茨城ってどんなところ?茨城県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

茨城ってどんなところ?茨城県の文化・食べ物・お祭り・県名の由来などを紹介!

47都道府県を順にご紹介するシリーズ、今回は「茨城県」です。全国2位の広さを誇る湖である霞ヶ浦や日本三名瀑の袋田の滝など、豊かな自然に恵まれた茨城県。農業や漁業が盛んで、おいしい食べ物も豊富です。

本記事では茨城県の魅力をたっぷりお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

茨城県とは

はじめに、茨城県の基本情報をご紹介いたします。

県の位置

茨城県は北緯約35〜36°、東経約139〜140°に位置します。東は太平洋に面し、北は福島県、西は栃木県、南は千葉県、埼玉県に接しています。

県名の由来

奈良時代に書かれた本「常陸国風土記(ひたちのくにふどき)」には、黒坂命(くろさかのみこと)がこの地方に住んでいた朝廷に従わない豪族を茨で城を築いて退治したという話や、住みかを茨でふさいで退治したという話が書かれています。この話から、この地方を茨城(いばらき)と呼ぶようになったといわれています。

茨城県の文化

茨城県の文化

茨城県に伝わる文化のうち、主なものをご紹介いたします。

オセロ発祥の地

『オセロ』は茨城県水戸市発祥のボードゲームです。水戸市出身で、日本オセロ連盟の元会長である長谷川五郎さんが、旧制水戸中学(現在の茨城県立水戸第一高等学校)の生徒だった頃に発明しました。

発明当時は第二次世界大戦の終戦直後で、ゲームなどほとんどなかった時代です。長谷川さんは囲碁の黒と白の石を使い、相手の石を挟んだら取るというオセロの原型を発案しました。

水戸市では、小学生オセロ選手権やオセロ講座など、オセロに関するさまざまな大会やイベントが開催されています。水戸市役所本庁舎1階南側テラスには大盤オセロが3台設置され、誰でも自由に楽しめるようになっています。

結城紬

結城市を中心に茨城県と栃木県にまたがる鬼怒川沿いの一帯で作られている『結城紬』は、日本を代表する高級絹織物です。『結城紬』は縦糸も横糸も手でつむぐため、撚りのかからない糸になり、軽くて柔らかく、空気を含むために温かい布ができます。また、横糸より太い縦糸を使うことで目の詰まった布になります。

全工程が手作業で行われる『結城紬』は糸つむぎ・絣くくり・地機織りの3工程が昭和31年に「重要無形文化財」に、昭和52年に「伝統的工芸品」に、平成22年には「ユネスコ無形文化遺産」に登録されました。

筑波研究学園都市

『筑波研究学園都市』は、日本最大のサイエンスシティです。国の試験研究機関などの計画的な移転で東京の過密を緩和し、高水準の研究・教育の拠点形成を目的として建設されました。

筑波大学や筑波宇宙センターなど29の国などの研究・教育機関をはじめ、民間の研究所も多数立地し、約2万人の研究者が研究活動に従事しています。

茨城県の食文化・有名な食べ物

茨城県の食文化・有名な食べ物

続いて、茨城県の主な食文化をご紹介いたします。

そぼろ納豆

茨城県といえば小粒大豆が使われた水戸納豆が有名です。『そぼろ納豆』とは納豆に切り干し大根を合わせて塩やしょうゆに漬け込んだ水戸市の伝統料理で「しょぼろ納豆」ともいわれます。スーパーでも販売されていますが、家庭でも作られ、ご飯のお供や酒の肴として食べられます。

しもつかれ

『しもつかれ』は初午の日によく作られる料理です。初午とは2月最初の午の日で、この日は全国の稲荷神社で初午祭が開催されます。

『しもつかれ』は鬼おろしと呼ばれる竹製のおろし器で荒くおろした大根とにんじん、短冊切りにした油揚げを正月の残りの鮭の頭や節分の残りの大豆と一緒に酒粕やだし汁で煮込みます。

『しもつかれ』は鎌倉時代に書かれた「宇治拾遺物語」にも記述があるほど、長い歴史がある料理です。茨城県だけでなく栃木県や埼玉県、千葉県の一部でも作られています。

つけけんちんそば

茨城県は江戸時代からそばの栽培が盛んです。1978(昭和53)年からはブランド品種の育成に取り組み「常陸秋そば」が完成しました。香り・味・品質に優れた品種で、茨城県内だけでなく首都圏のそばの名店でも使用されています。

茨城県は根菜類が豊富に収穫されるため、けんちん汁がよく作られました。そこでそばをけんちん汁につける食べ方が風習になり、江戸時代の後期には『つけけんちんそば』が食べられていたといわれています。

けんちん汁にそばを入れて食べる「けんちんそば」は他県でも見られますが、温かいけんちん汁にざるそばを添える『つけけんちんそば』は茨城独特の食べ方です。

あんこう鍋

あんこうは茨城県を代表する冬の味覚です。『あんこう鍋』は北茨城市が発祥といわれています。脂肪が少なくコラーゲン豊富なあんこうは、女性にも人気です。茨城では11月〜3月頃まで食べられますが、12月〜2月は肝が肥大するためとくにおいしい時期といわれています。

スタミナラーメン

『スタミナラーメン』は、昭和50年代頃に生まれた茨城県のご当地ラーメンです。レバーやキャベツ、カボチャなどを中心とした具だくさんの甘辛いあんがかかっていることが特徴です。ラーメンの上に熱々のあんをかけた「ホット」と冷たい麺に熱々のあんをかけた「冷やし」の2種類があります。

