キノコバエが発生する原因とは?キノコバエの対策と駆除方法について

キノコバエが発生する原因とは?キノコバエの対策と駆除方法について

「最近家の中で、それもキッチンではなくリビングで、コバエをよく見かけるようになった…」。突然のコバエの出現に、困惑する方もいるのではないでしょうか。

もしかするとその発生源は、室内にある観葉植物かもしれません。観葉植物の近くによくいるのが、キノコバエ(正式名称はクロバネキノコバエ)という体長約2mmのコバエです。おもに腐敗した植物や朽ち木、樹皮を摂食することから、観葉植物やプランターのまわりに生息します。室内を飛び回る姿を目の当たりにすると、どうにかしたいと思う方も多いのではないでしょうか。

暮らしにいやしを与えてくれる観葉植物にコバエがたくさんたかっていたら、せっかくの満ち足りた気分も台無しです。そこで今回は、キノコバエの生態や特徴などとともに、予防や駆除方法についてご紹介いたします。

キノコバエとは

キノコバエとは

キノコバエは、ハエ目カ亜目に属し、日本では126種がいるとされています。幼虫がキノコの菌糸などを食べることから、キノコバエという名がついたといわれます。

キノコバエは刺したり咬んだりして、人に危害を加えることはありません。しかし腐葉土などに産卵することから、観葉植物を置いていると家の中で発生・増殖します。また、作物を食害する農業害虫として、キノコの栽培農家やその他の生産者を悩ませています。

時折、カブトムシやクワガタなどを飼育するケースの中にコバエが入り込むことがありますが、実はこの正体もキノコバエです。

生態

生態

キノコバエは一年を通して見かけますが、気温30℃・湿気70%の高温多湿な環境を好むため、梅雨の時期から夏にかけて活発に活動します。特に、梅雨の晴れ間(雨が降った翌日の晴れた日)に多く見かけます。

キノコバエは、腐葉土など有機物を含んだ湿り気のある土壌に卵を産みつけます。土の表面から2~3cmの深さに産みつけられた卵は、4~7日で孵化。幼虫は朽ち木の腐った部分や土中の腐食物などを食べて成長します。8~20日ほどで蛹になり、3~5日のちに羽化します。成虫になってからの寿命は4~10日前後、なかには数時間で死んでしまうものもあるようです。キノコバエは湿度に大きく影響される生き物ですので、多湿状態ではそこそこ長生きしますが、そうでない場合はすぐに死んでしまいます。

キノコバエはとても繁殖能力が高く、一度に数百個もの卵を産みつけます。24週間程度で成虫になり、数日後にはまた産卵します。このように繁殖サイクルが短いため、大量発生することもあります。

活動する時間帯は、夜明けから午前10時頃までです。網戸の隙間などから家の中に侵入することもあります。キノコバエは明るいところに集まる習性があるため、室内の明かりに引き寄せられて入ってくると考えられています。

特徴

成虫の体長は約2mm、幼虫の体長は約4mmで、中脚および後脚の脛節に端刺を持っています。

キノコバエは移動する際、無数の仲間が群れてひとつの塊となり、蛇のようにウネウネと動く習性があります。また、種によっては幼虫が発光するものもあり、洞窟の中などで光る様子から「土ボタル」と呼ばれることがあります。

時期

気温30℃・湿度70%ほどになると大量発生することから、梅雨の時期から夏にかけてもっとも見かけることが多くなります。また、気温や湿度の条件がそろえば、秋でも発生することがあります。

キノコバエが発生しやすい場所・条件

キノコバエが産卵するのは、餌となる有機物を含んだ湿り気のある土壌です。適度に湿気を帯びて餌も豊富な土壌は、キノコバエの幼虫にとって住みやすい環境です。このため、畑で使用する有機肥料や、プランター・観葉植物で用いる腐葉土などは、幼虫の成育を助長します。そこに気温(30℃)や湿度(70℃)の条件がそろうと、成虫が大量発生します。

