【薬味の代表格】シソの育て方やコツをご紹介

【薬味の代表格】シソの育て方やコツをご紹介

シソの豊かな香りと鮮やかな緑色に、食欲をそそられる人も多いでしょう。シソは丈夫な植物で育て方が簡単ですので、初心者の方も気軽に栽培できます。今回は、シソの基礎知識と育て方のポイント、栽培に必要なものと具体的な育て方、栽培時のトラブルと対処法についてご紹介します。この夏は、家庭菜園で新鮮なシソを収穫しませんか?

さわやかな香り!シソの基礎知識

さわやかな香り!シソの基礎知識

はじめに、薬味の代表格とも言えるシソの基礎知識を深めましょう。

シソの分類と歴史

シソは、シソ科シソ属に分類される一年草で暑さに強く、漢字では「紫蘇」と書きます。中国からヒマラヤのアジア南部が原産で、「大葉(おおば)」とも呼ばれます。日本へ伝わった時期は不明ですが、縄文時代の遺跡からシソのタネが発見されているため、栽培の歴史はとても古いと推測されます。

シソの名前の由来は、中国の歴史書「三国志」で知られる後漢の末期の時代にさかのぼります。食中毒を起こした患者にある名医が赤紫色の薬草を煎(せん)じて飲ませたところ、すぐに回復したという故事から、その薬草に「紫」と「蘇る(よみがえる)」の字を当てたと言われています。

シソに含まれる栄養

シソに含まれるβカロテンは野菜の中でもトップクラスで、ビタミンCやE、Kも豊富です。そのほか、カルシウムやカリウム、鉄、食物繊維も含まれるため、栄養が満点の野菜と言えるでしょう。また、シソにはポリフェノールの仲間である「ロズマリン酸」が含まれることでも注目されています。

シソは風味を楽しむだけでなく、料理の彩りやジュースなどに幅広く利用できる点が魅力です。収穫したシソの葉はキッチンペーパーに包んで全体を水で湿らせ、ビニール袋などに入れてから冷蔵庫で保存すると長持ちします。

シソの種類

シソは緑色の「青ジソ」と赤紫色の「赤ジソ」に分けられ、どちらも葉が平たい「平葉(ひらば)」と葉が縮れた「縮緬(ちりめん)」の品種があります。店頭には常にハウス栽培の商品が並んでいますが、シソは6~9月頃が旬です。

シソの収穫は葉だけでなく、発芽した双葉の「芽ジソ」、花が付いた穂の「花穂(はなほ)ジソ」または「花シソ」「穂ジソ」、成熟する前の実の「実ジソ」と4回楽しめます。なお、穂から採取した実は「こき穂」と呼ばれ、薬味などに使用します。

シソの育て方のポイント3つ

シソの育て方のポイント3つ

家庭菜園でシソを育てるときは、次の3点を押さえておきましょう。

① 土を乾燥させない

シソは乾燥を嫌う植物なので、育てるときは土の様子を見ながら適宜水やりをしましょう。特に夏の間は、水分が不足して枯れないように注意してください。

② 摘芯(てきしん)でボリュームを

シソがある程度の高さに育ったら、先端をカットする「摘芯」をしましょう。切り口の下から新しい茎が出て、ボリュームがある株に育ちます。

③ 花を摘み取る

花が付くと株の栄養が奪われるため、栽培の初期は葉をどんどん収穫し、花の芽は摘み取りましょう。夏が終わった頃から、花や実の収穫も楽しんでください。

シソの栽培で準備するもの

シソの栽培で準備するもの

続いて、シソを栽培する際に必要なものをご紹介します。このほかに基本的なツールと、小さいスペースで栽培するときは一般的な60~65cm幅のプランターを用意してください。

タネまたは苗

シソのタネは多くの種類が販売されているので、育ててみたい品種を選びましょう。タネから育てるときには、園芸用のポットも用意してください。シソの苗は、初夏から夏の間にホームセンターやインターネットでも購入できます。近年では、タネと容器がセットになったシソの栽培キットも販売されています。

土と肥料など

シソをプランターで栽培するときは、市販の野菜用の土を用意しましょう。畑の場合は、前年にシソ科の植物を植えた場所を避けて栽培してください。シソなどの野菜を栽培するときは、植物や魚粉などが原料の有機質肥料や、米ぬかや油かすなどを発酵させた「ぼかし肥料」がおすすめです。

そのほか

畑の土づくりの際には、酸性の土を中和するための石灰や、栄養をプラスするたい肥や腐葉土(ふようど)も必要です。また、害虫が多いときには防虫ネットや不織布(ふしょくふ)でカバーをすることをおすすめします。真夏の土の乾燥を防ぐには、敷きわらを用意するとよいでしょう。

プランターでもOK!シソの育て方

プランターでもOK!シソの育て方

それでは、一般的な青シソの育て方を順にご紹介します。

土の下準備

畑の土は前もってゴミや石、古い根や茎などを取り除き、下から掘り返して日光消毒をします。苗を植え付ける2週間ほど前には、全体に石灰をまいて酸性の土を中和してください。さらにたい肥や腐葉土を加え、よく混ぜておきます。植え付ける1週間ほど前になったら、肥料を加えて栄養が豊かな土を準備しましょう。

