静岡ってどんなところ?静岡県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

静岡ってどんなところ?静岡県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

47都道府県を順にご紹介するシリーズ、今回は「静岡県」です。

静岡県は日本のほぼ中央に位置し、世界文化遺産の富士山やうなぎの養殖が有名な浜名湖、伊豆ジオパークを代表する城ヶ崎海岸など、自然景観に恵まれています。県内には熱海温泉や伊東温泉、修善寺温泉など有名な温泉地も多い日本有数の温泉県でもあります。

今回は、静岡県の文化や食べ物など魅力をたっぷりお伝えしますのでお楽しみください。

静岡県とは

はじめに、静岡県の基本情報をご紹介いたします。

県の位置

静岡県は日本のほぼ中央に位置し、東経約137〜139°、北緯約34〜35°に位置します。愛知県、長野県、山梨県、神奈川県に隣接し、南側は太平洋に面しています。

県名の由来

現在の静岡市は「駿河府中(するがふちゅう)」と呼ばれていました。府中という名前は特定の地名よりも地方の拠点を表す言葉のため、明治2年に新政府が府中という地名を変更するように命じます。

藩内で検討し、「静」「静城」「静岡」の3つを政府に報告したところ「静岡」が採用されたため、6月の徳川家達の藩知事任命の際より使用されるようになりました。「しず」は賤機山(しずはたやま)に由来するといわれています。

静岡県の文化

静岡県の文化

静岡県に伝わる文化のうち、主なものをご紹介いたします。

やらまいか精神

「やらまいか」とは浜松市とその近隣の方言で、「やってみよう」「やってやろうじゃないか」という意味があります。遠州の人の「あれこれ悩むよりまず行動しよう」という気質を表している言葉です。

やらまいか精神で浜松の人は新しいものに挑戦する気質に富み、ものづくりのまちとして発展してきました。バイクの国内4メーカーのうち、ホンダ、スズキ、ヤマハの3メーカーが静岡県浜松市で創業しています。日本の3大楽器メーカーに数えられるヤマハ、カワイ、ローランドはいずれも浜松市に本社を構えています。

アニメの聖地

静岡県は多くのアニメの舞台となっています。国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」は旧清水市(現在の清水区)が舞台で、白髭神社や巴川など実在する場所や地元のお祭りも登場します。

「ゆるキャン△」は、山梨の女子高生がキャンプを楽しむストーリー。富士宮市の「ふもとっぱら」や「朝霧高原」、御前崎市の「御前崎灯台」、ゆりかもめが飛来することで有名な「天竜浜名湖鉄道浜名湖佐久米駅」など、静岡のさまざまなスポットが登場します。

2020年12月より静岡県はテレビアニメ「ゆるキャン△SEASON2」とコラボし、モデル地マップやキャンプ地マップなどをつくったり、県内のモデル地に二次元コードを設置してデジタルスタンプラリーを行ったりしています。

9人の女子高校生がキラキラ輝くスクールアイドルを目指す「ラブライブ!サンシャイン!!」は沼津市が舞台です。淡島神社や三津海水浴場など沼津市の実在の場所が登場します。

このほかにも静岡県を舞台にしたさまざまなアニメがあり、アニメの聖地となっています。

駿河雛人形

静岡県志太郡では、江戸時代から菅原道真をかたどった人形「天神」がつくられていました。駿河雛人形は、天神に衣装を着せたことがルーツといわれています。静岡市では昭和6年(1931年)頃、本格的に雛人形の生産が始まりました。

駿河雛人形は人形の衣装の上下が別になっているため、分業による生産が可能です。胴体の生産がメインで、昭和40年代には胴体の生産量が全国シェア約70%を占めるほどになりました。

製作工程には「振り付け」という両手を曲げる工程があり、この作業は人形の印象を決めるため、職人の技が集約されています。

静岡県の食文化・有名な食べ物

静岡県の食文化・有名な食べ物

続いて、静岡県の主な食文化をご紹介いたします。

富士宮やきそば

富士宮やきそばは、B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」の第1回・第2回でゴールドグランプリを受賞しています。富士宮やきそばと他のやきそばの違いはコシがある麺の食感です。

小麦と水で練った麺を蒸した後、もう一度茹でるのが一般的な製法ですが、富士宮やきそばの麺は茹でずに急速に冷やしてから油で表面をコーティングします。

この工程によってほかの麺に比べて水分が少なく、独特のコシが生まれます。ラードを絞った後に出る肉カスを使い、仕上げにイワシの削り粉を振りかけることも特徴です。

黒はんぺんフライ

はんぺんといえば全国的には白い色をしていますが、静岡県では黒はんぺんを指すのが一般的です。サバ、アジ、イワシなどをすり身にしてつくられた黒はんぺんは焼津の特産品ですが、ほとんどが県内で食べられています。

黒はんぺんをフライにした「黒はんぺんフライ」は家庭でつくられるだけでなく、スーパーのお惣菜コーナーでも販売されていて、給食にも登場します。フライにすることで香ばしさが加わった黒はんぺんフライは、年代に関係なく静岡県で親しまれている郷土料理です。

サクラエビ

国内のサクラエビは駿河湾でしか水揚げされません。世界でも静岡と台湾しか水揚げされないほど希少性の高い海の幸で「駿河湾の宝石」と呼ばれています。サクラエビのかき揚げは県内の家庭でよくつくられます。