キノコバエによる被害

被害

キノコバエが生息する環境では、どのような被害が発生しているのでしょうか。ここではキノコバエの被害についてご説明いたします。

農作物への被害

キノコバエは有機物を含む土壌に産卵するため、有機肥料を使用する農作物に被害が及ぶことがあります。孵化した幼虫は土中の腐食物やキノコの菌糸などを食べて育ちますが、農作物の根や茎などを食害するケースもあります。シイタケ、ニンジン、ネギ、ショウガなど、さまざまな作物に被害をもたらす場合もあります。

また、成虫がシイタケの傘の裏に潜んでいることもあり、生産者を悩ませる問題となっています。

人への被害

人を刺したり咬んだりすることはないとはいえ、家の中でキノコバエを見るのは気分のよいものではありません。特に食事をしているそばで飛び回られると、衛生面に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。シイタケの傘に潜んでいた成虫が、購入した食品に混入していたケースも実際にあるようです。小中学校で配膳された給食のパンに、キノコバエが入っていたという事例もあります。

キノコバエの予防・駆除方法

キノコバエの予防・駆除方法

キノコバエを室内で発生させない、家の中に侵入させないために、予防対策や見つけたときの駆除方法について解説いたします。

予防対策

まずは、キノコバエを発生させない・侵入させないための予防策をご紹介いたします。

観葉植物

キノコバエは湿った環境を好み、腐葉土などに産卵します。このため、観葉植物の鉢に使用している土を取り替えたり、土の状態を整えたりすることが、発生の予防につながります。

  • 有機肥料の使用を控える

幼虫は、土中の有機物などを餌に成長します。室内に観葉植物を置く場合は、鉱物などの無機質から製造された化学肥料や、無機質の土を使用することで、キノコバエの発生を抑えることができます

  • 日当たりや風通しの良い場所に置く

幼虫は湿った環境を好むため、日当たりや風通しをよくして、土の表面を乾燥させるのも効果的です。観葉植物の土を幼虫が住みにくい環境にすることで、発生の抑制につながります。

外からの侵入を防ぐ

庭やベランダのプランターに生息するキノコバエが、屋外から家の中に侵入してくるケースもあります。外からの侵入を防ぐには、次の方法があります。

  • 窓や網戸を閉める

ベランダなど窓の近くにプランターを置いている場合は、窓や網戸をしっかりと閉めましょう。

  • 隙間を目張りする

キノコバエは体が小さいので、閉めているつもりの窓や網戸など、わずかな隙間から侵入します。サッシに隙間ができている場合は、スポンジ状のテープなどで目張りしましょう。

  • 吊り下げ型の虫よけを使用する

窓を開けて過ごしたいときに便利なのが、カーテンレールなどに吊るしておくだけで室内への侵入を防ぐ虫除けです。フマキラーの「虫よけバリア プレミアム 300日」は、薬剤シートをプリーツ状に折りたたんで、広い表面積を確保。従来品5個分の効き目を実現した優れモノです。

玄関ドアを開けて家の中を換気したいときなどには、フマキラーの「Kawaii Select 虫よけバリア 玄関用 365日」がおすすめです。玄関付近にプランターを置いている場合にも、ドアノブなどに吊り下げておくだけで効き目が広がり、キノコバエの侵入をガード。おしゃれなデザインで、人目につく場所に吊り下げていても気になりません。

駆除

室内にいるキノコバエを放っておくと見た目に不快なうえ、知らず知らずにその数を増やしてしまうことになりかねません。そこで、キノコバエの駆除方法についてご紹介いたします。

殺虫剤を使用する

キノコバエの駆除には殺虫剤が有効です。フマキラーの「コバエワンプッシュ プレミアム 60回」なら、キノコバエに向かってワンプッシュするだけ。羽ばたき防止効果で、すぐに落下します。超微粒子の薬剤が部屋の隅々まで広がり、キノコバエはもちろんその他のコバエも退治します。※プランターなど植物まわりには使用しないでください

まとめ

キノコバエは繁殖力が高く、放っておくと室内で大量発生するおそれがあります。さらに成虫の寿命は短いことから、落ちた死骸に悩まされるような状況はぜひとも避けたいものです。

キノコバエを家の中で発生させないためにも、観葉植物の土の状態には常に気を配りましょう。万全な予防対策をとると同時に、見かけたときには早い段階で駆除することを心がけてください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。