冬服の収納術を紹介。かさばる冬服を賢く収納しよう!

冬服の収納術を紹介。かさばる冬服を賢く収納しよう!

寒い冬の間、暖かく包んでくれたコートやセーターなど、ボリュームのある冬服は収納が難しい衣服の一つ。冬服の収納方法に困っている方も多いのではないでしょうか。また、素材によっては虫食いやカビも心配です。

そこで、本記事ではかさばる冬服を賢く収納する方法をご紹介いたします。次の冬もお世話になれるよう、しっかりお手入れして収納しましょう。

まずは、収納前に冬服の見極めを

収納に一番大切なのは、必要のないものを処分して収納スペースを確保すること。着ない服を捨てられないでいるとどんどん溜まって、収納スペースを圧迫してしまいます。そこで、冬服を上手に捨てるコツを解説します。

自分の収納スペースを把握する

今流行っている断捨離。ミニマリスト(必要最小限の本当に必要なものだけで暮らす人)は、1年通して持っている服は平均60枚だといいます。一週間毎日上下の違う服を着て、14枚。4シーズンで56枚という感じです。そこまで徹底することはありませんが、自分の収納スペースに合った枚数を把握しておくことは大切です。

冬服の収納には思い切りも必要

冬服の収納には思い切りも必要

愛用している服は、誰にでも数着はあるはず。長く付き合っているものでは、5年以上のものもあるのでは?お気に入りのセーターやカーディガンの襟元や袖口、裾などじっくり見直してみましょう。

取れないシミや毛玉のひどいもの、ほつれがあったり型崩れをしているもの、そんな補修できそうもない冬服は思い切って処分を。思い入れのあるアイテムを手放すのは勇気がいりますが、その服を着ている自分を想像してみるのも大切なことです。

「痩せたらまた着られる」「また流行るかもしれない」「高かったからもったいない」など捨てられない理由はさまざま。でも、服に対する好みは変わりやすいものです。痩せたときにはトレンドも変わっているでしょう。そして「流行は20年周期で繰り返す」と言われますが、20年後にその服は自分をおしゃれに見せてくれるでしょうか?今着ない服は、取っておいても今後着る可能性は低いと考え、潔く処分してみましょう。

冬服を整理したら、賢く収納しよう

デッドスペースを100円ショップの商品で活用する

部屋の中のデッドスペースを探してみましょう。100円ショップにはさまざまな種類の収納ボックスがあります。デッドスペースのサイズに合った収納ボックスを利用します。その中でもベッドの下はおすすめです。面積も広いのでたっぷり収納できますよ。

高いところのデッドスペースには棚を作って収納します。ダウンジャケットは軽いので100円ショップの突っ張り棒を利用しても大丈夫です。ダウンジャケットのたたみ方は後ほど紹介します。

2本の突っ張り棒を平行にセットしてその上に丸めたダウンジャケットを乗せればOK。突っ張り棒の上に100円ショップのワイヤーネットを置けばマフラーや帽子など細かいアイテムでも大丈夫です。軽量素材の収納ボックスに入れて保管しましょう。

特にかさばる冬服はスーツケースに収納する

保管に場所を取ってしまっている旅行用の大きなスーツケースは収納に利用できます。ふたのできるスーツケースは上から圧縮できるので、特にかさばる冬服には最適です。さらに必要なときにさっと取り出せて、こまめな入れ替えも簡単です。

部屋の空間を利用する

部屋の空間を利用する

まだ季節的に使用頻度の高いカーディガンなどニット類は、籐(とう)のかごに入れて見える空間に置いておきます。すぐに出せて、すぐに収納できて便利です。籐かごは置いておくだけでおしゃれ感いっぱいで、お部屋の雰囲気を壊しません。お部屋の空間を無駄なく収納に利用しましょう。

圧縮して収納する

どうしても収納スペースが足りない場合は、圧縮して冬服のボリュームを減らします。ウインタースポーツウェアや特別な日にしか出番のない中綿コートなどは圧縮して収納しましょう。つり下げ型の圧縮袋はハンガーにかけたまま収納できるので便利です。

圧縮には「向かないもの」があります。ダウン類の圧縮はおすすめしません。フェザーの羽根が折れるので、圧縮袋から出したとき羽毛がフワフワに膨らまず元に戻らないこともあります。

あまりカチコチになるまで圧縮をするのはよくありません。冬服はデリケートですので負担がかからないように、1/3程度の圧縮にしておきましょう。

コートをたたんで収納する場合

コートはハンガーにかけてクローゼットに保管するのが理想ですが、入りきらずたたんで収納することがあります。長期保管になるため、次の冬に着ようと出してみると、シワシワで着られないというトラブルも発生します。そのようなことがないように、コートのたたみ方も覚えておきましょう。

コートのたたみ方

①フードなど付属品を取り外す。
②コートの肩の部分は折らないように、袖を内側にたたむ。
③タオルを縦長に折ったものを2本用意する。
④コートの折り曲げる部分2か所に③のタオルを横向きに置いて、たたみジワができないようにクッションにする。
⑤タオルを丸め込むように、やさしく3つにたたむ。

他の冬服と一緒に収納する場合は、できるだけコートは一番上に置きましょう。重ねると上の洋服の重みで、コートに折り目がついたり型崩れをおこす心配があります。フードなどの付属品は紛失しないために一緒に保管しましょう。

