カツオブシムシが発生する原因とは?カツオブシムシの習性を知って対策しよう

カツオブシムシが発生する原因とは?カツオブシムシの習性を知って対策しよう

毎年、大切な衣類が虫に食べられてしまう被害は無くなりません。「なぜ虫が侵入するのかわからない」「どのような防虫対策がいいのか」とお悩みの方は、衣類の天敵であるカツオブシムシの習性を知っておくと良いでしょう。カツオブシムシは、毛織物や絹や麻といった繊維を食べてしまう害虫です。

カツオブシムシの習性や発生する原因を知ることで、カツオブシムシの侵入を防ぎ、被害防止の対策を施せます。防虫対策を諦めていた方にも役立つ改善ポイントをご紹介します。

カツオブシムシの生態

カツオブシムシの生態

カツオブシムシは、衣類に発生して繊維を食べてしまう害虫ですが、衣類を食べるのはカツオブシムシの幼虫のみです。カツオブシムシの幼虫は、衣類の他にも昆虫の死がいや乾燥食品にも発生して食害を行います。

カツオブシムシの名前の由来は、その名前通り鰹節に発生していたことから付けられました。日本に生息する代表的なカツオブシムシは、ヒメマルカツオブシムシとヒメカツオブシムシの2種類です。

ヒメマルカツオブシムシの特徴

生息地:日本全国
発生時期:年に1回。5~6月ごろに産卵する。
活動期間:1年中
体の特徴:成虫の体長は2.5~3mm程度。黄色や黒、白色の毛が体全体を覆っている。
餌:ウールやカシミヤといった毛織物や絹や麻といった植物の繊維。鰹節、煮干しのような動物系の乾燥食品、虫の死がいなど。

ヒメカツオブシムシの特徴

生息地:日本全国
発生時期:年に1回。5~6月ごろに産卵する。
活動期間:1年中
体の特徴:成虫の体長は、3.5~5.5mm程度。黒色で楕円形の甲虫。
餌:絹や麻といった繊維、毛織物といった衣類から乾燥食品や虫の死がいなど。咬む力が強いため、包装された食品でも袋を破って侵入されることもある。

2種類のカツオブシムシは、成虫になったときの見た目が違いますが、活動期間や餌といった生態はほぼ同じです。

侮ってはいけないカツオブシムシの習性

カツオブシムシの幼虫は、生存能力が高い虫です。駆除の仕方を間違えてしまうと、何度行っても被害が続いてしまいます。まず、正しい駆除を行うためにもカツオブシムシの習性を把握しておきましょう。

カツオブシムシの寿命は長く越冬もする

カツオブシムシが幼虫でいる期間は、約300日です。ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、成長するのに必要な餌が得られない場合は、幼虫期間を2~3年に伸ばすこともあります。

幼虫の間は暗い場所を好み、タンスや衣装ケース、流し台の下などに生息して衣服や乾燥食品などを餌にしながら冬を越して春を待ちます。春になった4~5月頃に蛹となって、5~6月頃に成虫となります。

冬になったからといっても、カツオブシムシの幼虫は死なないので、しっかりと駆除をしないといつまでも生息し続けます。防虫剤を使っているのに被害に遭ってしまうのは、時間が経過して防虫剤の効果が弱くなった時に、押し入れの隅などに生息し続けていた幼虫が活動してしまう可能性が大きいです。

カツオブシムシは暗い場所で卵を産む

カツオブシムシの産卵時期は5~6月頃です。蛹から羽化をしてから10日の間に産卵を始めます。卵を産む数は、ヒメマルカツオブシムシで20~100個、ヒメカツオブシムシでは40~90個になります。

もし、タンスやクローゼットの中にカツオブシムシの幼虫が残っていると、幼虫から成虫となりそのまま産卵を始めてしまいます。カツオブシムシは、飢餓状態でも産卵ができるので、餌となる衣類や乾燥食品がなくても繁殖します。

そのため、一度いなくなったと思ったカツオブシムシが再び発生したときは、タンスの裏などに潜んでいた幼虫が成長し、繁殖した可能性があります。

カツオブシムシの幼虫は長期間絶食できる

ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、6~12ヶ月間と長期に渡って飢餓状態でも生存できます。ヒメカツオブシムシの幼虫も絶食に耐えられます。乾燥にも強いので、水や食べ物がない場所でも生き続けます。

防虫剤を使って、タンスや衣装ケースからカツオブシムシの幼虫を追い出したとしても、防虫剤が及ばない場所でじっと生息してしまう可能性があるので注意が必要です。

カツオブシムシが発生する原因

カツオブシムシが発生する原因

カツオブシムシが発生する最初の原因は、屋外からの侵入です。その後、しっかりと駆除ができずに幼虫を残してしまうと、タンスやクローゼットなどの中で繁殖を行ってしまいます。

