2020年3月1日 | お役立ち情報
上京&一人暮らしする前に知っておきたいポイント。引っ越しまでの流れや費用などまとめて解説!
東京での生活に憧れて、上京したいという夢を持っている人もいるでしょう。しかし、地元よりも家賃や物価が高そうで、東京での一人暮らしに不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
上京を検討するとき、やはり気になるのがお金の問題です。そこでこの記事では、上京して一人暮らしをするときに、必要な手続きや費用の相場についてご紹介します。これから東京で一人暮らしを始めようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
上京・引っ越しまでの流れ
上京するためには、部屋だけでなく東京で仕事も探さなくてはなりません。仕事を見つけてから上京する方法と、上京してから仕事を探す方法がありますが、生活費のことや住む場所のことを考えたら就職先を見つけてから部屋を探して上京する方法が安心でしょう。まずは上京して引っ越しするまでの流れをご紹介します。
1.資金を準備する
東京で仕事を探すためには、面接時の交通費や宿泊費に費用がかかります。また、部屋が決まれば初期費用として家賃の5カ月分程度が必要です。今、実家暮らしの人であれば、家具や家電などをすべて買いそろえなければいけないので、さらに費用がかかるでしょう。
また、面接のたびに上京するのは大変なので、先に東京へ引っ越してから仕事を探す人もいます。その場合は今の仕事を退職してから転職先を探すことになりますので、数カ月分の生活費も確保しておかなくてはなりません。
2.仕事を探す
上京前に就職先を探しておけば、通勤に便利な場所を選んで部屋を借りられます。求人サイトや転職エージェントを利用して、地元にいる間に転職活動をしておくことで、スムーズに転職・引っ越しができるでしょう。
3.部屋を探す
就職先が決まれば、通勤しやすいエリアの物件を探しましょう。物件探しに何度も上京するのは費用がかかりますので、できるだけ事前準備をしておき、1日で部屋探しができるようにしておくことをおすすめします。
そのためには、物件選びの優先順位を決めておきます。たとえば駅からの距離、部屋の間取り、日当たり、オートロックなど、譲れないポイントを絞っておきましょう。優先したいポイントが決まれば、上京前に不動産屋さんに問い合わせておきます。自分の希望条件を伝え、いくつか物件を紹介してもらい、見学する日程を決めておきましょう。
見学時は部屋の中だけでなく共用部分もチェックしておいてください。たとえば廊下や駐輪場、郵便受け周辺などにタバコの吸い殻やゴミが落ちていないかチェックしておきましょう。周囲の環境なども確認しておくと安心です。
賃貸物件の契約は、申し込み→審査→契約という流れでおこなわれます。見学して気に入った物件があった場合、申し込みをしておきましょう。審査に時間がかかることもありますが、可能であれば申し込みから契約までできるだけ1日で済ませられるように、必要な書類を用意しておくとスムーズに進むでしょう。必要な書類は物件によって異なりますが、一般的には次のような書類が必要です。
- 身分証
- 住民票
- 印鑑と印鑑証明
- 収入を証明する書類(源泉徴収票など)
- 銀行届出印
また、連帯保証人が必要な場合は、連帯保証人の承諾書や印鑑証明、収入証明などが必要です。最近は、連帯保証人でなく保証会社を利用する場合が多いので、確認しておきましょう。
4.引越業者に見積もり・依頼
引越業者を利用する場合は、見積もりを取ってから依頼しましょう。繁忙期は希望日がすでに予約で埋まっている可能性もありますので、早めに見積もりをとることをおすすめします。家具・家電などを引っ越してから購入する場合は、荷物も少ないので引越業者を利用せず宅配便で済ませる人も多いものです。東京近郊の人なら、家族や友達に手伝ってもらって車で運ぶという方法もあります。
5.各種手続き
引っ越しに伴い、さまざまな手続きが必要です。早めにできることは早めに済まし、漏れがないようにしておきましょう。主な手続きには、以下のものがあります。
住民票の転出・転入届
転出届は引っ越しの2週間前から提出可能なので、市町村役場で手続きをして転出証明書を発行してもらいましょう。マイナンバーカードを持っている人は、転出届の交付はなく、マイナンバーカードで転入の手続きがおこなえます。転居先では引っ越し後2週間以内に転入届の提出が必要です。
印鑑登録
現在の印鑑登録は、転出届を提出することで失効します。転入届を提出する際に印鑑登録申請もしておきましょう。
公共料金
新居の電気・ガス・水道の開始手続きが必要です。現在一人暮らしをしている人は、旧居の使用中止手続きも必要なので、1~2週間前には連絡しておきましょう。また、ガスの開栓手続きは立ち合いが必要なので、ガス会社に連絡して開栓してもらう時間を予約しておいてください。旧居の閉栓手続きは立ち合いが必要な場合とそうでない場合があるので確認しておきましょう。
携帯電話
携帯電話の住所変更が必要なので、インターネットか電話、店頭で手続きをしておきましょう。
