ユスリカが発生する原因とは?ユスリカの退治方法と予防対策

ユスリカが発生する原因とは?ユスリカの退治方法と予防対策

暑い季節になると夕時に小さい虫が大量に戯れている「蚊柱」を見かけます。
蚊柱は夏の季語でもありますが、これはユスリカが集まったものです。

見た目は蚊に似ていますし、名前に「カ」とついているので刺されたり何か被害があるかもしれないと不安になります。

ユスリカはどのような虫でどのような被害が考えられるのでしょうか。
自分が被害に遭わないためにも対策を含めてご紹介します。

ユスリカの生態について

ユスリカはハエ目・糸角亜目・ユスリカ科に分類される昆虫です。
オスの触角だけ横枝がたくさんついているのでブラシのような形をしています。

世界では約1万5000種のユスリカが確認されており、日本国内では約2000種類のユスリカが確認されています。

身近なユスリカの種類

オオユスリカ

成虫の体長が6㎜から11.5㎜とユスリカの中では最大種になります。
体の色は季節により違いがあり、冬や春には黒っぽいのですが、夏や秋の気温が高めの時期には明黄褐色になります。

オオユスリカは琵琶湖や霞ケ浦周辺で大量発生する事が知られており、特に琵琶湖で大量発生したオオユスリカに関してはびわこ虫と呼ばれています。
また、幼虫はアカムシとして釣り餌や観賞用魚の生餌に使われています。

アカムシユスリカ

体長は8㎜から9.5㎜ほどで、体の色は黒っぽいです。
こちらも幼虫はアカムシとして釣り餌や観賞用魚の生餌に使われています。

海外には生命力が強い種類も

アフリカに生息しているネムリユスリカは乾季で水が干からびた状態のまま雨季を迎えたら元に戻るという生命力を持っています。

ネムリユスリカは保水力の高いトレハロースという成分を体内で作り出し、ガラス化させる事でタンパク質や細胞を守っているため生き延びる事が出来ます。

ネムリユスリカに関しては他にも-270°や200°という温度環境で5分耐える事が出来ているという報告もあるぐらい生命力が強い種類になります。

ユスリカのライフサイクルと生態

ユスリカのライフサイクルと生態

ユスリカのメスは蚊柱を見つけ、オスと交尾をしてから水辺で産卵をします。
卵はまとめた状態で産みますので、ユスリカの卵は卵塊(らんかい)と呼ばれています。

卵塊の形は決まっておらず、細長い形のものもあれば球状のようにまとまっている場合もあります。
種類によって産卵する数に違いはありますが、オオユスリカの場合は約2000~3000個です。

卵から2日程度で幼虫になり、蛹の期間が数時間から数日程度で成虫になります。

主にユスリカの成虫が多く発生する時期は初夏から秋の終わり頃までになります。

蚊に見た目は似ているが刺す事はない

ユスリカは見た目は蚊にとても似ているのですが、大きな違いとして口の部分に口器がありません。
栄養分を摂取することなく死んでしまうので、蚊のように人を刺して吸血するという事がありません。

蚊柱を作る

ユスリカは成虫になると交尾をする目的で蚊柱を作り群飛しています。
蚊柱はほとんどがオスで、集団になる事で目立たせ、メスを呼び寄せようとしています。
メスはいても数匹ほどです。

灯りに集まる

夜の街灯に虫がたくさん集まっているのをよく見かけますが、その中にユスリカが含まれています。
ユスリカは灯りに集まる習性があり、照明から出ている紫外線に引き寄せられるように飛んできます。

寿命が短い

ユスリカの成虫は蚊と違い口器が無いという特徴があります。
更に消化器も退化しているという理由から、成虫になってからは栄養分の摂取をする事がありません。
成虫になった後、すぐに交尾して産卵をして1日から数日で死んでしまいます。

水質を改善するという一面も

ユスリカは富栄養化した水質を好みます。
幼虫の時に泥や水中の有機物をエサとして消費し、成虫になる時に水中から姿を消すので、水質改善に役立っているという一面も持ち合わせています。

ユスリカによる被害について

ユスリカによる被害について

ユスリカは蚊と違い吸血しないので一見、人間に及ぼす害はないように思えますが、大量発生するがゆえに不快に感じたり健康被害が出てくる場合もあります。

大量発生による被害

ユスリカが大量発生すると川や沼、湖などの水辺周辺を歩く事も難しいほどたくさん飛んでいる事があります。
そして近隣でユスリカが大量発生すると窓を開けることが出来ないといった問題も出てきます。

頭虫と呼ばれる事も

人の頭の上に蚊柱を作る事があります。
この時に人間が移動しても蚊柱も一緒に移動するので不快に感じます。
これは周辺よりも高い目標物があると集まる習性があるためです。

洗濯ものへの被害

ユスリカが大量発生すると洗濯物にもつく事があります。
この時に服についたユスリカをつぶしたりすると衣類に黄色い液体がついてしまうので、洗濯物が汚れるといった被害が出てきます。

