家庭菜園でのゴーヤの育て方やコツをご紹介【初心者でも安心】

家庭菜園でのゴーヤの育て方やコツをご紹介【初心者でも安心】

近年では、「グリーンカーテン」としてゴーヤを育てる光景を目にする機会が多くなりました。ゴーヤの育て方はそれほど難しくないため、初心者の方も家庭菜園で栽培できます。

この記事では、ゴーヤの基礎知識と育て方のポイント、栽培に必要なものと具体的な育て方、ゴーヤの栽培で起きやすいトラブルと対策をご紹介します。この夏はゴーヤをグリーンカーテンに仕立て、エコ活動に取り組みませんか?

家庭菜園でゴーヤを育ててみよう

家庭菜園でゴーヤを育ててみよう

はじめに、独特の形と苦みが特徴のゴーヤについてご紹介します。

ゴーヤの分類と歴史

ウリ科ツルレイシ属に分類されるゴーヤは熱帯アジアなどの暑い国が原産で、「ニガウリ」「ツルレイシ」の名でも呼ばれます。ゴーヤの起源については不明で、15~6世紀に中国へ伝来し、その後日本へ伝わったと考えられています。沖縄に残る1713年の「琉球国由来記」には、「苦瓜(にがうり)」の記載があります。

かつて、ゴーヤは沖縄を含む南西諸島や南九州で栽培される野菜でした。1993年に沖縄の作物を県外へ出荷する動きが始まり、1997年に沖縄県やJAが5月8日を「ゴーヤの日」として普及活動を行った結果、現在は全国各地で購入でき、家庭菜園でも育てられる身近な野菜になりました。

ゴーヤに含まれる栄養

ゴーヤはビタミンCやカルシウム、カリウム、マグネシウム、食物繊維などが豊富で、疲労回復や夏バテの予防に効果的な野菜です。特にビタミンCは加熱しても損なわれにくいことから、タンパク質と一緒に調理すればバランスよく栄養を摂取できます。

ゴーヤの苦みは「モモルデシン」と呼ばれる成分によるもので、胃液の分泌を促して食欲を増進させるだけでなく、血糖値を下げる、肝臓の機能を高めるなどの効果が期待できます。ゴーヤの苦みは、薄切りや小さくカットしてから短い時間水にさらしてから調理すると軽減します。

ゴーヤの主な種類

ゴーヤの実は緑色だけでなく、淡い緑や白もあり、サイズは10cmくらいから30~40cmくらいの大型のものまでさまざまです。一般的な実は真ん中が太く上下が細い「紡錘形(ぼうすいけい)」で、そのほかに円柱形や卵型などがあります。独特のイボはとがっているものや丸みがあるもの、イボがないものなど、各種のゴーヤが流通しています。

一般的に、緑色で細長いタイプは苦みが強く、白で円柱形のタイプは苦みが少ない傾向にあります。近年では、品種改良によって苦みが抑えられたゴーヤも販売されています。

ゴーヤの育て方の【2つのポイント】

ゴーヤの育て方の【2つのポイント】

ゴーヤの育て方はさほど難しくありませんが、ポイントを2つ確認しておきましょう。

① 植え付けは気温が上がったら

ゴーヤは暑いほどよく生育するので、苗は5月以降の気温が上がった時期に植え付けましょう。タネまきの時期は袋の説明に従い、十分に温度を保った状態で管理します。

② 整枝(せいし)

ゴーヤの実は、中央の「親づる」よりも横から伸びる「子づる」に付く傾向があります。後にご紹介する方法で整枝をして管理しましょう。

家庭菜園のゴーヤ栽培で必要なもの

家庭菜園のゴーヤ栽培で必要なもの

家庭菜園でゴーヤを育てるときには、シャベルやじょうろなどの基本的なツールのほか、下記のものを用意してください。ベランダやバルコニーなどで栽培する場合は、深さが30cmくらいの大きめのプランターを準備しましょう。

土と肥料

同じ場所で同じ作物を繰り返し育てると、「連作障害(れんさくしょうがい)」が出てよい作物が育ちません。プランターで育てるときは、新しい野菜用の土を用意することをおすすめします。畑はウリ科の植物を育てた場所を避け、後にご紹介する方法で準備してください。

酸性の土を中和するための石灰も用意しましょう。

タネまたは苗

園芸用のポリポットでタネを育てるときには、必要な数だけポットをそろえてください。苗は本葉が3~4枚以上出て、茎が太く丈夫なものを選びましょう。

支柱とネットなど

ゴーヤはつるをどんどん伸ばすので、支柱とネットを用意してください。ゴーヤが小さい間は、支柱に留め付けるビニールタイやひもなども必要です。グリーンカーテンにするときには、ネットをしっかり固定するための石やおもり、金具などもそろえましょう。近年では、グリーンカーテン用にプランターとネットなどがセットになった商品も販売されています。

グリーンカーテンについては、「初心者でもできる美しいグリーンカーテンの作り方」「グリーンカーテンにおすすめの植物12選」の記事でもご紹介しています。

コンパニオンプランツ

近くにほかの植物を植えて、互いによい影響を与え合う植物を「コンパニオンプランツ」と呼びます。ゴーヤは病害虫の被害が少ない植物ですが、ネギやニラを近くに植えると病気の予防になり、生育の促進も期待できます。

