【コスモスの育て方】種まきや植え付け・お手入れ方法まで詳しく紹介

【コスモスの育て方】種まきや植え付け・お手入れ方法まで詳しく紹介

秋の花と聞くと、多くの方がコスモスをイメージするかもしれません。古くから秋の季語としても親しまれるコスモスは、可憐(かれん)な見た目からは想像できないほど丈夫で育てやすい植物です。今回は、コスモスの基礎知識と育て方のポイント、コスモスの具体的な育て方やトラブルと対処法などについてご紹介いたします。

コスモスの基礎知識

コスモスの基礎知識

はじめに、コスモスの基礎知識をご覧ください。

コスモスの概要

コスモスはキク科コスモス属に分類される一年草で、「秋桜(あきざくら)」や「大春車菊(おおはるしゃぎく)」の別名もあります。6~11月の開花期には、ピンクや白、オレンジ、黄などの花を咲かせます。

原産地のメキシコでは標高1600mを超える地域に自生し、国内でもいたるところで群生する姿を見かけます。丈夫で管理がしやすく、日当たりと風通しがよければやせた土でも育ちます。昆虫を呼び寄せるコスモスは、病原菌や害虫の侵入を防ぐ「バンカープランツ」として使用されることもあります。

なお、食べられる「エディブルフラワー」として販売されるコスモスもありますが、観賞用のコスモスには延命剤などの薬品が使われているケースもあるため、食用にはできません。

バンカープランツ(コンパニオンプランツ)については「コンパニオンプランツを活用し野菜を栽培しよう!植え方や組み合わせ一覧」、エディブルフラワーについては「【食べられる花】エディブルフラワーの種類や家庭でできる栽培方法」の記事を参考にしてください。

コスモスの歴史

1789年、スペインの植物調査隊がメキシコからコスモスのタネを持ち帰ります。のちにヨーロッパ各地に広まり、国内では江戸時代末期、オランダ人が鹿児島の島津藩に持参したという説があります。

その後、イタリアの彫刻家ラグーザが日本人の妻にデッサンを教えるため、明治12年(1879)にコスモスのタネを導入して花を咲かせました。明治42年(1909)、当時の文部省がコスモスを小学校に配布したことで全国に広まりました。

コスモスの種類

コスモスの名前は、ギリシャ語で「整然とした」「宇宙」などを意味する「kosumos」に由来します。よく目にする品種は「コスモス・ビピンナツス(Cosmos bipinnatus)」で、本来の花色はピンクと白、赤のみですが、現在は品種改良によって黄色や濃い茶色、複数の色が混ざったものなどが流通します。

花びらは一重(ひとえ)だけでなく、八重(やえ)やその中間の半八重(はんやえ)があり、フリンジ状や筒状などの形も見られます。もともとコスモスは、日照時間が短い環境で花の芽をつける「短日(たんじつ)植物」のため、秋に咲く遅咲き(晩生:おくて)が主流でしたが、現在は夏に咲く早咲き(早生:わせ)の品種が増えています。

なお、「キバナコスモス」と呼ばれる品種は「コスモス・スルフレウス(Cosmos sulphureus)」で、一般的なコスモスよりもよく分岐して葉の幅が広く、耐暑性に優れる点が異なります。「チョコレートコスモス」は「コスモス・アトロサンギネウス(Cosmos atrosanguineus)」で、香りがある多年草のコスモスです。

また、「ウインターコスモス」は「ビデンス」と呼ばれるキク科センダングサ属の植物で、コスモスとは異なります。

キバナコスモスについては、「【キバナコスモスの育て方】種まきや開花時期はいつ?花言葉も解説」の記事をご覧ください。

コスモスの育て方のポイント2つ

コスモスの育て方のポイント2つ

コスモスの育て方は、次の2点がポイントです。

① 植え付け

コスモスは、太い主根(しゅこん)の周囲に細い根がつく(直根性:ちょっこんせい)植物です。直根性植物の根に傷がつくと生育に支障が出るため、植え付けるときは丁寧に扱いましょう。

② 花がら摘み

開花期は、咲き終わった花(花がら)をこまめに摘み取ってください。しおれた花をそのままにすると見た目が悪いだけでなく、株が衰弱したり病気が発症したりする心配があります。

コスモスの栽培に必要なもの

コスモスの栽培に必要なもの

コスモスを育てるときは、シャベルやジョウロなどのほかに次のものを用意してください。

花だんまたはプランターなど

生育不良などのトラブルが発生する連作障害(れんさくしょうがい)を避けるため、前年にキク科の植物を栽培していない場所を選びましょう。鉢植えは6号以上、プランターは幅65cmくらいのタイプを使用してください。

連作障害については、「連作障害とは?連作障害にならない野菜を育てる方法や予防策を紹介」の記事で詳しくご紹介しています。

土と石灰など

花だんの土は、石灰やたい肥、腐葉土などを加えて下記の要領で準備します。水はけの悪い土には、川砂やパーライトなどを混ぜてください。鉢やプランターで栽培するときは、市販の草花用の土を用意しましょう。コスモスはやせた土でも育つため、基本的に肥料は必要ありませんが、鉢植えは生育を見ながら与えることもあります。

タネまたは苗

コスモスをタネから育てるときは、園芸用のポットやタネまき用の土、霧吹きを用意してください。市販の苗は、茎や葉の緑色が濃くグラグラとしないもの、茎がよく分岐してつぼみがついているものを選びましょう。

