布団の湿気対策。湿気がこもる原因と除湿する方法!

布団の湿気対策。湿気がこもる原因と除湿する方法!

ジメジメした梅雨の時期はもちろん、たくさん寝汗をかく夏場など布団の湿気に悩まされている人も多いのではないでしょうか。フローリングに布団をじかに敷いている人もいるようですが、畳に比べて布団に湿気がたまりやすいのでご注意を。

湿気のこもった布団をそのままにしていると、カビが生えて健康を損ねたり、カビの繁殖でフローリング材を傷めてしまう可能性があります。

そこで今回は、布団に湿気がこもってしまう原因と、湿気がもたらす被害、除湿して快適に過ごすための方法などについて紹介していきます。

布団にたまる湿気の原因

布団にたまる湿気の原因

布団にたまる湿気のおもな原因は、寝ている間にかく「汗」と、温度差によって生じる「結露」です。

「人は寝ている間にコップ1杯もの汗をかく」と言われ、この汗を衣服や布団が吸収しています。この毎日かく汗が湿気となって布団に蓄積されていき、家族みんなで寝ている場合は、その量もさらに多くなります。

結露

冬の時期は冷たい外気と暖房などで温められた室内との温度差によって、窓ガラスに結露がたまります。布団の場合、体の熱で温められた布団と、冷たいフローリングなどの床に温度差ができることで、敷布団の裏側とフローリングの表面に結露が生じます。

布団の湿気を放っておくと…

布団にたまった湿気をそのまま放っておくと、カビが発生し、そのカビによって、衛生面および健康面などへの被害が生じます。ここでは、布団に湿気がたまることで生じるさまざまな被害について見ていきます。

カビが発生する

カビなどの菌類は温かく湿った場所を好むため、湿った布団などはまさにカビが発生しやすい危険地帯と言えます。湿度65%以上、気温20~25℃くらいがカビにとって居心地のいい環境とされ、湿度・温度・栄養分の3つの条件がそろうとカビは繁殖します。まだ布団がカビていないからと油断は禁物。目に見えていなくてもカビの胞子は空気中に漂い、居心地のいい場所を狙っています。

ダニが発生する

ダニもカビ同様に高温多湿な環境を好みます。湿度60~80%以上、気温20~30℃くらいがダニにとって居心地のよい環境とされ、これに栄養分(エサ)の3つの条件がそろうとダニは繁殖します。家の中に発生するヒョウダニ(チリダニ)はホコリや皮脂、フケなどをエサとするため、湿った布団は絶好の環境となります。

ダニに関しては「ダニが発生する原因とは?ダニの退治方法と予防対策」で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

健康が損なわれる

目には見えませんが、室内の空気中には無数のカビの胞子が漂っています。このカビの胞子を吸い込んでしまうと、咳やアレルギーなどを引き起こす恐れがあります。健康な人であれば大きな問題に発展することは少ないと考えられますが、免疫力が落ちている人や、赤ちゃんや高齢者にとっては十分注意が必要です。また、アトピーや気管支喘息などはダニが原因で起こることがあるので、ダニの発生にも十分注意しましょう。

フローリングが傷む

フローリングに直接敷いていた布団をめくったらカビが生えていた…など、こんな経験のある人もいるのではないでしょうか。カビの発見が早ければ、アルコールなどでキレイに拭きとることができますが、カビの発見が遅れ、ワックスの下や床板合板の中にまでカビが浸透してしまうと、表面のカビは拭きとれても浸透したカビまでは拭きとることができません。

強力な漂白剤などで無理にとろうとすると、床の色を変色させてしまうなどの可能性があるのでご注意ください。

寝心地が悪くなる

布団に湿気がたまっていると、布団がジメッと冷たく不快で温まりにくいため、寝心地が悪いと感じる方も多いでしょう。

布団の湿気対策

布団の湿気対策

「人生の3分の1は睡眠が占めている」と言われるほど、人が健やかな生活をおくるためにも睡眠は大切。快適な睡眠のためにも、布団はいつも湿気の少ないフカフカの状態にしておきたいものですね。ここでは、布団の湿気を防ぐ方法について紹介します。

布団を干す

布団の湿気対策は、天気のいい日に布団を干すのがいちばん。湿気がなくなってフカフカになることはもちろん、天日干しすることで布団の表面についた雑菌も退治でき、汗くさい臭いのもとを断つことができます。また、湿気や汚れ(皮脂汚れやなど)をとることで、布団をカビやダニなどが繁殖しにくい環境とすることができます。

干すときのポイント

「布団を干すなんて簡単」と思っていても、いざ干すとなると、「布団カバーはつけたままでいいの?」「どこに干せばいいの?」など、意外と戸惑うことがあるのではないでしょうか。ここでは、布団を干すときのポイントについて紹介します。

布団カバーはつけたまま干す

布団カバーを外して干したほうが布団にはいいように思えますが、体に接しているのはカバーであるため、その表面には汗や皮脂汚れなどがたまっています。天気のいい日に干すことで、カバーについた汗や汚れ、嫌な臭いもとることができます。日中たっぷり陽を当てることで布団もフカフカに。