茨城県の伝統的な行事・まつり

茨城県の伝統的な行事・まつり

茨城県に伝わる主な伝統行事や祭りは、次のとおりです。

撞舞(つくまい)

国選択・県指定無形民俗文化財の『撞舞』(つくまい)は、400年以上前から受け継がれてきた龍ヶ崎市の伝統芸能です。毎年7月下旬に開催される八坂神社祇園祭の最終日の夕刻に、根町の撞舞通りで行われます。起源には諸説ありますが、古代中国の民間芸能である尋舞(つくまい)が日本に伝わり、五穀豊穣祈願や雨乞いなど祭の神事と結びついたという説があります。

見どころは、2人の「舞男」が高さ14mの木柱によじ登り、逆立ちしたり、綱の上を手放しで滑り降りたりするアクロバティックな妙技です。舞男が頂上の円座から四方へ放つ矢を拾った人は、一年間厄災を免れるといわれています。

【参考】龍ケ崎市

下館(しもだて)祇園まつり

『下館祇園まつり』は、毎年7月の第4木曜日から4日間にわたり大町の羽黒神社を中心に開催される筑西市最大の夏の風物詩です。日清戦争の戦勝祝いに造られた大神輿「明治神輿」、女性だけで担ぐ「姫神輿」、平成4年に新調された「平成神輿」、30数基の「子供神輿」が市街地を練り歩きます。平成神輿は重さが2トンもあり、毎年担ぎ出される神輿としては日本最大級です。

最終日の早朝には市内を流れる勤行川(ごんぎょうがわ)で、神輿を清める神事「川渡御」が行われます。

【参考】筑西市観光協会

石岡のおまつり(常陸國總社宮例大祭)

『石岡のおまつり』は創建千年の古社・常陸國總社宮の最も重要なお祭りで、「関東三大祭り」に数えられています。9月15日に一般客が参加できない例祭が行われ、9月第3土曜日の敬老の日を最終日とした3連休に開催されます。

  • 神幸祭(初日)…常陸國總社宮の御分霊が供奉行列とともに、大神輿で年番町の御仮殿(おかりや)へ渡御する祭です。
  • 奉祝祭(中日)…常陸國總社宮境内で奉納相撲が開かれ、神楽殿では巫女舞や染谷の十二座神楽が奉納されます。駅前では幌獅子パレードや山車パレードが催され、夜遅くまで盛り上がります。
  • 還幸祭(最終日)…年番町御仮殿より大神輿が神社までお戻りになります。年番町の引き継ぎが行われます。

「正月やお盆に帰省しなくてもおまつりには帰る」といわれるほど、地元の出身者が毎年楽しみにしているお祭りです。今では地元の人だけでなく観光客も多く訪れ、期間中は約50万人の見物客で賑わいます。

石岡のおまつりは年番制度となっていて、毎年交代で1つの町が「年番町」となり、神社への奉仕活動などを務めます。

【参考】石岡市観光協会

茨城県の建築物・遺産

茨城県の建築物・遺産

茨城県の主な建築物や遺産は次のとおりです。

偕楽園

『偕楽園』は、1842(天保13)年に水戸藩第9代藩主徳川斉昭公によって造園されました。金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本三名園に数えられます。

文武修行の場「弘道館」と修行の余暇に心身を休める場「偕楽園」は、お互いに補完し合う一対の教育施設として創設されましたが、藩士のみならず領内庶民への開放も目的とされました。偕楽園という名称には、「領内の民と偕(とも)に楽しむ場にしたい」という斉昭公の思いが込められています。

早春には100品種、3,000本の梅が次々に咲き誇る梅の名所です。梅以外にも一年を通して季節の植物を楽しめます。

住所:茨城県水戸市常磐町1-3-3
公式サイト:https://ibaraki-kairakuen.jp/

鹿島神宮

『鹿島神宮』は、日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」を御祭神とする神社で、神武天皇元年(紀元前660年)の創建と伝えられています。日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社です。

現在の社殿は徳川二代将軍の秀忠公、奥宮は徳川家康公、楼門は水戸初代藩主徳川頼房公により奉納されたものです。いずれも重要文化財に指定されています。

『鹿島神宮』の例祭は毎年9月1日に行われますが、12年に一度、午年に絢爛豪華な水上祭り「御船祭」が斎行されます。

住所:茨城県鹿嶋市宮中 2306-1
公式サイト:https://kashimajingu.jp

牛久大仏

『牛久大仏』は全長120mで、青銅製立像で世界一高いとしてギネスブックに登録されています。阿弥陀如来の十二の光明にちなんで120mになりました。胎内は5層に分かれていて、写経体験ができるコーナーもあります。天候がよければ地上85mの展望台から東京スカイツリーや富士山も見えます。

住所:茨城県牛久市久野町2083
公式サイト:https://daibutu.net/index.html

県民の日

茨城県の県民の日は11月13です。1871(明治4)年7月に廃藩置県が行われ、同年11月に大規模な統廃合で茨城県、新治県、印旛県が生まれました。その後、新治県、印旛県との統廃合で、1875(明治8)年5月にほぼ現在の茨城県の形になった歴史があります。

1871(明治4)年11月13日に初めて「茨城県」の県名が用いられたことから、1968(昭和43)年に県の条例で11月13日を県民の日と定めました。

まとめ

今回は、茨城県の文化や食文化、伝統的な行事、建築物などをご紹介いたしました。茨城県には日本三名園の偕楽園や、勝負運のご利益があるといわれる鹿島神宮など、一度は訪れてみたい有名なスポットが多数あります。

都心からのアクセスも抜群なので、休日を利用して訪れてみてください。

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