【ノースポールの育て方】種まき・植え付け・剪定まで詳しく解説

【ノースポールの育て方】種まき・植え付け・剪定まで詳しく解説

マーガレットに似た白い小さな花を咲かせるノースポール。可憐(かれん)な見た目に関わらず、非常に丈夫で育てやすい植物です。

今回は、ノースポールの基礎知識や育て方のポイント、種(たね)まきや植え付けなどの具体的な育て方のほか、トラブルが起きたときの対処法についてご紹介いたします。

ノースポールの基礎知識

ノースポールの基礎知識

ノースポールの概要

ノースポールはキク科フランスギク属(レウカンセマム属)の一年草で、「カンシロギク」と呼ばれることもあります。開花期は11~5月と長く、寒さに強いため暖かい地域では簡単に冬越しができます。

ノースポールの花はキク科特有の構造をもち、中心の黄色い部分は雄(お)しべと雌(め)しべから成る「管状花(かんじょうか)」、周囲は白い花びらと雌しべから成る「舌状花(ぜつじょうか)」と呼ばれます。

原産は、北アフリカやヨーロッパです。本来のノースポールは「Leucanthemum paludosum(レウカンセマム・パルドサム)」の品種のひとつですが、育て方が簡単で人気が高いことからパルドサム種を総称するケースもあります。

また、パルドサム種はかつてChrysanthemum(クリサンセマム)属に分類されたため、現在も「クリサンセマム」の名前で流通する商品を見かけます。ノースポールと同じ属で黄色い花の「ムルチコーレ」も、分類の名残からクリサンセマムと呼ばれることがあります。

キク科の花については、「【ひまわりの育て方】さまざまな種類やサンフィニティが見られる施設も紹介」「【キバナコスモスの育て方】種まきや開花時期はいつ?花言葉も解説」「【菊(キク)の育て方】植え替えや挿し木の仕方は?病気・害虫対策も解説」などの記事を参考にしてください。

ノースポールの育て方のポイント2つ

ノースポールの育て方のポイント2つ

ノースポールの育て方のポイントは、次の2点です。

① 花がら摘み

ノースポールは、多くの花を咲かせる品種です。咲き終わった花(花がら)をこまめに摘み取って、株の衰弱や病気を予防しましょう。

② 剪定(せんてい)

生育が旺盛なノースポールは、生長すると全体にボリュームが出ます。混み合う部分の茎を剪定して、蒸れや病気を防ぎましょう。

ノースポールの栽培に必要なもの

ノースポールの栽培に必要なもの

ノースポールを栽培するときは、次のものを用意してください。

基本のツール

基本のツールとして、シャベルとジョウロ、園芸用のハサミを用意しましょう。ジョウロは、注ぎ口のハス口(はすくち)が取り外せるタイプがおすすめです。鉢やプランターに植え付ける際は、小さめのシャベルや筒形の土入れ、割りばしがあると便利です。

花だんまたは鉢など

ノースポールを花だんで栽培するときは、日当たりと水はけのよい場所を選びましょう。ただし、前年に同じキク科の植物を栽培した場所は、生育不良などの連作障害(れんさくしょうがい)が出ることがあるため避けてください。

鉢植えも美しいノースポール、寄せ植えにすればさらに華やかになります。寄せ植えにするときは、植物の数に合わせて大きめの鉢を選びましょう。鉢植えには、ネットに入れた鉢底石(はちぞこいし)を使用すると便利です。

連作障害については「連作障害とは?連作障害を防いで野菜を育てる方法や予防策を紹介」、寄せ植えについては「寄せ植えの基本と作り方。初心者でもおしゃれに仕上げるコツも解説!」「春の寄せ植えを楽しもう!おすすめの花や苗選びのポイントを解説」の記事をご覧ください。

土と肥料など

花だんで栽培するときは、石灰や腐葉土(ふようど)、たい肥、粒状の化成肥料が必要です。鉢植えには、市販の草花用の土と化成肥料または液体肥料を用意してください。鉢植えの古い土を再利用するときは、花だんと同じ資材を使用して準備します。

種または苗

ノースポールは種から育てられるので、多くの株が必要なときや栽培に慣れた方は挑戦してみてください。先述のとおり、種はクリサンセマムの名前でも販売されています。種まきをするときは、トレイと種まき用の土(またはピートバン)、園芸用のポット、霧吹きも用意しましょう。

ノースポールの苗は、秋から春にかけて店頭に並びます。葉の緑色が濃く、茎が太くてしっかりと育った苗を選んでください。つぼみが付いている苗を購入すれば、早い時期から花を楽しめます。

保温用の資材

寒冷地での栽培や厳冬が予想される年は、保温用の資材を用意しましょう。花だんの土には、腐葉土や敷きわらなどを敷いてマルチングをほどこします。鉢植えは、不織布(ふしょくふ)や新聞紙などでおおって保温してください。

マルチングについては、「園芸におけるマルチングとは?効果や使用方法、注意点をわかりやすく解説」の記事で詳しくご紹介しています。

【初心者におすすめ】ノースポールの育て方

【初心者におすすめ】ノースポールの育て方

それでは、ノースポールの育て方を順にご紹介いたします。

土の下準備

花だんの土は、深く掘り返して古い根や小石などを取り除きましょう。日光に当てて消毒し、石灰を混ぜて酸性の土壌を中和させてください。植え付けの2週間くらい前に腐葉土とたい肥を混ぜてなじませ、1週間くらい前に化成肥料を加えて準備します。鉢やプランターの古い土を再利用するときも、同様に作業してください。

