ガーデニングをさらに楽しむために!DIYで植物の棚を作る方法は?

ガーデニングをさらに楽しむために!DIYで植物の棚を作る方法は?

「鉢やプランターをおしゃれに整理したい」「狭い空間でもガーデニングを楽しみたい」というガーデナーのみなさん、DIYで棚作りにチャレンジしてみませんか。お好みのサイズやデザインで、費用をかけずにオリジナルの棚を完成させましょう。

今回は、ガーデニングでDIYの棚を使うメリットのほか、DIYの棚作成時のポイントや作り方、棚と植物の管理についてご紹介いたします。

ガーデニングでDIYの棚を使うメリット

ガーデニングでDIYの棚を使うメリット

DIYのガーデニング棚には、どんなメリットがあるのでしょうか。

鉢やツールの整理

ガーデニングをはじめると、いろいろな植物を育ててみたくなるものです。鉢やプランター、ツールなどがどんどん増えてしまい、管理に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。鉢やプランターだけでなくツールも収納できる棚をDIYで作れば、スッキリした見栄えと管理のしやすさが同時に手に入ります。

空間を有効活用

ベランダなど限られた場所でのガーデニングは、空間を有効に活用することがポイントです。市販の棚でちょうどよいサイズが見つからないときは、スペースにピッタリと合った棚をDIYで作りましょう。鉢やプランターを並べるのはもちろん、つるしたり引っかけたりするデザインを取り入れれば、狭いスペースも有効活用できます。

ベランダのガーデニングについては、「初心者必見!ベランダ園芸でおすすめの植物・準備するものを紹介」の記事を参考にしてください。

低コストで完成

おしゃれですてきなガーデニング用の棚を見つけたものの、高価で手が出ないというケースも多いのではないでしょうか。後にご紹介する身近な材料を使えば、低コストで棚が完成する点もDIYの大きなメリット。100円ショップの商品の組み合わせや異なる使い方のアイデアを見つけたら、忘れないようにメモしておきましょう。

好みの仕上がり

市販の棚はどこか満足できない、おしゃれなものが見つからないという方にもDIYの棚をおすすめします。インターネットや雑誌などで見かけるおしゃれなデザインや、植物の置き方・飾り方もこまめにチェック。自分のセンスや好みも取り入れて、世界にひとつだけのガーデニングの棚を完成させましょう。

DIYを楽しめる

もともと手作りが好きな方は、DIY自体を楽しむメリットもあります。サイズを計測しながらデザインを考え、材料をそろえてコツコツと作業に取り組むプロセスそのものが、DIYの醍醐味(だいごみ)といえるでしょう。自分が手がけた作品には愛着がわいて大切に使いたくなるだけでなく、後に修復やリメイクしやすい点もメリットです。

ガーデニングの棚とDIYのポイント

ガーデニングの棚とDIYのポイント

ガーデニング用として植物を置く棚を作るときのポイントは、次のとおりです。完成した棚は、倒れないように壁などに固定してから使用してください。

置き場所と管理

屋外と屋内では、棚の素材や植物の管理方法が異なります。屋外では雨風に耐えられる素材か、表面を保護する塗料を塗った木材を使用しましょう。屋内に置く場合はとくに素材を選びませんが、植物を育てるときは日当たりのよい窓辺などに設置することをおすすめします。日の当たらない場所に棚を置いて植物を育てるときは、昼間だけ鉢やプランターを移動して日光に当ててください。棚ごと移動したいときは、軽い素材を選ぶかキャスターを付けるなどして対応します。

このように、設置場所に応じてDIYに必要なものも決まってくるといえます。

DIYに必要なもの

棚の素材は、基本的に木材、プラスチック類、ステンレスなどが適しています。工具類はドライバーや電動ドリル、ノコギリ、ネジ、接着剤、メジャーや定規、軍手などが必要なので、素材に合わせて用意してください。木材にペイントするときは、ペンキや保護用の塗料、ハケ、布なども使います。

使用感を出す場合は、表面を加工するサンドペーパーやヤスリなどが必要です。場所によっては、L字の金具や突っ張り棒を使用しても構いません。本格的な棚を作るときは、水平をチェックする水準器(すいじゅんき)があるとよいでしょう。

サイズとプラン

お伝えしたように、DIYの棚は自由なサイズで作れる点がメリットです。置き場所を選んでサイズをしっかりと計測し、好みのデザインを考えてください。予算を立てて材料を選定し、購入する実店舗やネットショップについても調べましょう。さらに、作業の手順についても確認しておけば手間取る心配がありません。

