2017年2月15日 | 園芸・ガーデニング
ガーデニング初心者におすすめしたい手軽に栽培できる野菜10選
「ガーデンニングは初めて!」でも、自宅で野菜作りをスタートしたい。そんな超初心者のための野菜作りガイド。誰でも簡単に育てることができる野菜を紹介します。
春に植えて、夏に実が成る野菜たち
春に植えて夏に向かってスクスク育つ野菜は、エダマメ、ナス、トマト、ゴーヤ、ピーマン、シソ、オカワカメ、ツルナ、オカヒジキ、トウモロコシなどたくさんあります。なかでも、ゴーヤやオカワカメなどは緑のカーテンとしても使うことができると大人気になっています。
プランターやコンテナでもスクスク育てることができる野菜
夏野菜をスクスク元気に育てるポイントは土選び。自分で土から作るのもいいですが、ガーデニング初心者さんは、野菜が大きく、美味しく育つようにブレンドされている野菜の土を購入して育てることをオススメします。
基本的に土に各種の肥料が入っているのですぐに植え付けることができます。容器となるコンテナは、植物が大きく育った時に倒れない大きさを選ぶことがポイントです。
まずは、市販の土を購入して土袋にそのまま植え付けてベランダや庭先などで超カンタンなガーデニングから初めてみましょう。
定番野菜ならコレ!まずは市販の土で育ててみよう
ミニトマト、ナス、ピーマンなどを育てるポイントは支柱を使ってグラグラしないように育てることです。また、いずれも肥料を好みますので定期的に肥料を与えることも忘れないようにしましょう。
ミニトマト(ナス科、原産地/南米アンデス高地)
トマトの中でも、ミニトマトはとても育てやすい野菜のひとつ。タネから育てることもできますが、春に出回る苗木を購入して育てるほうが手軽に育てることができます。
菜園スペースがない場合には、プランター、コンテナ、土袋などを使っても育ちます。ミニトマトは実が大きくならないトマトの総称なので、トマトが育って大きくなってきた場合には、支柱などを使って支えるようにすることも大切です。
数多くの品種があるので、イロイロな種類を植えて味の違いを楽しむこともできます。苗を選ぶ時のポイントは、接ぎ木苗や病気などに強いものを選ぶことが大切です。
βカロテン、カリウム、リコピン、ルチンなどが豊富な野菜です。
トマトについては『家庭菜園でのトマトの育て方やコツをご紹介【初心者でも安心】』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ナス(ナス科、原産地/インド)
夏野菜の代表のひとつナス。水やりさえ忘れなければ、比較的簡単に育てることができます。
ナスが大きく育つ適温は22~30℃と高いのですが、32℃を超えると実が付きにくい品種もあるようです。
同じ場所や同じ土を何度も使うと連作障害というトラブルが出やすいので注意が必要です。苗を購入する場合は、接ぎ木苗を選ぶようにしましょう。
カリウムとナスニンと呼ばれるポリフェノールが豊富です。
ナスについては『家庭菜園でのナスの育て方やコツをご紹介【初心者でも安心】』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ピーマン(ナス科、原産地/中南米の熱帯地方)
ピーマンの仲間には、シシトウやトウガラシ、パプリカなどもあります。いずれも苗から育てるほうが手軽です。
比較的高温に強く、病虫害も少ないので初心者でも楽しむことができます。家庭菜園だけでなく、大きめのコンテナやプランターを使って育てることができます。
ピーマンについては『家庭菜園でのピーマンの育て方やコツをご紹介【初心者でも安心】』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
流行の緑のカーテンとしても利用!美味しく楽しみながら涼を呼び込む
夏場、植物を利用して日陰を作る方法が緑のカーテンです。緑のカーテンは、ツル性の植物ならなんでも利用することはできますが、どうせなら美味しく食べることができる野菜を利用してみてはいかがでしょうか。
ゴーヤ(ウリ科、原産地/東インド、熱帯アジア)
別名ニガウリとも呼ばれ、緑のカーテンにも利用される人気の野菜のひとつです。タネからでも苗からでもスクスクとよく育ちます。
最近はイロイロな品種もあり、地植えだけでなく、ベランダ、プランターなどでも手軽に楽しむことができます。
