2022年2月18日 | お役立ち情報
冬物の収納方法を解説。かさばる衣類をコンパクトにしまう方法は?
冬物の服は厚手のコートやダウンジャケット、ニットなど、かさばる衣類が中心です。そのため、収納が大変だと感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、冬物の衣類や小物を収納する方法や、衣替え時のポイントなどをご紹介いたします。かさばる衣類の型崩れを防ぎ、できるだけコンパクトに収納しましょう。
まずは不要な洋服がないかチェック
冬物の服はかさばるため、量を増やしすぎないようにすることが大切です。毎年新しい服を購入するのであれば、着なくなったものは処分しないとどんどん増えてしまいます。クローゼットや引き出しに詰め込みすぎると、いざというときにシワになっていて着られないかもしれません。
まずは不要な服をためこんでいないか、次のポイントで手持ちのアイテムを見直してみましょう。
- 昨シーズンは一度も着ていない(フォーマルを除く)
- 流行遅れ
- 大量の毛玉・取れないシミなど劣化が目立つ
- サイズが合わなくなった
このような服は、今後着ない可能性が高いといえます。冬物衣料はただでさえかさばりますので、着ない服まで収納しておくとスペースに余裕がなくなります。思い切って処分して、よく着る服だけ余裕をもって収納しましょう。
【冬物の収納方法①】つるす収納
衣類の収納は基本的に「つるす」「たたむ」の2通りです。冬物衣料はアイテムによって、つるしたほうがよいものとたたんだほうがよいものに分かれます。まずは、つるす収納が向いている服と収納方法についてご説明いたします。
つるして収納したほうがよいもの
つるして収納したほうがよい冬物衣料は、シワになりやすい服や型崩れしやすい服です。次の服はハンガーにつるして収納しましょう。
- アウター
- スーツ
- シャツ・ブラウス
- パンツ・スカート
ハンガーの選び方
服の種類や素材に合わせてハンガーを選び、シワや型崩れを防ぎます。サイズの合わないものを使うと型崩れの原因になるため、ハンガーの先端が肩の切り替えよりやや内側にくるサイズを選びましょう。
- 厚手のジャケット・コート…肩に厚みがあるハンガーを選ぶと型崩れを防げます。
- スーツ…スーツ専用のハンガーは肩に厚みや湾曲があるため、ジャケットの型崩れを防ぎます。
- シャツ・ブラウス…アルミ素材のハンガーが軽量で取り出しやすいでしょう。
- パンツ・スカート…クリップでつるすタイプや二つ折りにして引っ掛けるハンガーがあります。3段や4段になったハンガーを選ぶと、省スペースでたくさんつるせます。
アイテム別につるす位置を分ける
つるす位置をアイテム別に分けると、選びやすいだけでなく見た目にもきれいです。また、左端に丈の長いアウター、右端は丈の短いシャツというように長さ別につるす位置を分けると、床のスペースに収納ボックスを置いて有効活用できます。
押入れもつるす収納に活用できる
冬物はアウターがかさばるため、クローゼットだけではつるす場所が足りないかもしれません。そこで、押入れをつるす収納に活用してはいかがでしょうか。押し入れ用ハンガーラックや突っ張り棒を取り付けることで、つるす収納に活用できます。ロングコートなど丈の長い服はつるせませんが、ジャケットやシャツなど丈の短い服ならばちょうどよいでしょう。
一時的に掛けられる場所を作っておく
アウターは、体から出た汗や外気によって湿気を含んでいるため、帰宅後すぐには収納せずに陰干ししたいものです。玄関などに、一時的にアウターを掛ける場所を作っておくとよいでしょう。
【冬物の収納方法②】たたむ収納
つるすよりたたんで収納した方がよい服もあります。次は、たたむ収納が向いている服と収納方法についてご説明いたします。
たたむ収納が向いている服
ハンガーに掛ける収納は、生地によっては伸びて型崩れしたり、ハンガーの跡がついてしまったりします。次のような服には、たたむ収納が向いています。
- ニット
- パーカー
- Tシャツ
基本的に、ニットや糸を編んで作った生地は伸縮性に優れているため、ハンガーにかけると伸びてしまいます。ニットの場合は伸びるだけでなく、ハンガーの跡がつくこともあります。また、パーカーは重さもあるため、ハンガーに掛けると伸びやすいので注意しましょう。伸びやすいものは、たたむ収納がおすすめです。
立てて収納すると取り出しやすい
たたむ収納は省スペースなので、たくさんの洋服を収納できます。しかし、たたんだ服を積み重ねて収納すると全体が見渡せないうえに、取り出すのが大変です。そこで最近は、「立てる収納」にも人気があるようです。立てて収納すれば、どのような服を持っているか一目瞭然です。探すのも簡単で、取り出すときに周りの服が崩れることもありません。スペースに余裕がある場合は、倒れにくいようにブックエンドで仕切るとよいでしょう。
自立するたたみ方
自立するようにたたむと、立てて収納しやすいものです。トップスの自立するたたみ方をご紹介いたします。
ニットのたたみ方
- 背中側を上にして置きます。
