部屋に出やすい害虫とは? -飛ぶ虫編-【前編】

「部屋に出やすい害虫とは? 飛ぶ虫編」【前編】

いつの間にか部屋に現れる小さな虫。本記事では、部屋に出やすい害虫を【前編】【後編】の2回に分けて簡潔にご紹介し、人や建物に与える害、屋内への侵入を防ぐための対策などをご説明いたします。

前編の今回は、「飛ぶ虫」としてコバエ、ユスリカ、ガ、ハチをまとめて取り上げます。

不快な虫 コバエ、ユスリカ、ガ

室内に出る虫のうち、飛び回って気になる「コバエ」「ユスリカ」「ガ」とは、いったいどのような虫なのでしょうか。

実は一種類ではないコバエ

「小蝿」(コバエ)として知られている小さなハエは、実のところ一種類ではありません。一般的には、ショウジョウバエ、ノミバエ、キノコバエ、チョウバエなどを指します。いずれも小さな虫ですが、室内を飛び回ったり食品や食器にとまったりして、不快・不衛生なイメージを与えることがあります。

ショウジョウバエ

ショウジョウバエ

理科の授業に登場したショウジョウバエ。飼育が容易で一世代の生育期間が短いため、遺伝の実験ではよく用いられる虫です。身近にはどのようなところにいるのでしょうか。

  • 外見上の特徴

ショウジョウバエの仲間はいずれも体が小さく、多くは赤い目をしています。一般的に見かけるのはキイロショウジョウバエで、体長約2~3㎜、黄褐色または暗褐色の太く短い体つきです。

  • 好む場所

人家やその周辺に生息する種は生ごみを好み、屋内では台所の三角コーナーやごみ箱によく集まります。ときには果物にたかることもあります。

  • 対策

ショウジョウバエは熟した果物や樹液、天然の酵母を好みます。そのため、ワインや日本酒などの酒類や酢、しょうゆやみそなどの発酵食品に誘われる習性があります。ですから、ショウジョウバエが誘引されるような食品・飲料は、開封・開栓したままにしないことが対策のひとつです。また、生ごみは袋に入れて口を縛り、食品の残りかすやこぼした飲料の跡はきれいに掃除することが望ましいでしょう。

ショウジョウバエの習性や対策については、「ショウジョウバエが発生する原因とは?ショウジョウバエの習性を知って対策しよう」の記事で詳しくご紹介しています。

ノミバエ

ノミのような体つきをしたノミバエは、素早く活発に動くため退治しにくいコバエです。

  • 外見上の特徴

体長約2㎜と小さく、黄色から黒色まで体色はさまざまです。

  • 好む場所

ノミバエは肉食のため、生ごみの周囲などに集まりやすいです。生ごみなどを家の周りからなくすことが対策といえます。

キノコバエ

キノコバエ

キノコに付くキノコバエの幼虫は、キノコの菌糸や根腐れした根っこ、玉ねぎ、サトイモなどを食べます。農業害虫となっているキノコバエはネギやサトイモを食べます。土には産卵せず、食べ物となる植物に卵を産み付けます。

  • 外見上の特徴

蚊に似ており、体色は黒・茶色です。斑紋をもつ種もあります。

  • 好む場所

観葉植物の鉢の中や、カブトムシやクワガタなどの飼育ケースに入り込むことがあります。

  • 対策

キノコバエは灯りに引き寄せられる習性があるため、扉や窓、網戸の隙間などを埋めると侵入を防ぐことができます。また、湿った土を好むので、植木鉢やプランターを風通しのよい場所に置いたり、土を日に当てたりすることも発生を抑える方法のひとつです。

キノコバエの対策については、「キノコバエが発生する原因とは?キノコバエの対策と駆除方法について」の記事をご覧ください。

チョウバエ

チョウバエ

チョウバエの仲間には、オオチョウバエと、より羽が小さいホシチョウバエなどがあります。午前中に活発に動き回る傾向を示します。

  • 外見上の特徴

体は毛や鱗毛に覆われており、褐色の体に斑紋をもつ種もあります。

  • 好む場所

幼虫は水生で、汚水や汚泥のたまる湿った場所で成長します。チョウバエは台所やトイレ、洗面台、浴室などでよく見かけます。

  • 対策

台所の流しの排水口、トイレの貯水タンクや洗面台・浴室の排水口をきれいに掃除しましょう。また、洗濯機の排水口なども注意を向けるとよいポイントです。

チョウバエが発生する原因や予防・退治法については、「チョウバエが発生する原因とは?チョウバエの退治方法と予防対策」の記事を参考にしてください。

コバエの退治

コバエには、フマキラーの「コバエワンプッシュ プレミアム」が便利です。直接吹きかけてまとめて退治できるスプレー式の殺虫剤で、コバエの発生源にスプレーすることで、約2週間発生を抑える効果が期待できます。

