2019年8月16日 | 虫
夏から秋にかけて凶暴化するアシナガバチの対策!
夏から秋にかけてはハチの巣作りの最盛期となり、ハチは活発に活動をします。そしてこの時期は夏休みや行楽シーズンとも重なり、野山の散策やハイキングに出かける機会も増えますよね。
最も危険なハチと言えばスズメバチですが、次に危険なハチはアシナガバチです。
今回は、アシナガバチの特徴や駆除対策についてご紹介します。
アシナガバチの特徴
日本には、約4,000種以上のハチがいると言われています。その中でも最も危険なハチはスズメバチですが、アシナガバチも注意が必要です。胴体は黄色っぽくスズメバチと間違われることの多いハチですが、都市部や市街地でもよく見られます。
アシナガバチはその名の通り足が長いのが特徴で、スズメバチに比べれば細身。基本的に攻撃性は低いハチですが、巣を守るために攻撃してくることがあります。動きはそれほど速くなくフラフラと飛びます。毒には痛みを引き起こす成分を多く含んでいます。
アシナガバチの巣
見た目はシャワーの出口のような形をしていて、六角形の穴がたくさんあります。最大で15cm程の大きさになり、灰色系で少し薄い茶色が混ざっている場合があります。軒下や屋根裏、外壁など目立たない場所に巣を作るため、発見が遅れることも多いです。
巣を撤去しても生き残りの働き蜂がいる場合、同じ場所に巣を作り直そうとする習性があります。
アシナガバチの攻撃性
スズメバチに比べるとおとなしいハチですが、巣に近づいたりした場合には攻撃してくることがあります。アシナガバチの毒は種類によってはかなり強く、スズメバチと同様にアナフィラキシーショックを発生させることがあります。種類によっては、刺された痛みはスズメバチ以上とも言われています。
アシナガバチの種類
国内でよく見られる主なアシナガバチをご紹介します。
キアシナガバチ
体長2㎝~2.6㎝程度。日本のアシナガバチでは最大級で日本全国に分布。
全体的に黄色部分が多く、攻撃性が強いので注意が必要。
刺された痛みは、アシナガバチのなかで最も激しい。
セグロアシナガバチ
キアシナガバチと同じく体長2㎝~2.6㎝程度の大型種。
北海道以外の日本全国に分布。背の部分が黒い。人家など居住地域に巣を作り毒が強いので刺されたら死に至る場合もある。巣に近づくと、働きバチが威嚇・攻撃してくる。
フタモンアシナガバチ
体長1㎝~2㎝程度。
腹部に黄色い2つの斑点があることから名前がつけられています。
市街地でよく見られるアシナガバチで寒さに強いため北海道にも生息している。
コアシナガバチ
体長1㎝~1.7㎝程度で、日本に生息するアシナガバチの中では最も小さい種類。
小型の割に巣は大きく、人家にも巣を作ることが多い。
アシナガバチの駆除と対策
ハチや巣を駆除する際には、エアゾールタイプの殺虫剤を使用します。
その際には以下の点に注意してください。
・ハチや巣の駆除は、ハチの活動が活発ではない夕暮れから明け方に行なう。
・ハチは黒いものに反応するので、服装は白いものにしできる限り肌の露出を少なくする。
・白い帽子をかぶり、首回りにはタオルなどをまく。
フマキラーでは、さまざまなタイプのハチ対策剤を取り揃えています。
スズメバチなどに効くスプレータイプの殺虫剤「ハチ・アブバズーカジェット」「ハチ・アブダブルジェット」は、持続殺虫成分が巣に戻ってきたハチや新たに孵化したハチにも効果を発揮するので巣ごと退治できます。
巣を作りそうな場所にあらかじめスプレーしておけばハチを寄せつけません。
「ハチ激取れ」は、庭木に吊るすだけで危険なハチをキャッチできる誘引捕獲器です。
ススメバチだけでなく、アシナガバチにも注意しなければいけないことが分かりましたね。
とにかくハチやハチの巣を見かけたら、近づいたり触れたりしないようにしましょう。
外に出かけることが増えるこのシーズン、しっかりとハチ対策をして、楽しい一日をお過ごしください。