2017年5月25日 | 園芸・ガーデニング
ガーデニング初心者のための基礎知識まとめ
ガーデニングをスタートしたい!でもどうやったら?そんな初心者の方のためにガーデニングの基本のキホンをお伝えします。
ガーデニングはいつでもどこでもスタートできる
ガーデニングは、本来は園芸,造園全般を意味しますが、最近は西洋風のものや植物の
お世話をすることへ、その言葉の幅を広げています。そのため、広い庭だけでなくベランダや窓辺を植物で飾ることもガーデニング。
そのため、ガーデンングをスタートするコストもやり方次第では、おうちにあるものを利用して0円からスタートできるのです。
ガーデ二ングは0円からでもスタートできる
えっ!0円はちょっと驚きですよね。だって、園芸店やデパートのガーデ二ングコーナーに立ち寄ると鉢(コンテナ)ひとつを見てもン千円以上なんてものや、ガーデ二ンググローブ(手袋)やガーデ二ングエプロンだって安くはなかったはず。
0円ガーデ二ングの方法はカンタン。まずはお家の中をグルリと見渡してガーデ二ングに利用できそうなものを上手に取り入れていくことです。例えば、鉢のかわりにペットボトルを使ってみる。
実は、ペットボトルは、ちょっと工夫するだけで、底面給水鉢、芽出し用の鉢、水栽培の鉢、そして寒い時にはプチカバーと多種多様に使うことができるガーデ二ングツールにも早変わり。
でも、鉢だけあっても土はどうする?ガーデ二ングには土は必須でしょう。でも、土に植えるだけがガーデ二ングではありません。温室などでは、水耕栽培なども盛んに行われていますので…。ようは、水栽培なら土を購入する必要がないのでここもゼロ。
そして、植えるもの…。流石に、これは園芸店から購入しないとダメでしょう?と思っていたら、台所にある野菜たちをうまく利用することで0円。長ネギ、ホウレンソウは通常捨ててしまう根の部分やニンジン、ダイコンの頭の部分などは水栽培で芽を出すことができます。
もちろん、あの豆苗もそのままポイするのではなく根を水につければ再生、さらに土に植えることで季節によってはニョキニョキ大きくなり、なんとサヤエンドウまで実るのです。
なんか、野菜ばっかりじゃん!と思う人もいますが、これも立派なガーデ二ングです。だから、ガーデ二ングはスタートしたいなぁと思った時からスタートすることができるのです。
覚えておきたい上手に育てるためのガーデ二ングの基本
ガーデ二ングは0円からスタートできます。でも、上手に育てていきたいと思った時には基本も大切です。ガーデ二ング初心者の方に覚えて頂きたい基本は、それは「日当たり」「温度管理」「風通し」「水」「土」のたった5つだけ。
とは言っても、このガーデニングの世界では水やり3年と言われるほど、鉢(コンテナ)で水を管理するのは難しいことだともされています。
日当たり
植物を上手に育てるためには、その植物にあった日当たりをコントロールすることが大切です。なぜなら、植物はみんな太陽が大好き!と思っている人も少なくないようですが、実は植物によっては強い光を好まないものも少なくないのです。
例えば、自然界で大きな樹の下や岩陰などで育っていた植物は強い光は苦手です。そのため、強い光に当ててしまうと美しい葉色が悪くなったりしてしまいます。反対に、太陽がさんさんと輝く場所で育っていた植物たちは日当たりが悪いといまひとつ元気をなくしたり、実をつける植物では、実をつけなくなってしまう場合もあります。
また、この日当たり時間によって、花芽をつける植物もあります。
温度管理
植物を育てるのに温度は大切です。これは、植物には生育適温といって、植物がスクスク育つために好きな温度があるからです。また、植物によっては育つ温度と発芽する時の温度、発芽適温が違う植物もあります。
もちろん、その他にも温度によっては花芽を分化させる(花芽をつくる)ものもあるので実はこの温度管理は植物を育てる上で大切なことのひとつになっているのです。
そして、人間が蒸し暑い、寒すぎると感じる状況でも植物によっては最適な温度ということもあると知っておくといいでしょう。
風通し
温度の管理も大切ですが、風通しも大切。これは、鉢に植えた植物を並べたり、植物を植える時にぎゅうぎゅうに植えてはダメだということです。
スペースがないけど、イロイロ植えたいから隙間なく…なんて欲張って植えてしまうと、蒸れの原因になるだけでなく、害虫や病気の発生原因にもなるので、基本的に植物は隣の植物とぶつからない程度のスペースをとって植えたり、置く方がよいと覚えておくとよいでしょう。
水やり
植物はどんな植物であっても、そのほとんどが水分です。そのため、上手に水を与えることがその植物をスクスク元気に育てます。
