2019年2月5日 | お役立ち情報
2019年 桜の開花予想
桜と言えば、その代名詞でもあるソメイヨシノですが、そろそろ桜の開花が気になる季節となりました。
開花時期には冬季の気温が影響するそうですが、気象庁によると、2018年秋に発生したエルニーニョ現象が2019年の春まで続く可能性が高く、暖冬と言われています。この暖冬が桜の開花を早めるのか遅らせるのか。
2019年の桜の開花予想を調べてみました。
桜の開花予想とは
桜の開花予想とは、毎年3月から5月にかけて開花する桜の花の開花時期を予想することです。前年の夏に作られる桜の花芽は、秋になると休眠に入り、冬の低温に一定期間さらされると休眠から目覚めます。これを休眠打破と言います。
そして1月から2月頃に休眠から目覚めた花芽は、気温の上昇とともに生長して、3月~5月にかけて開花します。
桜の開花時期は、休眠打破の時期と、休眠打破後の気温によって決まります。休眠打破が早く、その後の気温が高くなれば開花時期は早くなり、逆に休眠打破が遅く、その後の気温が低くなれば、開花時期は遅くなります。
開花予想は、花芽の休眠打破日を計算し、その後の気温を予測して開花日を計算して予想する方法や、過去の開花日と気温のデータから開花日を割り出す方法があります。
開花と満開
桜の開花を判断するのは「標本木(ひょうほんぼく)」と言われる桜の木です。この標本木の花が5~6輪咲いた状態が開花と判断され、開花宣言が発表されます。また、桜の花芽の約8割以上が開花した状態が満開となります
ソメイヨシノの場合、開花後、約1週間で満開となり、満開の期間は約5日間です。桜の開花は、一般的に標高が100m高くなるごとに約2~3日遅くなります。
平年 | 1981年~2010年累年平均値 |
早い | 平年よりも3日から6日早い |
かなり早い | 平年よりも7日以上早い |
平年並 | 平年との差が2日以内 |
遅い | 平年よりも3日から6日遅い |
かなり遅い | 平年よりも7日以上遅い |
2019年の主な地域の開花予想日
東京 | 早い | 3月23日 |
横浜 | 平年並 | 3月24日 |
甲府 | 早い | 3月24日 |
名古屋 | 平年並 | 3月25日 |
高知 | 遅い | 3月26日 |
宮崎 | 遅い | 3月28日 |
福岡 | 遅い | 3月28日 |
広島 | 平年並 | 3月28日 |
大阪 | 平年並 | 3月29日 |
新潟 | 早い | 4月6日 |
新潟 | 早い | 4月6日 |
仙台 | 早い | 4月11日 |
札幌 | 早い | 4月28日 |
桜の名所の開花予想
日本三大桜と言われるのが、「三春滝桜(みはるたきざくら)」(福島県三春町)、「山高神代桜(やまたかじんだいざくら)」(山梨県北杜市)、「根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)」(岐阜県本巣市) です。
開花予想は、「三春滝桜」は4月中旬から下旬、「山高神代桜」は3月下旬から4月中旬、「根尾谷淡墨桜」は4月上旬から中旬となっています。また、全国的にも有名な名所では、吉野山(奈良)は4月上旬から下旬、千鳥ヶ淵(東京)は3月下旬から4月上旬となっています。
2019年の桜の開花は、全国的に暖冬などの影響もあり、例年と比べて早い地域と遅い地域があるようです。2019年の桜は、平成最後の花見です。春の訪れとともに新しい時代を迎える2019年の桜は、特別な味わいになるかも知れません。