2023年11月5日 | お役立ち情報
冬のレジャー・アクティビティまとめ!屋外で楽しむときの注意点も解説
冬のレジャー・アクティビティといえば、まず思い浮かぶのはスキーやスノーボード。しかし、それだけではありません。例えばエアボードなどの新しいアクティビティや、スノートレッキングやアイスウォークなど雪山や氷を歩く体験もあります。
この記事では、冬に人気のレジャー・アクティビティを12種類ご紹介します。屋外でしむときの注意点もまとめましたので、冬のレジャー・アクティビティを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
冬に人気のレジャー・アクティビティ12選
12種類のレジャー・アクティビティを順に紹介します。
冬といえば!スキーやスノーボード
冬のレジャー・アクティビティの代表格といえば、やはりスキーやスノーボードです。日本には各地にすばらしいスキー場がありますが、特に北海道や長野県などでは憧れのパウダースノーが楽しめます。パウダースノーとは、粉状の軽くてふわふわした雪のことで、滑り心地が抜群です。
スキーやスノーボードをするなら、初心者から上級者まで自分のレベルに合ったコースがあるスキー場を選ぶのがポイントです。初心者でも始めやすく、ウエアをはじめスキー板やスノーボード、小物などのレンタル、スクールも充実しています。
スキーやスノーボードをするときには、寒さ対策や日焼け対策はしっかりすることが大切です。
服装は重ね着をして、防風性や防水性が高いものを選び、サングラスやゴーグルなどで目を保護しましょう。事故やけがを防ぐため、ルールやマナーを守り自分の能力に合わせて滑ることも大切です。
人気急上昇中!エアボード
最近ではエアボードというスイスで発祥した新しいアクティビティが注目を集めています。エアボードは、空気で膨らませたゴム製のボードに頭を前にしてうつ伏せになって乗り、雪面を滑走します。
エアボードの魅力は、なんといってもスリル満点のスピード感です。目線が雪面に近く、少しのスピードでも速く感じられます。ボードの操作は体の傾きや足の動きで行うため、直感的で簡単です。ボード本体は空気で膨らんでいるため、体への衝撃はほとんどありません。ジャンプや回転などの技も挑戦できます。
エアボードを楽しむには専用のコースがあるスキー場に行く必要があります。いま現在(2023年)は、エアボードが楽しめるスキー場は多くありませんが、北海道や長野県、新潟県や岐阜県などで可能です。
エアボードの体験ツアーに参加すれば用具もレンタルでき、インストラクターの指導も受けられます。初心者でも安心してチャレンジできますよ。
雪山を滑走するエアボードは冬のアクティビティの中でも特に新しくインパクトがあります。友達や家族と一緒にエアボードを楽しめば、忘れられない冬の思い出になるでしょう。
大自然を滑る!バックカントリー
バックカントリーとは「未開の地」という意味の言葉です。スキー場を離れて自分の力で山を登り、ありのままの雪山をスキーやスノーボードで滑るアクティビティのことを、「バックカントリー」といいます。
私有地ではない誰でも利用できる雪山なら、バックカントリーを楽しめます。誰も通ったことのない大自然を滑る感動は言葉では表せません。木々をすり抜けながら、足跡のない雪の上に自分のシュプールを描く気持ちよさも味わえます。ただし、バックカントリーには事故や遭難などの危険もあり注意が必要です。
バックカントリーを安全に楽しむためには、専用の装備や知識が必要です。初心者は、装備のレンタルや経験豊かなガイドさんが同行するバックカントリーツアーに参加することがおすすめです。北海道、青森県、秋田県、長野県など全国各地にバックカントリーツアーがあります。
雪山を歩こう!スノートレッキング
スノートレッキングとは、「スノーシュー」という専用のアイテムを履いて雪の上を歩くことです。
スノーシューは接地面積を増やし、ふかふかの雪の上でも沈まずに歩くことができます。日本の「かんじき」と原理は同じです。スキーやスノーボードでは味わえない、雪の音や質感、動物の足跡などを楽しめます。初心者でも簡単に歩くことができる人気のアクティビティです。
スノートレッキングは全国各地で体験できますが、特に北海道や長野県などではパウダースノーの上を歩けます。北海道の知床や長野県の白馬では、樹氷や氷河などの壮大な景色も楽しめます。
静かな雪景色の中で深呼吸すると、心も体もリフレッシュできます。友達や家族と一緒に雪山を歩いてみませんか。
氷の上へ踏み出そう!アイスウォーク
