手軽に育てられるキッチンハーブの魅力

手軽に育てられるキッチンハーブの魅力

料理のアクセントに欠かせないハーブを、キッチンで手軽に育てることができたら便利ですね。今回は、キッチンハーブ栽培のメリットと育てる際に気をつけたい4つのポイント、そしておすすめのハーブ6種類をピックアップし、栽培時のトラブルや対処法もご紹介いたします。

緑のインテリアとして楽しむこともできるキッチンハーブを、あなたもぜひ育ててみませんか。

キッチンハーブを育てよう

キッチンハーブを育てよう

文字通り、キッチンで育てることのできるキッチンハーブの栽培には、次のようなメリットがあります。

キッチンですぐに使うことができる

香りづけや彩り、消臭など、さまざまな目的で使用するキッチンハーブ。キッチンで栽培すれば、庭やベランダなどに収穫に行く手間が省けます。新鮮で香り豊かな緑の葉を、手際よく使うことができるというメリットがあります。

経済的にもおすすめ

一般的に、調理に使用するハーブは少量です。毎回スーパーなどで購入すると食費に影響が出るうえ、使い切れないこともあります。収穫の季節や量の調整さえできれば、自分で栽培する方が経済的で無駄がありません。

キッチンで育てる野菜については、「【簡単でおしゃれ!】キッチン菜園におすすめの野菜と育て方をご紹介」の記事もご覧ください。

インテリアとして楽しむ

かわいい鉢やプランターで育てれば、インテリアとしても楽しむことができます。大きい容器よりも小さめの方が、移動もしやすくおしゃれにまとまります。同じ容器で統一感を出したり、好みの雑貨と組み合わせたり、高さを変えて並べたりと、その楽しみ方は多彩です。

キッチンハーブ栽培のポイント4つ

キッチンハーブ栽培のポイント4つ

ハーブは基本的に丈夫な植物ですが、栽培では次の4点を心がけましょう。

① 元気のよい苗を選ぶ

苗を購入するときは、鮮やかな緑色で茎が太く、根がしっかりと張っているものを選んでください。ヒョロヒョロしているものや葉が黄色いもの、虫食いがあるものは、よい苗とはいえません。購入後は、ひと回り大きな鉢に植え替えて育てましょう。

② 日当たりと水やり

窓のあるキッチンでは、鉢やプランターを窓辺に置いて日光浴をさせてください。窓がない場合、日中は屋外またはリビングなどの窓辺に置き、夕方になったらキッチンへ移動しましょう。水やりは土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと与え、受け皿に出た水は処分します。

③ こまめに使おう

こまめに摘み取って、どんどん使うことをおすすめします。摘み取ることでほかの葉へと栄養が行き渡り、新しい茎の生長をうながすこともできます。ただし、葉を摘み取りすぎると光合成ができなくなるので、常に10枚くらいは残しましょう。購入したり収穫したりしても使い切れなかったハーブは、水を入れた容器に挿して一時的に保存できます。水は毎日入れ替え、数日のうちに使い切りましょう。

④ 水耕栽培をするとき

本格的な水耕栽培には市販のキットが便利ですが、ペットボトルを再利用した容器の使用も可能です。基本的には、容器の水がなくなったら注ぎ足しましょう。ハイドロボールや粒状の土、容器は清潔を保ち、説明書に従ってときどき栄養剤も与えてください。

おすすめのキッチンハーブ6選

初心者の方も育てやすいキッチンハーブを、6種類ご紹介いたします。

バジル

バジル

キッチンハーブの代表格ともいえるバジルは、イタリア名のバジリコと呼ぶこともあります。

概要

シソ科メボウキ属(オキウム属)のバジルは、熱帯アジアなどが原産で、国内では一年草として扱われます。カルシウムやカリウム、βカロテン、ビタミンK、葉酸などを豊富に含み、さわやかで甘い香りが特徴です。ペーストにしたり、冷凍または乾燥状態にしたりして保存できます。

育て方

タネまきは4~6月、植えつけは5~7月頃が適期です。収穫期は6~10月頃で、高さが20~30cmくらいになったら葉を収穫します。先端を摘み取ってわき芽を伸ばすと、新しい葉がどんどん育ちます。

本葉が10枚以上になったら、追加で有機質の肥料を与えましょう。花が咲くと葉が硬くなるため、つぼみはすぐに摘み取ってください。

イタリアンパセリ

一般的なパセリと同じ仲間で、葉が平らで切れ込みが深く、マイルドで食べやすい品種を指します。

概要

地中海原産の二年草で、セリ科オランダセリ属(ペトロセリウム属)に属します。カルシウムやカリウム、鉄、βカロテン、ビタミンC、Kなどを豊富に含みます。寒さに強く2年目も栽培できますが、葉が硬くなるので収穫は1年目がおすすめです。収穫量が多いときは、乾燥または冷凍状態で保存できます。

育て方

タネまきと植えつけが春の場合は5~10月に収穫、秋の場合は12月頃まで収穫できます。栽培開始の時期をずらせば、長く楽しむことが可能です。本葉が15枚くらいになったら葉の根元から収穫し、次の葉の生育をうながしましょう。

株が衰弱しないように、つぼみは摘み取ってください。耐寒性があるため、特に保温をしなくても越冬ができます。

ローズマリー

キッチンハーブだけではなく、アロマテラピーやクラフトの分野でも人気があります。

概要

シソ科マンネンロウ属(ロスマリヌス属)のローズマリーは、地中海沿岸が原産で低木に属します。カルシウムやカリウム、マグネシウム、鉄、ビタミンA、Cなどを豊富に含み、近年ではポリフェノールも注目されています。常緑で育てやすく、スッキリとした香りと小さな花を楽しむことができます。たくさん収穫したときは、乾燥させてサシェなどにも利用しましょう。