ダウンジャケットのたたみ方

①フードなどの付属品をはずす。
②袖を内側にたたむ。
③裾を襟方向に持っていって半分にたたむ。
④少し丸めるようにさらに半分にたたむ。
⑤通気性の良い薄紙などで包み、両端をひもでやさしく縛る。

上で紹介した100円ショップの突っ張り棒を利用した棚の上に置いたり、クローゼットの隅などのデッドスペースに収納します。包む薄紙は、シートタイプの防虫剤がおすすめです。

家の外に収納スペースを作ろう

家の外に収納スペースを作ろう

特に一人暮らしや賃貸の部屋は収納スペースが狭くて困っている方も少なくないでしょう。そこで、自分の部屋の外にクローゼットを持つ方法をおすすめします。

クリーニングの保管サービスを利用する

保管サービスのあるクリーニング店をオフシーズンのクローゼット代わりに利用します。料金はかかりますが、クリーニング済みの衣類をそのまま預かってもらえるので手間もスペースも取られません。

冬服を家の外のクローゼットに収納する

クローゼットもいっぱいで収納スペースがないのに、どうしても処分できない冬服は、有料のレンタル収納サービスを利用するという方法もあります。

パソコンやスマホで預けた衣類の出し入れができたり、ダンボール一箱で月額数百円からのサービスもあり、収納スペースが足りていない方には魅力的です。

冬服の収納における注意点

衣替えの収納は、必要になったとき出してすぐ着られる状態で保管するのが基本です。1着ずつ確認して収納していきます。汚れをきちんと取っていないとカビの原因になります。毛玉の処理もしておきます。そしてシワができないように丁寧にたたんで収納しましょう。

クリーニングが返ってきたまま保管しない

クリーニングに出すと透明のビニールで梱包されて戻ってきます。このビニールはお店から家まで運ぶ際にホコリや汚れから守るためのもの。クリーニング店は仕上げにスチームを使います。十分に乾いてない状態でビニール包装することもあります。そのまま収納すると、ビニールの中では空気の循環がしにくいため湿気がたまり、カビや黄ばみ、匂いの原因になります。

ビニールを外して、1日乾燥させてから収納しましょう。コートなどは衣類用の不織布カバーをかけて保管します。

カビ、虫食いを防ぐ収納方法

カビ、虫食いを防ぐ収納方法

衣替えの収納で、しっかり対策しておきたいのがカビと虫食いです。正しい対策の基本をまとめました。

カビ対策

カビの原因は、4つあります。適温20℃~30℃と酸素の2つを減らすことは不可能であるため、残り2つの水分とエサとなる汚れを対策します。

湿気対策として、普段から換気をしっかり行い、除湿機や除湿剤を利用しましょう。収納場所に空間がないと、湿気がこもりやすくカビも生えやすくなります。衣類の詰め込みすぎはやめましょう。そして、天気の良い日は、時々押入れやタンス、クローゼットの戸を開けて風を通すことをおすすめします。

次に汚れ対策です。目に見えなくても一度着用した衣類には、何らかの汚れが付着しています。収納する前には必ず洗濯して汚れを落としましょう。洗濯しても洗剤残りや洗濯槽の汚れなども衣類のカビの原因になるので注意が必要です。

虫食い対策

衣類害虫はタンパク質繊維が大好物なので、特にセーターなど羊毛製品の冬服は被害にあいやすいです。

① 着用した回数に関わらず「しまい洗い」を

収納前には必ず衣類をきれいにしましょう。着用回数が少ないとつい洗濯をしないまま収納してしまいがちです。でも1度でも着れば、ホコリや皮脂、食べ物のカスなどが付着しています。汚れは害虫のえさになります。化学繊維でも汚れていると虫食いの危険性があるので注意しましょう。

② 衣料害虫が発生する場所を作らない

衣料害虫は、外に干した洗濯物や外出時の衣類に付着して部屋の中に入ってきます。侵入した害虫は、ホコリがあって暗くて湿気があるところを好み、集まって卵を産み付けます。そのふ化した幼虫が衣類を食べて成長していく過程で虫食いが起こるのです。

そこで、害虫が住みやすい環境を徹底的に改善します。発生源であるタンスやクローゼット、収納ケースなど衣類を収納する場所のホコリや汚れを掃除しましょう。一番大切なことは、害虫が好む場所を作らないことです。

③ 防虫剤を利用する

冬服を長期収納するときには一緒に防虫剤を入れましょう。薬剤成分は空気より重いので下方向に流れやすいため、衣類の上に置きます。そして、収納場所に衣類をギュウギュウ詰めすると薬効が十分に行き渡りません。収納量の目安は8割程度にしておきましょう。

防虫剤にはさまざまな種類があり、収納空間の広さや利用シーンによって使い分けが必要です。スペースによっても適正量が違います。防虫効果を十分に得るためにも、商品説明をよくチェックして正しく利用しましょう。そして、防虫剤には有効期限があるため確認を忘れないようにしましょう。

④ クリーニングで防虫加工をする

大切な冬服はクリーニングに出したとき、一緒に防虫加工をしておくと安心です。外からの害虫の侵入を阻止する効果も期待できます。防虫加工の有効期間は約1年間ですので、防虫加工は毎年必要です。

冬服を正しく収納して来シーズンも楽しもう

ご紹介した冬服の収納術を参考にしていただければ、きっとお部屋の空間に余裕が生まれて気分もスッキリするでしょう。収納のポイントは、虫とカビ対策をしっかりして来冬もよい状態で着用できるように保管すること。お気に入りの服で長くおしゃれを楽しみましょう。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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