羽アリが発生する原因とは?羽アリの退治方法と予防対策

羽アリが発生する原因とは?羽アリの退治方法と予防対策

「家の中で羽アリが飛んでいた」「羽アリの死骸が部屋の中にバタバタと落ちていた」、このような経験はないでしょうか?

この羽アリ、実はシロアリやヤマトシロアリが羽化したもので、もしシロアリから羽化した羽アリの場合は家屋の被害にも繋がりかねません。

羽アリはなぜ家の中で突然発生するのでしょうか?そこで今回は、羽アリが発生する原因や退治方法、予防対策についてご紹介していきます。

羽アリが大量発生する原因って何?

前述したように、羽アリとはシロアリやヤマトシロアリが羽化したもので、私たちがいちばん目につくのは羽アリとなって飛び立つときです。まず羽アリを見たらどんな種類のアリかを見分けることが大切です。

羽アリが発生する原因は、羽アリの繁殖時期や住まいの環境、気温や湿度など、いくつかが考えられます。また、見つけた羽アリを退治したからといってそれだけで安心はできません。なぜなら、目に見えるところにいるということは、他にも羽アリがひそんでいる可能性があるからです。

新たな巣を作るため

羽アリはコロニー(群れ)で集団生活をしており、その数は何十万、何百万にも及びます。大量に飛び立つのは、巣が飽和状態になって、成長した羽アリの群飛(ぐんび)の時期にあたるからです。

そこではじめて私たちの目にふれるわけですが、殺虫剤をまいてそれで安心というわけではないのです。まだ家の中のどこかに、コロニーの巣があるかもしれませんので、それを見つけることがとても重要です。

暖かく湿度の高いところを好む

羽アリにとって、巣の中の温度は外気より高く、湿度は高いほど快適で、逆に湿度が40%以下だと死んでしまいます。とにかく、高温多湿の場所に寄ってきます。

家の中のどんなところを好むかというと、床下の古くなった材木、柱の中、湿気の多い風呂場や洗面所の水回りのタイルの目地のほか、コンクリートの基礎部分、古本、畳、電気の配線まで、家中のありとあらゆるものを住みかにします。また、家の周囲の庭木の切り株などにも取り付きます。ここまで食べるとは、小さな体で恐るべき生命力ですね。

光のところへ飛び込んでくる

夜の街灯に虫が集まっているのを見かけることがあると思います。羽アリも光に寄ってくる習性があり、梅雨時期になると、夜は明るい家の窓ぎわに集まってくることがあります。そんなときはカーテンをしっかり閉めて、光がもれないように気をつけましょう。

羽アリの種類、怖いのはシロアリか?クロアリか?

羽アリの種類、怖いのはシロアリか?クロアリか?

羽アリにはシロアリとクロアリの2種類があり、シロアリは家を食い荒らすほどの甚大な被害をもたらすため、放っておくと大変なことになります。一方でクロアリのほうは、木くずを食べるくらいでそこまで大した被害はありません。

ちなみに、世界中では2000種以上のシロアリが発見されています。日本にはサツマシロアリなど17種類がいますが、大部分は野外性で家に害を及ぼすことはありません。被害をもたらす代表的なのが、イエシロアリとヤマトシロアリの2種類です。

いずれにしても、羽アリの種類と生態についてよく知っておくことが大切です。

羽アリの種類 生態
ヤマトシロアリ ●ヤマトシロアリは、九州はもちろん、本州全土と北海道でも見かけることがある。ほぼ、日本全土に生息
●体長5〜7mm、羽と体は黒褐色で、おなかのところが細くしまっている
●ヤマトシロアリの羽アリは4〜5月の連休前後(東北や北海道は6月)、雨上がりの昼間に飛び立ち、日暮れには飛ばない
イエシロアリ ●イエシロアリは、シロアリの中でも十指に数えられるほど被害をもたらす
●太平洋岸の温暖な地方から九州にかけて多くひそんでいる。関東以南に生息
●体長7〜9mmで、イエシロアリの体形は白くてずんぐりして、4枚の羽の大きさがほぼ同じ
●6〜7月の夕方に飛び立ち、夜間照明に群がる

