【雑草図鑑】雑草の種類と名前・見分け方を解説。おすすめ除草剤も紹介

【雑草図鑑】雑草の種類と名前・見分け方を解説。おすすめ除草剤も紹介

庭や道端、空き地などでぐんぐん伸びるやっかいな雑草。雑草の種類は非常に豊富で、なかにはほかの植物と見分けがつきにくいものもあります。

今回は、雑草の基礎知識とよく見かける10種類をご紹介し、それぞれの名前と見分け方のほか、効果的な除草の方法や除草剤の使い方などについて解説いたします。

雑草は大きく分けて2種類

雑草は大きく分けて2種類

はじめに、雑草の基礎知識を身につけましょう。

一年草の雑草

芽が出てから枯れるまでの期間が1年の草花を一年草(いちねんそう)といい、雑草の場合は「一年生(いちねんせい)雑草」と呼びます。一年生雑草は、春に発芽して夏から秋に開花し、冬に枯れる「夏生(かせい)一年生雑草」と、秋に発芽して冬を越し、春に開花して夏に枯れる「冬生(ふゆせい)一年生雑草」の2種類に分かれます。

冬生一年生雑草は冬を越すため、「越年草(えつねんそう)」や「越年生(えつねんせい)雑草」、「越冬一年生(えっとういちねんせい)雑草」などと呼ばれます。

多年草の雑草

多年草(たねんそう)とは、根が残って2年以上生存する草花を指し、雑草の場合は「多年生(たねんせい)雑草」と呼びます。多年草の雑草には、地下茎(ちかけい)と呼ばれる地下の組織が発達して繁殖する種類もあります。生育期である春から秋はよく伸びるので、庭や通路などは定期的な手入れが欠かせません。

庭の手入れについては、「庭掃除・お手入れ方法をまとめて紹介。毎日の掃除からしっかり掃除まで!」の記事をご覧ください。

雑草の種類~一年草

続いて、一年草の雑草でよく見かける5種類をご紹介いたします。

エノコログサ(狗尾草)

エノコログサ(狗尾草)

イネ科エノコログサ属の一年草で、俗に「ネコジャラシ」と呼ばれます。細長い葉と犬の尾に似た穂がつき、全国の道端や空き地、畑、庭などあらゆる場所で繁殖します。抜き取りやすい雑草ですが、できるだけ7~9月頃の開花期より前に除草して、タネの飛散を防ぎましょう。

メヒシバ(雌日芝)

メヒシバ(雌日芝)

イネ科メヒシバ属の一年草で、7~9月には花が咲きます。細長い葉や穂が特徴で、ほふく状に広がる茎から根を下ろして繁殖します。よく似た仲間のオヒシバ(雄日芝)もイネ科の雑草ですが、メヒシバよりも茎や葉、穂が太く、ひとつの根元から葉が出る株立ち(かぶだち)で育ちます。

ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)

ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)

「カラスノエンドウ」の名で知られるつる性の雑草ですが、正式にはヤハズエンドウと呼ばれます。マメ科ソラマメ属の冬生一年生雑草で、冬を越して3~6月頃に開花した後、さやの中にタネを作ります。葉の先についた巻きひげが周囲の植物やフェンスなどに絡みつき、90cm程度まで伸びることがあります。

ヒメジョオン(姫女苑)

ヒメジョオン(姫女苑)

キク科ムカシヨモギ属の冬生一年生雑草で、冬を越して春に生長します。背丈が高く、6~10月頃にマーガレットに似た花が咲きます。もともとは明治時代に伝わった外来種ですが、現在は国内の各地で生息するようになりました。

見た目が似ている「ハルジオン(春紫苑)」は同じ属で、春に開花する雑草です。ハルジオンは茎が空洞で、花びらの幅や葉のつき方などがヒメジョオンと異なります。

ホトケノザ(仏の座)

ホトケノザ(仏の座)

シソ科オドリコソウ属の冬生一年生雑草で、開花期は3~6月頃ですが、秋にも咲く場合があります。高さは10~30cmほどで、全国の道端や空き地などで見られます。仏様が座る台座に葉の形が似ていることから、ホトケノザと名づけられました。

なお、「春の七草」のホトケノザは、キク科の「コオニタビラコ(小鬼田平子)」を指します。雑草のホトケノザは食用にできないので注意してください。

雑草の種類~多年草

次に、よく見かける多年草の雑草を5種類ご紹介いたします。

カタバミ(片喰)

カタバミ(片喰)

カタバミ科カタバミ属の多年草(一部は一年草)です。5~9月頃には、白や黄などの小さな花が咲きます。「片喰」という表記の通り、一部分が食べられたようなハート形の葉は、夜になると下向きに閉じます。地面をはうようにして生育し、繁殖力が強いことから、家紋のデザインにも使われている植物です。

マメ科シャジクソウ属のクローバー(シロツメクサ:白詰草)と混同されがちですが、花の形が大きく異なります。また、クローバーの葉は丸みを帯びて白い模様が入り、夜になっても閉じません。

スギナ(杉菜)

スギナ(杉菜)

トクサ科トクサ属に分類される多年草で、地下茎も繁殖するやっかいな雑草です。春になると、胞子をもつ茎(胞子茎:ほうしけい)のツクシ(土筆)と、光合成で栄養を作る茎(栄養茎:えいようけい)のスギナが地上に生えてきます。

夏になるとツクシは枯れて、スギナが30~40cmほどに生長します。秋にスギナが枯れてもその根は残り、翌年の春に再び芽を出します。

タンポポ(蒲公英)

タンポポ(蒲公英)

キク科タンポポ属に分類され、3~9月頃に開花した後、綿毛のついたタネを飛ばして繁殖します。タンポポは、もともと日本に生育する「ニホンタンポポ(在来タンポポ)」と外来種の「セイヨウタンポポ」がありますが、近年では交雑種も見られます。

