お庭の敵!ケムシ(毛虫)注意報

お庭のお手入れやガーデニングを楽しむ暖かい季節になりました。暖かい季節に合わせて発生するのがケムシ(毛虫)です。ケムシは4月頃から発生するため、お庭のお手入れなどの際には注意が必要です。

ケムシの中には、毒のあるものとないものがいますが、注意するのに越したことはありません。今回は、お庭の敵!ケムシについてご紹介します。

ケムシとイモムシとアオムシ

一般にケムシと呼ばれているのは、チョウやガの幼虫の中で、体に毛や棘(とげ)が生えているものの俗称です。特に明確に定義されているわけではありません。毛や棘(とげ)の無い幼虫はイモムシと呼ばれ、さらにイモムシの中で、体の色が緑のものはアオムシと呼ばれています。

毒のあるケムシと毒のないケムシ

ケムシは人を刺すため危険な害虫です。毛や棘(とげ)が皮膚につくとかゆみを伴う皮膚炎を起こすことがあります。

ただチョウやガの幼虫のうちケムシと呼ばれるものは全体の約20%で、その中でも人を刺す種類となると約2%程度しかいません。

全体から見ると、ほとんどのケムシは無毒です。とは言え、ケムシはケムシです。

毒のあるケムシ

チャドクガ

本州以南の日本各地に分布し、幼虫は生育中、集団で生活し、成長すると体長が25mm~30mm程度になります。ツバキやサザンカの葉に毛虫が群がっていたら、まずこのチャドクガと考えてほぼ間違いありません。人を刺すのは長い毛ではなく、体中に50万本もある細い毒針毛です。

ドクガ

日本全国に分布する有毒のケムシで、幼虫が育つと体長は35mm~40mm程度になり、毒針毛の数も600万本にもなり、刺されるとチャドクガよりも症状がひどくなります。
幼虫はサクラ・ウメ・バラをはじめ、多くの広葉樹の葉や草花や雑草の葉を食べます。

イラガ

日本全国に分布し、庭などで刺されることの多いケムシです。特長としては、ナメクジのように腹面全体で這い回ります。イラガの幼虫は成長すると体長は20mm~30mm程度になります。サクラ、ウメ、ケヤキ、カキなど多くの樹木で発生します。

クロシタアオイラガ

日本全国に分布し、イラガの仲間で庭に多い有毒のケムシです。体長20mm程度と小型ですが、刺されたときの痛みはイラガと同程度です。サクラ、ウメ、ケヤキ、カキなど多くの樹木で発生します。

マツカレハ

日本全国に分布し、終齢幼虫は体長75mmに達する大型のケムシで、俗にマツケムシと呼ばれています。毒性はドクガほど強くありませんが、刺されると激痛があります。アカマツ、クロマツ、ヒマラヤシーダなどマツ類に発生します。

毒のないケムシ

マイマイガ

日本全国に分布し、幼虫は成長すると体長は60mm程度に達します。一見人を刺しそうなケムシですが、毒性はありません。食性が広く、サクラ、ウメ、クヌギ、クリ、ニレなど100種以上の樹木の葉を食べます。森林でよく見かける害虫です。

アメリカシロヒトリ

本州・四国・九州に分布し、戦後アメリカから渡来した侵入種です。幼虫は年2回、5~7月と8~9月頃に発生します。食性は広く、サクラ、ヤナギ、カキ、プラタナス、ミズキ、アメリカフウなど100種以上の樹木の葉を食べます。時折大発生し、街路樹などに発生する都市型の害虫です。

クスサン

日本全国に分布し、幼虫は成長すると全身が白色の長毛で覆われ、俗にシラガタロウと呼ばれ、体長80mm程度の超大型の毛虫です。幼虫は4~7月に発生し、クリの葉を好んで食べるため、クリケムシとも呼ばれています。

その他にもクヌギ、コナラをはじめウメ、プラタナスやイチョウにも寄生し、多く発生するときには樹を丸坊主にするほどの被害を与えます。

オビカレハ

日本全国に分布し、サクラやウメの枝の間に、テントのように糸を張って群がっています。老熟幼虫は体長60mm程度に達し、5~6月に食樹の葉や石塀などに黄色のマユを作ってサナギになります。サクラやウメのほか、モモ、リンゴ、ヤナギ、バラなどを食べます。

ケムシに刺されたときの対処

  • こすらない、掻かない。
  • セロハンテープやガムテープなどで毛虫が触れた周辺の毛を取り除きます。さらに、よく泡立てた石鹸をつけて強い流水やシャワーで洗い流します。
  • 衣服に毛が付いた場合は、衣類についた毒針毛をガムテープなどで取り除き、他の洗濯物と区別して洗濯し、すすぎを長めにします。
  • 炎症がひどい場合や範囲が広い場合は、なるべく早めに皮膚科で受診しましょう。また目の場合は水で充分洗い流した後、眼科を受診しましょう。

ケムシの予防と駆除

幼虫が発生し、樹木全体に広がると駆除が難しくなります。ケムシが発生する種類の樹木には次の予防対策を行います。

  • 葉の裏や樹に発生していないか、定期的に確認する。
  • 木酢液を100倍に薄め、ケムシが発生する前から定期的に散布する。
  • 木の剪定をして風通しを良くする。

ケムシを発見し駆除する際には、帽子、長袖、手袋、マスク、メガネのほか首にタオルを巻くなどして肌を露出しないよう注意し、ケムシ用の殺虫剤などで駆除します。

ガーデニングやお庭のお手入れの際には、害虫対策が大切です。暖かくなる春頃から樹木に発生するケムシには、毒のあるケムシもいるので要注意です。
定期的な予防や、発見した時は殺虫剤などで速やかに駆除することで大発生を防ぐことができます。

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