外来種も近年問題に

1980年ごろから建築木材の輸入によって、外来種による被害も増えています。代表的なのがアメリカカンザイシロアリで家1棟を食いつくすといわれるほどです。カンザイ=乾材の意味で、乾いた木材も食べるのが特徴です。羽アリの体長は6〜8mmほど、兵アリは8〜11mmと大型です。アメリカカンザイシロアリ羽アリは、7〜9月の昼間に小規模に飛び立ち、走光性はありません。

こうして見てみると、羽アリで要注意の種類は、「イエシロアリ」、「ヤマトシロアリ」、「アメリカカンザイシロアリ」ということになります。

その他のシロアリとして、「ダイコクシロアリ」もアメリカカンザイシロアリと同じように、乾燥材に被害を及ぼします。羽アリの体長は5〜6mm、体は黄褐色で腹は淡色です。兵アリは体長4〜5mm、頭が黒色、体の部分は赤褐色です。ダイコクシロアリの群飛は、5〜8月の夕方から夜にかけ何回かに分けて飛び、走光性があるので街灯に集まります。

羽アリの生態と活動時期

シロアリはシロアリ目に属する昆虫で、アリ類の仲間と混同されやすいのですが、分類学的にはゴキブリ類に近い昆虫です。

先ほど、羽アリの種類は羽や胴体の形の違いで見分ける方法があると説明しました。しかし、羽のない働きアリは専門家でもなかなか区別がつきません。ですので、シロアリの最も目立つ羽アリとなって飛び立つときが、発見の最大のチャンスといえます。まず、羽アリを見たらウエストのくびれをチェックしてみましょう。くびれがなければ、放置できないシロアリの羽アリです。

シロアリの巣

シロアリの巣

シロアリは、地下30〜50cmくらいのところで、コンクリートの下や床下など雨水をさけて、木材や、湿気、温度の高い場所に巣をつくります。多湿なところを好み、地中や家屋などにも塊状の巣をつくります。その後も、蟻道(ぎどう)を広げて移動するので、巣はどんどん広範囲に広がっています。

虫とは思えないほど賢い社会生活を構成して、女王、王、働きアリ、兵アリなどの階級制度があります。シロアリは、土の中にもぐり、柱や床下など適当な材木の隙間にオスとメスでひそみます。二週間ほどすると、メスの女王は卵を産み始めます。本格的な巣作りをして、安全な場所に卵を運びこみ大事に育てます。卵はほとんどが働きアリで、約80日で一人前のシロアリとなります。

女王の寿命は10〜20年、働きアリは2〜5年といわれています。女王アリは一日に数百の卵を産卵する能力があるので、数年たつと、何十万〜百万というようにどんどん増えます。こうして100万ものコロニーの一部が羽アリに成長して、6〜7月にかけて巣から飛び立ち、また新しい巣を作ります。

羽アリが飛ぶまでにはおよそ3年以上もかかるので、それまでにかなりの数のシロアリが存在していることになります。

羽アリの対策・退治方法

羽アリの対策・退治方法

掃除機で吸い取る

畳をめくってみると大量のシロアリが・・・。すぐに何とかしたいですね。そんなときはあくまでも一時しのぎにはなりますが、掃除機で吸い取ってください。シロアリはデリケートですので、掃除機で吸い取られるあいだに死滅します。

お湯か水をかける

掃除機も届かないような床下や柱の内部でシロアリを見つけたら、お湯あるいは水をかけて死滅させます。しかし、これで羽アリがいなくなったわけではないので、専門業者に退治と修繕の方法を相談しましょう。

殺虫剤で駆除する

2〜3日で見かけなくなったからと安心していると、床下ではどんどん活動を広げている可能性があります。やはり、殺虫剤を使用するのがいちばん効果的です。この招かざる客を、なんとか早く退治しなければ夜も眠れません。

