赤ちゃんが母乳を飲まない原因と対策 ‐ すぐ寝たり授乳時間が短いなど

赤ちゃんが母乳を飲まない原因と対策 ‐ すぐ寝たり授乳時間が短いなど

赤ちゃんが母乳を飲まないという悩みは日本だけではなく、世界共通の悩みでもあります。「昨日まではたくさん母乳を飲んでいたのに」「ここ2日~3日母乳を嫌がっている」「すぐ寝てしまったり、あまり飲まず授乳時間が短い」といったママは何とかして赤ちゃんに母乳を飲んでほしいところですよね。

母乳を嫌がる赤ちゃんの悩みを解消するにはどのような方法があるのでしょうか?今回は赤ちゃんが母乳を飲まない原因と対策を解説します。

赤ちゃんが母乳を飲まない原因

赤ちゃんが母乳を飲まない原因

まずは赤ちゃんが母乳を飲まない、嫌がる原因を探ってみましょう。

乳頭混乱(ニップルコンフュージョン)を起こしている

母乳以外にもミルクを赤ちゃんに飲ませている家庭は多いと思います。このような混合栄養育児では、しばしば赤ちゃんが母乳を飲むのを嫌がることがあります。

ミルクは飲むのに、母乳は嫌がる。これは乳頭混乱(ニップルコンフュージョン)が起きている状態です。乳頭混乱を起こす原因は複数あるといわれていますが、主なものとしては「哺乳瓶で飲むほうが楽」というのが挙げられます。

生まれたばかりの赤ちゃんは吸う力も弱く、乳首から上手に母乳を飲めないことが多々あります。一方の哺乳瓶でミルクや母乳を飲むという行動は、直接母乳を飲むのと比べると比較的楽です。

そのため、時間の経過とともに赤ちゃんもより楽に栄養を摂り込むことができる哺乳瓶のミルクを好むようになり、母乳を飲むのをやめてしまうことがあります。この点は大人と一緒で赤ちゃんも楽なほうを選択する傾向にあるようです。

母乳の味がいつもと違う

母乳の味がいつもと異なると赤ちゃんが拒否反応を示すことがあります。一般的に赤ちゃんが美味しいと感じる母乳には「サラサラとしていて甘みがある」といった特徴があります。

一方、赤ちゃんが美味しくないと感じる母乳の特徴は「ドロドロしている」「甘みがない」「しょっぱい」「すっぱい」などです。赤ちゃんはまだ言葉を発することはできませんが、味覚は早いうちから発達するため、母乳の状態が悪いと嫌がって飲まないこともあります。

母乳の味がいつもと異なる原因も複数あると考えられていますが、最も大きいのはママの食生活です。母乳はママの血液から作られていますから、食生活によって血液中に含まれる成分も異なってきます。

特に甘いお菓子やケーキ、油っこい揚げ物、ファストフード、ジャンクフードといった高カロリー、高脂質の食べ物を摂ると血液がドロドロになりやすいです。その結果として母乳もドロドロとした飲みにくい状態になってしまいます。

また新米のママだと子育てによるストレスが蓄積されやすいです。ストレスなども美味しい母乳を作る妨げになりますから、赤ちゃんが母乳を嫌がるといった状況を招きやすいでしょう。

上手におっぱいを飲めない、飲みにくい状態

上手におっぱいを飲めない、飲みにくい状態

赤ちゃんの口の大きさとママの乳首の大きさなどが合わないと、上手に母乳を飲むことが難しくなります。またママの乳首が硬い、陥没乳頭、扁平乳頭なども赤ちゃんが上手くおっぱいをくわえられない原因となります。

哺乳ストライキ

こちらは生後2ヶ月~3ヶ月ごろから始まることが多いとされている現象です。哺乳ストライキとは赤ちゃんの「おっぱい飲みたくない現象」の一つですが、原因は複数あります。

具体的にはママの匂いが普段とは違う(石けんや香水など)、おっぱいを飲む時に乳頭を強く噛みすぎてママが過剰に反応した、授乳期間が空いた、ママが大きな不安やストレスを抱えているなどが挙げられます。

上の哺乳ストライキの原因を見てもわかるように、いつもと違う環境に赤ちゃんが戸惑ってしまっているため、落ち着いて母乳を飲むことができない状態にあるということですね。

