オカワカメやツルムラサキの育て方やコツをご紹介

オカワカメやツルムラサキの育て方やコツをご紹介

オカワカメとツルムラサキは、同じ「ツルムラサキ科」に属する「つる性」の植物です。生育旺盛で育て方が簡単なことから、家庭菜園でも人気があります。

今回は、グリーンカーテンにも仕立てられるオカワカメとツルムラサキの基礎知識と栽培のポイント、具体的な育て方についてご紹介します。この夏は、食用だけでなくエコ活動にもつながるオカワカメとツルムラサキを育ててみませんか?

オカワカメとツルムラサキの基礎知識

オカワカメとツルムラサキの基礎知識

はじめに、オカワカメとツルムラサキの概要をそれぞれご紹介します。

オカワカメの分類と歴史

ツルムラサキ科アカザカズラ属のオカワカメは、熱帯アジアや熱帯アメリカが原産のつる性の植物で、「アカザカズラ」や「マデイラカズラ」とも呼ばれます。中国では古くからさまざまな薬効があることで知られ、雲南省で「百薬」と名付けたため「雲南百薬(うんなんひゃくやく)」の別名もあります。

中国から日本に伝わった時期は不明ですが、国内で流通し始めたのは1990年代のガーデニングブームの頃です。加熱するとワカメのような食感が出るので、「ぬるっぱ」と呼ばれることもあります。

オカワカメの栄養

オカワカメの葉は粘りが出る成分「ムチン」のほか、ビタミンA、葉酸のほか、カルシウムやマグネシウム、亜鉛などのミネラル類が豊富に含まれています。葉は生でも食べられますが、さっとゆでておひたしや和えもの、いためものや汁ものなどにおすすめです。

また、後の項目でご紹介する「むかご」はいためものや炊き込みご飯などに利用でき、地下に育つ「子いも」は煮物や天ぷらなどに調理して食べられます。

ツルムラサキの分類と歴史

一方のツルムラサキの原産は熱帯アジアで、ツルムラサキ科ツルムラサキ属に分類されます。オカワカメと同じくつる性の植物で、茎が緑色のものと赤紫色のものが流通しています。栄養価が高くホウレンソウに似ていることから、「インドのホウレンソウ(Indian spinach)」の別名もあります。沖縄では、「地紅」と書いて「じゅびん」や「じーびん」と呼びます。

国内では江戸時代から栽培されていましたが、当時は観賞用や染色用として利用していました。ツルムラサキが食用として浸透したのは、1970年代に入ってからです。

ツルムラサキの栄養

ツルムラサキの葉にはカロテンやビタミンB2、Cのほか、カリウムや鉄分も豊富に含まれ、オカワカメと同様にカットすると粘りが出ます。葉だけでなくつぼみや花も食べられ、おひたしや和えものだけでなく、いためものや汁もの、天ぷらなど幅広く利用できます。

オカワカメとツルムラサキの育て方のポイント2つ

オカワカメとツルムラサキの育て方のポイント2つ

オカワカメとツルムラサキの育て方は簡単ですが、共通する2つのポイントを押さえておきましょう。

① 植え付けは暖かくなってから

どちらも熱帯地域が原産の植物なので、暖かい気候を好みます。植え付けは温度が上がる5月以降を目安にしましょう。

② 摘芯(てきしん)でボリュームを

どちらも茎がまっすぐに伸びるため、茎の先端を切る摘芯をして脇から伸びる芽をうながしてください。グリーンカーテンに仕立てるときは、摘芯を繰り返してボリュームを出しながら育てましょう

グリーンカーテンについては、「初心者でもできる美しいグリーンカーテンの作り方」「グリーンカーテンにおすすめの植物12選」の記事もご覧ください。

オカワカメとツルムラサキの栽培に必要なもの

オカワカメとツルムラサキの栽培に必要なもの

オカワカメとツルムラサキを栽培する際に、共通して必要なものをご紹介します。基本的なガーデニングツールのほか、ベランダで育てる場合は深さがあるプランターも用意しましょう。

土と肥料など

畑の土はゴミや小石、古い根などを取り除き、前もって日光に当てて消毒しておきましょう。植え付けの2週間ほど前には、石灰を混ぜて酸性の土壌を中和させ、堆肥(たいひ)や腐葉土(ふようど)を加えます。植え付けの1週間ほど前になったら、植物や魚紛などが原料の有機質肥料を混ぜて下準備をしましょう。

プランターで栽培するときは、市販の野菜用の土で構いません。古い土を使うときには、同様に下準備をしてください。なお、オカワカメやツルムラサキは、同じ科の植物を同じ土で栽培する「連作(れんさく)」による障害が出にくいため、続けて栽培できます。

タネまたは苗など

オカワカメは市販の苗を植え付けるか、葉の付け根から出るむかごを土に置いて発芽させます。地下にできた子いもは、育て方の項目でご紹介するように冬越しをすれば発芽します。ツルムラサキは、市販の苗かタネを用意して育てましょう。近年では、ネットショップでもタネや苗を販売しています。

支柱やネットなど

オカワカメとツルムラサキはつる性の植物なので、初心者の方が栽培するときは支柱や園芸用のビニタイを用意し、つるが絡まないように育てましょう。グリーンカーテンに仕立てる場合は、ネットや固定用の金具、おもりなども必要です。

