2020年12月9日 | お役立ち情報
【排水口の掃除】キッチンやお風呂など場所別の掃除方法やつまったときの対処法
排水口は汚れやすい場所であると同時に、汚れが目につきにくい場所でもあります。このため、掃除が後回しになってしまうことも多いのではないでしょうか。しかし、掃除を怠るとぬめり汚れが蓄積し、流れが悪くなってしまいます。さらに悪化するとつまりやニオイの原因となるため、定期的に掃除しておきましょう。
今回は、キッチン・お風呂・洗面所・洗濯機など、家庭内の排水口の掃除方法を場所別に解説いたします。また、つまったときに自分でできる対処法もご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。なお、掃除方法は排水口の種類などによっても異なりますので、あらかじめ取扱説明書やメーカーに問い合わせて確認をしてから行いましょう。
キッチンの排水口の掃除方法
生ゴミが発生するキッチンは、こまめに掃除しないと菌が繁殖してしまいます。家の中でも清潔にしておきたい場所のひとつですから、排水口は定期的に掃除しましょう。
汚れの原因
毎日使うキッチンのなかでも、排水口は特にぬめりが蓄積しやすい場所です。ぬめりは、調理中に発生する野菜くずや、食器を洗ったときに流れた料理のカス、油分、洗剤成分などが原因です。栄養分や水分、油分をエサにして菌が繁殖するため、汚れをためないように注意しましょう。
また、油分を排水口から流すと、水で冷えて排水管の内側に付着し、つまりの原因になってしまいます。調理器具や食器の油汚れは、できるだけ拭き取ってから洗うようにしましょう。
掃除方法
排水口の掃除は、調理や洗い物のついでに簡単にすませましょう。週に1回程度は部品を外して丁寧に掃除すると、ぬめりやニオイを防ぐことができます。
準備するもの
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 柄付きブラシ
- 台所用洗剤
- 酸素系漂白剤
- ゴム手袋
掃除の手順
- ゴム手袋を装着し、排水口のフタやゴミ受け、トラップなどの部品を外します。
- 水で湿らせたスポンジや歯ブラシに台所用洗剤をつけてこすり、水で洗い流します。
- 排水口のトラップの内部は柄付きブラシに台所用洗剤をつけてこすり、水で洗い流します。
- ナイロン袋の中に40〜50度のお湯と酸素系漂白剤を入れ、排水口の部品を浸け置きします。
- 5分ほど放置したら洗い流します。
掃除後はアルコール除菌を
菌が発生しやすいキッチンを清潔に保つために、アルコール除菌をしましょう。フマキラーの「キッチン用アルコール除菌スプレー」は、100%天然由来成分。キッチンで安心して使える除菌スプレーです。細菌やウイルスを99.99%除去し、キッチンを清潔に保ちます。たっぷり噴霧できる新トリガーで、排水口からシンク全体までムラなくスプレーしてください。スプレー後は拭き取らないことで、抗菌効果が長く続きます。
お風呂の排水口の掃除方法
お風呂は体や髪の汚れを洗い流し、1日の疲れをとる場所です。しかし排水口がヌルヌルに汚れてニオイを発生していたら、とてもリラックスすることはできないでしょう。家族がお風呂を快適に使えるよう、定期的に排水口を掃除しましょう。
汚れの原因
お風呂の排水口が汚れる原因は、髪の毛や皮脂汚れ、石鹸カス、カビなどです。洗髪の際に抜けてたまった髪の毛は、放置しておくとつまりの原因になります。また、体をきれいにする石鹸やシャンプー、コンディショナーも、排水口に蓄積して汚れの原因となります。こうして、もともと湿度の高い浴室にカビも発生してしまいます。お風呂を快適に使うためにも、こまめに掃除して汚れをためないようにしましょう。
日常的な掃除方法
排水口の日常的な掃除には、重曹とクエン酸を使います。汚れをためないように、定期的に掃除しましょう。
