。

育て方

芽出し球根は同様に植え付け、日当たりがよい場所で管理します。つぼみが出たときと花が終わる頃に肥料を与えましょう。花がらは茎を残して摘み取り、梅雨の季節がくる前に葉を付けたまま掘り上げて乾燥させます。

葉が枯れたら取り除き、同様に保管しましょう。害虫は付きませんが、球根の外側から腐る白腐病(しろぐされびょう)や、内側から腐る黄腐病(きぐされびょう)にかかることがあります。

スイセン

スイセン

栽培の歴史は紀元前にさかのぼり、国内にも自生する地域がありまます。

概要

英国王立園芸協会(RHS)には1万を超える品種が登録され、13系統に分類されます。色は白や黄、オレンジなどで香りがあり、秋から4月頃まで開花します。

育て方

芽出し球根は同様に植え付け、日当たりがよい場所で育てます。芽が出たときと開花後に肥料を与え、花が終わったら茎の根元を切り取りましょう。葉は枯れるまで残し、数年は植えたままでも構いません。

掘り上げる際は葉が黄色くなってから行い、1カ月ほど乾燥させてから同様に保管します。アブラムシが付きやすく、軟腐病(なんぷびょう)やモザイク病にかかることがあります。

春に咲く花~花木おすすめ3選

春に咲く花木の代表格はウメやサクラですが、身近で育てやすい品種をご紹介します。

ユキヤナギ

ユキヤナギ

公園や街路樹などで見かけるユキヤナギは、見た目が美しい上に丈夫で育てやすい点が特長です。

概要

バラ科シモツケ属に分類され、柳のようにしなった枝に白い小さな花を咲かせます。ピンクの縁がある品種も流通しており、3~4月が開花期で秋には紅葉します。

育て方

生育が旺盛で大きくなるので、地植えが適しています。日当たりがよい場所を選び、開花前の2~3月か10~11月に植え付けます。お礼肥と「寒肥(かんごえ・かんぴ)」として冬にも肥料を与えましょう。

開花後は、枯れた枝や細い枝を根元から切る「剪定(せんてい)」を行います。風通しが悪くなるとうどん粉病にかかりやすくなり、アブラムシやカイガラムシが付くこともあります。

ツツジ

ツツジ

街路樹などで見かけるツツジは江戸時代から栽培されている花木で、国内にも自生します。「サツキ」もツツジの仲間で、品種によって開花する時期などが異なります。

概要

ツツジ科ツツジ属で種類が多く、常緑のものと紅葉するものがあります。色はピンクや赤、白などで、開花期は4~5月です。大きく生長しないので、鉢植えや盆栽としても観賞できます。

育て方

日当たりと水はけがよい場所を選び、開花前の3月頃か9~10月に植え付けます。鉢植えは1年を通して屋外で管理し、2年に1回はひと回り大きな鉢に植え替えましょう。お礼肥のほか、1月頃に肥料を与えます。

開花後はすぐに剪定を行い、夏に出る新しい芽は残しましょう。ツツジは病害虫に強い品種ですが、まれにハダニやツツジグンバイムシが付くことがあります。

ヤマブキ

ヤマブキ

万葉集にも登場するほど歴史があり、しなる枝に文字通り「山吹色(やまぶきいろ)」の花が咲きます。

概要

バラ科ヤマブキ属に分類され、寒さや暑さに強い丈夫な品種で全国に自生します。淡い色のものや、八重咲きなどもあります。開花期は4~5月で、約1.5mまでしか生長しません。

育て方

水はけがよければ、数時間の日当たりでも育ちます。2~3月か10~11月に植え付けましょう。鉢植えでも育ちますが、大きいときは地植えにしてください。開花後のお礼肥と、2~3月頃に肥料を与えます。

葉が落ちたら剪定を行い、枝の寿命が尽きる3~4年に1回は根元から切って新しい枝を促しましょう。病気の心配はありませんが、まれにシロオビアワフキの幼虫が付きます。

春に咲く花とガーデニングのポイント

春に咲く花とガーデニングのポイント

最後に、春にガーデニングで作業する内容をまとめました。

タネをまく・採る

夏の花や野菜のタネは、気温が約20度の頃にまきましょう。春の一年草や多年草は、花を残せばタネを採取できます。タネは紙の袋などに入れ、採取日と品種を記載して冷暗所で保管してください。

苗と球根の選び方

春に咲く花の苗は2~3月に並ぶので、茎が太くて丈夫なものを選びましょう。つぼみが付き、ポットの底から根が見える苗が理想です。春に植える球根は大きくて重さがあり、硬く傷がないものを選んでください。

土と植え付け

春に咲く花を植え付ける2週間ほど前には、土に石灰をまいて中和します。1週間ほど前には、堆肥(たいひ)や腐葉土(ふようど)を混ぜておきます。植え付けは気温が上がってから行い、「元肥(もとごえ)」として粒状の化成肥料を加えましょう。

寄せ植えを楽しむ

春に咲く花のうち、一年草や多年草、球根類は寄せ植えも楽しめます。環境の好みが似た品種を選び、高低差や色合いを考えてレイアウトを決めましょう。

寄せ植えについては、「寄せ植えの基本とは?作り方のポイントを紹介!」の記事もご覧ください。

手入れのポイント

春に咲く花はこまめに花がらを摘み、枯れた葉や枝を取り除くことがポイントです。春は気温の変化が激しいので、寒さが戻るときにはマルチングなどで対処しましょう。多年草でまだ芽が出ない鉢植えも、定期的に水やりをしてください。

なお、春に咲く花にはフマキラーの「カダンプラスDX」がおすすめです。カダンプラスDXは広い範囲に散布ができ、アブラムシなどの害虫を駆除・予防します。薬剤が葉に浸透するため隠れた虫にも効果があり、植物に活力を与える成分も配合されています。

春に咲く花とともにガーデニングを楽しもう

春に咲く花とともにガーデニングを楽しもう

今回は、春に咲く花のおすすめ10選と簡単な育て方、春のガーデニングのポイントについてご紹介しました。春に咲く花の好みを把握し、生育しやすい環境を整えましょう。

春は新しいことを始めたくなる季節。庭やベランダのレイアウトを考え、春に咲く花を迎える準備をしませんか?

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