【初心者でも簡単】オカワカメの育て方

【初心者でも簡単】オカワカメの育て方

それでは、オカワカメの育て方からご紹介します。

苗またはむかごの植え付け

気温が十分に上がった5月頃に作業し、株の間は20cmほど空けて植え付けましょう。プランターの場合は2~3株が限度です。むかごは、土の上に置いておくと発芽するのでお試しください。なお、伸びたつるの先端を5~6cmほどカットし、挿し芽(さしめ)として土に挿しても増やせます。

摘芯と整枝(せいし)

オカワカメは生育旺盛でどんどん伸びるため、つるを支柱に誘引(ゆういん)ながら管理しましょう。放置すると10mほどに伸びてしまうので、本葉が5~6枚の頃と、その後に数回摘芯し、脇から出る芽を伸ばしてください。

グリーンカーテンにするときにはネットを設置し、葉が混み合わないように広げて育てます。9月に入ると白い小さな花が咲き、香りも楽しめます。

肥料の与え方

植え付け後のオカワカメには、肥料はほとんど必要ありません。ただし、葉の色が悪くなったり、生育が悪かったりするときは肥料を与えてください。たくさん収穫したいときには、月1回くらいのペースで肥料を追加します。

葉・むかご・子いもの収穫

葉の収穫時期は6~10月くらいまでで、厚みが出て大きさが7~8cmになったら食べ頃です。花が咲いた後は生長が止まり、葉の付け根にむかごができます。10月に入って葉が枯れたらむかごも収穫しましょう。食用だけでなく、冷暗所で保管すれば翌年の植え付けに使用できます。

地下にできた子いもも収穫して食べられますが、暖地では株の根元に土を寄せ、植えたまま越冬させると翌年に発芽します。寒い地域では掘り上げて保管し、翌年の5月頃に植え付けます。

トラブルと対処法

オカワカメの栽培上のトラブルはほとんど見られないため、初心者の方も気軽に育てられます。まれにアオムシやアザミウマなどの害虫が付くことがありますが、早めに見つけて駆除すれば問題ありません。

【初心者でも簡単】ツルムラサキの育て方

【初心者でも簡単】ツルムラサキの育て方

続いて、ツルムラサキの育て方をご紹介します。

タネまきと苗の植え付け

ツルムラサキのタネまきは、十分に暖かくなった5月頃に行います。タネの皮が硬いため、一晩水に浸けると発芽しやすくなります。園芸用のポットにタネまき用の土を入れ、浅く穴を開けて3~5粒をまきます。双葉が開いたら元気のよい芽を2本残し、本葉が開いたら1本にする方法と、本葉が3~5枚になる頃まで育てて1本を残す方法があります。

本葉が4~6枚になったらポットから取り出し、根を傷付けないようにして丁寧に植え付けましょう。市販の苗も5月頃の植え付けが基本です。株の間隔は30cmほど空け、プランターの場合は2~3株を植えます。ツルムラサキも、茎を使用すれば挿し芽ができます。

摘芯と整枝

ツルムラサキも1本のままですくすくと伸びるので、高さが20~30cmほどになったら先端を摘芯します。脇から出た芽も、ある程度伸びてから先端をカットするとボリュームが出る株に育ちます。グリーンカーテンに仕立てるときには、つるが絡まないようにしてネットに誘引しましょう。

なお、ツルムラサキはこまめにカットをすれば支柱を立てずに育てられますが、初心者の方は支柱を使用した育て方をおすすめします。

肥料の与え方

ツルムラサキは、本葉が3~4枚くらいの頃から2週間~1カ月に1回のペースで肥料を与えましょう。大きくなり過ぎるときは、肥料の回数を控えてください。

葉や花などの収穫

ツルムラサキの収穫の期間は、6~11月くらいが一般的です。摘芯を兼ねて先端の15~20cmくらいをまめに収穫しましょう。葉だけでなく、つぼみや花も軽くゆでて食べられます。花が付くと株が弱るため、積極的に収穫してください。

タネを採るときには、晩夏の花を残して実を育てます。実を採取してタネを取り出しますが、中からむらさき色の液が出るので手袋をして作業しましょう。タネは乾燥させてから、冷暗所で保管します。ツルムラサキは、寒さに弱いので地植えでは越冬できません。根を掘り上げて鉢に移すか、挿し芽にして室内で管理すれば翌年も発芽する可能性があります。

トラブルと対処法

ツルムラサキもほとんど病害虫の被害に遭いませんが、まれにアブラムシやハダニが付くことがあります。害虫を見つけたときは、すぐに駆除して被害の拡大を防ぎましょう。万が一、害虫が繁殖したときにはフマキラーの「カダンセーフ」がおすすめです。

カダンセーフは、食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。また活力成分の天然アミノ酸とAO(アルギン酸オリゴ糖)を配合していますので、病害虫対策だけでなく植物の生育もサポートする優れものです。

育て方が簡単なオカワカメとツルムラサキ

育て方が簡単なオカワカメとツルムラサキ

今回は、同じツルムラサキ科に属するオカワカメとツルムラサキの概要と育て方についてご紹介しました。どちらも丈夫で育て方が簡単なため、初心者の方におすすめの野菜です。グリーンカーテンに仕立てるときは摘芯をしてボリュームを出し、つるが絡まないように管理してください。

この夏はエコ活動に参加しながら、栄養価が高いオカワカメやツルムラサキを摂取して乗り切りましょう!

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。