布団が外に干せない!湿気やニオイ対策と手入れ方法

布団が外に干せない!湿気やニオイ対策と手入れ方法

「布団を干したいけど仕事が忙しい」「大気汚染や花粉などの影響で外に布団が干せない」という悩みを抱えた方は多いです。そしてこの状態が長く続くことでニオイ、カビ、ダニなどの問題が発生するようになります。これでは快適な睡眠を得るのは難しいです。

そこで今回は布団を清潔に保つためのお手入れ方法や対策法などをまとめましたので解説します。

布団を干せないことによる健康被害

布団を干せないことによる健康被害

前述のように布団を外に干せない環境にお住まいの方や仕事の関係などで、布団を満足に干せない方は多いです。しかし、布団が干せない環境だからといって、布団を放置したままにするのは好ましくありません。

一般的に私たち人間が普段使用している布団にはダニが数十万匹いると考えられています。布団などに生息するダニの大半はチリダニ(ヒョウダニ)と呼ばれる種類です。チリダニは人間のフケや垢、ホコリなどをエサにすることで増殖します。

またダニが繁殖しやすい環境というのは高温多湿です。布団の中というのは基本的に温かく、湿気がこもりやすいため、ダニが繁殖するには絶好の環境となります。このようなダニが繁殖しやすい布団を放置したままだとどうなるのか?答えは簡単で私たち人間に要らぬ健康被害がもたらされることになります。

ダニに直接刺されて痒みを引き起こしたり、寝ている間にダニの死骸や糞を吸い込んでしまうことでアレルギー症状を引き起こすこともあります。一度アレルギー症状を引き起こすと完治するまでに数年近くかかる方もいます。したがって毎日使用する布団は常に清潔に保っておく必要があります。

布団を外に干せない方必見!湿気・ニオイ・カビ対策を解説

布団を外に干せない方必見!湿気・ニオイ・カビ対策を解説

前述のように健康のためにも布団は適度に干したほうがよいです。しかし、布団を外に干すことができない環境の場合はどうすればよいのでしょうか?ここではそのような疑問や悩みを解消するアイデアや対策を徹底解説します。

扇風機・エアコンで空気を循環させる

布団を外に出すことができない場合、必然的に室内干しに頼ることになります。ただし、単に室内に布団を干すだけでは湿気対策としては不十分です。そこでおすすめしたいのが扇風機やエアコンを使って空気を循環させる方法です。

布団干しに大切なのは適度な風通しとなります。したがって室内干しでも窓を開けるなどして風の通り道を確保しておく必要があります。しかし昼間は仕事で不在という方の場合は防犯上の問題が出てきます。

このような時に扇風機やエアコンが役立ちます。コンパクトな折り畳み式の物干し台やラックに布団をかけ、扇風機やエアコンで空気を循環させることで湿気対策につなげることができます。

もし布団対応の物干し台などがない場合は椅子に布団をかけても大丈夫です。また扇風機やエアコンは丸1日つけておく必要はありません。タイマーで1時間~2時間ほど送風しておけば、ただ干すだけよりも大きな効果を見込むことができます。

布団乾燥機を使用する

布団乾燥機を使用する

花粉や梅雨の時期に大活躍する布団乾燥機も布団を清潔に保つのに役立ちます。布団乾燥機は簡単に説明すると熱風を当てることによって布団を乾燥させるものです。メーカーや種類にもよりますが、熱風の最高温度は60℃~70℃にも達します。

一般的にダニは50℃~60℃の熱で死滅するといわれています。したがって布団乾燥機を使用することでアレルギーの原因を効率的に除去することが可能となります。また布団乾燥機はその名のとおり、布団を乾燥する役割も担っています。ダニが繁殖しやすい湿度は約60%~80%です。

布団乾燥機を使用し、湿気を除去することでダニの繁殖も抑えることができますから、有効活用してみましょう。ただし布団乾燥機は布団に付着した髪の毛やホコリまでは除去してくれません。そのため、布団を乾燥させた後はこれらのゴミやダニの死骸を吸い取る必要があります。

布団掃除機(布団クリーナー)をかける

布団乾燥機はダニを死滅させることができても、そのダニの死骸を除去することはできません。したがって布団乾燥機で布団を乾燥させた後は、布団掃除機(布団クリーナー)などを使ってダニの死骸やホコリを吸い取ってあげましょう。

ダニアレルギーの方はダニの死骸でも反応してしまうことがあるので、これらの製品を使って布団を綺麗にする必要があります。ちなみに専用の布団掃除機は高くて購入できないという方は、一般的な掃除機を使用しても問題はありません。

掃除機で布団のダニやホコリを除去する方法は、実は「布団たたき」よりも大きな効果を見込むことができます(布団たたきではダニやホコリを落とすことは難しい)。布団掃除機などを使った対策では布団を乾燥させることはできませんが、乾燥後の仕上げの作業としてはおすすめです。

布団干し袋を活用する

布団干し袋は大気汚染や花粉などが原因で外に布団を干せない方におすすめです。布団干し袋は超極細繊維の不織布(ふしょくふ)で作られているのが特徴です。この袋に布団を入れて干すことで空気のみを通すことができます。

つまりホコリや花粉が布団に付着するのを防ぐことが可能となります。また黒色の布で作られているので、太陽熱を効率的に吸収してくれるのもメリットの一つです。ちなみに真夏のダニ対策として布団干し袋に布団を入れて車の中で干す方もいます。

