2019年「亥(い)」年生まれの人のお話し

2019年は亥(い)年。干支の動物は猪(いのしし)です。この猪ですが、日本では住宅地などにあらわれたり、畑を荒らしたりする害獣をイメージしますが、中国では「猪」は、「豚」を意味する字なのです。

また「猪突猛進(ちょとつもうしん)」という四字熟語がありますが、亥年生まれの人は、やはり、まっすぐ突き進むような性格の人多いのでしょうか?今回は、2019年の干支である「亥」についてご紹介します。

十二支のなかの「亥」

太陽・月・星など天体の動きによって暦を作る暦法(れきほう)の分け方で、音読みでは、子(し)・丑(ちゅう)・寅(いん)・卯(ぼう)・辰(しん)・巳(し)・午(ご)・未(び)・申(しん)・酉(ゆう)・戌(じゅつ)・亥(がい)の総称です。そして、これらを12種類の動物にあてはめて訓読みにしたのが、ね(鼠)・うし(牛)・とら(虎)・う(兎)・たつ(竜)・み(蛇)・うま(馬)・ひつじ(羊)・さる(猿)・とり(鶏)・いぬ(犬)・い(猪)です。

この十二支の干支の「亥(い)」の元々の由来ですが、「閡(がい)」という字から来ていると言われ、「とざす」という意味があります。「亥」は十二支の12番目ということで、1年で見てみると冬から春に向けて、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態で次の時期の準備をするという意味があるそうです。

亥の語源

この「猪」は、「猪(い)の獣(しし)」と言う意味で、「い」は鳴き声の発音をあらわす擬声音を「亥」と言い、「しし」はもともと「肉」を意味し、それが転じて「食用にする獣」を意味するのが「亥」の語源とされています。

日本では、「猪」が当て字となりましたが、中国では「猪」は「豚」を意味します。また干支の「亥」の由来は、猪の肉は万病を防いだり予防すると言われ、無病息災の象徴とされていることから当て字として使われたと言われています。

2018年の亥年生まれの人口

平成29年12月に総務省統計局による発表では、総人口の中で十二支別の人口をみると、亥(い)年生まれの人は、1065万人で6番目の人口でした。

十二支の中では、丑(うし)年生まれの人が1097万人で最も多く、子(ね)年生まれの人が1081万人、未(ひつじ)年生まれの人が1076万人となり、2018年の干支の戌(いぬ)年生まれの人が最も少なく976万人となっています。

<平成29年12月31日総務省発表資料より>
子(ね)1081万人/丑(うし)1097万人/寅(とら)1063万人/卯(う)1046万人
辰(たつ)1065万人/巳(み)1071万人/午(うま)1016万人/未(ひつじ)1076万人
申(さる)1071万人/酉(とり)1031万人/戌(いぬ)976万人/亥(い)1065万人

【参考サイト】総務省統計局HP

<2019年亥年生まれの年齢>
満12歳(平成19年生まれ)
満24歳(平成7年生まれ)
満36歳(昭和58年生まれ)
満48歳(昭和46年生まれ)
満60歳(昭和34年生まれ)
満72歳(昭和22年生まれ)
満84歳(昭和10年生まれ)
満96歳(大正12年生まれ)

亥年の人の性格や特徴

亥年生まれの人の性格や特徴にはどういうところがあるのでしょうか?
ちなみに、「猪」を使った四字熟語には次のようなものがあります。

猪突猛進(ちょとつもうしん)
目標だけを見て全力でまっすぐ突き進むこと。「猪突」は猪がまっすぐに突進するという意味から、ひたすら目標だけを目指して行動すること。「猛進」はものすごい勢いで突き進むこと。

一竜一猪(いちりゅういっちょ)
努力して学ぶ人と、怠けて学ばない人との間には大きな賢愚(けんぐ)の差ができるということ。
「竜」は賢く、成功した者のたとえ。「猪」は豚のことで、無恥で愚な人のたとえ。
一方は竜になり、一方は豚になるということ。

猪突猛進は、目標に向かってまっすぐ突き進むという意味なので、前へ前へと積極的に進んでいく人のイメージです。この場合の猪は勇猛で強いイメージです。
一竜一猪は、努力する人と怠ける人とでは竜と猪ほどの差が出るという意味で、この場合の猪は、怠け者の豚の意味なので、あまりいいイメージではありません。

四字熟語にあるような性格の人もいれば、もちろんまったく違う性格の人もいると思いますので、単純に性格付けするのは難しいでしょう。
とは言え、2019年亥年は、あたらしい年号に変わる変化の年です。
前向きに前進のある一年にして、明るく楽しく過ごしましょう。

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