郵便
郵便局に転居届を出すことで、旧住所に届いた郵便物を1年間新住所に転送してもらえます。
預金口座・クレジットカード・保険など
転居したら住所変更手続きが必要なので、忘れずにすませておきましょう。
上京・引っ越しにかかる費用
上京して一人暮らしを始めるには、いくらくらい費用がかかるか心配になる人もいるでしょう。必要な費用は主に住居関連と引っ越し費用、家具・家電やインテリア、日用品の購入費用などがあります。家賃はエリアによって異なりますので一概にはいえませんが、相場は次のようになっていて、トータルで50~60万円程度はかかると考えておきましょう。
部屋の賃貸にかかる費用
家賃は、エリアや設備、築年数、駅までの距離などによって大きく異なります。家賃相場は賃貸物件のポータルサイトを参考にするとよいでしょう。
賃貸情報サイト「ホームズ」によると、ワンルーム・1K・1DKの家賃相場(2019年12月18日時点)は、世田谷区8.99万円、中野区8.54万円、新宿区11.22万円となっています。23区外であれば家賃相場は下がり、町田市6万円、三鷹市6.96万円となります。
【参考】【ホームズ】東京都の賃貸[賃貸マンション・アパート]物件を探す
部屋を賃貸するときに必要な費用には、次のものがあります。
敷金
家賃の1~2カ月分必要で、退去時に返金されます。しかし、部屋を過度に汚すとクリーニング費用が差し引かれることがあります。
礼金
相場は家賃の1カ月分で、大家さんへのお礼の意味があるため返金はされません。初期費用を抑えたい人は、「敷金も礼金も0円」という物件もありますので探してみましょう。ただし、初期費用を安くして家賃を相場よりも高めに設定している物件や、入居者が決まらないため敷金・礼金をなしにしている物件もあるようです。敷金・礼金なしの物件を検討するときは、よく確認してから契約しましょう。
仲介手数料
仲介業者に支払う手数料で、家賃1カ月分が相場です。
前家賃
入居月の家賃を前払いで支払います。
日割り家賃
入居が月の途中からになる場合は、日数に応じた日割り家賃を支払います。
保証会社利用料
賃貸契約時に保証会社を利用する必要がある場合は、保証会社利用料も必要になります。保証会社とは、家賃の支払いを滞納したとき、建て替えて支払ってくれる会社です。保険会社の利用料は、家賃1カ月分の50%~100%が相場です。
火災保険料
万が一の火災に備えて火災保険に入ります。相場は1~2万円程度です。
家具や家電
これまで実家暮らしだった人は、家具や家電をそろえるための費用がかかります。ベッドやテーブル、食器棚などの家具、冷蔵庫や洗濯機、掃除機、テレビなどの家電は安いものを買いそろえたとしても15~20万円程度はかかるでしょう。
引っ越し費用
引っ越しの費用は荷物の量や移動距離、時期によって異なりますが、相場は7~9万円程度です。事前に引越し業者に見積もりをお願いしましょう。
上京や引っ越し前に知っておきたいポイント
東京での住まいを決める前に知っておきたいポイントをご紹介します。
家賃の決め方
一般的に家賃は収入の3割以内に抑えるのがよいと言われています。「オシャレな街」「オシャレな部屋」に住みたいという憧れを持っている人も多いでしょうが、家賃は固定費なので、ムリして高い部屋に住むと生活が大変になるかもしれません。また、家賃が高ければ初期費用も高額になってしまいます。給料の金額から適正な家賃を計算して予算を決めましょう。
東京で家賃相場が安いエリア
職場や学校の近くに住めば、通勤・通学時間を短縮できて朝の時間にも余裕ができます。しかし区によって相場が違うため、家賃を安く抑えるには相場が安いエリアを検討してみてはいかがでしょうか?
東京23区内では、練馬区、葛飾区、江戸川区、足立区、板橋区などが比較的に家賃相場の低いエリアです。また、23区にこだわらず八王子市や多摩市などで探せばさらに安い家賃の物件が見つかるでしょう。
家賃を抑えるには
できるだけ家賃を抑えるには、希望条件を見直してみましょう。たとえば「築年数」「部屋の向き」「駅からの距離」など重視したいポイントはあるでしょうが、妥協できるものがあれば物件の選択肢が増え、家賃が安い物件も見つかります。
引っ越費用を抑えるには
上京のための引っ越し費用もできるだけ抑えたいものですが、先ほども述べたように荷物の量や移動距離、時期によって料金が異なります。しかし引っ越し費用は業者によっても違うため、まずは複数の引っ越し業者に見積もりを取り、できるだけ安い業者を見つけましょう。
また、荷物の量が少ない方が引っ越費用を安く抑えられるため、処分してよいものがあればリサイクルショップに持って行ってはいかがでしょうか。荷物が減れば、単身専用パックを利用して費用を安く抑えられます。
まとめ
上京して一人暮らしをするときに、どのエリアを選ぶか決めるのが難しいかもしれません。東京に土地勘がなければ、家賃を抑えつつ、通勤や通学に便利な住みやすい街を探すのが難しいでしょう。最近は、チャットで質問しながら部屋探しができる不動産会社もありますので、利用できるサービスは活用してみてはいかがでしょうか。
納得のいく部屋探しをして、東京での一人暮らしをはじめてください。