2020年6月8日 | お役立ち情報
自分に合った靴・サイズの選び方!スニーカー、パンプスなど種類別に解説
せっかく気に入って購入した靴なのに、自分の足に合わずに靴擦れができてしまったり、いつも履いているサイズを買ったのに、小さかったり、大きかったり。こんな経験、誰でも一度や二度はあるのではないでしょうか。足の形や歩き方は人それぞれ。また、同じサイズでもメーカーや靴のタイプによっては、サイズが若干異なることも…。そこで今回は、本当に自分に合った靴を選ぶために、おさえておきたいポイントについて紹介していきます。
自分に合っていない靴とは
オシャレな靴で足元をしっかり決めている人のなかにも、実は、足の痛みに耐えながら一日を過ごしているという方もいるのではないでしょうか。自分に合っていない靴を履き続けるのは、大きなストレスになりますし、靴擦れができたり、思わぬケガにつながる恐れもあります。ここでは、自分に合っていない靴について見ていきます。
サイズが合っていない靴
通常、靴のサイズを選ぶときは、「かかとからつま先までの長さ」を基準に選ばれていると思いますが、「いつもと同じサイズなのに大きさが違う」という経験のある方も多いのではないでしょうか。メーカーによって若干サイズが違ったり、長さは同じでも靴の種類やデザインによっては、合わない場合があります。
また、「大は小を兼ねる」と余裕のある靴を履いていると、歩行の際、靴の中で足が前に滑ってしまいます。こうなると、かかとが浮いて歩きにくい上、痛みの原因にもなります。
形が合っていない靴
たとえサイズが同じであっても足の形は千差万別。指の長さ、甲の高さ(高い・低い)、足の幅などそれぞれに違いがあります。かかとからつま先までの長さは合っているのに、所どころあたってしまうのは、足型の違いによるもの。特に日本人と欧米人では甲の高さ(日本人に比べて低い)や、くるぶしの位置(日本人に比べて高い位置にある)が異なるため、海外製の靴を買うときは、慎重に選ばれることをおすすめします。
自分に合っていない靴を履き続けると
自分に合っていない靴は、靴擦れなどの痛み以外にも影響が出ることをご存知でしょうか。特につま先部が窮屈なパンプスを履く女性に多い悩みが、親指が変形して(内側に曲がって)しまう「外反母趾」や、爪が変形して起こる「巻き爪」など。
ほかにも、足に合わない靴を履き続けていると、体のバランスが崩れて、歩くときの姿勢も悪くなり、膝や腰に痛みが出たり、骨盤の歪みを引き起こす原因にもなります。
また、土踏まずのアーチには、歩くときなどの衝撃を吸収する役割がありますが、靴が合っていないと、このアーチがなくなり衝撃を吸収しにくい足(偏平足)になってしまいます。
自分に合った靴を選ぶポイント
足の「サイズ」と言うと、日本では多くの人が「かかとからつま先までの長さのこと」と捉えていると思いますが、ほかにも「足幅」や「足囲」などさまざまなサイズがあります。さらに、本当に自分に合った靴を選ぶためには、自分の足の特徴や、より正確な計測方法について、知っておく必要があります。ここでは、靴のサイズ選びに失敗しないためのポイントについて紹介します。
自分の足のタイプを知る
靴の中でつま先があたって痛い思いをされたことのある人もいるのではないでしょうか。足の形には個人差があり、親指が長かったり人差し指が長かったり、特に違いが見られるのが指先。こうした特徴から、足型は「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」に分類されています。ご自分の足は何型かご存知ですか?自分の足のタイプを知ることで、自分に合った靴が選びやすくなります。
エジプト型
親指がいちばん長い人がこのタイプで、日本人に多く見られる足型です。この足型の人は、親指があたりやすいので、「オブリーク型」という、親指を圧迫しにくい形状の靴がおすすめです。
ギリシャ型
人差し指がいちばん長い人は、このタイプ。欧米人に多い足型ですが、最近では日本人でもギリシャ型の人が増えています。この足型の人は、「ラウンド」タイプがおすすめ。サイズ通りの靴がフィットしやすく、つま先が細い靴も合わせやすいという特徴があります。
スクエア型
親指から小指までの差が少ない(特に親指から中指まで長さはほぼ同じ)場合は、このタイプですが、日本人ではとても珍しい足型と言われています。この足型の人は、靴の先端が直線的な「スクエア」タイプがおすすめ。小指側が圧迫されやすいため、通常より若干大きめのサイズを選ばれることもあります。
サイズの計測
自分に合ったサイズを選ぶためには、まずは自分の足の「実寸」を知ることが大切です。実寸とは、簡単に言うと「自分の足を立体的に捉えるためのサイズ」のことで、「足長」「足幅」「足囲」を総称して実寸と言います。
靴のサイズ表記を見たときに、数字のほかに「D」や「E」のアルファベットを目にした人もいるのではないでしょうか。これは「ワイズ」と呼ばれ、足幅の周囲(足囲)を計測したサイズを表したもの。ワイズにはいちばん小さい(幅が狭い)Aから大きい(幅が広い)Fまで9段階(A・B・C・D・E・EE・EEE・EEEE・F)ありますが、一般的に市販されているのはD~EEEE(4E)まで。足の縦の長さと幅を計測した「実寸」を知ることで、より自分に合った靴を選ぶことができます。
次の1~3を測ることで、足の実寸を知ることができます。
- 足長(かかとから指先までの長さ)
- 足幅(親指側と小指側の付け根を結んだ長さ)
- 足囲(足幅の位置で計測した周囲の長さ=ワイズ)
つま先と靴の間の余裕
お店で試し履きをしたときなど、店員さんが、つま先の余裕を確認されますが、これも靴選びにおける重要なポイントのひとつ。歩くときに足が靴の中で若干動くため、この部分に余裕がないと、指があたって痛めてしまいます。靴の形状にもよりますが、目安として指の先には1cm~1.5cmの余裕があるサイズを選びましょう。
フィッティングポイント
つま先部の余裕のほかにも、試し履きをしたときにチェックしておきたいフィッティングポイントについて紹介します。
- つま先:靴の中でつま先部に余裕があるか?