【保存版】家庭菜園でのゴーヤの育て方

【保存版】家庭菜園でのゴーヤの育て方

それでは、家庭菜園におけるゴーヤの育て方を具体的にご紹介していきます。

基本の土づくり

畑の土はあらかじめ古い根や石、ゴミなどを取り除き、日光に当てて消毒しておきます。植え付けの2週間前までに石灰を混ぜて中和し、堆肥(たいひ)や腐葉土(ふようど)を加えましょう。植え付けの1週間ほど前には「元肥(もとごえ)」として肥料を混ぜ、栄養が豊かな土を準備します。

プランターでゴーヤを育てるときには新しい土がおすすめですが、再利用するときはウリ科の植物を育てた土を避け、同様に下準備をしてください。

タネから育てるとき

ゴーヤのタネは硬いため、あらかじめぬるま湯に数時間漬けたり、先のとがった部分をつめ切りなどでカットしておきます。ポットにまくときは、深さ1cmくらいの穴に2~3粒をまいて土をかぶせます。発芽に適した温度は25℃以上なので、寒い時期は簡易ハウスなどで保温をしましょう。

畑の土に直接まくときも同様に作業をして、苗用のキャップなどをかぶせて保温し、発芽をうながします。本葉が1~2枚になったら、元気な芽を1本残して育てましょう。

植え付けのタイミング

ポットの苗は本葉が3~4枚以上になったら植え付けますが、4月は寒さが戻って霜が降りる「遅霜(おそじも)」の心配があるので、5月頃に作業してください。ゴーヤは大きく育つため、株の間は90cmほど空けて植えましょう。プランターで育てるときは、2つの株の間を広く取って植え付けてください。

夏場の水やり

プランターの場合、苗が小さいうちは土の表面がかわいたら水やりをします。生長した後は水をどんどん吸うので、プランターは毎朝水を与え、猛暑が続くときは畑も朝か夕方に水やりをしましょう。土が乾燥しすぎると花や実がつきにくくなるため、夏場は特に気を付けてください。

摘芯と整枝など

植え付けから2週間ほど経ったら、数本の長い支柱をしっかり立て、中央にネットを設置します。苗が小さくネットまで届かないときは、小さい支柱を立てて茎を留め付けましょう。生長すると、つるから伸びたヒゲが自然に巻き付くので、混み合わないように誘引(ゆういん)してください。

先述したように、ゴーヤは子づるに多く実が付くため、本葉が5~6枚のときに中央の親づるをカットして摘芯します。横から伸びる子づるは、元気な2~3本を残して整枝します。そのほかに伸びてくる芽は随時取り除き、つるをネット全体に均一に広げながら育てます。日よけが目的で実を収穫しないときには、摘芯や整枝をしなくてもかまいません。

肥料の与え方

植え付けから20日くらい過ぎたら肥料を与え、その後は3週間に1回くらいのペースで追加します。肥料は与え過ぎると葉ばかりが育ち、不足すると実になる「雌花(めばな)」が咲きにくくなるので、適量を与えましょう。

収穫のポイント

雌花が開花してから15~20日くらい過ぎると、花びらの下の部分がふくらんで大きな実に育ちます。長さが20cmくらいに育ち、イボが盛り上がってツヤが出たらはさみでカットして収穫しましょう。収穫の時期が遅れると、実が黄色く熟した後に割れてタネが出て来ます。株の負担を避けるためにも、食べ頃の実をどんどん収穫しましょう。

そのほか、家庭菜園で収穫できる野菜は「ガーデニング初心者におすすめしたい手軽に栽培できる野菜10選」もご覧ください。

ゴーヤ栽培に起こりやすいトラブル

ゴーヤ栽培に起こりやすいトラブル

最後に、家庭菜園で栽培するゴーヤのトラブルをご紹介します。

ゴーヤの病害虫

ゴーヤは病害虫の被害に遭いにくい植物ですが、葉や茎に白い粉が付く「うどんこ病」や、葉にかっ色のはん点が付く「炭疽病(たんそびょう)」になることがあります。害虫はアブラムシやハダニ、ヨトウムシなどが付く場合があるため、毎日観察をして早期発見に努めましょう。

家庭菜園の病害虫対策には、フマキラーの「カダンセーフ」がおすすめです。カダンセーフは、食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。また活力成分の天然アミノ酸とAO(アルギン酸オリゴ糖)を配合していますので、病害虫対策だけでなく植物の生育もサポートする優れものです。

実が付かない

実が付かないときは、気温が低い、水や肥料の過不足、雌花が咲かない、授粉をする昆虫が少ないなどが考えられます。水や肥料などの基本の育て方を見直し、摘芯と整枝をして子づるを伸ばしましょう。

発芽しない

先述したように、ゴーヤのタネは硬いため、発芽を手伝う必要があります。タネのとがった部分をカットするか、硬い部分に傷を付ける方法がおすすめです。ただし、傷を付け過ぎると、成長に必要な部分を壊す可能性があるので気を付けましょう。

タネをぬるま湯に数時間漬けたり、水に一晩漬けたりする方法もあります。発芽に適した25℃以上の温度を保つこともポイントです。

育て方が簡単なゴーヤは家庭菜園におすすめ

育て方が簡単なゴーヤは家庭菜園におすすめ

今回は、家庭菜園で育てるゴーヤについて、基礎知識や用意するもの、具体的な育て方や起こりやすいトラブルをご紹介しました。ゴーヤの育て方のポイントは、気温が上がってからの植え付けと、摘芯や整枝で子づるを伸ばすことです。つるがからまないように注意しながら、ネット全体に広げて育てましょう。

栄養が豊かなゴーヤの実は、夏バテにもおすすめです。今年の夏の家庭菜園は、エコ活動につながるグリーンカーテンでゴーヤを育ててみませんか?

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