神奈川ってどんなところ?神奈川県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

  神奈川ってどんなところ?神奈川県の文化・食べ物・お祭り・府名の由来などを紹介!

47都道府県を順にご紹介するシリーズ、今回は「神奈川県」です。神奈川県は異国情緒あふれる横浜、歴史を感じる鎌倉、温泉や観光を楽しめる箱根など、エリア別にさまざまな楽しみ方があります。

今回は神奈川県の魅力をたっぷりお届けします。

神奈川県とは

はじめに、神奈川県の基本情報をご紹介します。

県の位置

神奈川県は北緯約35°、東経138°〜139°に位置します。北は東京都、東は東京湾、南は相模湾に面し、西は山梨県・静岡県に隣接しています。

県名の由来

「かながわ」の名前は、鶴岡八幡宮に所蔵されている文永3年(1266年)の文書の「武蔵国稲目、神奈河両郷」の郷名として見られます。

「神奈河」以外にも「神名川」「上無川」とも書かれます。武蔵国久良岐郡内の地域(現在の横浜市神奈川区)のことで、古くから陸上・海上交通の重要な場所でした。

横浜港開港に伴い、安政6年(1859年)に神奈川奉行所を置いたことにより、明治元年9月に神奈川県となりました。

神奈川県の文化

神奈川県の文化

神奈川県に伝わる文化のうち、主なものをご紹介します。

横浜中華街

横浜中華街は世界最大級の規模を誇り、約600軒以上の店が軒を並べています。風水思想に基づいて建てられた牌楼や、関帝廟、媽祖廟など、中国文化に触れられる建物も見どころです。異国情緒と本場の中国料理を楽しめるため、多くの観光客が訪れます。

鎌倉彫

鎌倉彫は、木に彫刻を施して漆塗りをした伝統工芸品です。鎌倉時代に中国の宋から伝えられた彫漆品(ちょうしつひん)と呼ばれる工芸品に影響されたものが、鎌倉彫の始まりといわれています。

漆を塗り重ねた面に複雑な文様を彫刻する彫漆は高度な技術が必要でしたが、当時は高度な木彫り技術を持つ仏師が多かったこともあり、鎌倉彫が生み出されていきました。江戸時代に入ると仏具だけでなく、食器など日用品として広がっていきました。

現代ではインテリアに使われたり、カルチャー教室で楽しまれたりされています。1979年には経済産業省(当時の通商産業省)により、伝統的工芸品の認定を受けました。

サザンの聖地

茅ヶ崎市は日本を代表するロックバンド、サザンオールスターズの桑田佳祐さんの出身地です。茅ヶ崎市には、サザンの聖地と呼ばれるスポットが多数あります。

茅ヶ崎駅南口のすぐ近くには「サザン通り」があり、この道を歩いて行くと「サザン通り商店街」や「サザンビーチちがさき」があります。サザンビーチちがさきには、Cの形をしたモニュメント「茅ヶ崎サザンC」があり、縁結びスポットとしても有名です。

サザンビーチからは江ノ島や烏帽子岩など、サザンオールスターズの名曲の歌詞に出てくるスポットも見えるので、ファンの方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。

神奈川県の食文化・有名な食べ物

神奈川県の食文化・有名な食べ物

続いて、神奈川県の主な食文化をご紹介します。

シューマイ

横浜市はシューマイの消費額が日本一の市町村です。2020年(令和2年)~2022年(令和4年)の年間消費額全国平均は1,070円ですが、横浜市は2,229円のため2倍以上ということになります。2位は川崎市で1,775円です。

【参考】総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2020年(令和2年)~2022年(令和4年)平均)

横浜市のシューマイ消費額が全国平均よりかなり高い理由は、横浜名物として全国的に有名な崎陽軒の「シウマイ」の存在が大きいでしょう。

崎陽軒は1908年に創業し、現在の横浜中華街の場所で突き出しとして提供していたシューマイにヒントを得て、駅利用客に販売を始めました。それが横浜土産として全国に知れ渡るようになり、崎陽軒の「シウマイ」だけでなく、シューマイそのものが横浜の名物となっていきました。