ニホンタンポポの特徴は、花びらの下部にある「総苞片(そうほうへん)」が反り返っていないことです。また、ニホンタンポポはタネを飛ばした後に地上部が枯れ、秋に再び新しい葉を出します。地面に落ちたタネは夏に休眠し、秋に発芽します。

ドクダミ(毒矯み)

ドクダミ(毒矯み)

ドクダミ科ドクダミ属に分類される多年草で、日照時間が少なく湿度の高い場所を好みます。地下茎を広げながら繁殖し、6~7月には白い花を咲かせます。独特のにおいを放つドクダミは古くから薬効で知られ、健康茶などに用いられます。その名前は、毒を「矯(た)める=悪いものを改める、阻止する」が語源とされています。

ヤブカラシ(薮枯)

ヤブカラシ(薮枯)

ブドウ科ヤブカラシ属のヤブカラシ(ヤブガラシ)はつる性の多年草で、茎の途中に伸びる巻きひげが周囲に絡みつきながら繁殖します。6~8月の開花期には、豊富な蜜でハチやアリなどの昆虫を呼びよせます。長いものは2mくらいまで伸びることもあり、地下茎も発達して広がるため、除草しづらい雑草のひとつです。

雑草の種類に合わせた対処法

雑草の種類に合わせた対処法

それでは、雑草の種類に合わせた対処法をご紹介いたします。

草むしり

エノコログサやヤハズエンドウなど根の浅い雑草は、鎌などを使用すれば根ごと引き抜くことができます。夏生一年生雑草は、繁殖前の春から初夏までに作業しましょう。秋に実がついてから草むしりをするとタネが散るので、作業の時期に注意してください。冬生一年生雑草は、秋のうちに抜き取って越冬させないようにします。

多年草の雑草は、生い茂る前に根をしっかりと抜くことがポイントです。しかし、草むしりだけではなかなか除草しきれません。無理に抜き取ろうとして根を刻んでしまうと、そこから分岐してさらに繁殖するおそれがあります。

除草については、「お庭の除草方法。手軽にできる除草対策や除草剤の使い方について解説」の記事もご覧ください。

除草剤について

除草を手早く済ませたいときや、除草のしにくい雑草には、除草剤の使用をおすすめします。ただし、製品に記載されている適用表以外の使い方はしないよう十分注意してください。

除草剤の注意点

使用前に、除草剤の注意書きを確認しましょう。作物を育てる畑や植物を植えた庭などでは、農薬取締法に従って[農林水産省登録第○○号]と記載された「農耕地用」の除草剤を使用してください。

植物を植えていない空き地や庭などでは、「非農耕地用」の除草剤が使用できます。非農耕地用の商品には、「農薬として使用できません」などと明記されています。購入の際によく確認しましょう。

除草剤は雑草の繁殖前か、ある程度刈り込んだ状態で使用すると効果が高まります。また、使用する際は手袋やマスクなどを着用し、作業後は手洗いやうがいをして衣服を着替えてください。

除草剤については、「除草剤の種類と使い方。農薬登録のありなしでどう使い分ける?」の記事で詳しくご紹介しています。

【参考】
農林水産省「農薬として使用することができない除草剤の販売等について」
農薬取締法

除草剤の分類と使い方

除草剤には、即効性のある液状タイプと、ゆっくりと効果が表れる粒状タイプがあります。また、薬剤が付着した部分だけ枯れる「接触型」と、根まで枯れる「移行型」などがあるので、除草の目的に合わせて選びましょう。

根が浅く除草しやすい一年草の雑草には、接触型の除草剤をおすすめします。一年草のなかでも根が深く張るものや、根が残る多年草の雑草には、根を枯らす効果のある移行型がよいでしょう。

液状の除草剤を散布する際は、晴れた風のない日を選びましょう。商品の容器から直接注ぐか、専用のじょうろなどを使用してください。粒状の除草剤も無風の日に散布しますが、雨上がりなどで地面が湿った日を選ぶとより効果があります。

おすすめの除草剤

根が浅く除草しやすい一年草の雑草には、フマキラーの非農耕地用除草剤「虫よけ除草王」がおすすめです。薬剤のついた部分だけを枯らす接触型の除草剤で、周辺の虫をよける効果もあります。食品を原料とした成分を使用しているため、お子様やペットがいるご家庭でもご使用いただけます。

根が張る一年草や根が残る多年草の雑草には、非農耕地用の除草剤「根まで枯らす虫よけ除草王プレミアム」をおすすめします。茎や葉だけでなく、根までしっかり枯らす移行型の除草剤で、周囲の虫よけや殺虫の効果も発揮します。

植物を植えた庭の雑草には、農耕地用の除草剤「除草王シリーズ ザッソージエース」がおすすめです。移行型の除草剤で、やっかいな雑草の根までしっかり枯らします。樹木の根元に生えた雑草にも使用できる点が大きな魅力です。

畑のあぜ道など広い敷地の除草には、農耕地用の除草剤「除草王シリーズ オールキラー粒剤」をおすすめします。移行型の除草剤で、雑草の根までしっかり枯らして効果が持続します。雑草が生える前に、予防散布することも可能です。

雑草の種類を見分けて早めに対処を

雑草の種類を見分けて早めに対処を

今回は、雑草の基礎知識とよく見かける10種類をご紹介し、除草の方法や除草剤の使い方などについて解説いたしました。

雑草の種類と生育の違いを覚えて繁殖する前に取りかかれば、効果的に作業することができます。除草剤を散布する場合は、周辺の作物や草花などに注意し、農耕地用・非農耕地用の区別を理解したうえで正しく使用しましょう。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。