支柱とビニタイなど

品種によっては、高さ120cmくらいまで伸びます。ある程度の高さになったら、倒れないように支柱とビニタイで支えながら育てましょう。

コスモスの育て方

コスモスの育て方

それでは、一般的なコスモスの育て方を順にご紹介いたします。

タネから育てる場合

早咲きのコスモスのタネは、4~9月の間にまきます。園芸用のポットに土を入れ、穴をあけて2~4粒をまいてください。コスモスのタネは発芽に光を必要とする好光性種子(こうこうせいしゅし)なので、まいた後にごく少量の土をかぶせます。霧吹きで静かに水を与え、発芽までは常に土を湿らせた状態で管理します。

発芽後は、本葉が出る前に生育の悪い芽を抜き、最終的に元気な1本を残します。本葉が6~8枚になったら、花だんやプランターなどに植え付けましょう。花だんなどに直接タネをまくときは、20~30cmくらいの間隔を取ります。遅咲きの品種は、8月以降にまくと高さを抑えられます。

土の下準備

花だんの土は植え付けの前に深く掘り返して、ゴミや石、古い根などを取り除いておきます。しばらく日光に当てて消毒し、石灰をまいて酸性の土を中和させましょう。植え付ける2週間ほど前に、たい肥や腐葉土を混ぜてなじませます。コスモスはやや乾燥した環境を好むため、水はけの悪い土には川砂やパーライトなどを加えてください。

植え付けのポイント

花だんでは、土を盛り上げた畝(うね)の部分に植えて排水性をよくしましょう。20~30cmほどの間隔を取って植え付けますが、やや小さめの遅咲きの品種は、もう少し狭い間隔でも構いません。

コスモスの根に傷がつくと栄養分などを吸収できなくなるので、植え付けるときは苗の土を崩さないようにしてください。生長後に植え替えをしなくて済むように、場所を十分考慮してから植え付けましょう。

寄せ植え

コスモスは、ほかの草花と寄せ植えにしても楽しめます。背が高く伸びるコスモスを背後にして小さめの草花を手前に植える方法や、コスモスを中央におき周囲に小さめの草花を植える方法がおすすめです。

組み合わせる草花には、夏から秋にかけて咲くインパチェンスや宿根バーベナ、マリーゴールド、ケイトウ、ナデシコなどがあります。寄せ植えを仕立て直すときも、コスモスは植え替えずにそのまま栽培しましょう。

寄せ植えについては「寄せ植えの基本と作り方。初心者でもおしゃれに仕上げるコツも解説!」の記事で詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。

日々の管理

花だんに植えたコスモスは降雨だけで問題ありませんが、猛暑などで土が乾燥したときは早朝に水を与えてください。鉢やプランターは土の状態を観察し、表面が乾いていたら午前中に水やりをしましょう。

ある程度の高さに伸びたら、倒れないように支柱を立ててください。また、開花後はこまめに花がらを摘み取って株の衰弱を防ぎましょう。基本的に追肥の必要はありませんが、鉢やプランターのコスモスは肥料が不足すると下の葉が黄色くなるため、様子を見ながら追加してください。

摘芯(てきしん)と挿し木(さしき)など

コスモスを大きくしたくないときは、5~8月の間に茎の頂点を切って摘芯します。また、混み合った部分をせん定して風通しをよくすれば、病気の予防につながります。全体的に伸びすぎたときは、3分の1の高さまで切り戻すと秋に再び開花します。

摘芯やせん定で切った若い茎は、挿し木にして増やすことが可能です。挿し穂として5~6cmに切った茎を用意し、葉を半分の量に減らします。いったん水に挿して給水させてから、挿し芽用の土に挿してください。霧吹きで水を与えて土を乾燥させないようにすると、2週間ほどで発根します。

タネの採取

タネを採るときは、秋ごろの花を残して枯れるまで待ちます。花が茶色くなったら、丁寧に花ごと摘み取りましょう。取り出したタネは、日陰に置いて数日乾燥させてください。その後、封筒など通気性のよい袋に入れて冷暗所に保管し、翌年の春以降に同じ要領でまきます。なお、コスモスはこぼれ種から発芽することもあります。

コスモスのトラブルと対処法

コスモスのトラブルと対処法

最後に、コスモスに起こりやすいトラブルと対処法についてご紹介いたします。9~10月に日照不足や風通しの悪さなどが続くと、葉などに白い粉のような菌がつくうどんこ病にかかることがあります。また、4~11月にはアブラムシやヨトウムシの被害に遭いやすいので注意が必要です。

コスモスの栽培には、フマキラーの「カダンセーフ」をおすすめします。コスモスに発症したうどんこ病やアブラムシに効果があります。食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。

屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。活力成分の天然アミノ酸とAO(アルギン酸オリゴ糖)を配合していますので、病害虫対策だけでなく植物の生育もサポートする優れものです。

育て方が簡単なコスモスを栽培しよう

育て方が簡単なコスモスを栽培しよう

今回は、コスモスの基礎知識と育て方、トラブルと対処法などについて解説いたしました。コスモスの育て方は、根を丁寧に扱うこととこまめな花がら摘みがポイントです。コスモスは開花期が長く育てやすいため、栽培の時期をずらしたり寄せ植えにしたりして楽しみましょう。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。