そのような意味では先ほど解説した「母乳の味がいつもと違う」というのも、哺乳ストライキを起こす原因になっているでしょう。

一度哺乳ストライキを起こすと約1週間ほどは母乳を飲むのを嫌がることもあります(※個人差あり)。自分の気持ちや感情などを言葉で伝えられない赤ちゃんですから、ママも「どうして母乳を飲んでくれないんだろう?」といった疑問や不安を抱えやすくなりがちです。

赤ちゃんが母乳を飲まない時の対策

前述のように赤ちゃんが母乳を飲まない原因はさまざまです。したがってまずは母乳を飲まない原因をしっかりと見つけることが大切です。

原因がわかったら、後は母乳を飲んでくれる環境を整えてあげるだけですね。ここでは赤ちゃんが母乳を飲まない時に試してほしい対策法を解説します。

哺乳瓶のちくびを変える

哺乳瓶のちくびを変える

こちらは主に乳頭混乱を起こしている赤ちゃん向けの対策です。乳頭混乱を起こす主な理由としては哺乳瓶のほうが飲みやすいからでしたね。そこでママに試してほしいのが哺乳瓶のちくびを変える方法です。

一口に哺乳瓶のちくびといっても素材や形など非常に多くの種類があります。具体的には力を使わずに簡単にミルクが出るタイプ、しっかりと吸いつかないとミルクが出てこないタイプなどですね。

そして乳頭混乱を起こしている赤ちゃんにおすすめなのが、ミルクが出にくいタイプのちくびです。ミルクが出にくいタイプのちくびに変えることで、赤ちゃんは母乳を直接飲む時と同じぐらいの労力を使う必要があります。

哺乳瓶でミルクを飲む感覚と母乳を飲む感覚を近くしてあげることで、ミルクも母乳もしっかりと飲んでくれるようになります。

乳頭混乱を克服するには赤ちゃんに「哺乳瓶のほうが楽」と思わせないことが大切ですので、現在哺乳瓶でしか飲まない赤ちゃんで悩むママはぜひ参考にしてください。

栄養バランスの整った食生活を意識する

赤ちゃんが「母乳の味がいつもと違う」と感じたら、なかなか母乳を飲んでくれません。したがってママは美味しい母乳をいつでも体内で作れる環境を整えておきましょう。質の良い母乳を作るにはやはり栄養バランスの整った食生活を意識することです。

栄養バランスの整った食生活を送るのは難しいと感じるママが多いようですが、特別なことをする必要はまったくありません。野菜、大豆製品、果物、肉、魚、乳製品などを十分に摂取することで質の良い母乳を作ることは可能です。

また油っこいもの、甘いものに関しても「食べすぎない」「他の栄養素もしっかり摂取する」といったことを意識しておけば制限はありません。

あまり食事内容に気を使いすぎてもストレスが蓄積されて、逆効果になることもあります。特定の栄養素に偏らずに、バランスの整った食生活が大切ということだけを覚えておきましょう。

乳頭マッサージを行う

おっぱいを上手に飲めない、飲みにくい状態の場合は授乳前に乳頭マッサージを行うのがおすすめ。

乳頭マッサージを行うことで、乳頭が柔らかくなりよく伸びるようになるので、赤ちゃんがくわえやすい状態になります。乳頭マッサージの具体的なやり方は以下のとおりです。

  1. 片方の手でおっぱいを保護し、もう片方の手の親指、人差し指、中指で乳首をつまむ。
  2. 普通で3秒、乳首が硬い場合は5秒~10秒かけて少しずつ圧を加えながら圧迫する。
    ※圧迫する指が白くなるくらいまで十分に圧迫する。ただし痛みを覚えるほど無理やりしないこと。
  3. 乳頭、乳輪部を位置、方向を変えながら1分ほど圧迫する(最初はゆっくり)。乳首が硬い人や敏感な人は2分~3分ほど行う。
  4. 横方向、縦方向にこよりを作るような感じでもみずらす。最初はゆっくり痛くない範囲で行い、ある程度したら十分にもむ。乳首が敏感な人や圧迫刺激だけでも痛みを感じる場合は、まず圧迫刺激に慣れること。
  5. 最後に縦方向にももみずらす。