タネまきと植え付け

シソのタネは小さいので、扱う際は注意してください。発芽には20℃以上の温度が必要なため、タネは5月に入ってからまくと良いでしょう。シソのタネは、一晩水に浸けておくと発芽しやすくなります。園芸用のポットに土を入れ、タネを4~5粒まいて軽く手で押さえてから静かに水を与えます。発芽するまでは、新聞紙などをかぶせて乾燥を防ぎましょう。

本葉が4~5枚になるまで育ったら、株と株の間隔を20cmほど空けて植え付けます。ポットから苗を出すときは、根を傷めないように丁寧に扱ってください。シソをプランターで育てる場合は2~3株が適当ですが、株の位置を交互にすれば4株を植え付けられます。

夏の管理

本格的な夏になる前に、株の根元に敷きわらを敷いて土の乾燥を防ぎましょう。真夏の間、プランターには朝と夕の2回の水やりが必要です。畑の土は、乾いているようであれば早朝に水を与えてください。

高さが15~20cmくらいになったら、先端を摘芯して脇から出る側枝(そくし)を伸ばします。摘芯でカットした先端の部分は、「挿し芽(さしめ)」として水や土に挿しておくと新しい葉が生えてきます。葉がどんどん伸びる生育期は、肥料を半月に1回くらいのタイミングで与えましょう。

収穫のポイント

本葉が10枚くらい付いたら、下の部分から葉を摘み取って収穫します。混み合った部分は風通しが悪くなるので、生育期は積極的に収穫してください。花が付くと株が弱るため、8月の上旬~中旬は花の芽を取り除くことをおすすめします。8月下旬を目安に、花が3割ほど咲いた状態の「花穂ジソ」を収穫します。

開花後に実がふくらんできたら、「実ジソ」として収穫しましょう。タネを採りたいときは9月以降に咲いた花を残し、実が茶色くなったら花穂を切って収穫します。それぞれの実に3~4粒のタネができているので、手でもんで取り出しましょう。タネが自然に落下して、翌年に土から芽を出すこともあります。

家庭菜園におすすめの野菜は、「ガーデニング初心者におすすめしたい手軽に栽培できる野菜10選」の記事もご覧ください。

水耕栽培はできる?

シソは、水耕栽培用のセットまたは容器とスポンジを用意すれば、室内でも育てられます。スポンジを十分に湿らせてからタネをまき、発芽するまでは新聞紙などをかぶせましょう。スポンジが乾燥しないように、毎日水をあげてください。発芽したら日が当たる場所に置き、混み合った部分を間引いて元気な芽を育てます。

ある程度大きくなったら、ハイドロボールに移し替えても育てられます。水だけでは栄養が足りなくなるので、水耕栽培用の液体肥料を説明書に従って与えてください。水はこまめに入れ替え、容器の中を清潔に保ちましょう。葉が育ってきたら、どんどん収穫してください。水耕栽培で育った若い芽も、挿し芽として水に挿せば増やせます。

室内での野菜の栽培は、「【簡単でおしゃれ!】キッチン菜園におすすめの野菜と育て方をご紹介」の記事も参考にしてください。

シソ栽培のトラブルと対処法

シソ栽培のトラブルと対処法

最後に、シソを栽培する際のトラブルと対処法についてご紹介します。

葉が硬く育つ

シソの葉が硬くなるのは、水分の不足が考えられます。真夏の間は、土の表面に敷きわらなどをほどこして乾燥を防ぎ、定期的に水やりをしましょう。特にプランター栽培は水分が足りなくなることがあるので、毎日の水やりを忘れないようにしてください。また、花が付くと葉が硬くなるため、花の芽は早めに摘み取りましょう。

かかりやすい病気

シソは丈夫な植物ですが、まれに葉の裏に淡い色のはん点が付き、やがてオレンジ色に変わる「さび病」や、葉や茎に黒い小さなはん点が付き、茎が黒く萎縮して枯れる「はん点病」などにかかる場合があります。

どちらも多湿の環境で発症しやすいので、混み合った場所の葉は収穫しましょう。症状が出た部分はすぐに取り除き、繁殖を防いでください。

害虫もチェックしよう

シソはアブラムシやハダニ、ヨトウムシなどの害虫の被害に遭うことがあるため、早い時期から防虫ネットなどをかぶせるとよいでしょう。霧吹きで葉に水をかけると、ハダニが付きにくくなります。なお、肥料が多すぎるときは害虫の被害に遭いやすいので、生育がよい場合は肥料の量を調節しましょう。

害虫は、見つけ次第すぐに駆除して被害の拡大を防いでください。万が一、害虫が繁殖しときはフマキラーの「カダンセーフ」がおすすめです。カダンセーフは、食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。また活力成分の天然アミノ酸とAO(アルギン酸オリゴ糖)を配合していますので、病害虫対策だけでなく植物の生育もサポートする優れものです。

育て方が簡単なシソは初心者におすすめ

育て方が簡単なシソは初心者におすすめ

今回は、栄養価が高いシソにスポットを当て、育て方のポイントや具体的な育て方、トラブルの対処法などをご紹介しました。シソは乾燥に注意し、摘芯や収穫のタイミングを覚えれば、初心者の方も栽培できます。環境が整えば室内の水耕栽培でも育つため、ぜひ挑戦してみてください。

家庭菜園でシソを育てて、新鮮な香りと味わいを存分に楽しみましょう!

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。