Matterport(マターポート)とは?仕組み・活用方法をまとめて解説!

Matterport(マターポート)とは?仕組み・活用方法をまとめて解説!

近年は「Matterport」というサービスが普及してきています。導入企業も右肩上がりに増えていますが、どのようなサービスなのか分からない人は多いのではないでしょうか?そこで当記事では、Matterportの活用方法や、導入に際してのメリット・デメリットを網羅しつつどのようなサービスなのかを詳しく解説します。

Matterport(マターポート)ってなに?

Matterport(マターポート)は海外発の製品で、日本国内での知名度はまだ低い傾向にあります。「聞いたことがない」という人も多いのではないでしょうか。そこでこちらでは、Matterportとはいったいどのようなものなのかを解説します。

Matterportとは

Matterportとは、簡単に説明すると「自由な角度から俯瞰的に空間を撮影できる、3Dのモデリングデータを作成するためのカメラ(サービス)」のことです。アメリカのサンフランシスコ州にあるMatterport社が開発した特殊な3Dカメラを使用するため、「Matterport」と呼ばれています。

このカメラにはAI機能赤外線機能が搭載されており、これらを組み合わせた画像合成技術を用いることで、撮影したものをかなりの細部まで再現しています。空間を正確にスキャンして3Dに落とし込み、現実との差異は極限まで減らしているため、実際にその場を歩いているかのような没入感を得られるでしょう。

Matterportの身近な使用例には、コロナ禍で需要が増えた住宅の「バーチャル内覧」があります。現地に行かなくても、Matterportを活用してバーチャル空間を作ると、まるで実際に足を運んで内覧をしているかのような体験を顧客に提供できるのです。

Matterportの導入率は右肩上がり

Matterportの導入率は右肩上がり

現在、Matterportの導入率は世界規模で急成長しています。その契機は「新型コロナウイルスの流行」です。

外出自粛が叫ばれる中、多くの実店舗や施設が「集客」の面で苦戦を強いられることとなりす。これまでは店舗に足を運んでもらえれば、取り扱っている商品の「魅力」や「ブランド力」をアピールすることができました。しかし、消費者が活動を自粛せざるを得ない状況の中で、これまでのやり方では売上を確保することは難しいと言わざるを得ません。

その結果、「バーチャル内覧」「バーチャルショッピング」「バーチャル美術館」など、現実世界をバーチャル空間に落とし込むことができる「Matterport」への注目が集まり始めたのです。

Matterportの5つの特徴

近年さまざまな業界で注目を集めているMatterportですが、どのような点が人気を博しているのでしょうか。ここからは、Matterportの5つの特徴を解説します。

没入感のある現実的な映像

Matterportの3Dカメラには、6つのレンズが搭載されています。6つのうち3つは3Dスキャン機能を有した赤外線カメラで、もう3つは空間をパノラマ撮影するためのカメラです。それらを同時に使用することで空間全体を撮影できるという仕組みになっています。

またカメラに搭載されたAI機能で撮影データの合成処理を行い、高精度な3Dモデリングを可能。これにより、従来のパノラマ撮影では実現しえなかった高精度なバーチャル空間を生成でき、まるで実際にそこにいるかのような没入感を体験できます。

デジタル空間上で正確な距離を測れる

Matterportでは、視覚的な現実さだけではなく、実際の距離感もバーチャル空間上に再現できます。現実の空間と同じように距離を測れるので、たとえばバーチャル内覧で、部屋の長さを測って家具の配置を考えたり、バーチャルショッピングで商品のサイズを測れたりといったことが実現可能です。その場にいなくても正確な距離やサイズを計測できるのは、業者・顧客ともにメリットがあるといえるでしょう。

コンテンツ内に情報を埋め込める

Matterportは、現実的の空間を再現するだけではなく、その中に情報を埋め込むこともできます。たとえば、バーチャル内覧をしているユーザーが気になる箇所に図表や動画を埋め込むことで、より詳細な情報を提供できるのです。伝えたい情報を余すことなく埋め込めるため、顧客へのアピールにもつながるでしょう。

ワンタッチで空間の俯瞰図にアクセス

従来のバーチャル空間の撮影では、空間の内側からの視点のみで、空間を俯瞰的に見ることはできませんでした。しかしMatterportなら、空間に没入できるだけではなく、ワンタッチで俯瞰図にアクセスすることができます。これにより、空間の把握をより適切に行えるでしょう。

マルチデバイス対応でいつでもどこでも共有できる

マルチデバイス対応でいつでもどこでも共有できる

いくら便利な技術でも、共有が簡単にできないとビジネスシーンではスマートに物事が進まないこともあるでしょう。Matterportは、撮影データをサーバーにアップロードすると、あとはワンタッチでURLを発行できます。URLを共有することで、簡単にMatterportの撮影データを閲覧できます。パソコン・タブレット・スマートフォンなどあらゆる端末から閲覧できるよう、マルチデバイス対応です。しかも専用のアプリが不要なので、いつでもどこでもデータの共有ができます

