クモの巣対策

ベランダの隅っこや外に置いたままの荷物の間、そして家の中では普段あまり掃除をしない場合などに、いつの間にか作られているのがクモの巣です。
一度取り払ったはずの同じ場所でまた見つけてしまうこともあります。

今回は、あまり見かけたくないクモの巣の対策についてご紹介します。

クモの種類

クモは、世界に4万種、日本国内に約1200種が生息し、クモの習性によって、地中性のクモ、徘徊性のクモ、造網性のクモの3つのグループに分けられています。

地中性のクモ

ジグモなどの地中性のクモは、地中に掘った穴に棲んで獲物を待ち伏せします。このクモは穴の入口を糸で作った蓋で閉じるクモと、開いたままのクモがいます。

徘徊性のクモ

アシダカグモやハエトリグモなどの徘徊性のクモは、植物の葉の上や落ち葉の下、石の下などに住み、歩き回って獲物を捕らえます。ハエトリグモは、ハエなどの小型の虫を主食とする益虫ですが、種類によってはクモやアリを捕食するものもいます。都市部や人家にもよく適応して日常の中でよく見かけます。

造網性のクモ

ジョロウグモやクサグモなどの造網性のクモは、軒下や木の枝に網を張って獲物を待ち伏せします。クサグモは、公園の木や庭木、生け垣などでも普通に見られる身近なクモです。

クモは不快害虫

足が8本あるクモは、昆虫ではなく不快害虫とされています。
ところが、実はほとんどのクモは、ハエや蛾、ゴキブリなどの害虫を食べてくれる益虫なのですが、見た目の怖さやクモがいる環境は不衛生な印象をあたえるので不快害虫とされているようです。

ただ、人間に害をあたえるほどの毒を持つクモは、日本でも話題になったセアカゴケグモやオオツチグモ科のクモ(タランチュラ)などで、世界でも数種類だけで、多くのクモは、捕食する虫を殺す程度の毒しか持っていません。

クモの巣対策

①クモを退治する

まずは、クモそのものを家庭用殺虫剤などで直接駆除・退治します。
クモがいなくなれば巣が作られることはありません。

②クモの餌となるハエ、蚊、蛾などの害虫を駆除する

クモの餌となる小型の害虫を駆除することで、クモが巣を作っても捕食する餌がいない環境を作ることになります。

③クモの巣を作らせない

見つけた巣をこまめに取り払うことで、クモの巣を予防し、同じ場所ではクモが巣を作らないような環境をつくります。

④こまめに掃除する

日ごろから掃除をすることも、クモの巣を作らせないためには重要な対策となります。こまめに掃除をすることで餌となる害虫がいなくなる環境をつくることになります。また日ごろあまり掃除をしない場所は、クモの巣チェックをすることができます。

⑤巣を作りやすい環境をつくらない

日ごろからの掃除にもつながりますが、ベランダや庭などの隅っこや枯れ枝や葉っぱが溜まる場所、物陰などではクモの巣が作られやすいため、こまめに枯れ枝や枯葉を取り除いたり片付けをすることで、巣を作りやすい環境にしないことが大切です。

クモの巣対策には、クモそのものを家庭用殺虫剤などで退治し、また餌となる害虫を駆除してクモが生息できない環境にすることが大切です。

さらに、こまめにクモの巣を取り除いて、日ごろから掃除をして餌になる害虫が集まらないような環境にすることで、クモの巣を作りやすい環境にしないことを心がけることが大切です。

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