静岡県の伝統的な行事・まつり

静岡県の伝統的な行事・まつり

静岡県に伝わる主な伝統行事やまつりは、次のとおりです。

静岡まつり

静岡まつりは毎年4月の第1金曜・土曜・日曜に開催されます。「駿府で徳川家康公が家臣を連れて花見をした」という故事にならって始まった徳川家康公ゆかりのまつりです。まつりは5つの物語から成り立ちます。

大御所に仕える家臣団結成の儀となる「前夜まつり」、大御所の呼びかけに応えて駿府城を目指す「駿府登城行列」、大御所とともに花見に出かける「大御所花見行列」、花見の宴を盛り上げる「夜桜乱舞・城下さくら踊り」、天下に戦国時代の終焉を告げる「大御所観覧手筒花火」と見どころが豊富です。

メイン会場となる駿府城公園内ではこの時期に500本のソメイヨシノが見頃を迎えます。

黒船祭(くろふねさい)

黒船祭は下田市の港町で毎年5月中旬の金曜・土曜・日曜の3日間にわたって開催されます。下田開港に尽くした内外の先賢の偉業をたたえるとともに、世界平和と国際親善に寄与することを目的として、昭和9年(1934年)に始まりました。

初日は玉泉寺の境内にあるペリー艦隊の乗員のお墓で墓前祭が行われます。夜は海上花火大会が行われ、下田港を美しく染め上げます。

2日目に行われるのは下田公園の開国広場での記念式典や、要人をオープンカーに乗せた公式パレードです。了仙寺境内では、「下田条約調印」がコミカルに再現されます。

最終日の内容はその年によっても異なりますが、海上自衛隊の掃海艇や海上保安庁の巡視船などの見学ができるため、興味がある方は時間をチェックしておきましょう。

浜松まつり

浜松まつりとは、初子の誕生を祝う祭りでゴールデンウィークの3日間に開催されます。健やかな成長を願い、地域で祝い合う市民のまつりです。

昼間は170以上の町が参加して行われる「凧揚げ合戦」、夜は各町の豪華絢爛な屋台がお囃子の音を響かせながら練り歩く「御殿屋台の引き回し」が行われます。

静岡県の建築物・遺産

静岡県の建築物・遺産

静岡県の主な建築物や遺産は次のとおりです。

韮山反射炉

嘉永6年(1853)のペリー来航以降、日本は外国の脅威にさらされることになりました。江戸湾海防の実務責任者となった江川英龍(坦庵)に対し、幕府は反射炉の建造を命じます。反射炉とは、熱をアーチ型の天井に反射させて鉄の溶解温度(千数百度)を得る構造です。溶かした鉄は鋳型に流し込んで大砲などがつくられました。

反射炉は数十基つくられましたが、現存するのは3基(反射炉・薩摩旧集成館反射炉跡・韮山反射炉)のみです。実際に稼働した反射炉が残っているのは韮山反射炉だけです。平成27年7月には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録されました。

住所:静岡県伊豆の国市中260-1
アクセス:伊豆長岡駅より徒歩約30分
公式サイト:https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/bunka_bunkazai/manabi/bunkazai/hansyaro/index.html

掛川城

室町時代、駿河国の戦国大名今川氏親が遠江進出の足がかりとして家臣の朝比奈氏に築かせたのが掛川城のはじまりです。戦国時代には山内一豊が10年在城し、大規模な城郭修築や城下の整備を行うとともに、掛川城に天守閣をつくりました。

天守閣が美しい掛川城は「東海の名城」と謳われましたが、嘉永7年安政の東海大地震によって天守閣の大半が損壊し、明治2年に廃城となっています。その後、掛川市民の熱意によって平成6年4月、日本初の本格木造天守閣として当時の美しさをそのままに復元されました。

周辺には四季桜、しだれ桜、ソメイヨシノが植えられ、春には桜の景色を楽しめます。

住所:静岡県掛川市掛川1138番地の24
アクセス:JR掛川駅より徒歩7分
公式サイト:http://kakegawajo.com

天城山隧道(旧天城トンネル)

天城山隧道(あまぎさんずいどう)は伊豆市と河津町を結ぶ国道414号のトンネルで、1905年(明治38年)に開通しました。全長445.5メートルで、トンネルの壁面や入り口のアーチはすべて切り石でつくられています。現存する石造トンネルでは国内最長です。

川端康成の「伊豆踊り子」ゆかりのトンネルで、石川さゆりさんの「天城越え」の歌詞にも登場します。1998年(平成10年)に国の登録有形文化財に登録され、2001年(平成13年)には道路トンネルとして初めて国の重要文化財(建造物)に指定されました。

所在地:静岡県伊豆市湯ヶ島
アクセス:伊豆箱根鉄道修善寺駅より河津駅行きバス「水生地下(すいしょうちした)」または「天城峠」下車 徒歩約40分
公式サイト:https://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2481

県民の日

静岡県の県民の日は8月21日です。明治9年8月21日に、当時の「静岡県」と「浜松県」が合併して今の静岡県が誕生しました。静岡県では、県民が静岡県について関心と理解を深め、静岡県を誇りに思う心と県民の一体感を育み、より豊かで魅力的な「ふじのくに」を築き上げるよう、8月21日を県民の日と定め、さまざまな行事の開催を予定しています。

まとめ

静岡県は富士山をはじめとして、多くの人が一度は訪れてみたいと思うスポットが多数ある県です。三保の松原や白糸の滝、久能山東照宮などお伝えしきれなかった観光スポットもたくさんあるので、国内旅行の行き先に迷ったら静岡県を選んではいかがでしょうか。

有名な温泉も多いため、きっとリフレッシュできるでしょう。休日を利用して、ぜひ静岡県に足を運んでみてください。

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