- 左右の袖をそれぞれ縫い目に沿って折ります。
- 左右の脇をそれぞれ背中の中心に合わせて折ります。
- 裾側から上に向けて3分の1ほど折ります。
- 同じ方向に二つ折りします。
パーカーのたたみ方
- ファスナーをすべて閉めます。
- 左右の袖をそれぞれ内側に折りたたみます。
- 左右の脇部分を中心に向かって内側に折りたたみます。
- フードを内側に折りたたみ、横幅を合わせて形を整えます。
- フードの端を織り込んで、厚みを作ります。
- フードの部分に合わせて三つ折りにします。
薄手のニットはタオルを挟んでたたむ
薄手のニットは、たたむ収納でシワになることがあります。間にタオルを挟んでたためば、隙間ができるので折りジワを軽減できます。薄手のニット以外でもシワになりやすい服をたたんで収納するときは、間にタオルを挟んでおきましょう。
【冬物の収納方法③】小物
冬は毎日のように防寒小物を使いますので、取り出しやすいように収納しておきましょう。
マフラー
冬の寒さから首元を守るマフラーは、長さがあるので掛ける収納がおすすめです。たたんで収納するとシワがつくことがありますので、ハンガーに掛けて収納しましょう。半分に折ってスラックスハンガーに掛けると、片手でスムーズに取り出せます。ボリュームのあるファーのストールは、S字ハンガーを利用すると掛けやすいでしょう。
手袋・ニット帽
手袋やニット帽も、冬の外出に欠かせない小物です。掛けて収納はできないため、引き出しやカゴ、ミニサイズのトートバッグなどを利用して、ひとまとめにしておきましょう。ネックウォーマーなど、その他の防寒小物も一緒に収納しておいてはいかがでしょうか。
タイツ
引き出しに立てて収納すれば、探しているタイツがすぐに見つかるでしょう。仕切りや仕切りボックスを使えば1つの仕切りに1つ収納できるため、絡んでしまうこともありません。
冬物の衣替えをするときのポイント
冬物を衣替えして収納すると、次の冬まで長期間保管することになります。虫食いやカビから衣類を守って来シーズンもきれいに着られるように、衣替えをするときのポイントをご紹介いたします。
必ず洗濯する
一度着た服には、汚れや皮脂・汗など虫の好むエサが付着しています。そのまま長期間収納すると虫食いの原因になるため、衣替えの前には必ず洗濯しましょう。また、洗濯物に虫が付着することもあるため、取り込む際にはブラッシングしておくことをおすすめします。自宅で洗濯できないものは、クリーニングに出してから収納しましょう。
クリーニングから返ってきた袋のまま収納しない
冬物のコートやアウター、繊細なニットなどは、衣替えの前にクリーニングに出す方が多いことでしょう。クリーニングに出した服にはビニールのカバーがつけられていますが、このまま収納しないよう注意が必要です。これはホコリよけのためにつけられている袋で、長期間の収納には適していません。このまま収納すると空気が循環しにくいため、衣類が湿気を帯びてカビの原因となってしまいます。カバーをつけて保管したい方は、衣類用のカバーとして販売されているものを利用したほうがよいでしょう。
収納場所を掃除する
クローゼットやタンスなど、収納場所にたまったホコリは虫のエサになります。衣替えの前にホコリや汚れを取り除いておくことが、虫食い予防につながります。また、冬物を収納したクローゼットは閉め切った状態になるため、湿気がたまりやすいので注意が必要です。湿気で虫やカビが繁殖しないよう、天気の良い日は扉を開けて風を通しておきましょう。
ダウンはたたむとコンパクトに収納できる
アウターはつるす収納が基本ですが、ボリュームのあるダウンジャケットはたたんだほうがコンパクトに収納できます。シワにならないように余裕をもってたたみましょう。圧縮袋に入れると大幅にボリュームダウンできますが、ダウンジャケットによっては中の羽が折れてふわふわに戻らない場合もあります。圧縮袋が適していないものもあるので、利用する前に確認しましょう。
防虫剤を入れる
大切な服が虫食いの被害に遭わないように、クローゼットや洋服ダンスには防虫剤を入れておきましょう。フマキラー「サザン・ロング 洋服ダンス用」は、パイプにつるしておくだけで優れた防虫効果が1年続きます。防虫剤特有のニオイもないため、収納していた服をすぐに着ることができて快適です。また、防カビ剤も配合しているため、カビが発生しやすいシーズンも安心して保管できます。来シーズンもきれいに着られるように、ぜひ使ってみてください。
まとめ
冬物衣料はかさばるため、クローゼットや引き出しに収納するのが大変に思えることでしょう。しかし、無理に詰めるとシワや型崩れの原因になるため、まずは適正な量であるかチェックすることが大切です。もう着ない服はリサイクルに出すなどして処分すれば、出番の多いアイテムだけをすっきりと収納できるでしょう。
服の収納には、基本的に「つるす」「たたむ」の2種類しかないため、洋服の種類や素材の特徴に合わせて収納方法を選ぶことがポイントです。衣替えの時期には虫食いとカビ対策をしっかりとおこなって、次のシーズンもまたきれいに着られるようにしましょう。