サンマーメン

サンマーメンは、横浜のご当地麺料理で、もやし・白菜・豚肉などを入れた野菜炒めにとろみをつけ、ラーメンに乗せた料理です。

もともと中華街では肉そばが食べられていましたが、高価なためまかない料理には野菜入りのサンマーメンが食べられるようになりました。あんかけなので冷めにくく、ボリュームがあることで人気となり、今では県内の多くの中華料理店やラーメン店がサンマーメンをメニューに取り入れています。

よこすか海軍カレー

カレーライスのルーツは日本海軍の軍隊食という説があります。

明治時代、日本海軍の食事は白米が中心でビタミンが欠乏していたため、脚気が深刻な問題となっていました。そこでイギリス海軍で提供されていたカレー風味のシチューにとろみをつけて、ライスにかけたメニューを軍隊食に導入したのです。

具材に肉や野菜を使っているため、軍隊食に不足していた栄養分を補えて、脚気の患者数は激減しました。その後、退役した兵士たちが故郷で海軍式カレーを広めていったといわれています。

横須賀市では、明治41年に発行された「海軍割烹術参考書」のレシピを元に「よこすか海軍カレー」として復元し、今では市を代表するご当地料理となっています。

家系ラーメン

家系ラーメンは横浜市発祥のラーメンで、豚骨醤油ベースに太いストレート麺が特徴です。1974年に創業した吉村家の影響を受けたラーメンの総称で、屋号が「○○家」の店が多いことから家系と呼ばれるようになりました。ほうれん草・チャーシュー・海苔のトッピングが一般的です。

小田原かまぼこ

小田原かまぼこは、魚のすり身を木の板に盛り付けて蒸し上げた小田原市の特産品です。

相模湾が近く、魚がよく獲れたことや、箱根から流れるミネラル豊富な水に恵まれたこと、東海道の宿場町で多くの人々が行き交ったことなどから、江戸時代後期には盛んに生産され、小田原名物として広まりました。

現在でも小田原市内には伝統を守り続けるかまぼこ店が軒を連ねています。

毎年3月下旬には小田原城で小田原かまぼこ桜まつりが開催され、「手作りかまぼこの実演などがおこなわれています。「かまぼこの日」とされる11月15日前後には、小田原市立の小中学校で給食にかまぼこを使ったメニューが提供されます。

神奈川県の伝統的な行事・まつり

神奈川県の伝統的な行事・まつり

神奈川県に伝わる主な伝統行事やまつりは、次のとおりです。

鶴岡八幡宮例大祭

鶴岡八幡宮では、毎年9月14日から16日まで例大祭がおこなわれます。文治3年(1178年)に源頼朝公によっておこなわれた放生会と流鏑馬が始まりで、以来800年以上にわたって歴史と伝統を今に伝える例大祭です。

15日に神輿3基をかつぎ、宮司以下神職、錦旗、神馬、高張提灯、太鼓、盾、弓矢など数百名の行列が二ノ鳥居まで進む神幸祭が執りおこなわれます。16日には狩装束に身を包んだ射手が馬で駆けながら3つの的を射抜く勇壮な流鏑馬神事がおこなわれます。

湘南ひらつか七夕まつり

湘南ひらつか七夕まつりは戦後の商業振興策として始まり、今では市民参加型の七夕祭りとなっています。中心街は約500本の七夕飾りで埋め尽くされ、メイン会場の「湘南スターモール」は10メートルを超える大型七夕飾りや活躍中のスポーツ選手、人気の動物などを取り入れた絢爛豪華な飾りが登場。七夕飾りの豪華さは日本一といわれ、宮城県の仙台七夕まつり、愛知県の「おりもの感謝祭 一宮七夕まつり」と並び、日本三大七夕まつりに数えられます。