コバエの種類や効果的な対策については、「コバエが発生する原因とは?コバエの習性を知って対策しよう」の記事をご覧ください。

分類上はハエの仲間のユスリカ

分類上はハエの仲間のユスリカ

水辺で繁殖し、群れをつくって飛ぶユスリカは、実は蚊に近いグループですが、大きなくくりでみるとハエの仲間です。基本的には屋外で見ることの多い虫です。

外見上の特徴

蚊によく似ています。オスは繁殖期にたくさん集まって蚊柱をつくる習性があります。

好む場所

ユスリカは幼虫であるアカムシが水生のため、水辺で産卵することが多く、河川や湖沼で繁殖します。灯火に集まるので、夜間照明に群がることがあります。

ユスリカによる害

人を刺すことはありませんが、建物の外壁や駐車中の自動車を汚損することがあります。また、死骸がアレルギーの原因になることもあります。

ユスリカ対策

ユスリカを家の周りに増やさないようにするには、繁殖源となる水たまりをなくす方法があります。また、玄関や庭の灯火を選ぶ(紫外線を出さない防虫用ランプに替えるなど)ことで、ユスリカを集まりにくくすることができます。

つり下げ式の「フマキラー 虫よけバリア プレミアム 300日」は、軒下やベランダなどにつり下げておくだけで、ユスリカが屋内に入り込むのを防ぐ効果が期待できます。

ユスリカが発生する原因や、駆除・予防の対策については、「ユスリカが発生する原因とは?ユスリカの退治方法と予防対策」の記事で詳しくご紹介しています。

種類が多いガ

鱗翅目に属すガはチョウと同じ仲間で、非常に種類の多い昆虫です。基本的には屋外で見ることが多い虫です。

ガによる害

灯りに誘われて人家に入りこむガ。室内を飛び回って不快な思いをすることがあります。ガの幼虫はさまざまな野生の植物や農作物を食害するため、駆除することをおすすめします。

ガ対策

スプレー式のフマキラー「お部屋の虫キラーワンプッシュ」なら、ガを含む50種以上の虫を素早く退治することができます。

刺す虫のハチ

部屋に入ってくる虫のうち、とくに困るのは人や動物を刺す虫ではないでしょうか。ここでは、代表的な「ハチ」をご紹介いたします。

人を刺すのは主に3種のハチ

ハチはとても種類の多い昆虫で、世界に10万種が分布しています。日本に生息するハチのうち人を刺すのは、主にスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類です。

スズメバチは警戒心が強いうえに攻撃的な性格です。動きの速い大型のハチで、とくにオオスズメバチは体長約40㎜と、世界でももっとも大きな体をしています。これに対し、アシナガバチは後ろ脚をだらりと伸ばしてゆっくり飛ぶのが特徴です。おいしいはちみつをつくるミツバチは比較的おとなしい性格といわれていますが、身の危険を感じると刺すことがあります。

ハチによる害

うっかり巣に近づいたり、寄って来たハチを手で払いのけようとしたりすると、攻撃と勘違いして刺されることがあります。刺された場所はハチ毒によって腫れて痛みますが、重いアレルギー症状であるアナフィラキシーショックを起こす危険性もあるので、刺されないように注意しましょう。

ハチ対策

ハチは、アリと同様社会性の高い昆虫です。巣をつくって生活し、刺激すると集団で襲ってくることもあります。「ハチを見かけたら近づかない」「家の周りに巣をつくらせない」などの点に十分注意しましょう。

ハチの退治方法と対策については、「ハチ(蜂)が発生する原因とは?ハチの退治方法と予防対策」の記事でご紹介しています。

ハチの退治

刺されると痛いハチにおすすめなのが、フマキラーの「カダン ハチ・アブダブルジェット」。安全かつスマートに駆除することができます。こちらは屋外専用の商品です。すでにある巣はもちろんのこと、巣を作りそうな場所に予めスプレーしておけば4カ月もハチを寄せ付けません。

虫対策は、特徴や習性を知ることから

今回は、部屋に出やすい害虫のうち、コバエ、ユスリカ、ガ、ハチなど「飛ぶ虫」について解説いたしました。ひと口に害虫といっても、それぞれの虫が好むえさや、よく見かける場所は違います。効果的な対策のためには、虫が引き寄せられてしまう原因を減らすことが必要ですし、その虫および使う場所に合った薬剤を選ぶのも大切です。

後編では「部屋に出やすい害虫とは? -地をはう虫編-」として、カメムシ、シロアリ、ゴミムシ、クモ、アリ、ムカデを取り上げます。

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「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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