なお乳頭マッサージを行う際は乳頭の保護にも気を使いましょう。乳頭部分は皮膚が薄く、赤ちゃんが吸っただけでも痛みを覚えることがあります。

したがって乳頭マッサージをする時はオリーブオイル、ベビーオイル、マッサージクリームなどで皮膚を保護しながら実践すると安全です。

ラッチオンを意識する

ラッチオンとは赤ちゃんが吸いつくタイミングに合わせて、ママが上手に乳首を赤ちゃんの口にふくませ、哺乳と授乳がスムーズに開始されることを指しています。

このラッチオンを意識することで、赤ちゃんが上手におっぱいを飲めないという悩みを解消することができます。

正しいラッチオンのやり方ですが、まずは赤ちゃんと密着することを意識してください。よく赤ちゃんの首だけをおっぱいに近づけて授乳をしているママもいますが、これは赤ちゃんの首が曲がっている状態なので、飲みにくい姿勢となります。

赤ちゃんの首と体は同じ方向に向けるようにしましょう。その後、赤ちゃんが口を開けるタイミングに合わせて、赤ちゃんの舌の上に乳首をのせおっぱいを含ませます。

この時に乳首のみをくわえた状態だと、乳首にトラブルが起きる可能性もあるので、乳輪部分までしっかりと含ませるようにします。

最後に赤ちゃんと目が合っているか確認してみましょう。上手にラッチオンできている状態だと赤ちゃんのアゴがおっぱいにくっついており、鼻が離れているため、赤ちゃんと目が合います。

丸まりすぎて鼻がおっぱいに圧迫された状態だと赤ちゃんも苦しいので注意しておきましょう。

赤ちゃんが安心しておっぱいを飲める環境を整える

哺乳ストライキ中の赤ちゃんは普通の環境で母乳を与えようとしても、なかなか飲んでくれません。このような時は赤ちゃんが安心して母乳を飲める環境やいつもと異なる環境の中で母乳を与えてみましょう。

よくあるのが授乳中に乳首を噛む癖がある赤ちゃんを叱った時。このケースでは叱ってしまうと赤ちゃんの中で「おっぱい=叱られる・怒られる」と記憶してしまう可能性もあります。

一度このような経験をした後に、母乳を飲まなくなった場合は長めのスキンシップを意識してみましょう。肌と肌が触れ合うことで、赤ちゃんが母乳を欲しがるようになることもあります。

その他では寝る直前、寝ぼけている時におっぱいを与えるのもおすすめです。寝ぼけている状態では赤ちゃんも授乳ということがわかっていませんから、おっぱいを差し出すと無意識で飲むことがあります。

この方法は多くのママが効果があると実感しているようなので、現在哺乳ストライキで悩むママは一度実践してみましょう。

赤ちゃんの体調には常にアンテナを張っておこう

赤ちゃんの体調には常にアンテナを張っておこう

母乳を拒否する原因は何も赤ちゃんの気分だけにあるわけではありません。中には体調不良や病気が影響して、母乳を拒否するケースもあります。私たち大人も体調が優れない時は食欲が低下しますが、これは赤ちゃんにも当てはまることです。

風邪、喉の痛みなどが原因で母乳を飲みたくないという赤ちゃんもいます。また赤ちゃんの口内に白いカスのようなものがある場合は鵞口瘡(がこうそう)の可能性もあります。

鵞口瘡とは真菌の一種となるカンジダ菌に感染することで起きる病気です。鵞口瘡にかかると痛みを感じるため、母乳を飲まなくなることもあります。

この他にも下痢や便秘などの影響で、母乳を拒否することもあります。したがって母乳を飲まない原因がはっきりとつかめなかったり、赤ちゃんの様子が少しでもおかしいと感じた場合は小児科で診察を受けるようにしましょう。

赤ちゃんは「痛い」「苦しい」といった言葉を発することができないため、赤ちゃんの体調に関しては常にアンテナを張っておくことが大切です。

赤ちゃんの様子を注意深く見守ることが母乳の悩み解消へとつながる

今回は赤ちゃんが母乳を飲まない原因と対策を解説しました。赤ちゃんは言葉を発することができないため、母乳を飲まない理由がわかりません。しかし、母乳やミルクをしっかり飲まないと赤ちゃんの健やかな成長にも悪影響を及ぼす可能性があります。

したがって赤ちゃんが母乳を嫌がる原因をしっかりと把握して、適切な対策を施すことが大切です。どうしてもママ、パパでは解決できない場合は産婦人科、小児科で相談するようにしましょう。ぜひ参考にしてください。

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