準備するもの
- 重曹
- クエン酸
- スポンジ
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
掃除方法
- ゴム手袋を装着し、外せる部品は外します。
- 受け皿にたまった髪の毛やゴミなどを、歯ブラシやスポンジでこすり落とします。
- 排水口に重曹100gとクエン酸50gをふりかけます。
- コップ1杯のぬるま湯を注ぎます。
- 発泡するので5分程度放置します。
- 細かい部分を歯ブラシでこすり、汚れを洗い流します。
- 取り外した部品を元に戻します。
カビを落とす方法
お風呂は温度も湿度も高く、カビの温床となりがちです。特に、栄養となる皮脂汚れなどがたまりやすい排水口は、カビにとって絶好の環境といえます。排水口にカビが生えたときは、次の方法で落としましょう。
用意するもの
- 塩素系漂白剤
- ゴム手袋
- マスク
掃除方法
- ゴム手袋とマスクをつけ、換気してから掃除を始めます。
- 取り外した部品や排水口に、塩素系漂白剤をスプレーします。
- 3〜5分程度放置してから、水で十分に洗い流します。
洗面所の排水口の掃除方法
1日に何度も手を洗う洗面所。歯磨きや洗顔、ドライヤーなど、身だしなみを整える場所でもあります。しかし、排水口の掃除が行き届いていなければ、流れが悪くなることもあります。ぬめり汚れも発生しやすいため、こまめに掃除しましょう。
汚れの原因
洗面所の排水口は、髪の毛や歯磨き粉などの汚れがたまりやすい場所です。そのまま放置していると、カビや雑菌、ぬめりが発生します。
塩素系漂白剤を使った掃除方法
汚れを放置すると、水が流れにくくなったり赤カビの原因になったりするので、定期的に掃除しましょう。排水口のぬめりは、塩素系漂白剤を使うと楽に落とせます。ただし、酸性の洗剤と混ぜないように注意してください。
用意するもの
- 塩素系漂白剤
- ティッシュ
- 歯ブラシ
- スポンジ
- ゴム手袋
掃除方法
- ゴム手袋を装着し、排水口のゴミ受けにたまった髪の毛などを歯ブラシやティッシュで取り除きます。
- 排水口の中とフタに塩素系漂白剤を吹きつけます。
- 20分程度放置してから水で洗い流します。
- 汚れが残っていたら、スポンジや歯ブラシでこすり落としてください。
重曹とクエン酸を使った掃除方法
塩素系漂白剤を使いたくない場合は、重曹とクエン酸による掃除も可能です。小さなお子さんがいる家庭は、重曹とクエン酸を使ったナチュラルクリーニングの方が安心できることでしょう。
用意するもの
- 重曹
- クエン酸
- 水
- ゴム手袋
掃除方法
- 排水口に重曹大さじ3杯をふりかけます。
- その上にクエン酸大さじ1を溶かした水をふりかけます。
- 発泡して汚れが浮き上がるため、30分ほど放置します。
- 水で洗い流します。
- ゴム手袋を装着し、残った汚れを歯ブラシやスポンジでこすり落としてください。
流れが悪いときはパイプクリーナーを使う
排水口を掃除しても流れが改善しない場合は、排水管に髪の毛がたまっているかもしれません。排水口にゴミ受けがついていても、通り抜けた髪の毛が排水管にたまることもあるからです。このような場合は、髪の毛などの汚れを溶かすパイプクリーナーを使いましょう。髪の毛はタンパク質でできているので、アルカリ性の洗剤で溶かすことができます。1〜2週間に1回程度パイプクリーナーを使うと、つまりやニオイを予防できます。
用意するもの
- 液体パイプクリーナー
掃除の手順
- 排水口に液体パイプクリーナーを入れます。
- 30分ほど放置したら水で洗い流します。
洗濯機の排水口の掃除方法
洗濯機の排水口は、掃除の仕方がわからなくて放置しているケースも多いかもしれません。しかし、汚れたままにしていると、水漏れや悪臭、つまりなどの原因になることがあります。
汚れの原因