この方法だと車内の温度は50℃を超えますから、容易にダニを死滅させることができます。布団干し袋で干した布団はその後掃除機をかけてダニの死骸やホコリを吸い取れば、フカフカの気持ちのよい布団に仕上がります。

消臭スプレーを活用する

布団や枕が「臭い」と感じる人は多いです。これは寝ている間にかく汗や皮脂汚れなどが主な原因になっています。また湿気が原因となって発生するカビも嫌なニオイのもととなります。

これらの不快なニオイを手軽に解消するには消臭スプレーを活用するのがおすすめです。スプレーの種類にもよりますが、天然由来成分を配合したものや、心地いい香りが漂うもの、臭いの元に働きかけるものなどがあります。直接肌に触れる布団や枕などは、できるだけ害のない成分で作られたものを使った方が安心です。

また漬物の発色剤などにも使われることがあるミョウバンを配合したスプレーも嫌なニオイ解消には役立ちます。ミョウバンは昔のクリーニング店では仕上げとして使われていたこともあるため、他のスプレーと比べると人体への刺激が少ないのが特徴です。その他市販の消臭スプレーでもニオイを消すことは可能ですが、あくまでも一時的なものと割り切って使用するようにしましょう。

除湿・脱臭シートを活用する

布団のカビ対策、ニオイ対策には専用シートを活用することを推奨します。布団にカビが生える主な原因は冬場の冷たくなったフローリングなどと体温で温められた布団との温度差で発生する結露であったり、梅雨や夏場の湿度、汗の影響です。

このような環境で役に立つのが除湿、脱臭シートです。これらのシートの使い方は非常に簡単で敷き布団の下やベッドパットの下に敷くだけです。これだけで優れた除湿効果を発揮するため、カビやニオイ問題を解消することが可能となります。

「激乾 ふとん除湿・脱臭シート」は除湿効果だけではなく、脱臭成分も配合してあるので、湿気とニオイの問題を同時に解決することができます。カビ、ニオイ対策をしたい方には適した製品です。

布団の湿気・ダニ・ニオイ対策でしてはいけないこと

布団の湿気・ダニ・ニオイ対策において注意しておきたい点もあります。これは布団を直敷きにしており、普段は押入れに収納している方が意識しておきたいポイントですが、朝起きてすぐに収納するのは避けておきましょう。

理由としては起床後すぐの布団というのは体温で温まった状態であり、湿気もこもっています。この状態で通気性がない押入れに収納するとダニが好む高温多湿の環境となってしまうため、ダニの大量繁殖を招く可能性が高くなります。

したがって起床後すぐには押入れに入れずに、時間を置いてから収納するようにしましょう。またベッドで就寝している方も起床後は掛け布団をめくるなどして、敷布団に空気を触れさせるのがおすすめです。これらの対策を行うことで無対策よりかは布団を清潔に保つことができます。

手入れが楽な布団を選ぶことも検討してみよう

手入れが楽な布団を選ぶことも検討してみよう

普段の生活が仕事中心になっている一人暮らしの方や、外に布団を干すことができない環境にお住まいの方は満足に布団を干すことが難しいです。しかし、だからといってそのまま放置すると質の良い睡眠を妨げる原因にもなってしまいます。

そこでこのような布団を干せない環境の方におすすめしたいのが、手入れが楽な布団に変えてみることです。一口に布団といっても綿布団や合成繊維使用の布団などさまざまな種類があります。

当然この中には手入れが楽な布団と難しい布団があります。そして普段、布団を干すのが難しい環境にある方は手入れが楽な布団を選んでみましょう。手入れが楽というのは具体的に説明すると「乾燥のしやすさ」などが挙げられます。

一般的に吸放湿性に優れた布団というのは「羽毛布団」「羊毛布団」となります。これらは他の繊維を使った布団よりも、乾燥しやすいというメリットがあります。乾燥しやすいということはダニが好む高温多湿の環境を防ぎ、布団を清潔な状態に保つことができるということです。

逆に綿布団や合成繊維を使った布団は乾燥しにくいともいわれています。価格面で見ると羽毛布団や羊毛布団は綿、合成繊維の布団よりも高くなりがちですが、その分衛生面や機能面で優れているので、経済的に余裕がある方は購入を検討するのもよいかもしれません。

ただしいくら性能が良い羽毛布団や羊毛布団でも、適度に干してあげる必要があります。特に敷布団は湿気が溜まりやすいですから、どのような素材の布団でも時間に余裕がある時に干すことを意識しておいてください。理想としては週1回を目安に布団のお手入れをしてあげましょう。

布団を上手に干して睡眠の質を高めてみよう!

布団を上手に干して睡眠の質を高めてみよう!

今回は布団を外に干すことができない方の悩みを解消するお役立ち情報を解説しました。私たち人間は1日の約1/3を布団の中で過ごしているともいわれています。したがって布団を清潔にしておくというのはとても大切なことです。また余計な健康被害を防ぐという点でも、布団を干すというのは重要なポイントとなります。

満足に布団を干せない環境にある方は、今回紹介した対策法を実践しながら、布団を清潔に保つ努力をしてみましょう。フカフカの布団で眠ることができれば睡眠の質も高まり、体にも良い影響を与えます。ぜひ参考にしてください。

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