寝室が臭い?においの原因や普段からできるにおい対策を解説

寝室が臭い?においの原因や普段からできるにおい対策を解説

ぐっすり休んで1日の疲れを癒やす寝室は、自宅の中でもっともリラックスできる空間にしておきたいものです。しかし実際は、寝室が臭いと悩んでいる方も少なくないようです。寝室のにおいが気になると、思いのほか安らげないことでしょう。

今回は、寝室のにおいの原因や、においが発生しやすい場所、普段からできる対策について解説いたします。毎日快眠できるよう、寝室のにおいを防ぎましょう。

寝室のにおいの原因

まずは寝室が臭くなる理由を確認しましょう。主な理由には次の3つが挙げられます。

【原因①】寝具にしみた汗や加齢臭

人は寝ている間にコップ1杯分も汗をかくといわれています。睡眠中にかいた汗がシーツや布団にしみこみ、においの原因になるのです。汗自体にはにおいがありませんが、放置していると雑菌が繁殖します。寝具に付着した皮脂が雑菌のエサとなり繁殖を助長、この際においが発生して寝室が臭くなってしまうのです。

また、寝具の中でも枕が臭いと感じる方もいることでしょう。原因のひとつが、中高年になると皮脂から生じやすくなる「ノネナール」というにおい物質です。睡眠中に頭皮や首の後ろから出た皮脂が枕カバーにつくことにより、枕からミドル臭や加齢臭がすることもあります。

【原因②】生活臭

寝室で飲食している場合、食べ物のにおいが部屋に残ることもあります。また、喫煙習慣がある人にはタバコのにおい、ペットと寝ている人にはペットのにおいが残ります。さらに、寝室のクローゼットに洗濯しないままの服を収納していれば、洋服についたにおいが原因になることも。寝室は閉め切っていることが多いため、においもこもりやすいのです。

【原因③】カビ

カビが発生する条件は3つあり、これがそろうと繁殖しやすくなります。

  • 温度…最適温度は25〜30℃
  • 湿度…70%以上
  • 栄養…皮脂、ホコリなど

カビは水まわりで繁殖しやすいものですが、寝具が温床になることもあります。寝具には寝ている間に汗や皮脂がしみこみ、体温で温かくなるため、カビの繁殖しやすい条件がそろっているのです。とくに布団を敷いたままの万年床や、天日干しできないベッドのマットレスはカビが生えやすいので、注意しましょう。

【参考】カビ対策マニュアル 実践編|文部科学省

寝室のにおいの発生源は?

寝室のにおいの発生源は?

寝室が臭い場合、においの発生源を突き止めて重点的に対策する必要があります。においが発生しやすい場所を確認しておきましょう。

シーツや枕・布団などの寝具

寝室のにおいの発生源は、寝具である可能性が高いといえます。枕やシーツは肌や髪に直接触れるため、寝ている間にかいた汗や皮脂が付着してにおいの原因になります。寝具の洗濯や天日干しの頻度が低ければ、においを発生するだけでなく、カビの原因にもなってしまうので注意が必要です。布団や枕は週に1回程度天日干しし、枕カバーやシーツはこまめに洗って汚れをためないようにしましょう。

マットレス

意外に菌が繁殖しやすいマットレスも、においの原因のひとつです。天日干ししにくいためにお手入れが不足することもあり、定期的にマットレスを立てかけて風を通さなければ、湿気がたまってカビの原因になってしまいます。寝室がカビ臭い場合、マットレスにカビが生えているのかもしれません。

カーテン

布製品には、においを吸着する性質があります。体臭やペットのにおいなどが寝室のカーテンに吸着し、においの発生源となっているおそれがあります。また、冬など結露の発生しやすい時期に、カーテンが湿った状態が続くとカビが繁殖します。カーテンにはホコリなどカビの栄養分になるものが付着しているため、注意が必要です。

寝室のにおいの解消方法

寝室が臭いときは、においの原因を取り除きましょう。寝室のにおいの解消方法を解説いたします。

布団を天日干しする

布団を天日干しする

晴れた日は、布団を1〜2時間天日干ししましょう。汗を吸収した布団を天日干しすることで、内部の湿気を乾燥させられるうえに、消臭効果もあります。途中で裏返して両面干すと、さらに効果的です。

もっとも紫外線の強い12時前後が殺菌に効果的といわれているため、天日干しに最適な時間帯は10〜14です。長く干しすぎると布団の生地を傷めるため、長くても2〜3時間で取り込みましょう。また、夕方は湿度が高くなるため、取り込むのが遅くなると布団が湿気を吸い込みます。遅くとも15時までには取り込みましょう。

枕を干す

枕には汗やミドル臭・加齢臭などの体臭がつきやすいため、カバーを取り替えるだけでなく、こまめに干すことをおすすめします。朝起きたら、室内の風通しのよい場所に立てかけて陰干しし、可能なものであれば週に1回は天日干ししましょう。材質によっては天日干しできない枕もありますので、注意が必要です。