洗濯機からの排水には、洗剤や糸くず、泥、髪の毛などが含まれています。洗濯のたびにこれらが排出され、排水口に汚れがたまっていきます。
排水口のタイプをチェックする
ご家庭によっては、洗濯機の排水口が見えないかもしれません。マンションなどに多いのが防水パンタイプで、下の階に水漏れしないように防水パンが設置され、その中に排水口があります。ここにそのまま洗濯機を置くと、排水口が隠れて掃除できません。
また、戸建てに多いのは、床に直接排水口がつながっているタイプです。このタイプは、排水ホースをつぶさないよう洗濯機をかさ上げしていることも多く、排水口の位置によっては洗濯機を動かさなくても掃除できます。
このように排水口のタイプによって、洗濯機を移動したり、かさ上げ台を設置して洗濯機の下にスペースを作ったりするなど、掃除のための準備が必要です。
掃除方法
洗濯機の排水口が見えない場合は、どれくらい汚れているのか確認できません。気づかないうちに排水口がつまって水漏れしないよう、定期的に掃除しましょう。
用意するもの
- パイプクリーナー
- 中性洗剤
- コップ
- 歯ブラシ
- 洗面器やバケツ
- ゴム手袋
掃除の手順
- 洗濯機の蛇口を閉めて電源を切ります。
- 洗濯機の位置をずらす場合は、電源プラグやアース線を取り外して移動させます。
- 排水ホースを外します。中の水が流れ出ることがありますので、洗面器やバケツを準備しておきましょう。
- ゴム手袋を装着して排水口のパーツを外します。
- 排水口にパイプクリーナーを入れます。30分程度放置したら、何回かにわけてコップで水を流します。
- 放置している間に、排水口のパーツの汚れを中性洗剤と歯ブラシで落とします
- 外したパーツを元に戻しましょう。
排水口がつまったときの対処法
排水口がつまってしまったとき、自分で対処する方法をご紹介いたします。軽いつまりであれば、重曹とクエン酸を使った掃除方法またはパイプクリーナーの使用で解消できますが、それでもダメな場合は道具を使った方法を試してみましょう。
ラバーカップを使う
ラバーカップは、トイレに使うものという印象が強いかもしれません。しかし、圧をかけることでつまりを解消するアイテムですから、台所やお風呂、洗面所などのつまり解消にも効果的に使用できます。
排水トラップをはずし、排水口にラバーカップを密着させ、ゆっくりと押し込んで一気に持ち上げます。これを何度か繰り返し、水が流れるか確認してください。
ラバーカップより楽に使えて効き目の大きい「真空式クリーナー」というアイテムもあります。ただし異物によるつまりの場合、ラバーカップや真空式クリーナーの使用は症状を悪化させてしまうので、使用しないようにしましょう。
ワイヤーブラシを使う
ラバーカップで解消しないつまりでも、ワイヤーブラシの使用で改善することがあります。ワイヤーブラシを選ぶときは、長さ・太さ・強度に注意して選んでください。
ワイヤーブラシを排水口に少しずつ差し込み、つまりに当たったら回転させるなどして、貫通させるように押し込みます。ブラシに手ごたえがなくなったら水を少しずつ流して、つまりが解消したか確認してください。
ただし、ワイヤーブラシも固形物によるつまりには効果がありません。また、古い住宅ではパイプが劣化しているおそれがあり、ブラシで衝撃を与えると割れるリスクも考えられます。この場合は、業者に相談した方が安心です。
まとめ
排水口の掃除を怠るとつまりの原因となるため、定期的な掃除が必要です。ゴミ受けにたまった食品カスや髪の毛などの汚れを放置しすぎないことも、つまりを防ぐ大切なポイントです。毎日取り除くことを習慣づけましょう。また、洗濯機の糸くずフィルターやごみ取りネットをこまめに掃除すると、排水口に汚れが流れ出るのを防ぐ効果が高まります。
汚れをためないことと定期的な掃除で、排水口のつまりやニオイを防ぎましょう。