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目に見える羽アリは殺虫剤で駆除できますが、まだまだ床下などに隠れているかもしれません。床下などの地下に巣を作っているシロアリには、シロアリ用の薬剤を噴霧する方法があります。このときは、小さい子どもは別の部屋に移し、自分もマスクを付けるなどしましょう。

被害が甚大なら専門家の手を借りるのがいちばんですが、その前に自分でいろいろ対応策があるので、ぜひ頭に入れておきましょう。

夜はカーテンをしめる

羽アリは、夜の街灯に群がる習性があります。外部からの侵入や飛び込んでくるのを防ぐには、カーテンをしっかりとしめて家の中の光が外部にもれないようにすることが大切です。

湿気対策

シロアリは、とにかく湿気の多いところを好みます。梅雨時期の畳やじゅうたん、床下などは高温多湿で羽アリが住みつきやすい場所です。ジメジメしてると感じたら、エアコンや扇風機をつけて部屋の空気を乾燥させましょう。

羽アリの予防対策は?

羽アリの予防対策は?

羽アリを家の中に侵入させないようにするには、どのようにすればよいのでしょうか。家屋の被害だけでなく、湿気や風通しの悪い環境は人の健康にもよくないですね。

ふだんから予防策を施して快適な住まいを守りましょう。

通気口

床下などの湿気がこもる場所は、通気口を大きくしたり、床下換気扇などもシロアリ被害の予防に効果があります。

自分ではなかなかできないかもしれませんが、リフオームなどのときに床下をコンクリートで固めてしまうのがシロアリ対策には効果的です。その際、通風口や点検口を設けて時々、点検できるようにしておきましょう。

好みそうな場所・ものをなくす

建築のときの木片、木くず、かんなくずがわずかに残っていても、そこからシロアリが巣を作りはじめます。なんでも巣にしてしまわれてはたまったものではありませんが、こうしたシロアリの習性を把握しておくことも必要です。

また、家屋のコンクリートの基礎まわりや隣家との間など、暗くて土っぽいところも要注意です。湿気がこもりやすいので物を積み上げたりせず、風の通る道を確保しておきましょう。

庭の切り株などもそのままにしておくと、シロアリの格好の巣になってしまいます。松の木はシロアリが取り付きやすいので、切り株は根こそぎ取ってしまいます。庭の片隅に置いている古材などもシロアリ予防のために処分しましょう。

網戸をつける

家の中に入ってこないよう、窓や戸に網戸を使用するようにしましょう。羽アリの体長は7〜9mmほどあり、通常の網戸なら入り込むことができないので外からの侵入の予防になります。

古い家屋は点検を

家がだんだん古くなると、部屋の壁がカビを吸収しやすくなっていたり、木材も古くなり補修点検が必要になります。シロアリは、マツ、クスノキなどを好みますが、逆に固い木材は被害が少ないです。また、チーク、タイワンヒノキ、アオモリヒバなどはシロアリの嫌いな成分が含まれています。

被害の原因は木材にかぎりませんが、古い家屋では5軒に1軒が被害にあったというデータもあります。転ばぬ先のつえ、被害にあう前に点検しておけば安心ですね。

シロアリ用薬剤

このほか、シロアリに巣を作らせないためには、床下や押入れなどに吸湿剤やシリカゲルなどを使って乾燥させることもできます。

また、防蛾加工をした木材や特殊樹脂シートを床下に敷くなどの方法もあります。屋外なら、庭先の家壁の間や床下に粉状の殺虫剤をまいたり、軒下に電気蚊取り器を置いておくと、夏のあいだ蚊も寄せ付けず一石二鳥の虫対策になります。

まとめ

家の中で羽アリを見つけたら、まずはどんな種類かを確認することが重要です。気をつけないといけないのは、イエシロアリ、ヤマトシロアリ、外来種のアメリカカンザイシロアリでです。

人が刺されるという健康被害はないですが、放っておくと家屋の被害が拡大するおそれがあるかもしれません。大切なわが家を守るために点検だけはこまめにしておきたいですね。

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