華やかな「織姫と音楽隊パレード」や市民が参加できる「七夕おどり千人パレード」などのイベントもおこなわれます。

浜降祭

浜降祭は毎年7月第3月曜日(海の日)の早朝に、茅ヶ崎の南湖の浜(西浜海岸)でおこなわれます。茅ヶ崎市と寒川町の各神社から、夜明けと共に約40基の神輿が集まり、浜降りの禊をおこなうまつりです。

全国的に見てもこれほどの数の神輿が一堂に会するまつりは珍しいため、神奈川県無形民俗文化財に指定されています。

神奈川県の建築物・遺産

神奈川県の建築物・遺産

神奈川県の主な建築物や遺産は次のとおりです

横浜赤レンガ倉庫

横浜赤レンガ倉庫は、明治末期から大正初期にかけて、国の模範倉庫として建設された歴史的建造物です。1989年に倉庫としての用途は廃止されましたが、横浜市が国から土地と建物を取得し、2002年に文化・商業施設としてリニューアルオープンしました。

現在は、当時の面影を残しながらショッピングや食事、海に面したロケーションが楽しめるスポットとして、横浜屈指の観光スポットとなっています。

住所:神奈川県横浜市中区新港1-1
公式サイト:https://www.yokohama-akarenga.jp

鎌倉大仏殿高徳院

奈良の東大寺の大仏と並び、日本三大大仏に数えられるのが鎌倉の高徳院に鎮座する大仏です。重量は121トン、高さは台座を含めると13.35メートルもあります。

1243年に木造の大仏と大仏殿が竣工し、10年後に金銅の大仏に作り替えられたといわれています。かつては大仏殿に囲われていましたが、台風や大津波によって倒壊し、露座となりました。「鎌倉大仏」「長谷の大仏」とも呼ばれ、鎌倉の仏像では唯一国宝に指定されています。

住所:神奈川県鎌倉市長谷4丁目2番28号
公式サイト:https://www.kotoku-in.jp

三溪園

三溪園は生糸貿易で財を成した実業家で茶人の原 三溪によって、1906年に開園されました。広大な園内には、京都や鎌倉などから移築した歴史的価値が高い建造物が配置されています。

京都の燈明寺から移された室町時代の三重塔など、国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含む17棟の建築物を有しています。

春は桜や藤、夏は睡蓮や花菖蒲、秋はハギや紅葉、冬は水仙や椿など、園内では四季折々に咲く花も楽しめます。

住所:神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
公式サイト:https://www.sankeien.or.jp

国内屈指の温泉地『箱根温泉』

国内屈指の温泉地『箱根温泉』

神奈川県の西部に位置する箱根は、国内屈指の温泉地です。ここには17つの温泉「箱根十七湯」が存在し、また豊かな泉質の数はなんと20種類もあります。箱根温泉に来れば、自分にあった泉質が見つかるかも知れませんね。

自然豊かな箱根は、四季折々の景観が楽しめるため、国内はもちろん海外からもたくさんの観光客が訪れます。

また箱根は温泉だけではなく、美術館や博物館、芦ノ湖や大涌谷、登山電車・ケーブルカーなど一度は訪れたい多くの観光スポットがあるのも魅力となっています。

県民の日

神奈川県は、県民の日を制定していません。しかし、横浜裁判所が設置された慶応4年3月19日を、立庁記念日としています。

まとめ

異国情緒が感じられる横浜は、日本でもっとも人口が多い政令指定都市です。中華街や赤レンガ倉庫など、多くの観光客で賑わいます。古都散策を楽しめる鎌倉は、源頼朝が幕府を開いた場所で、鶴岡八幡宮や建長寺など歴史的な建築物が多く、鎌倉大仏の迫力には圧倒されます。

そのほかにも、神奈川県にはさまざまな魅力あふれるスポットがあります。都心からのアクセスもよいので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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