樹液酒場(昆虫酒場)はどこ?樹液に集まるスズメバチへの対処法も紹介

樹液酒場(昆虫酒場)はどこ?樹液に集まるスズメバチへの対処法も紹介

カブトムシやクワガタを捕まえに出かけて、樹液の染み出た木に昆虫が群がる光景を見かけることがあります。カブトムシやクワガタ、それ以外にもチョウチョやカミキリムシ、カナブンなど、ひとつの場所に集中するたくさんの生き物を目にした方もいるのではないでしょうか。そういった場所を「樹液酒場(別名:昆虫酒場)」と呼びます。樹液を求めてたくさんの生き物が集まる、昆虫好きにはたまらないスポットです。樹液酒場は、いったいどのような場所にあるのでしょうか。

昆虫観察の最中に運よく樹液酒場を見つけられたら、親子ともどもうれしさのあまり思わず駆け寄りたくなることでしょう。しかし、そこにはスズメバチなど危険生物がいるおそれもあり、慌てて近づくと思わぬ被害にあうことがあります。

そこで今回は、樹液酒場を見つけるポイントや近づく際の注意点、スズメバチへの対処法などについてご紹介いたします。

樹液(昆虫)酒場とは

樹液(昆虫)酒場とは

木から染み出た樹液が発酵すると、辺りに甘酸っぱい匂いが漂います。この匂いに誘われて、たくさんの昆虫や生物が木に集まります。樹液を囲んでにぎわう様子が生き物たちの酒場のようであることから、こうしたスポットのことを「樹液酒場」といい、別名「昆虫酒場」、「樹液場」などとも呼ばれます。実際に見たことがない方も、この愉快なネーミングを聞いただけで、昆虫たちが木に集まりワイワイとにぎわう様子をイメージできるのではないでしょうか。

樹液はどのような木から出るのか

樹液はどのような木から出るのか

樹液酒場を探す場合、まずは樹液の出る木を探すことがポイントとなります。ここでは、樹液が出る木の種類や、なぜ樹液が出るのかということについて解説いたします。

ドングリの木(コナラ、クヌギ)やヤナギの木

樹液が出る木には、コナラやクヌギといったドングリの木やヤナギの木などがあり、こうした木は森や里山、雑木林などに生えています。

クヌギやコナラはブナ科の落葉広葉樹で、カブトムシやクワガタが集まる木としておなじみです。樹液には強烈な匂いがあり、お酒が発酵したような香りがします。コナラの樹皮はクヌギよりも薄く、樹液があふれ出やすいという特徴があります。

ヤナギの木というと、普段の生活圏でも目にしやすいシダレヤナギを思い浮かべる方が多いことでしょう。ヤナギの木は日本に約30種もありますが、カブトムシが集まるのは樹液を出すタチヤナギという種類です。

なぜ樹液が出るのか

なぜ樹液が出るのか

樹液とは、樹木の中に含まれている養分となる液のことで、樹液がしみ出るのは、木が自らの傷口を塞ぐためです。スズメバチはそのことを知っているのか、コナラの木などをかじり続けて樹液にありつきます。スズメバチ以外にも、木を傷つけることで樹液を出すと考えられる虫には、カミキリムシやキクイムシ、ボクトウガというガの幼虫などがいます。

樹液酒場に寄ってくる虫たち

樹液酒場には、どのような虫たちが集まってくるのでしょうか。ここでは樹液を求めてやってくる虫たちについてご紹介いたします。

集まる虫は多種多様

樹液酒場には、樹液を求めてたくさんの虫が集まります。

  • カブトムシ
  • クワガタ
  • スズメバチ
  • カナブン
  • アリ
  • ハナムグリ
  • カミキリムシ
  • チョウ
  • コバエ
  • アブ
  • ヘビトンボ
  • ヨツボシケシキスイ
  • カマドウマ など

※ちなみにフマキラーの実験では、コバエ(ショウジョウバエ)やアリが圧倒的に樹液に集まるという結果となりました

また樹液に集まる虫を食べる目的で、ムカデやクモ、カナヘビ、カエルなどもやってくるほか、カエルを狙うヘビなどがいることもあります。樹液酒場に近づくときには、十分に注意しましょう。

集まった虫たちは襲いあったりしないのか?