Matterportの活用方法

Matterportはさまざまな業界で活用されていますが、そのなかでも特に3つの目的で有効活用されています。

【対顧客向け】集客や販売促進

Matterportの強みである「没入感」「空間の再現性」は、集客販売促進で活用されています。たとえばアパレル業界では、Matterportを活用して実店舗を撮影。現実の店舗でショッピングをしているような気分を味わえるバーチャル店舗の展開が行われています。データ内にタグを埋め込むことで、ECサイトのリンクや動画を設置することもできるため、まるで実店舗で接客されているかのような体験を顧客に提供できます。

【社内向け】業務フローの整理

社外だけでなく、社内の業務改善にもMatterportが有効活用されています。製造業界では、製造課程において、段階飛ばしは命取りです。また、広い工場内ではどこに何が置いてあるのかわかりにくく、新人にとっては覚えるだけでも一苦労でしょう。そこで、Matterportを使って工場全体を映像化し、材料の情報をタグで埋め込むことで、全体が把握しやすくなります。また、業務フローに関する情報も埋め込めるため、整理や復習に大変役立つマニュアルとしての役割も発揮し、作業効率改善につながるでしょう。

【行政向け】公共サービス

最後は、Matterportを活用した公共サービスの紹介です。歴史的建造物や美術館の内部をMattetportで映像化することで、顧客にバーチャルツアーを提供できます。地域の観光地全体を映像化することで、地域活性化に役立てている自治体も存在します。バーチャル観光を体験することで、現地への訪問を喚起することにもつながるでしょう。

Matterportを導入するメリット

さまざまな場面で活用されているMatterportですが、導入することで企業にもたらすメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、Matterportの導入メリットを2解説します。

写真よりも効果的なPRで見込み顧客につながる

写真よりも効果的なPRで見込み顧客につながる

実店舗での売上がメインである事業者の場合、ブランドの価値や店員とのコミュニケーションが付加価値となり、売上につながっている場合が多いです。そのため、バーチャルショップに移行すると、途端に売上が低下するといったケースも少なくありません。商品の写真と情報の文字列が並んでいるだけで、実店舗とのギャップが大きいことが要因だといえるでしょう。

Matterportは、バーチャル店舗と実店舗のギャップを埋めることに大きく貢献します。現実空間を高精度でバーチャル上に再現できるため、実店舗をウォークスルーしながら買い物しているような体験をユーザーに提供できます。気になる商品があれば、情報タグからECサイトにジャンプしてそのまま購入することも可能。写真よりも効果的なPRができ、見込み顧客の獲得につなげられる可能性が高まります

顧客の決断スピード向上につながる

Matterport最大の特徴である「没入感のある映像」は、顧客の利用イメージを高めることにもつながります。たとえば旅館や式場、学校などの施設は実際に訪問するまでイメージがつかみにくいものです。そのため、顧客が即決するのは難しく、比較検討に時間をかける傾向にあるといえるでしょう。

そこで、Matterportを活用して3Dデータを公開することで、実際にそこにいるかのような没入感を得られ、利用イメージを高めることにつながります。写真や文字情報だけでなく、より現実的な情報を提供することで、顧客の決断スピードを高められるでしょう。

Matterportの注意点

導入メリットの一方で、注意しなければならないポイントもあります。ここからは、Matterportの導入にあたっての注意点を2解説します。

導入から活用までを自社で完結するのは難しいかも

Matterportは海外発の比較的新しい技術です。外国語で発信されている資料も多く、初心者が情報収集するのが難しいこともあるでしょう。先にもご紹介したようにMatterportはさまざまな業界で活用されていますが、活用の幅が広い分、活用しきれず終わってしまうことも少なくないでしょう。

そのため、導入から計画、撮影、活用までを社内で完結することは難しいかもしれません。その場合にはMatterportの制作会社など、外部に委託する必要性が出てくるでしょう。

コストがかかる

コストがかかる

Matterportの撮影を行うにあたって、「自分たちで撮影する」「プロに撮影代行を依頼する」の2つのパターンがあります。いずれを選んでも、それなりのコストが発生する点を押さえておきましょう。

Matterportはサブスクリプションサービスなので、自作する場合には月々の維持費用がランニングコストとしてかかります。さらに、導入時には撮影用のカメラの購入費用がかかり、どうしてもコストはかさむでしょう。今後も継続して自社で撮影を行っていく場合には、逐一外注依頼しているとコストがかさみます。そのため、最初に機材を購入して社内で撮影を行う体制づくりをすることで、コストを抑えることができるでしょう。

外注に撮影代行を依頼する場合も、月々に一定の金額が必要になるため、コストの発生は避けられません。機材の導入コストを考慮すると、Matterportの活用機会が少ない場合には外注依頼のほうがお得でしょう。

まとめ

Matterportは、「自由な角度から俯瞰的に空間を撮影できる、3Dのモデリングデータを作成するカメラ(サービス)」です。まるでその場にいるかのような没入感のある3Dモデリングを作成でき、バーチャルで活用できます。作成した撮影データにはタグ機能を使って情報を埋め込むことができるため、顧客によりアプローチしやすくなるでしょう。

現実の空間でのコミュニケーションがはばかられるようになったコロナ禍を契機に、バーチャルショッピングやバーチャル内覧、バーチャル観光といった分野の需要が伸び、現在ではさまざまな業界でMatterportは活用されています。写真や文字の一歩先を行き、より現実的な体験を顧客に提供したいと考えているのであれば、ぜひMatterportの導入を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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