ビタミンC、βカロテン、カリウムが豊富で、モモルデシンという成分が注目されています。
ゴーヤについては『家庭菜園でのゴーヤの育て方やコツをご紹介【初心者でも安心】』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
オカワカメ(ツルムラサキ科、原産地/熱帯アメリカ、熱帯アジア)
別名アカザカズラ、雲南百薬(うんなんひゃくやく)とも呼ばれるツル性の葉野菜です。一度植えると冬場は葉を落としますが、翌年はまた芽吹く多年草なので数年に渡り楽しむことができます。
緑のカーテンとしてもオススメです。
葉酸をはじめ、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅などのミネラル、ビタミンAを多く含む健康野菜、スーパーフードのひとつとして人気が高まっています。
ツルムラサキ(ツルムラサキ科、原産地/東南アジアの熱帯地域)
タネや苗から育てることができる野菜です。ツル性の野菜で青茎種と赤茎種に大きく分かれます。
カロテン、ビタミンC、カルシウムが豊富な健康野菜で葉、ツル、花のすべてを食べることができます。緑のカーテンとして育ててもいいでしょう。
オカワカメやツルムラサキについては『オカワカメやツルムラサキの育て方やコツをご紹介』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
お値段が高くなりがちな葉野菜も自宅で育てればリーズナブルに楽しめる
ちょっとあれば便利。そんな野菜たちは自宅栽培がオススメです。
また、値段が高くなりがちな葉野菜も種類を選べば自宅で育てることが可能です。夏からガーデニングをスタートしたいなら高温多湿に強い野菜を選ぶといいでしょう。
モロヘイヤ(アオイ科、原産地/アフリカ北部、インド西部、エジプト)
モロヘイヤは、砂漠地帯でも育つとされている野菜です。日本の高温多湿でもよく育つ野菜として注目を集めています。
病害虫も少ないので庭先やベランダでもカンタンに育てることが可能ですが、熟した種子などには毒があるので注意が必要です。
植物繊維が豊富で、βカロテン、ビタミンK、カルシウム、カリウムなどがたっぷり。
モロヘイヤについては『【夏に強い!】家庭菜園でのモロヘイヤの育て方やコツをご紹介』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ニラ(ネギ科、原産地/東アジア)
3月~4月にタネを撒けば、春から夏にかけてどんどん成長します。苗を植え付ける場合は、5~6月頃がオススメです。
1年間に何度も収穫できます。一度植えると、4~5年は収穫することが可能だとされていますので、プランターなどにタネを撒くといいでしょう。
βカロテン、カリウム、ビタミンK、葉酸が豊富なことで知られ、ニンニクと同様の成分アリシンのパワーが注目されています。
シソ(シソ科、原産地/中国)
独特の清々しい香りが魅力のシソ。タネからでもカンタンに育てることができます。
香りが強いので虫がつきにくい野菜と言われているようですが、実際に育てるとバッタや毛虫などが付くこともあるので防虫網などで防除するほうが良いかも知れません。
葉はジュースをはじめ、漬物の香り付け、実は塩漬けとアイデア次第で植えて置けば幅広く利用できるのも魅力です。
βカロテン、カリウム、ビタミンK、葉酸やペリルアルデヒドなどの成分が注目されています。
シソについては『【薬味の代表格】シソの育て方やコツをご紹介』で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ミント(シソ科、原産地/北半球の温帯、アフリカ)
ハーブとしても有名なミントは、多年草と1年草があります。一度植えると、品種によっては地下系でどんどん増えて広がってしまうほど強靭な植物です。
葉っぱを軽くこすると清涼感のある香りを楽しむことができます。コンテナなどで育てておけば、デザートやサラダなどに使うことができて便利です。
メントール、フラボノイド、タンニン、ミントポリフェノールなど多数の成分が含まれています。
まとめ
夏からでもスタートできる野菜を中心に紹介しました。いすれも、土が乾いたら水をやることを忘れなければ上手にスクスク育てることができます。
また、害虫が発生したら各種の病気を広げることになるので早めに駆除するように心がけましょう。