種まきの方法

ノースポールの種まきは9月後半から10月ごろが適期で、発芽に適した気温は15~20℃くらいです。トレイにまくときは、種まき用の土を入れて平らにならし、霧吹きで湿らせます。ピートバンを使用するときは、説明書に従って用意してください。

ノースポールの種は、発芽の際に光を必要とする「好光性種子(こうこうせいしゅし)」です。種が重ならないようにパラパラとまいたら、ごくわずかな土をかけるか、土をかけずに霧吹きで湿らせます。

種まきの後は明るい日陰に置き、乾燥しないように毎日霧吹きで水を与えます。発芽したら日当たりのよい場所に移動し、土の表面が乾きはじめたら水やりをしてください。本葉が2~3枚のころに園芸用のポットに植え替えて同様に管理します。

植え付けのポイント

植え付けの適期は10~12月、または3~4月です。種から育てたノースポールは、本葉が3~4枚まで育ったら植え付けましょう。花だんでは、株と株の間を20cmほど空けて植えてください。

鉢植えで育てるときは、5号(直径15cmくらい)または6号(同18cmくらい)に1株が目安です。横幅が60cmくらいのプランターでは、交互に植え付けて3~5株を目安にしましょう。植え付けた後は、たっぷりと水を与えてください。

水やりと花がら摘み

花だんに植えたノースポールには、基本的に水やりをしません。鉢植えで育てているときは、土の表面を観察して乾いていたら午前中に水を与えてください。秋と春は1日に1回、冬の間は数日に1回が水やりの目安です。

育て方のポイントでお伝えしたように、ノースポールはたくさんの花が咲くので、こまめに花がらを摘み取りましょう。同時に、弱った茎や枯れた葉なども取り除いてください。なお、植え付けて間もないころに茎の頂点を切る摘芯(てきしん)をすると、分岐してボリュームのある株に育ちます。

剪定と切り戻し

先述のとおり、生育が旺盛なノースポールは生長するとボールのような形状に広がります。茎が混み合う部分を剪定し、風の通り道を確保して病気を防いでください。なお、春を迎えて株が大きく育ちすぎたら、3分の1または半分の高さまで切り戻しても構いません。開花期の間であれば、再び芽が出て花が咲く可能性があります。

寄せ植えのノースポールが大きくなりすぎたときは、掘り上げてほかの鉢に植え替えるとよいでしょう。

肥料の与え方

ノースポールは開花期が長いため、鉢植えで栽培していると栄養が不足して下部の葉が黄色くなることもあります。基本的には、10~5月の間に化成肥料を月に1回くらいか、液体肥料を10日に1回くらいのペースで与えましょう。

化成肥料は茎に触れないようにして、鉢やプランターの縁に沿って置いてください。液体肥料は説明書に従って希釈(きしゃく)し、ジョウロの細い注ぎ口を使用して土の表面に注ぎましょう。

冬越しの方法

ノースポールは寒さに強い品種ですが、暖地でも気温の低い日が続くときは冬越しの対策をしてください。花だんで栽培しているノースポールは、土に腐葉土や敷きわらなどを敷いてマルチングを施します。鉢植えは不織布などで鉢の部分を包んで保温し、雪の日は軒下(のきした)などに移動しましょう。

種の採取

開花期が終わりに近づいたら、花を残して種を採ることも可能です。花が枯れて乾燥したら、茎を切って花をほぐします。中から茶色い小さな種が採れるので、封筒などに入れてから缶やチャック付きのビニール袋に入れて密封し、冷暗所で保管してください。

ノースポールのトラブルと対処法

ノースポールのトラブルと対処法

最後に、ノースポールのトラブルと対処法についてご紹介いたします。

ノースポールの病気

灰色かび病やうどんこ病、立枯(たちがれ)病にかかることがあります。灰色かび病は葉や茎の色が悪くなり、灰色のかびが繁殖してしおれる病気です。うどんこ病は葉や茎に白い粉状のかびがつき、立枯病は地面に近い部分が変色して腐敗します。

どの病気も早期発見がポイントで、異変が出た部分をすぐに取り除いてまん延を防ぎましょう。

灰色かび病については「【被害が広がる前に対処しよう!】灰色かび病の症状と対策について」、うどんこ病については「【園芸の大敵!】うどんこ病とは?うどんこ病が発生する原因と対策について」の記事をご覧ください。

ノースポールの害虫

アブラムシやヨトウムシなどの被害に遭いやすいので、気をつけましょう。アブラムシは植物の汁を吸って弱らせるだけでなく、病気の原因となるウイルスを運ぶことがあるため、早めの対応が肝心です。

ヨトウムシは、夜間に葉や新芽などを食べるやっかいな害虫です。植え付けの直後に防虫ネットをかぶせたり、忌避剤などを置いたりして対策しましょう。

ノースポールの栽培におすすめ

ノースポールの栽培には、フマキラーの「カダンセーフ エコパウチ」がおすすめです。電池式ノズルで簡単に散布ができるスプレーとセットで使う薬剤で、ノースポールに発症したうどん粉病やアブラムシにも効果があります。一部の植物については、植え付け時にあらかじめ散布すればうどんこ病の発症を予防できます。

食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。また活力成分の天然アミノ酸とAO(アルギン酸オリゴ糖)を配合していますので、病害虫対策だけでなく植物の生育もサポートする優れものです。

育て方が簡単なノースポールは初心者におすすめ

育て方が簡単なノースポールは初心者におすすめ

今回は、ノースポールの育て方を中心に、基礎知識や育て方のポイント、トラブルと対処法などについてご紹介いたしました。

ノースポールは丈夫で育て方が簡単なため、こまめに花がら摘みと剪定をおこなえば初心者の方も気軽に栽培できます。ノースポールとほかの植物を組み合わせた寄せ植えもお楽しみください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。