カツオブシムシが屋外から侵入する経路

カツオブシムシの幼虫は暗い場所に生息しているのですが、幼虫から成虫となって産卵を終えると、明るい場所で活動するようになります。カツオブシムシの成虫は、日中に餌となる花粉や花の蜜などを求めて活動します。

日干しした洗濯物から侵入

カツオブシムシの成虫は日中に活動するため、外に干した洗濯物に付いてそのまま家に侵入します。カツオブシムシの成虫は衣服を餌としないのですが、白い色に誘引されるため、白い衣類の洗濯物に寄ってきます。

洗濯物を干した時は、カツオブシムシが衣服に付いていないか注意しましょう。

外出したときの服に付いて侵入

白い衣類の洗濯物にカツオブシムシが誘引されるのと同じように、人が着ている服にも寄ってきます。草木の多い場所に行った場合は、カツオブシムシが服に付着している可能性があります。

特に花の蜜や花粉が服に付いていると、カツオブシムシが一緒に付いている可能性が高くなるので注意しましょう。

花壇や生け花から侵入

カツオブシムシの成虫は、マーガレットやヒメジョオンなどのキク科の植物を好みます。ベランダや庭先にマーガレットなどのキク科の植物を育てるときはもちろんですが、生け花として部屋に飾るときも、花と一緒にカツオブシムシが付いていないか注意しましょう。

カツオブシムシの予防・退治対策

カツオブシムシの予防・退治対策

カツオブシムシを発生させないためには、2つのことが大切です。1つは、屋外からの侵入を防ぐこと。もう1つは、侵入を許したときは幼虫を1匹残らずに駆除することです。幼虫が部屋に残っていると、繁殖が毎年続いてしまいます。一度カツオブシムシが発生してしまったら、徹底的に駆除するように心がけましょう。

カツオブシムシを発生させない3つの対策

カツオブシムシの発生を防ぐためには、3つのことに気を付けると良いでしょう。一度繁殖してしまうと厄介なカツオブシムシですが、3つの対策を行うことで被害を食い止めることができます。

着替える場所や脱いだものに注意する

外出したあとの衣服は、いろいろな場所で脱ぎ散らかさないようにしましょう。特に野山へハイキングやピクニックなどの行楽に出かけた後は、すぐに着替えて洗濯すると良いでしょう。

着替えるときは、タンスやクローゼットなど大切な衣類を保管している場所から離れて行います。脱衣所で着替えると良いのですが、脱いだ衣服はすぐに洗濯かごなどにまとめるようにしましょう。

タンスだけでなく部屋の清掃にも注意する

カツオブシムシは、部屋のホコリも餌にします。衣類から出たホコリや食べ物のカスなどに集まるので、部屋の隅やすき間、カーペット、サッシのレールなどホコリの溜まりやすい場所の清掃を十分に行うと良いでしょう。

特に、タンスやクローゼットの周りの清掃は十分に行いましょう。せっかく防虫剤を使ってタンスやクローゼットの中を守っても、部屋の隅やすき間にカツオブシムシが生息していては意味がありません。

衣類や食品の保管方法に注意しよう

カツオブシムシの発生源となるものの保管方法に注意しましょう。鰹節や煮干しなどの乾燥食品を保管するときは、密閉した容器に入れるようにしましょう。タンスや衣装ケース、クローゼットは念入りに清掃してから、衣類用の防虫剤を使って大切な服を守りましょう。

タンスや衣装ケースを念入りに清掃したのにも関わらず、カツオブシムシの被害に遭ってしまう場合は、目が届きにくいすき間などに生息しているかもしれません。被害がひどい場合は、専門業者の方にスチームなどでタンスやその周りを熱処理で駆除してもらうか燻煙剤などで駆除してみましょう。

まとめ

まとめ

カツオブシムシの被害に遭ったときは、被害に遭ったタンスや衣装ケースだけでなく、その周りの清掃を行ってできる限り残さないようにしましょう。カツオブシムシの幼虫が残っていると、そのまま成虫となって産卵を始めてしまい、被害が大きくなります。まずはしっかりと清掃を行ってから防虫剤を使うようにしましょう。

カツオブシムシの成虫はキク科の植物を好むので、ベランダや庭先での栽培や、部屋の中に飾る生け花には注意しましょう。また、日干しした洗濯物や外出から帰ってきた服に成虫が付いているときがありますので、洗濯物を取り込むときや、着ていたものを脱ぐときにも気を配ることが必要です。

カツオブシムシの侵入に注意し、幼虫が部屋の中で生息しないように清掃を行うと被害を防ぐことができます。

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