【一輪挿しでお部屋を華やかに!】一輪挿しの魅力や楽しみ方を紹介します

【一輪挿しでお部屋を華やかに!】一輪挿しの魅力や楽しみ方を紹介します

お気に入りの花や、身近な植物を気軽に飾れる一輪挿し。小さくても存在感がある一輪挿しは、植物と一緒に飾るだけで空間が華やかに変わります。この記事では、一輪挿しの概要と花の選び方や合わせ方のほか、一輪挿しを選ぶポイントとおしゃれな飾り方、扱う際の注意点をご紹介します。

一輪挿しは決まった型や作法がないので、個々のセンスを生かしながら自由に飾ってお楽しみください。

一輪挿しとは

一輪挿しとは

一輪挿しとは、1~2本の植物を活ける花びんの一種で、入れ口の直径が小さく作られているものが一般的です。かつて一輪挿しと言えばガラス製や陶器製がほとんどでしたが、現在は金属やプラスチック、木などを使用したタイプも見かけます。

また、花びんではない試験管やフラスコなどを一輪挿しとして楽しむ方法も人気があります。一輪挿しは決して高価なものをそろえる必要はなく、自宅にある空きびんや容器などを再利用しても十分に楽しめます。

部屋の雰囲気を華やかに変える一輪挿しは、活ける植物や置く場所を選ばないため、だれでもすぐにインテリアとして取り入れられる点が魅力です。さらに、一輪挿しに活けた植物の美しさや香り、生命力を身近に感じることができ、気分転換やリラックスといった効果も期待できます。

ちなみに、一輪挿しの歴史は平安時代にまでさかのぼり、清少納言の「枕草子」には花びんに1本の花を活けて楽しむ様子が描かれています。また、安土桃山時代には千利休が庭のアサガオをすべて刈り取り、朝の茶会で特に美しい一輪だけを飾って豊臣秀吉から称賛を受けた逸話も残ります。

一輪挿しを楽しむポイント

一輪挿しを楽しむポイント

続いて、おしゃれに一輪挿しを楽しむ方法をご紹介します。

植物の選択とバランス

一輪挿しに活ける植物は、季節に合ったものを選ぶと四季折々の表情を楽しめます。こまかい決まりはありませんが、基本的に小さい植物は小さめの一輪挿し、大きい植物は背が高く安定感のある一輪挿しに活けましょう。また、一輪挿しの高さに対して、植物はおよそ1.5倍の長さに切るとバランスよくまとまります。

複数の植物を活けるときは同じ高さにせず、それぞれの高さを少し変えて飾ってみましょう。花や一輪挿しの形状が合わず不安定になる場合は、花を短めに切ってスラリと伸びる葉や枝を添えてみてください。

一輪挿しと花の色合わせ

初心者の方は、一輪挿しの色に関係なく白や淡い色の花を選ぶと失敗がありません。慣れてきたら、次のような組み合わせも楽しめます。

同系色(どうけいしょく)

色を環状に並べた「色相環(しきそうかん)」と呼ばれる図上で、隣に位置する似た色を「同系色」と呼びます。例えば、黄色い一輪挿しには、同系色のオレンジや黄緑の花を合わせると自然にまとまります。

【例】
黄色 → オレンジ、黄緑、緑など
青 → 紫、青紫、青緑など
濃い赤 → 薄い赤など

補色(ほしょく)

色相環の図上で対面に位置する色を指し、お互いの色を引き立てる組み合わせを「補色」と呼びます。例えば、黄色い一輪挿しと紫の花は補色の関係で、お互いを華やかに引き立てます。

【例】
黄色 → 紫
赤 → 青緑
オレンジ → 青など

グリーンやドライフラワーと

庭やプランターで育てているハーブや、伸びすぎた観葉植物や樹木の枝を切って一輪挿しに活けてもおしゃれです。また、道端で見つけた雑草をさりげなく飾るのもおすすめです。そのほか、インテリアとして人気のあるドライフラワーも一輪挿しに似合います。

ドライフラワーについては、「ドライフラワーの簡単な作り方を解説【インテリアやプレゼントにも最適!】」の記事もご覧ください。

世話のいらないフェイク

植物の管理が苦手な場合や忙しくて世話ができないときは、フェイク(人工)の植物を選びましょう。近年では、本物と見間違うほど精密なフェイクの植物が安く豊富に販売されています。フェイクであれば毎日水を変える手間がない上、ほこりをかぶったときに洗えるので清潔感が保てます。

おしゃれな一輪挿しの選び方

それでは、お気に入りの一輪挿しを見つけるポイントをご紹介します。

素材で選ぶ

素材で選ぶ

使用している素材によって、一輪挿しの雰囲気は大きく変わります。

手軽なガラスや陶器

シンプルなガラス製や陶器製の一輪挿しは、置く場所や活ける植物を選ばない点がメリットです。涼しげなガラス製は清潔感があり、それぞれ透明度や表面の触り心地などが異なります。滑らかで温かみを感じる陶器製は、全体のシルエットが美しいものが多く落ち着いた印象を与えます。

木製やハンドメイドなど

一輪挿しは、ぬくもりを最大限に表現した木製や、洗練されたデザインのアイアン製や真鍮(しんちゅう)製、個性的でユニークなビニール製やプラスチック製なども見かけます。また、容器に手を加えてさまざまなテイストに仕上げた、ハンドメイドの一輪挿しもあるので探してみましょう。

