敷き布団は自分で洗濯できる?自宅・お店での洗い方をまとめて紹介

敷き布団は自分で洗濯できる?自宅・お店での洗い方をまとめて紹介

人は睡眠中にコップ1杯もの汗をかくといわれています。敷き布団は寝ている間の汗や皮脂を吸収しますので、放置しているとダニやカビのエサになってしまいます。小まめに天日干ししたいものですが、花粉や大気汚染、マンションの規制によって干したくても干せないという家庭も少なくありません。また、天日干しだけではダニ対策の観点から見ても不十分です。

そこで今回は、敷き布団の洗い方についてご紹介します。布団を丸洗いすれば、蓄積された汚れも洗い流せて清潔です。自宅で洗う方法とお店で洗う方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

敷き布団を洗う必要性

敷き布団を天日干しすればフカフカになりますので、布団のお手入れは天日干しだけという方もいるでしょう。しかし、天日干しだけでは布団を清潔に保てません。なぜ敷き布団を洗濯した方がいいのか確認しておきましょう。

洗濯しないと汚れが蓄積される

布団を天日干しすれば、睡眠中に吸い込んだ汗などの湿気を逃すことはできますが、布団についた汚れまでは解消できません。布団に染み込んだ汗や皮脂、フケなどは、ダニのエサになりますので放置していると繁殖してしまいます。ダニを繁殖させないためには洗濯する必要があります。

天日干しではダニを死滅させられない

天日干しではダニを死滅させられない

布団のダニは、天日干し程度では死滅しません。ダニは温度が20〜30度、湿度60〜80度の環境を好みますが、天日干しくらいでは死滅しないのです。シーツを小まめに洗濯しても、睡眠中の汗や皮脂は布団に浸透して蓄積します。その汗や皮脂をエサにするダニが布団の内部に住み着き、死骸やフンが発生することでアレルギーを引き起こすこともあります。ただし、ダニを死滅させられないといっても、天日干しによって布団の湿気を取り除けますので、ダニの繁殖を防ぐ効果はあります。

また、天日干しした後に布団叩きを使う人が多いでしょうが、布団を叩いてもダニは布団の中の繊維をつかんでいるので落とすことはできません。それどころかダニの死骸やフンが布団の表面に出てくるため、睡眠中の肌につき、アレルギーの原因となる可能性もありますので注意が必要です。

ダニの死滅には高温が効果的

ダニは50度の環境で30分以内に死滅するといわれています。洗濯だけでは死滅させられないため、洗濯後に乾燥機で乾かすのがもっとも効果的です。洗濯表示を見て乾燥機が可能であれば、コインランドリーの乾燥機などを使うことでダニを死滅させられます。

【参考】居住環境のダニとダニアレルゲン|愛知県衛生研究所

敷き布団は自宅で洗える?

自宅で布団は洗えないと思っている方も多いでしょうが、素材によっては自宅でも洗えます。自宅で洗えるものと洗えないものがありますので、確認しておきましょう。

自宅で洗えるもの

敷き布団の洗濯表示を見て、洗濯機で洗えるマークや手洗い可能のマークがついていたら、自宅で洗えます。洗える敷き布団の素材は、ポリエステルや羽毛布団のものが多いでしょう。綿は水に濡れると固くなり、羊毛は縮む可能性がありますので、自宅で洗わない方が無難です。敷き布団は大きいので、洗濯機に入らないことも多いため、自宅で洗うなら浴槽で洗いましょう。

自宅で洗えないもの

洗濯表示を見て、水洗い不可のマークがついていたら自宅では洗濯できません。綿や羊毛は自宅で洗わずクリーニングに出しましょう。洗える素材であっても、外側の生地がシルクのように洗濯できない素材であれば、自宅では洗えません。また、キルティング加工されていない布団も自宅では洗えません。洗うと中の素材が動き、型崩れしてしまいます。

敷き布団の洗濯方法

敷き布団を洗う方法は、主に次の3通りがあります。洗いやすい方法で洗濯してください。

自宅のお風呂で洗う

自宅のお風呂で洗う

洗濯表示を確認して洗濯機や手洗い可能であれば、自宅で洗えます。ただし敷き布団は大きいので、家庭用の洗濯機で洗うのは難しいでしょう。たとえ洗濯機に入ったとしても、きれいに洗えない可能性があるので、浴槽で洗うことをおすすめします。

また、敷き布団は洗濯物のように脱水もできませんので、完全に乾燥させるには時間がかかります。1日では乾きませんので、天気予報を確認して、2日間は晴れる日を選んで洗いましょう。水分を含むと敷き布団はかなり重くなりますので、お風呂からベランダまで運ぶのが大変かもしれません。一人で運ぶのは大変なので、家族が手伝ってくれる日を選んで洗濯しましょう。