樹液が出ているポイントがいくつもある場合は、虫たちはそれぞれエサ場を見つけて樹液にありつきます。カブトムシ同士やクワガタ同士、カブトムシ対クワガタなどは樹液をめぐってケンカをしたり、他の虫を攻撃したりします。

このような場合、チョウやガなど攻撃性の弱い虫は、持ち場を奪われてしまいます。スズメバチは小さな虫たちにとっては天敵となり、カナブンなどは追い出されてしまいます。しかし、スズメバチの攻撃もカブトムシには効かないようです。

虫によって集まりやすい時間帯は違う

樹液酒場の顔ぶれは、昼間と夜とでガラリと変わります。昼の部と夜の部に集まるそれぞれの虫たちに注目してみましょう。

昼の部

昼はタテハチョウやジャノメチョウなどチョウの仲間が多く集まるほか、さまざまな種類のカナブンやカミキリムシなどがやってきます。特に昼間はスズメバチがいることが多く、近づくときには注意が必要です。

夜の部

夜になると樹液に群がる虫たちの顔ぶれが変わり、夜行性のカブトムシやクワガタ、さまざまな種類のガなどがやってきます。また、昼夜を問わず活動するカミキリムシや、ヘビトンボやカマドウマなども集まります。

樹液と花の蜜に集まる虫の違い

同じハチでもミツバチは、その名の通り花の蜜や花粉などをエサとしますが、スズメバチは樹液に集まります。その目的は、自分自身が樹液を吸うことと、集まる昆虫を幼虫のエサとして捕獲することです。

スズメバチの幼虫のエサは昆虫です。働きバチは幼虫のために昆虫を噛み砕き、肉団子にして巣に持ち帰ってエサとして与えます。

スズメバチは成虫になると胸部と腹部の間が細くくびれてしまうため、固形物を食べることができません。樹液以外に、花の蜜を吸うこともありますが、舌が短く蜜が吸いにくいため、サザンカやウドなどのように蜜腺が露出しているような花に限ります。

樹液酒場を見つけるポイントと注意点

樹液酒場を見つけるポイントと注意点

森や里山や雑木林など、たくさんの木の中から樹液酒場を見つけるのは、なかなか容易ではありません。そこで、樹液酒場ができやすいコナラやクヌギなどの木を見分けるポイントや、樹液酒場に近づく際の注意点についてご紹介いたします。

ポイント1:幹が曲がった木を探す

木は大きく分けると、広葉樹林と針葉樹林に分類できます。樹液酒場を見つけるには、その場所がコナラやクヌギ、タチヤナギなどの広葉樹が生えている森や雑木林であることが必要です。まずは、広葉樹の特徴である幹が曲がった木を探しましょう。コナラやクヌギはドングリの木なので、地面に落ちているドングリも木を探す手がかかりとなります。

一方、空に向かって一直線に伸びた木が多い場合、そこは針葉樹の森であるといえます。

ポイント2:匂いをかぐ

森に入ると、思わず深呼吸したくなりますね。広葉樹の森に足を踏み入れたら、大きく深呼吸してみましょう。その際に、甘酸っぱい匂いがしてきたら、近くのコナラやクヌギなどから樹液が出ている証拠です。

ポイント3:天候や時間

雨の降った翌日で、風も弱く蒸し暑い日が、樹液酒場探しの好条件です。雨が降った日の翌日は、お腹を空かせた虫たちが樹液に集まってきます。時間帯は明け方(完全に日が昇る前)か、夜なら20時~22時頃がおすすめです。

注意点

樹液酒場に近づくとき、注意したいのがスズメバチの存在です。スズメバチには餌場を守ろうとする習性があるため、近づくと威嚇して刺してくることがあります。スズメバチ以外にも、蚊やアブ、ケムシ、ヤマビル、マムシなどにも出会うおそれがあります。樹液酒場に近づくときは、夏でも長袖・長ズボンに帽子をかぶり、手には軍手などをして出かけるようにしましょう。

特に夜の観察は視界が悪く、スズメバチをはじめ危険生物の存在に気づきにくくなります。樹液の出ている木の場所を日中のうちに探しておいて、夜や明け方は集まる虫をできるだけ静かに観察するようにしましょう。

スズメバチが好む樹液を徹底研究、開発したトラップ・毒餌剤のご紹介

フマキラーの「ハチ超激取れ」は、木に吊るしておくだけで、誘引・衝突・落下・捕獲の4段階トラップがスズメバチをしっかり捕獲。ハチの好む匂いで誘い込み、透明な衝突トラップで落下させ、容器にたまった捕獲液でスズメバチを退治します。

樹液を出す木が庭にある場合、スズメバチがやってきて、家の近くで巣をつくるおそれもあります。そのような場合は、フマキラーの「カダン スズメバチ巣ごとキラー」がおすすめです。木に吊るしておくだけで、巣ごと退治できる駆除エサタイプ。特殊な毒エサでスズメバチを退治するだけでなく、マットに塗布した薬剤を体につけて持ち帰らせ、巣にいる仲間や幼虫までも退治することができます。

まとめ

大自然には、普段の生活ではなかなか体験することのできない楽しい発見があります。

カブトムシやクワガタなど人気の昆虫は、もちろんペットショップで買うこともできます。しかし、実際に森や雑木林でいろいろな生き物を見つけることは、子ども時代のかけがえのない体験となることでしょう。樹液酒場を探す際は安全に留意のうえ、十分な装備をして昆虫観察を楽しんでください。

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