色で選ぶ

色で選ぶ

一輪挿しを置く場所や活ける植物によって、器の色を変える楽しみもあります。

初めて飾るなら透明や白

一輪挿しを初めて飾るときには、インテリアや植物に合わせやすい透明や白をおすすめします。透明や白の素材はガラスや陶器、プラスチックなどがあり、どんな植物を活けても自然になじみます。また、透明や白の一輪挿しは置く場所を選ばず、同じものを複数並べても圧迫感がありません。

ポップなカラーや絵柄入り

2つめの一輪挿しを買うときや個性的なものが欲しいときには、色や絵柄が付いたタイプがおすすめです。同じ植物を活けても、一輪挿しの色や模様が変わると全体の雰囲気も大きく変化します。置く場所のテイストや花の色に合わせて、ひと味違う一輪挿しを選んでみてください。

形で選ぶ

形で選ぶ

一輪挿しのイメージは、背の高さや太さなどの形によっても異なります。

背の高さと胴回り

背が高いものや胴回りが細いものはスタイリッシュで洗練されたイメージがあり、背が低いものや胴回りが太いものは愛らしく安定感があります。画像のように、全体の胴回りの太さが異なる一輪挿しは、美しいシルエットを楽しめます。

入れ口のサイズも大切

一般的な花びんに数本の植物を飾ると安定しないため、一輪挿しとして楽しむときは入れ口の直径が小さいものをおすすめします。ただし、入れ口が細すぎると、茎の太い植物が入らなかったり中が洗浄しにくかったりするので注意してください。

インテリアとして楽しむ一輪挿し

インテリアとして楽しむ一輪挿し

お気に入りの一輪挿しが見つかったら、センスよく飾ってみましょう。

シンプルに飾る

一輪挿しは、テーブルやキッチンのカウンター、洗面台、玄関のほか、飾り棚の上などにひとつ飾るだけで気品が漂います。鉢植えと一緒に、シンプルに飾る一輪挿しも抜群の存在感があります。少し変化を付けたいときは、一輪挿しの向きを変えたり敷物をプラスしたりしてお試しください。

たくさん並べる

スペースがあれば、組み合わせを変えてたくさん並べてみましょう。例えば、素材も形も同じ一輪挿しを複数そろえたときに、活ける植物が同じものと異なるものでは雰囲気が変わります。また、ガラスなどの素材が同じで、形が異なる一輪挿しを集めてもすてきです。一輪挿しに共通点があれば統一感が生まれ、たくさん並べても違和感がありません。

小物と合わせる

リビングや寝室、自室などの一角に、小物や雑貨と一輪挿しを飾るスペースを作ってみましょう。お気に入りの絵画の前に、さりげなく一輪挿しを置いてもすてきです。画像のようなナチュラル系のインテリアのほか、アンティークやジャンク、アジアン、和風、レトロポップなど、部屋別にお好みのテイストでそろえてみてください

つるすタイプや壁掛け

軽くて小さい一輪挿しは、ひもを付けてつるしたり、壁に掛けたりしても楽しめます。最初からつるす形状や壁掛けのタイプとして販売されている一輪挿しもあります。置くスペースがないとき、普段のインテリアに彩を添えたいときには、つるすタイプや壁掛けの一輪挿しがおすすめです。

一輪挿しのお手入れと注意点

一輪挿しのお手入れと注意点

最後に、一輪挿しを楽しむ際のお手入れと注意点をお伝えします。

花を長く持たせる方法

季節や環境にもよりますが、切り花は1日でしおれる品種もあれば20日ほど持つものもあります。花が弱る原因は、植物が老化するホルモンの「エチレン」の発生のほか、糖質の不足、水分や栄養分を運ぶ茎の内部の「導管(どうかん)」が閉まることなどが挙げられます。

花を手に入れたら余分な葉を取り除き、茎の先端を水中で斜めにカットする「水切り」を行いましょう。茎の傷みを防ぐため、水は入れ過ぎないようにして毎日交換します。一輪挿しは風通しがよく涼しい場所に置き、茎にぬめりが出てきたらその都度洗い流してください。市販の「鮮度保持剤」や「延命剤」を水に入れると、長い期間花が楽しめます。

花が弱ったときには、花と茎全体を新聞紙でしっかりと巻き、水中で先端をカットします。水の入った容器に全体の3分の2ほどを漬け、数時間置く「水揚げ(みずあげ)」を行うと元気になるのでお試しください。

一輪挿しのお手入れ

一輪挿しの植物を交換する際は、中を洗ってから新しい植物を活けます。一輪挿しは細い容器用のブラシで洗浄しますが、汚れが落ちないときは中性洗剤や重曹を加えて洗いましょう。

ブラシが入らないほど細い一輪挿しの場合は、薄めた漂白剤を入れ20~30分ほど置いてからすすぐ方法をお試しください。洗浄後は一輪挿しの入れ口を下にして倒れない場所に固定し、乾かしてから使用します。

一輪挿しを置く際の注意点

植物を活けた一輪挿しは、小さいお子さんやペットが触って倒さないように気を付けましょう。窓を開けた窓辺では、カーテンが揺れて一輪挿しを倒すこともあります。また、コンセントや家電製品に水がかかると漏電や故障の心配があるので、周辺に一輪挿しを置かないようにしてください。

おしゃれな一輪挿しを選んで生活を豊かに

おしゃれな一輪挿しを選んで生活を豊かに

今回は、センスを生かして手軽に楽しめる一輪挿しの魅力をご紹介しました。植物とのバランスや色合わせ、飾り方などを工夫すればさらにおしゃれな演出ができ、SNSなどで公開する楽しみも生まれます。

すてきな一輪挿しは植物とセットにして、プレゼントとして贈るのもおすすめです。おしゃれな一輪挿しを気軽に取り入れて、ワンランク上の豊かな生活を味わってみませんか?

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