必要な道具

  • オシャレ着用中性洗剤
  • 物干し竿

洗い方

  1. 浴槽にぬるま湯を張り、洗剤を適量入れて混ぜておきます。洗剤を直接布団にかけると洗剤が残る原因になりますので、必ず先に溶かしておいてください。
  2. たたんだ敷き布団を入れて、30分〜1時間程度つけ置きします。
  3. 踏み洗いします。途中でひっくり返して全体をまんべんなく洗いましょう。乱暴に踏むと生地が破れる恐れがありますので、優しく洗ってください。
  4. 全体を洗い終えたら、浴槽の栓を抜き、水を流します。
  5. シャワーで水をかけてすすいでください。
  6. 再度浴槽に栓をして水をため、踏み洗いしてすすぎます。泡が出なくなるまで2〜3回繰り返してください。
  7. 1時間程度、浴槽のふちにかけて水気を切ります
  8. ベランダまで運び、物干し竿に干します。水気を含んだ敷き布団はかなり重いので、家族に手伝ってもらうとよいでしょう。物干し竿が2本ある場合は、M字型に干すと乾きやすいです。早く乾くように途中で裏返して、中まで完全に乾かしてください。

コインランドリーで洗う

コインランドリーで洗う

コインランドリーには家庭用よりも大きなサイズの洗濯機がありますので、手間なく敷き布団の洗濯ができます。また、乾燥機が使える敷き布団であれば、コインランドリーの乾燥機を使って1時間程度で乾かせます。洗濯表示を見て、乾燥機が使えるか確認しておきましょう。乾燥機で乾かせない場合はコインランドリーで洗濯だけ済ませ、自宅のベランダで天日干ししてください。

コインランドリーで洗濯・乾燥したときの料金の目安は2,000円前後です。自宅で洗濯することに比べると費用はかかりますが、洗う手間がかからず、乾燥もスピーディーです。

必要な道具

  • おしゃれ着用洗剤
  • ヒモ

洗い方

  1. 敷き布団を縦長に丸めてヒモで数カ所結んでおきます。
  2. 敷き布団のサイズに合う洗濯機の中に入れます。シングルサイズであれば15kgくらいが目安です。
  3. 洗剤が自動投下されるタイプでなければ、おしゃれ着用洗剤を入れます。
  4. 洗濯が終わったらヒモをほどいて乾燥機に入れ、1時間程度乾かします。乾燥機にかけた後は少し冷ましてからしっかり乾燥しているか確認しておきましょう。

クリーニングに出す

クリーニングに出す

クリーニングに出せば、洗ったり乾かしたりする手間はかかりません。自宅で洗うのが大変な方、コインランドリーまで持ち運ぶのが大変な方は、クリーニングを利用するのが便利です。また、洗濯表示を確認して水洗い不可であれば、自宅やコインランドリーでは洗えないのでクリーニング業者に依頼してください。費用は素材やサイズ、クリーニング店に異なりますが、目安としては4,000円〜7,000円程度です。自宅で洗えば費用はかかりませんが、手間がかかりますし、1日では乾きません。頻繁に洗うものでもないため、クリーニングに出すことも検討してみましょう。

集荷・配達をしてくれる宅配クリーニングなら持ち込んだり取りに行ったりする手間もかかりません。1度に出す枚数が多ければ割安になる店もあります。

出す前の準備

  • 料金の確認

クリーニング店によって料金が異なります。複数の店の料金を比較してみましょう。

  • 条件を確認する

店によってはクリーニングを受け付けてもらえない布団もあります。生地が劣化したものや破れたもの、穴があいたもの、キルティングされていないものなどは受け付けてくれない店もありますので、条件を確認しておきましょう。

クリーニングの出し方

  • クリーニング店に持ち込む

普段衣類をクリーニングに持っていくときと同じように、店舗に敷き布団を持ち込んでクリーニングを依頼できます。仕上がった頃にまた取りに行く必要があります。

  • 宅配クリーニングを利用する

敷き布団は大きいので車がなければクリーニング店に持ち込むのは大変です。宅配クリーニングを利用すれば、持ち込む手間がかかりません。宅配クリーニングを利用する場合は、主に次のような流れとなります。

  1. インターネットの注文フォーム、または電話やファックスで申し込みます。
  2. 宅配キットが送付されてきます。
  3. 送られてきた布団袋に入れて梱包し、宅配業者に集荷に来てもらいます。
  4. クリーニング業者が布団を確認し、クリーニング不可の場合は連絡が入ります。クリーニング完了後に宅配便で届けられます。

洗濯後はダニよけも忘れずに

布団は頻繁に洗うものでもないので、洗濯して清潔になった布団は、できるだけダニを寄せ付けないようにしたいものです。洗濯後の敷き布団には、ダニよけもしておきましょう。スプレーするだけで、ダニよけできる便利な商品をご紹介します。

ダニよけ桃のちから」は、桃に含まれる有効成分「安息香酸ヘキシル」をはじめ、食品成分100%のダニよけです。肌に直接触れる布団に使うものなので、食品成分で作られていることは安心感があります。また、スプレーするだけで効果は最大1.5ヶ月続きますので、手間がかからないことも魅力です。除菌や消臭もしますので、布団だけでなく気軽に洗えないソファやカーペット、ぬいぐるみなどに使うのもおすすめです。

まとめ

1日の疲れを安心して取られるように、寝具は清潔に保ちたいものです。そのためには季節の変わり目などに布団を洗濯したり、クリーニングに出したりしておきましょう。また、日頃からダニをよせつけないように気をつけておくことも大切です。ダニが繁殖しないように部屋の換気をよくして湿度を上げないようにしておきましょう。布団は頻繁に洗えないので、普段は布団に掃除機をかけることでもダニの死骸やフンなどを除去できます。

手軽に使える「ダニよけ桃のちから」も活用して、寝具を快適に保ってください。

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