この水やりですが植物によってそのタイミングは異なるだけでなく、置いている場所、季節によっても全く違ってしまいます、ただし、どの植物であっても気をつけたほうがいいのは、鉢に植えている場合には、鉢の土がまだ乾いていないのにドンドン水を与えてしまうこと。
水やりは多すぎてしまうと、人間でいう水太りのように、水分が過多になりダメージを与えてしまうので注意が必要です。水やりのタイミングは植物によって異なりますが、鉢の中の土がしっかり乾いてから与えると覚えておくといいでしょう。
土
0円ガーデ二ングでは、土を使わず水で植えることもできるとも書きましたが、一般的にはやはり植物を育てる場合には、土を使います。しかし、どんな土でもいいというワケではなく、育てる植物によって土の配合や栄養素(肥料)が異なります。
そのため、初心者の場合は自分で土づくりからスタートしようと考えるよりも、まずは育てる植物に合わせた土を使ってみるのはいかでしょうか。
最近は、乾燥しやすい多肉植物・サボテンの土、葉の色がより美しくなる肥料が配合されている観葉植物の土、酸度の調整がしてあるブルーベリーの土、美しい花を咲かせるための肥料が配合されている花鉢の土、有機質肥料多めに使われているハーブの土や野菜の土など用途別に販売されています。
コスト的にやや高いと感じても専用土を使うほうが失敗なく育てることができます。
ガーデ二ング初心者にとってなによりも大切なこと、それは日々の観察
ガーデ二ングで5つの基本以上に大切なことは、植物を日々観察すること。そこで、上手に植物を育てる上で大切な観察ポイントです。
なんでも、子育てやペットを育てる場合と同様に日々の観察がなによりも大切なこと。
基本的な観察ポイントは、「全体」「葉」「茎&枝」「花&ツボミ」「地際(じぎわ)&根」の5つ。植物はどんなに環境が悪い状況で育てられていても、自分から声を発することはできないので、そのため、植物の状態から植物の声を聞きとることが大切になります。
全体
全体的に観察すること。写真などを残して置くのもいいでしょう。
・肥料や水をたっぷり与えているのになんだか元気がない。
この場合は、肥料や水の与えすぎです。人間のメタボ状態だと思って対処しましょう。植物は運動させることはできませんので、水や肥料の量を控えるのが一番です。
・全体的に急に枯れたようになった。
ビニール鉢から植え替えなどを行った場合には、根のダメージが考えられますが、購入した鉢の植物の場合には化粧鉢やプラスチックの鉢の中に、ビニール鉢が入っていてビニール鉢の鉢底がふさがれてしまっているケースも少なくありません。そのため、ビニール鉢をはずすし水はけを良くすることで改善する場合もあります。
葉
観察のポイントは、葉裏もチェックすることです。
・色が悪くなってきた。
多くの場合は、置き場に問題がありますので、植物の適正にあった場所に移動してみるといいでしょう。
・葉が落ちる。
落葉植物の場合には季節によるものもありますが、室内の場合は温度変化なども考えられます。しばらく様子を観察して、新芽が出てくれば心配はありません。
・虫のようなものがついている。
害虫の恐れあり。害虫は、病気の媒介もしますので、農薬などを使って早めに対処することをオススメします。
茎&枝
見るだけでなく、触ることも忘れずに…。
・だんだん細くなってヒョロヒョロしてきた。
日照不足が大きな原因です。急に日光に当てるのは逆効果。少しずつ様子を見ながら日当たりの良い場所に移動してみましょう。
・枝や茎に白い筋や、カサブタのようなものがある。
白い筋は多くの場合がナメクジの移動した跡です。これは、枝や茎だけでなく葉にも残されることがあります。注意して観察し、ビールの残りなどをそばに置いてナメクジ駆除をするようにしましょう。カサブタのようなものは、カイガラムシです。歯ブラシなどで駆除するか、専用の薬剤を使うと良いでしょう。
花&ツボミ
ルーペなども使って観察を。
・ツボミのまま花が落ちる。
生理現象の場合もありますが、害虫の被害の可能性もあります。ルーペなどを使ってよく観察してみましょう。
・買った時には花が咲いていたのに、翌年は咲かなくなった。
品種によって異なります。また、管理に問題がある場合もあります。その植物の習性などを調べて見ることをオススメします。
地際&根
鉢を持ち上げたり、土の表面も触ってみましょう。
・鉢土などの表土がカチコチに固まっていないか?
固まってしまっている場合には、表面の土を柔らかくし水が土に染みわたるようにする必要があります。
・根が茶色や細くなってポロポロになっていないか?
土から抜いて根を観察するのは最終段階ですが、根がまだ生きているようなら再生の方法もあります。
最後に
以上、ガーデンング初心者のための基礎知識をまとめてみました。上手に楽しくガーデニングをスタートして下さいね。