アイスウォークとは、厳冬の北海道、千歳の支笏湖で楽しめる氷の上で遊ぶアクティビティです。いつ割れるのか分からないスリルを味わいながら、凍った湖や流氷などの上を歩きます。防寒着の上から体がぬれないよう防水のドライスーツを着ているため、割れた氷の中に飛び込んでも安心です。
アイスウォークするときには、必ず経験豊富なガイドさんに同行してもらいましょう。ドライスーツを着用するとはいえ、体調のよい時に楽しむようにしてください。
アイスウォークは、冬のアクティビティの中でも特にスリリングなものです。氷の上を歩く感覚はほかでは味わえません。アイスウォークに挑戦したい方はぜひ参考にしてください。
初心者でも釣れる!ワカサギ釣り
冬の風物詩ワカサギ釣りは、誰でも気軽に始められる人気の冬のアクティビティです。氷に穴を開け、ドーム船やボートでワカサギを釣ります。
ワカサギは、全国各地の湖やダムに生息する小さな魚です。ワカサギ釣りが体験できるスポットは全国各地にありますが、特に1月から3月上旬の北海道や東北、関東、甲信越地方では、氷上ワカサギ釣りを楽しめます。
ワカサギ釣りをするときの注意点は、氷上の安全確認と防寒対策です。氷の厚さや強度を確認し、安全な場所に穴を開けましょう。氷上は足元が滑りやすいため、スパイクを装着してください。
ワカサギ釣りでは長時間氷の上にじっとすることになるため、防寒対策には特に気を付けます。防水性や保温性の高いウエアや靴下、手袋などを着用しましょう。
氷の壁を登る!アイスクライミング
アイスクライミングとは、凍った自然の滝や人工的に作られた氷瀑(ひょうばく)を、道具を使いながら登るアクティビティです。氷の美しさや変化に触れ、氷に食い込んだアイスアックスやアイゼンから発せられる音や振動を感じながら氷壁を登り切ったときの達成感や爽快感は、格別です。
アイスクライミングするときの注意点は、技術や装備、体力管理です。
アイスクライミングは、フリークライミングの技術や、雪山登山経験が必要です。アイスアックスやアイゼンなどの専用の道具を用意してください。
初心者の場合は、講習会や体験コースに参加することがおすすめです。北海道、長野県、栃木県や岐阜県にも、初心者でも体験できるガイド付きのツアーや初心者向け講習会、アイスクライミング体験があります。
雪原を疾走!スノーモービル
スノーモービルは雪の上を走行できる小型雪上車です。スキー場では、日常の移動手段にもなっています。
スノーモービルの魅力は、雪原を自由に走り回れることです。スノーモービルはオートバイやスクーターと同様にハンドル・アクセル・ブレーキの操縦により運転できます。雪の上を、風を切って走る爽快感やスピード感は格別です。
スノーモービルの免許は定められていないため、私有地の特設コースで自動車運転免許証なしで乗ることができます。
ギアもなく倒れることもないため、自転車よりも簡単に運転できるといわれています。
全国でスノーモービルのツアーや体験があり、初心者でも自動車免許を持っていない方でも参加できますよ。
馬に乗って!雪上ホーストレッキング
雪上ホーストレッキングとは、馬に乗って雪原を散策するアクティビティです。雪景色を高い目線から眺めることができます。馬の体温は約38度です。人間よりも温かく、またがっているだけでも温もりが伝わります。ゆったり馬と一緒に自然と触れ合うのは格別です。
雪上ホーストレッキングを体験できる場所は、北海道や長野県などの積雪地域が中心です。初心者でも安心して参加できるプランが多く、インストラクターが丁寧に指導してくれます。
犬たちとともに!犬ぞり
犬ぞりとは、そりを犬たちに引かせて移動するアクティビティです。犬ぞりは元々北極圏やシベリアなどでは移動手段でしたが、現在ではスポーツや娯楽としても人気があります。
犬ぞり体験は北海道が有名で、積雪量の多い十勝平野や天狗平などで犬ぞり体験ができます。海外ではフィンランドやカナダなどがおすすめで、オーロラを見ながら犬ぞりをすることも可能です。犬ぞり体験は人気が高いため、事前に予約しておくことが必要です。服装は防寒対策と動きやすさを考えて選びましょう
犬とコミュニケーションをしながら、懸命にそりを引く犬たちの力強い姿を目前に、冬の大自然を走る感動はすばらしいものです。犬たちと一緒に冒険することで、忘れられない思い出になるでしょう。
冬キャンプやグランピング
冬キャンプやグランピングとは、冬の自然の中でキャンプを楽しむアクティビティです。冬キャンプは自分でテントやタープを設営して、たき火やバーベキューなどを楽しみます。
グランピングはグラマラスとキャンピングを合わせた造語で、テントやコテージ、寝具などの家具が用意されており、道具もそろっているため初心者でも簡単にキャンプができます。