洗濯する

シーツや枕カバーなどは、こまめに取り替えましょう。予備を用意しておくと、天気が悪くて洗濯できない時期でも交換できます。普通に洗濯しただけでは枕カバーについたにおいが落ちない場合は、つけ置き洗いしましょう。

約40℃のお湯に大さじ1杯の重曹を溶かし、その中に枕カバーを30分〜1時間つけ置きしてください。重曹は弱アルカリ性の性質をもつため、汗や皮脂など酸性のにおいを中和して消臭する働きがあります。つけ置きした後は普段通り洗濯機で洗うだけで、枕に残ったイヤなにおいを消臭できます。

換気する

寝室にはにおいがこもりがちなので、換気して空気を入れ替えましょう。窓とドアなど2ヵ所を開けると空気の流れができるので、においの解消に効果的です。においだけであれば、窓を開けると比較的短時間で解消しますが、湿気を追い払うには1時間程度の換気が必要です。

クエン酸水をスプレーする

カーテンが臭い場合は、クエン酸水をスプレーしましょう。カーテンの洗濯頻度の目安は、レースのカーテンが年に2〜3回、ドレープカーテンで年に1回程度といわれています。頻繁に洗濯すると生地が傷むおそれもあるため、においが気になるときはクエン酸で消臭しておきましょう。霧吹きに水200ml、クエン酸小さじ1杯を入れてクエン酸水スプレーを作り、カーテンに吹きかけるだけで消臭効果があります。念のために目立たない部分につけて、シミにならないか確認してからスプレーしてください。

普段からできる寝室のにおい対策

普段からできる寝室のにおい対策

普段から対策しておくことで、寝室のイヤなにおいを軽減できるでしょう。寝室が臭くならないように、普段からできる対策をご紹介いたします。

寝室をこまめに換気する

普段から寝室の換気を習慣にしておきましょう。換気によって室内ににおいがこもらないだけでなく、カビの発生を防げます。天気のよい日は、湿気がこもりやすいクローゼットや押入れも開けて風を通しましょう。

寝具をこまめに洗濯する

寝具のにおいを防ぐために、こまめに洗濯して雑菌繁殖の原因となる汗や皮脂を洗い流しましょう。枕カバーやシーツは洗いやすいので、週に1回は洗濯しましょう。汚れをためないようにしておくことが、寝室のにおい防止につながります。

衣類に消臭スプレーをかける

1日着ていた衣類には、食べ物のニオイや体臭など、さまざまなにおいが残ります。ジャケットやコートなどの簡単に洗えない衣類は、クローゼットに収納する前に衣類の消臭スプレーをかけてにおいを取っておきましょう。

布団乾燥機を使う

布団乾燥機を使う

布団を天日干しできないときやベッドのマットレスには、布団乾燥機を使いましょう。布団の湿気を取るので、ふかふかに仕上がります。布団の湿気はカビの原因にもなりますので、布団乾燥機で除湿しておけばカビ予防にもなるでしょう。

空気清浄機を使う

忙しくてなかなか換気できない方や、騒音・防犯などの理由で窓を開けにくい方には、空気清浄機を使うという方法もあります。部屋の中の目に見えないチリやホコリなどの汚れを吸い込んで空気をきれいにするうえに、脱臭効果も発揮します。

寝室で飲食しない

食べ物のニオイは部屋に残りやすいため、寝室で飲食しないようにしましょう。寝室に食べ物を持ち込まないようにすることで、ニオイのしない快適な空間をキープできます。

ペットを洗う

ペットのにおいが原因で寝室が臭い場合は、ペットを定期的に洗ってあげましょう。においだけでなく汚れもすっきり落ちるので、ペット自身も快適になるはずです。それでも気になるときは、脱臭機を使うという方法もあります。空気清浄機にも脱臭効果はありますが、においを取ることに特化した脱臭機の方が、より強力にペットのにおいを除去することができます。

お部屋の除菌におすすめ

睡眠時間が8時間であれば、1日の3分の1は寝室で過ごすことになります。快適な眠りを確保するためにも、寝室の空気は清潔にしておきたいものです。そこでおすすめなのが、フマキラー「アルコール除菌プレミアム ウィルシャット お部屋用1発ジェット」です。

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まとめ

寝室が臭い原因は複数ありますが、寝具の天日干しや洗濯、換気などをおこなうとかなり改善されることでしょう。衣類やカーテンなどの布製品もにおいを吸収しやすいため、寝室のカーテンやクローゼットがにおいの発生源にならないようにしておきたいものです。頻繁に洗いにくい服には衣類用消臭スプレー、カーテンにはクエン酸スプレーなどを使うことで、においケアしておきましょう。

日ごろから対策をしておくことで、寝室のにおいを抑えられます。住宅事情によって換気しにくかったり、布団を干しにくかったりする場合は、空気清浄機や布団乾燥機なども活用して、寝室のにおいを防ぎましょう。

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