店舗での被害

ユスリカは光に集まってくる習性があるので、夜間、照明をつけている店舗にユスリカが集まりやすく、店の中にも入り込みます。

特に飲食店においては食べ物への異物混入の可能性も出てきます。
お店にたくさん入り込むと見た目にも不快に感じるので、お店の営業に影響が出るようになります。

アレルギー疾患の原因に

大量に発生したユスリカが交尾、産卵をした後に死んでしまいますが、死骸が段々と細かい粒子となって空気中を漂うようになります。
この粒子が家の中に入り込み、蓄積していくのですが、舞い上がった粒子を吸い込む事が原因でユスリカ喘息と呼ばれる疾患が発生したり、アレルギー性鼻炎を発症する場合があります。

ユスリカが発生する原因について

ユスリカは水辺が周辺にあると発生しやすい傾向があります。
でも、全ての水辺で発生するという訳ではなく、ユスリカが好む条件があり、その条件に合った環境で大量発生する傾向があります。

水辺に大量発生しやすい

ユスリカは水辺に卵を産み、幼虫も水中で生きていきます。
そのため、川や湖、沼のあたりで大量発生する傾向があります。

プランクトンの発生も関係している

ユスリカは幼虫の時に水中や泥の中の有機物を食べて成長します。
そのため、湖や川などで富栄養化してプランクトンの発生が多い時にはユスリカも大量発生しやすいといわれています。

ユスリカの被害に遭わないために

ユスリカの被害に遭わないために

ユスリカは集まってくる条件がある程度決まっているので、集まる条件を作らないようにする、室内への侵入を防ぐ対策をするという方法で被害を少なくする事が出来るようになります。

虫よけを利用する

室内には1プッシュで一定時間、殺虫効果が有効になる虫よけを利用するのがおすすめです。
窓や玄関にはぶら下げ式の虫よけを利用する方法があります。

外出時にはスプレー式の虫よけを利用したり、電池式の持ち歩きが出来る虫よけを活用する方法でユスリカによる被害を避ける事が期待できます。

また窓や網戸にスプレーしておくとユスリカが入り込むという被害の対策になります。

スキマ対策をする

ユスリカは小さいので網戸や窓の隙間から入り込む事があります。
スキマテープを利用して対策をする事で部屋に入り込むユスリカを減らす事も出来ます。

カーテンは遮光性のあるものを

ユスリカは光に集まってくる傾向があります。
そのため、夜間、灯りをつけているとユスリカが入ってくる原因にもなるのです。

部屋にユスリカが入ってきて不快な思いをしないように、遮光性のあるカーテンを利用して外から灯りが見えないように対策すると部屋に入り込む被害を少なくする事が出来ます。

灯りの対策

夜間、蛍光灯などの灯りを好むため外の街灯にユスリカが多く集まってきますが、灯りから発せられる紫外線に集まってきます。

ライトでも紫外線を出さない防虫用蛍光灯や、紫外線をカバーするものを灯りに取り付けるといった方法でユスリカが集まりにくい対策をすることが出来ます。

泥と水がたまりやすい場所がある場合は対策を

例えば水がたまっていて底の方に泥状のものが沈殿している状況では、ユスリカの産卵、幼虫の成長に役立っている場合があります。

常に水たまりが出来ているような場所や、大き目の容器などで長期に渡って放置している時に雨などで水がたまり、泥も下に沈殿しているという状況が当てはまります。

こういった水たまりの条件が生活圏内にあると、そこがユスリカの産卵場所になる可能性もありますので、放置せずに水がたまらないような対策を行った方が良いです。

ユスリカを見つけた時には

ユスリカを見つけた時には大抵、蚊柱の状態になっている時か夜間、灯りに集まっている状態だと思います。
ユスリカによる被害は少ないとは思いますが、少しでも被害に遭わないように出来る範囲で対処するようにしましょう。

頭上にユスリカが集まってしまった時の対処

ユスリカは繁殖行動の一つとして蚊柱を作りますが、集団で目立つように飛ぶ事でメスに存在をアピールしているので、周辺でより高いものがあると移動してその上で飛ぶ習性があります。

ですので自分の頭の上にユスリカが集まってしまった場合は、自分の頭の高さに近い物や、更に高い物を見つけたらその目標物に近づく事でユスリカが次の目標物に移動する事があります。
この時に自分はしゃがむなど低い状態になりつつ移動するとついて来にくくなります。

殺虫剤の使用

ユスリカを見つけて駆除をしたい場合、殺虫剤を使用するのが効果的です。
スプレータイプのものをあらかじめ購入しておくと便利です。

大量発生による害があった場合は自治体に相談を

ユスリカが大量発生をした時に生活に影響を及ぼす例もあります。
例えば車の運転が困難なほど視界が悪くなる、ユスリカの死骸が大量に集まって車がスリップするといった支障が出るぐらいまで大量発生した場合には自治体に相談するようにして下さい。

まとめ

ユスリカは水辺の水質次第で大量発生する可能性もあります。
ユスリカが好む集まりやすい条件を作らないようにする事で、被害を減らすことが出来ます。

もしすぐに対策をしたい場合は殺虫剤が有効なので、あらかじめ購入しておくといざという時に使用することが出来て便利です。

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