ところが、日光を当て過ぎると布団の生地を傷めてしまうため、その意味でもカバーはつけたまま干すのがおすすめです。

干す時間・頻度

天気のいい日などはついつい長時間布団を干してしまいがちですが、布団を干す時間の目安は、片面1~2時間。気温が高い夏はおよそ1時間で、冬なら2時間ほどで十分です。干す時間帯は、日の光が強い10時~14時頃に干すのがおすすめです。干す頻度は、よく汗をかく夏場は1週間に1回、冬は2~3週間に1回くらいのペースが目安となります。

ベランダで干す

ベランダで干す場合、ベランダの柵に直接布団をかける人も多いのではないでしょうか。キレイに見えてもベランダは屋外なので、柵や壁には花粉や砂など細かい汚れがついています。そのため、ベランダで干す場合は、まず汚れてもいい毛布などを柵にかけ、その上に布団をかけて干すのがおすすめです。

室内で干す

ベランダや庭がない人や、天気の悪い日が続くときには、室内で布団を干すという方法もあります。日光が当たらなくても、布団に風を当てることで湿気をとることができるので、まずは窓を開けて室内の風通しを良くします。室内の風通りのいい場所に、布団用の物干しスタンドや、家にある椅子などを利用して布団を干しましょう。扇風機などで布団に風を送るとより効果的に湿気がとれます。

真綿布団の干し方

真綿布団の真綿は繊維が絡み合うことで空気の層をつくりやすく、保温性や放出性に優れるといったメリットがあります。いっぽうで、日光に弱いデリケートな素材であるため、真綿布団を干す際は、直射日光を避けて風通しのいい場所に干すようにしましょう。もともと放出性に優れているため、陰干しでも湿気をとることができます。

羽毛布団の干し方

軽く保温性の高さが魅力の羽毛布団は、放出性にも優れているため、風通しのいい場所で陰干しするだけで十分湿気をとることができます。特に、日差しが強い時期に長時間干すと保温力が落ちてしまうことがあるため、夏は基本陰干しで、天日干しする際は短時間にとどめましょう。

ゴザを敷く

ゴザを敷

畳はい草でできていますが、い草の断面はハチの巣のような穴が開いた構造になっています。このい草の構造によって湿気を調整できるため、フローリングの上に敷いた布団より、畳の上に敷いた布団のほうが湿気がたまりにくいというメリットがあります。

そこで、フローリングに布団を敷く場合、その間にい草を編んだゴザを敷くという方法があります。また、ゴザの代わりにバスタオルや新聞紙を敷いている人もいるようです。

スノコを敷く

押し入れの中に敷いたり、家の湿気対策の定番ともいえるスノコ。スノコには脚がついているため、下に風が通る空間が生まれます。このスノコをフローリングと布団の間に入れておけば、部屋の空気を入れ替えるときそこに風が流れ込むため、布団の湿気を少なくすることができます。

布団乾燥機をかける

冬の寒い日などは冷たい布団に入るのをためらう人が多いのではないでしょうか。そんなときに便利なのが布団乾燥機です。布団に入る前に乾燥させておけば、湿気もとれ、天日干ししたようなフカフカの温かさで、快適な眠りにつくことができます。

除湿機・エアコンの除湿機能をかける

布団はもちろん洗濯物の部屋干しの際など、室内の湿気をとるなら除湿機やエアコンの除湿機能が効果的です。

除湿シートなどを使用する

布団の湿気とり対策として、敷布団の下に除湿シートを置くという方法があります。そこでおすすめしたいのが、フマキラーの「激乾 ふとん除湿・脱臭シート」です。

この商品は、敷き布団の下に敷くだけで、湿気や臭いをカットし、繰り返し使用できるパワフルな除湿・脱臭シートです。

<製品の特長>

  • フルシーズン、布団を快適管理

敷き布団は通常の湿気だけでなく、睡眠時間の汗の影響も無視できません。そこでお天気次第の布団干しに代わって、毎日お役に立つのがこのシート。敷き布団の下やベッドパッドの下に敷くだけで、パワフルな除湿能力を発揮します。

  • 天日干しで繰り返し使用できる経済性

吸湿状態がひと目でわかる「再生サイン」付き。サインの色が変わったら、天日に干すだけで繰り返し使用できます。

  • ダニ、カビ、ニオイ対策にも効果的

除湿することで、湿気を好むダニ対策やカビ対策にも有効。また、脱臭成分の配合で、気になるニオイを取ることができます。

湿気のないフカフカな布団で、健やかな毎日を

湿気のないフカフカな布団で、健やかな毎日を

スキマ時間にサッとできる掃除などと違い、大きな布団を移動させるのがついつい億劫に感じてしまっている人もいるのではないでしょうか。ですが、湿った布団をそのままにしておくと、衛生面や健康面、その他にもさまざまな被害が生じる恐れがあります。

布団がフカフカだと眠りの質も良くなり、すっきりとした目覚めで気持ちよく1日をスタートさせることができるはず。ここで紹介した内容をご参考に、ぜひ布団の湿気対策を行ってみてください。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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