どちらも冬ならではの景色や星空を満喫しながら、焚火や調理を楽しめます。
冬キャンプやグランピングするときの注意点は、しっかりとした防寒対策と安全対策です。寝袋やマットなどは保温性の高いものを選びましょう。たき火や暖房器具などする際は、火災に注意しましょう。
冬のキャンプには「【初心者必見】冬のキャンプの楽しみ方。メリットや準備を解説」の記事もご参照ください。
ベストシーズン!ホエールウォッチング
冬に楽しめるレジャーの一つに、沖縄のホエールウォッチングがあります。ホエールウォッチングとは、船に乗って野生のクジラを観察することです。
日本では、北海道や小笠原諸島、高知県、奄美大島、沖縄県などでホエールウォッチングができます。各地で観察できるクジラの種類や時期は異なりますが、最もクジラとの遭遇率が高い沖縄は1月から3月がベストシーズンです。
1月から3月にかけては、繁殖や子育てのために南下してくるザトウクジラが見られます。クジラの迫力ある姿やジャンプなどのパフォーマンスは感動的です。冬の海でクジラと出会う体験は、一生の思い出になるでしょう。
冬のレジャー・アクティビティを楽しむときの注意点
冬に屋外で遊ぶときに注意が必要な、寒さや凍傷、転倒事故などについて解説します。
寒さ対策!服装選びの注意点
冬に屋外で遊ぶときには、寒さ対策が欠かせません。寒さで体温が下がると、体調不良や低体温症などのリスクが高まります。服装選びは次の点に注意してください。
重ね着をすること
インナー、ミドル、アウターの3層構造が基本です。
インナーは吸湿性や速乾性が高いアンダーウェアを着ます。汗をかいても肌に張り付かない素材を選びましょう。ミドルは保温性が高く、空気を含んだ素材を選びましょう。極寒の場合はミドルにフリースやダウンなどより暖かい素材を選びます。アウターは防風性や防水性が高く、外からの風や雨雪を防ぐ素材を選びましょう。
冷えやすい部分をしっかりと暖めること
首元や袖口などから冷たい風が入らないよう小物選びも重要です。首や手足の先などの冷えやすい部分をしっかりと暖めましょう。マフラーやネックウォーマー、帽子やイヤーマフなどで首や頭、耳を、手袋や靴下などで保護しましょう。手袋はインナーグローブを下に着けるとより暖かくなります。
体温調節ができるように
アクティビティでは体を動かすことで体温が変化します。暑くなったら上着を脱いだり、寒くなったら上着を着たりこまめに調節しましょう。
凍傷には要注意
冬に屋外で遊ぶときには、凍傷にも注意しなければなりません。凍傷とは、皮膚や組織が凍ることによって生じる傷害です。凍傷は重症化すると危険です。予防のため次のことに注意しましょう。
寒さ対策をすること
服装選びの注意点に従って、体温を保つことが大切です。特に、手足の先や耳などの冷えやすい部分はしっかりと暖めましょう。
血行を良くすること
適度な運動やストレッチなどで手足への血行を促進しましょう。
凍傷の初期症状に気づいたら
凍傷の初期症状としては、皮膚が白くなったり、しびれたり、痛みがなくなったりすることがあります。症状に気づいたら可能な限りすぐに温めます。暖かい毛布でくるみ、体温や40度以下のお湯でゆっくりと温めましょう。
凍傷の部分は感覚がなくなっているのでやけどをしても気づきません。直接火やお湯などで温めるのはやめましょう。医師の診察を受けることも必要です。
転倒事故に気を付けよう
転倒事故にも気を付けましょう。雪や氷は滑りやすく、転倒すると骨折や打撲などのけがをする恐れがあります。靴底に溝があるものやスパイクがついている滑りにくいものを選びましょう。重心は低くして、前かがみにならないようにします。走るとバランスを崩しやすくなるため、走らないようにしましょう。
凍結した池や川には近づかない
冬に屋外で遊ぶときには、凍結した池や川にも近づかないようにしましょう。凍結した池や川の、氷の厚さや強度は見た目では分かりません。氷の上に乗ったり歩いたりすることは絶対に避けましょう。
日焼け止めも忘れずに!
冬に屋外で遊ぶときには、日焼け止めも忘れずに塗ることが大切です。冬でも紫外線は強く、特に雪や氷の反射で肌にダメージを与えます。顔はもちろんですが、首や手足なども日焼けしやすい部分です。日焼け止めは汗や水や摩擦などで落ちやすいのでこまめに塗りなおしましょう。
冬のレジャー・アクティビティを楽しもう!]
ここまで、冬に人気のレジャー・アクティビティを12種類ご紹介し、冬の屋外でレジャーを楽しむときの注意点も解説しました。雪景色を眺めながら冬ならではレジャー・アクティビティを安全に楽しんでみませんか。