新社会人が入社前にしておきたい準備と入社後のポイント

新社会人が入社前にしておきたい準備と入社後のポイント

就職先から内定をもらい、春の入社式を待つまでの期間は、長い人生の中でもまとまった時間が使えるとても貴重な時期。友達と卒業旅行に出かけるという人も多いのではないでしょうか。

他にもいろいろと楽しいことが待ち受けるこの時期…気がついたら明日入社式だったなんてことにならないよう、計画性をもって楽しい時間を過ごしてもらいたいものです。

そこで今回は、社会人としての新生活を気持ちよくスタートするために準備しておきたいものや、準備しておきたいこと、入社後のポイントについて紹介していきます。

入社前の準備

入社前の準備

スーツにシャツ、靴やカバン、名刺入れ、各種書類など、入社日までに準備しておくものはいろいろあります。身のまわりの準備はもちろん、何より学生から社会人へ環境も大きく変わるため、気持ちや意識を切り替える、そんな準備も大切です。

生活のリズムを整える

社会人としての新生活を気持ちよくスタートするためにも、体調管理や時間の管理には十分気をつけたいもの。体調を崩して初日から欠勤したり、寝坊して遅刻して行くなどということがないように、事前に生活のリズムを整えておきましょう。

早寝早起き

社会人となると、毎朝決まった時間に起きて、決まった時間の電車で会社に通う人がほとんどではないでしょうか。とにかく朝が早く、通勤にも体力を必要とするため、深夜までお酒を飲んだり、ゲームなどで夜更かしすることは控えて、早寝早起きを習慣づけましょう。寝不足は注意力を低下させ、ミスを引き起こす原因にもなります。質の良い睡眠をしっかりとるようにすれば、目覚めよく早起きでき、朝の忙しい時間帯も余裕をもって行動できます。

食生活

社会人になるのを機に一人暮らしをはじめる人も多いのではないでしょうか。学生時代から一人暮らしに慣れている人でも、会社という慣れない環境に疲れがたまり、体調を崩す人もいるようです。特に時間がないからと朝食をとらずに出勤すると、体調を崩すばかりか、頭の働きにおいてもマイナスの要因となります。

タンパク質、糖質、ビタミン、脂質、ミネラルという5大栄養素をバランスよく摂ることを心がけましょう。ランチや飲み会で外食の機会が増えるので、カロリーの摂り過ぎに気をつけながら、意識的に野菜を摂る食生活を今のうちから習慣づけておきましょう。

事前の勉強

事前の勉強

会社では話し方やメールの文章ひとつとっても、学生のときとは異なります。TPOに応じたビジネスマナーや、パソコンの操作、さらに実際の業務においても覚えなくてはならないことが山のようにあります。

こうしたことのすべてを1から覚えていくのは大変なこと。入社前に少しでも準備しておくことで、入社後の負担を減らし、実業務においても大きなアドバンテージとなります。

ビジネス敬語

「こういうとき何て言ったらいいの?」と思うことが、社会に出るとよくあります。上司のことを、社内では「さんづけ」や役職をつけて呼びますが、お客様の前では名字だけで伝えたり、話し方やメールの文章についてもさまざまな決まりごとがあります。

こうした突然のビジネス敬語にとまどわないように、ある程度事前に勉強しておきましょう。ビジネス敬語が身につく場として、学生時代にホテルやレストランなどの接客業のアルバイトを選ぶ人もいるようです。

パソコンの操作

いまや社員一人ひとりにパソコンが支給され、日々の業務にパソコンを使用する会社がほとんどではないでしょうか。そのため、パソコンの基本的な知識や操作は、業務の必須スキルと言えます。

特に、議事録の作成にはWord、プレゼンの資料づくりや企画書づくりにおいてはExcelやPowerPointを使うことが多く、上手に使いこなせれば社内で一目置かれる存在になることでしょう。

語学

英語、中国語、スペイン語など、語学力はあなた自身の可能性を広げててくれる、重要なビジネススキルのひとつと言えます。語学が堪能であれば、たとえば海外と取引する希望の部署に配属されたり、海外出張や海外転勤のチャンスに恵まれる機会も増えるでしょう。

また、昇進の条件に、TOEICなど語学系の資格やスコアの取得を設定している企業も多く、設定された点数をクリアすることで、昇進や好待遇が期待できます。

身のまわりのモノ

身のまわりのモノ

スーツにワイシャツ、ネクタイ、靴、カバンなど入社までにそろえておきたいものはいろいろあります。身だしなみは社会人としての基本的なマナー。清潔感のある服装を心がけましょう。

スーツ

すでに就活で着用したものがあると思いますが、毎日着用するものですから数着は持っていると安心でしょう。冬用を1着持っていると寒い日も安心です。紺やグレーなど落ち着いた色合いの、ベーシックなデザインのものが無難です。

ワイシャツ・ブラウス

無地、ストライプ、チェックなどさまざまなタイプがありますが、白の無地はマストでおさえておきましょう。5日分として5着用意しておくと便利です。1~2着はストライプなどの控えめなデザインのものを入れてコーディネートを楽しむと良いでしょう。

ネクタイ

男性の場合、ネクタイも大切な身だしなみのひとつ。周囲の視線も集まるポイントなので、3~5本用意してローテーションで着用しましょう。社会人としてはじめに用意するネクタイはストライプ柄や小紋柄などのデザインが無難です。