育て方

タネまきと植えつけは春または秋、収穫は4~11月頃が適期です。丈夫で生育が旺盛なので、伸びすぎた枝はせん定を兼ねてカットし、挿し木にして増やしてもよいでしょう。ただし、1年目に葉を摘みすぎたときや、植えた鉢が小さすぎるときは、生長に影響の出ることがあります。

収穫だけの目的であれば、追加の肥料は必要ありません。

ミント

ミント

種類が多く丈夫なキッチンハーブで、和名の「ハッカ」としても親しまれています。

概要

シソ科ハッカ属のミントはヨーロッパなどが原産で、和ハッカとセイヨウハッカに大別されます。さらにセイヨウハッカは、優しく甘い香りのスペアミント系と、強くスッキリとした香りのペパーミント系に分類されます。カルシウムやカリウム、マグネシウム、鉄、ビタミンA、Cを多く含み、ほとんどが多年草なので長く楽しむことができます。

育て方

タネまきと植えつけは春または秋、収穫は4~10月頃まで可能です。生育が旺盛なので、せん定を兼ねてどんどん収穫し、伸びすぎたときは半分くらいの高さまで切り戻します。1年に1回を目安に、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。

肥料は、2カ月に1回くらいのペースで与えましょう。乾燥させれば、サシェなどにも利用できます。

ミントなどのハーブについては、「ハーブ栽培は庭やベランダの虫よけにも最適!」の記事も参考にしてください。

レモンバーム

ミツバチが好む花といわれ、ミントに似た葉の形とレモンのようなさわやかな香りが特徴です。

概要

南ヨーロッパなどが原産のレモンバームは、シソ科コウスイハッカ属の多年草です。こぼれダネでよく増え、寒さや暑さにも強く、初心者にも育てやすいハーブです。カルシウムやカリウム、マグネシウム、鉄、ビタミンCを多く含み、お菓子やハーブティー、アロマテラピーなどに古くから使われています。

育て方

タネまきと植えつけは春または秋で、収穫は4~10月頃です。土の乾燥に気をつけ、霧吹きで葉にも水を与えましょう。先端を摘むと、脇から芽が出て葉が茂ります。花が咲くと葉の香りが弱まるため、開花の前に半分の高さに切り戻してください。

切り戻した後は、肥料を与えましょう。生のまま冷凍したり、乾燥させたりして保存ができます。

パクチー

アジア料理に欠かせないキッチンハーブとして、女性に人気があります。

概要

セリ科コエンドロ属のパクチーはコリアンダーやシャンツァイとも呼ばれ、パクチー・ラオはディルの名で知られます。独特のスパイシーな香りが特徴の葉には、カルシウムやカリウム、鉄、βカロテン、ビタミンKなどが豊富に含まれ、タネも香辛料として使われます。収穫後は、根元を湿らせて冷蔵庫で数日ほど保存ができます。

育て方

タネまきと植えつけは春または秋、収穫期は5~11月頃です。時期をずらして栽培すれば、長い期間にわたって収穫できます。花が咲くと株が弱るため、つぼみはこまめに摘み取りましょう。

生長が速く1カ月半ほどで収穫できるので、追加の肥料は必要ありません。また、一年草のパクチーは、水耕栽培で毎年タネをまいて育てることも可能です。

パクチーについては、「【初心者も安心!】パクチー(コリアンダー)の育て方と簡単レシピを紹介」の記事もご覧ください。

キッチンハーブのトラブルには

キッチンハーブのトラブルには

キッチンハーブを栽培する際のトラブルと対処法についてご紹介いたします。

気をつけたい病気

室内の栽培では、日光不足で徒長(とちょう)したり、土にカビが発生したりすることがあります。日中は窓辺に鉢を移動して、数時間ほど日光浴をさせましょう。カビの部分は使い捨てのスプーンなどで取り除き、様子を見ても改善しないときは新しい土に植え替えてください。

屋外で日光浴をさせた場合、風や虫の媒介によってうどんこ病などにかかることがあります。1日に1度は葉を観察し、病気の疑われる部分があれば、すぐに取り除いてまん延を防いでください。

害虫を見つけたら

ハーブにつきやすい害虫には、アブラムシやハダニ、ヨトウムシ、アオムシなどがあげられます。鉢を外に出して日光浴させる場合は、防虫ネットなどをかぶせると安心です。また、購入の際すでに虫がついていたり、土の中に虫がひそんでいたりした場合は、室内栽培でも被害にあうおそれがあります。

キッチンハーブの病害虫対策には、食品の成分を用いたフマキラーの「カダンセーフ」がおすすめです。カダンセーフは、食品成分由来の膜が病害虫を包んで退治。害虫は呼吸ができずに窒息死し、病原菌も栄養を得られず死滅します。屋内での使用や、お子様・ペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。また活力成分の天然アミノ酸とAO(アルギン酸オリゴ糖)を配合していますので、病害虫対策だけでなく植物の生育もサポートする優れものです。

新鮮なキッチンハーブをおいしくいただこう

新鮮なキッチンハーブをおいしくいただこう

今回は、キッチンハーブの魅力を取り上げ、概要と育て方のポイント、おすすめのハーブと栽培時のトラブルや対応についてご紹介いたしました。

キッチンハーブの栽培は、日によく当てること、土の様子を見ながら水やりをすること、こまめに収穫して使用することが大切です。キッチンハーブをインテリアとして楽しみながら、新鮮な葉をおいしくいただきましょう!

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。