- 土踏まず:足裏のアーチにフィットしているか?
- くるぶし:履き口があたっていないか?
- かかと:履き口がアキレス腱にあたっていないか?つま先を前に移動させたとき、若干隙間が確保できるか?
種類別に見る、自分に合った靴の選び方
カジュアルに履けるスニーカーからビジネスシューズ、女性ならパンプス、サンダル、ブーツなど、靴にもいろんな種類があります。ここでは、それぞれの靴を選ぶ際のポイントを紹介します。
スニーカー
スニーカーと言っても、カジュアルなタウンユースなものから、仕事にも使えるものまでさまざまな種類があります。アッパーの素材が柔らかくラクに履けるスニーカーですが、全体的に柔らかすぎると歩行時の安定感に欠けるため、かかとやソール部がある程度しっかりしたものがおすすめです。最近では、革靴のアッパーにスニーカーのクッションソールを組み合わせた、スーツにも合わせやすいタイプなどもあります。
革靴(ひも付き)
革靴を選ぶポイントはいくつかありますが、プレーントゥやストレートチップなどひも付きの革靴(レースシューズ)を選ぶ際は、靴ひもを通す部分のつくりによって履きやすさに違いがあることをご存知でしょうか。
靴ひもを通すハトメのついている部分を「羽根」と呼び、この部分のつくりによって「内羽根式」と「外羽根式」に分けられます。
内羽根式は、羽根の部分が甲の部分と一体化したつくりで、エレガントな印象でフォーマルな場に適したデザインが特徴です。しかし、内羽根式は羽根部分があまり開かず可動域が少なく、若干脱ぎ履きしにくいという難点もあります。
外羽根式は、羽根の部分が大きく開くつくりになっているため、締め付け具合も調整しやすく、脱ぎ履きしやすいといった特徴があります。仕事で頻繁に履かれる場合には、外羽根式がおすすめです。
パンプス
履き口が広く、足との接点が少ないパンプスを選ぶ際は、つま先、かかと、履き口をチェックしましょう。つま先は、履いたときに指が動かせるように10mm程度余裕があること。かかとは、隙間がなくフィットしていること。履き口は、脱げにくいように幅がせまく作られていますが、きつすぎると痛くなってしまうので、甲のラインに沿って指がほんの少し入るくらいの余裕があること。以上のポイントをチェックしましょう。
サンダル
足の前部分で履くサンダルは、足幅や土踏まずのフィット感が重要です。また、歩くときに足(つま先)が前に動くため、つま先に5mm程度余裕のあるものを選ぶようにしましょう。土踏まずの部分がフィットしていない(浮いている)と、つま先立ちの状態で歩くことになるため、疲れがたまりやすく、指の付け根が痛むことがあります。
ブーツ
「ブーツ」と「シューズ」の違いは靴の長さで判断され、長さがくるぶしに達していない靴をシューズ、長さがくるぶし以上の靴をブーツと呼びます。ブーツは、長さがくるぶしよりも上にある靴の総称で、長さによって、アンクル(ブーツ)、ショート(ブーツ)、ハイ(ブーツ)などがあります。
すべてのブーツにおいて、まずは、くるぶしの部分を外側から軽くおさえて、しっかり保持できているか確認します。ふくらはぎを覆うブーツの場合、筒の太さがゆる過ぎずきつすぎず、適度に脚に合っていること。膝下までのハイブーツの場合、膝を曲げたとき、太ももの腱が履き口にあたらないことなどをチェックしましょう。
スリッポン
スリッポンと呼ばれる靴には、留め具などがシンプルなつくりの「ステップイン」、甲の部分にベルトがついた「ローファー」、伸縮性のある生地を使った「ゴア」といった3つのタイプがあります。ビジネスシューズに比べて、全体的にゆとりがあって脱ぎ履きしやすい反面、かかとが浮きやすいため、試し履きの際は、少し歩いてみてかかとが浮かないことを確認しましょう。
ちょっとしたお手入れで、大切な靴をいつも快適に
自分に足に合った靴は、お気に入りの一足として長く付き合いたいもの。また、活躍の機会も多くなるため、日々のお手入れを心がけましょう。特によく履く靴は、ニオイなどが気になります。
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自分に合った靴で、イキイキとした毎日を!
足に合った靴を履いていると、足は年をとらない。これは世界的に有名なシューズブランド「フェラガモ」の創業者(サルヴァトーレ・フェラガモ氏)の名言です。この言葉のように、自分に合った靴は、快適で足元をイキイキさせてくれます。
今回ご紹介した靴選びのポイントを参考に、ぜひとも理想の靴に出会い、その喜びを体感してみてください。