男性なら黒のビジネスシューズ、女性は黒のパンプスが基本。最近では通勤に便利なビジネス用スニーカーなども人気となっていますが、新社会人としてまずは基本となるプレーンなタイプを用意するのが無難です。また、同じ靴を履き続けるとソールなどの消耗が激しいため、複数の靴をローテーションさせることが理想です。

腕時計

スマホで時刻を確認する人が増えていますが、ビジネスでは腕時計をしないとルーズな印象に映ります。腕時計はつけている人のセンスが現れるので、よく吟味して選びたいアイテムのひとつ。デジタルやダイバーズ式はカジュアルな印象のため避けましょう。文字盤が白く、すっきりとしたデザインの腕時計は、時刻もはっきりとわかりやすく、相手にも清潔な印象を与えられるのでおすすめです。

名刺入れ

まだ自分が名刺を持っていなくても、入社式で誰かから名刺をいただく機会があるかもしれません。いただいた名刺は名刺入れに入れるのがマナーですから、入社するまでに用意しておきましょう。

名刺は社会人の“顔”ともいわれ、差し出す名刺は自分の顔、いただく名刺は相手の顔を意味します。その名刺をしまっておくわけですから多少高級感のあるモノを選ぶとよいでしょう。

カバン

社会人として使用するカバンは、書類などのA4サイズが折らずに収納できる「ブリーフケース」がおすすめです。最近流行りのトートタイプは、少しくだけた印象ですし、リュックやメッセンジャーバッグなどはあまりビジネス向けとは言えません。カバンは、ほとんどの人が就活用にすでに揃えているものですから、それをそのまま使用すれば問題ありません。

手帳

会社では覚えることがたくさんあるので手帳の準備もお忘れなく。学生時代から手帳を使っている人も多いと思いますが、社会人はとにかく「スケジュール管理」が重要となるため、スケジュール帳がついた「ビジネス手帳」がおすすめです。

ペン

社内のデスクでは100円前後のボールペンで十分ですが、お客様の前でメモをとるときや、スーツの胸ポケットにさしたとき、ある程度の高級感があるとグッと印象が高まります。

万年筆という選択もありますが、インクを補充する手間などがあることから、高級ボールペンがおすすめです。見た目のデザインや、持ったときの感触、書き味のなめらかさなど、自分のこだわりの1本を見つけましょう。

印鑑・朱肉

社会人になると何かと書類の提出が多くなるもの。そこで準備しておきたいのが、自分用の「印鑑」です。朱肉とセットで用意しておくと便利です。

書類・証明書など

入社の準備として忘れがちなのが書類関係です。会社によって多少の違いはありますが、下記の書類などをチェックしておきましょう。

  • 身元保証書
  • 卒業証書
  • 国民年金手帳
  • 住民票

入社後のポイント

入社後のポイント

入社式後、新入社員は研修期間を経て、さまざまな部署へと配属されます。その間、あなたの立ち振る舞いや人となりは、つねに上司たちに見られていることをお忘れなく。また、入社後はたくさんの人に会い、覚えなくてはいけないこともたくさんあります。これまで、経験したことのない忙しさから気持ちに余裕が持てず、体調を崩してしまうケースもあるので体調管理には十分注意しましょう。

初日のあいさつ(自己紹介)

コミュニケーションの基本はあいさつから。まずは新社会人らしくハキハキと元気にあいさつすることを心がけましょう。また、入社後はいろいろな場面で自己紹介することがあります。これは自分をアピールする貴重な機会。フォーマット通りの言葉では、周囲の人にも印象が残らないので、「自分らしさ」を盛り込みつつ、入社の動機や意気込みなどを述べるとよいでしょう

上司や周囲の人たちに自分を印象づけ、早くに名前をおぼえてもらうことも社会人として大切なことと言えます。

仕事がはじまってから

一般的に新社会人が社会人生活に慣れるまでに要する期間は2ヵ月程度、仕事に慣れるまでには3ヵ月~1年程度かかると言われています。まずは通勤の満員電車や毎日の規則正しい生活に慣れることが大切。また、緊張や不安からくるストレスなどで疲れもたまりがちですから、気のおける仲間との息抜きもたまには必要です。

5月病に要注意

入社から約1ヵ月、通勤にも社内のコミュニケーションにも少しずつ慣れてきたころに気をつけたいのが5月病です。慣れない社会人生活で知らずのうちに溜まったストレス。それまでは気をはっていて気づかなかったものの、ゴールデンウィークの休みをきっかけに「仕事に行きたくない」という気持ちが一気にあふれてしまう症状です。

下記のポイントを参考に、日頃からストレス発散を心がけましょう。

  • 規則正しい生活をする
  • がんばり過ぎない
  • 休みの日は仕事のことを忘れてプライベートを楽しむ
  • 一人で抱え込まずに誰かに相談する
  • スポーツなどでストレスを発散する

持ち物も気持ちもしっかり準備して、いいスタートを!

仕事は準備が8割。ビジネスの現場では、何事も入念に準備しておくことで物事がうまくいくという言葉があります。入社までの時間をどう過ごすか、これによって入社後の状況も大きく変わってくるはずです。

事前に入念に準備しておけば、気持ちにも余裕が生まれます。適度な緊張を味わいつつも、事前の準備を心がけて、新社会人生活のいいスタートを切ってください。

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