ガーデニングのデザインについては、「ガーデニングデザインで自宅のお庭をおしゃれな空間に!」の記事で詳しくご紹介しています。

テイストの統一

ガーデニングの棚をおしゃれに仕上げるには、植物の雰囲気も含めてナチュラル風やアンティーク風、ジャンク風、和風などとテイストを統一することがポイントです。全体のイメージを決めたら、色合わせや小物類などもセレクトしましょう。初心者の方はまず小規模な棚を作り、徐々に植物や小物類を増やすと失敗を防げます。

ガーデニングの棚をDIY~簡単な方法

ガーデニングの棚をDIY~簡単な方法

はじめは、身近な材料でガーデニングの棚を作ってみましょう。

レンガと板

レンガと板を使う方法は、いつでも解体して設置し直せる点がメリットです。積み上げるレンガの数を変えれば、高さの調節も可能。レンガの代わりにコンクリートブロックを使用しても構いません。積み重ねる向きを変えたり板に色を塗ったりして、棚のバリエーションを楽しみましょう。

レンガについては、「【レンガの敷き方】ガーデニング初心者向けのポイントや材料を紹介」の記事もご覧ください。

木箱を重ねる

アンティーク風の木箱を重ねて、ガーデニング用の棚にする方法もあります。サイズごとに同じものを用意すれば、見た目もすっきりと整います。箱を配置するときは、植物が蒸れないように通気性を確保してください。木箱にはチキンネットを使用したタイプもあるので、好みに合わせて取り入れましょう。

トレリスやネット類

市販のトレリスやワイヤーネットなどを使用する方法もおすすめです。トレリスなどを壁に設置すれば、鉢をつるしたり軽い板などで棚を作ったりすることも可能です。2枚の一辺を蝶番(ちょうつがい・ちょうばん)でつないで立てる方法、3枚を三角形につなげて立てる方法などのさまざまなアイデアもお試しください。

キットの使用

簡単に棚を仕上げたいときは、市販のキットを使う方法もあります。置き場所やサイズなどを確認して、目的に合うものを探してください。キットで仕上げた棚にペイントしたり飾りを付けたりすれば、立派なDIYといえるでしょう。スペースがある場所では、上記の方法と組み合わせて使用することも可能です。

ガーデニングの棚をDIY~ひと手間かけて

ガーデニングの棚をDIY~ひと手間かけて

さらにおしゃれなガーデニングを楽しみたいときは、ひと手間を加えた棚を作ってみませんか。工具類を使うときは、けがをしないように気を付けて作業してください。

すのこの活用

安価で多彩に利用できる「すのこ」は、ガーデニングの棚のDIYにも適しています。ペンキや塗料を塗る作業は組み立てる前でも後でも構いませんが、接着剤を使うときは後から塗装しましょう。

組み合わせる方法

5枚のすのこを用意して、側面に2枚、棚板に3枚を使う方法がもっとも簡単です。幅を細くしたいときは、縦に半分に切ってから組み立ててください。一番上の棚板だけ幅を細くした組み合わせもおしゃれです。

[図1]

  1. 裏を内側にして側面のすのこを立てる
  2. 1の下駄(げた)の部分(裏の出た部分)に棚板のすのこを乗せる
  3. 2をネジまたは接着剤で固定する

2枚のすのこを組み合わせて小さな棚を作る方法もあります。

[図2]

1. 1枚目のすのこの板を下駄の上で切りそろえる

[図3]

2. 2枚目のすのこと1の下駄の部分を蝶番でつなぐ

[図4]

3. 内側にひもなどを渡して広がらないようにする

[図5]

4. 表側にフックや棚板などを利用して鉢を置く

切って使う方法

6枚の板が付いたすのこを2枚用意して、3段のシェルフを作ってみませんか。切り口にはサンドペーパーをかけて、滑らかに仕上げてください。棚の傾きが気になるときは、鉢を均等に置くか棚板をネジなどで固定してから使用しましょう。

[図6]

1. すのこを4枚の板(A)と2枚の板(B)に切り分ける

[図7]

2. Aの中央の2本を裏側から金づちでたたき、取り外す

[図8]

3. 2の外側の頂点に2枚の蝶番を取り付ける

[図9]

4. 2で外した2本の板を接着剤で留めて棚板にする

[図10]

5. 3を適当な幅に広げて、Bと4を下駄の部分に乗せる

そのほかの方法

つなげたすのこを板壁のように取り付けてから、棚板を設置する方法もおすすめです。また、屋外では室外機のサイズに合わせてすのこを組み合わせ、おしゃれな棚に仕立てる方法もあります。ただし、室外機の排気を妨げてしまうとエアコンの効率が悪くなるので、一部を切り取るなどして対処してください。

家具のリメイク

古くなった家具や使わなくなった家具があれば、処分せずにDIYでガーデニング用の棚にリメイクしましょう。棚にリメイクできる家具には、椅子(いす)や机、タンス、食器棚などがあります。足踏みミシンの台の部分を再利用してもすてきです。家具の色を塗り替えるときは、サンドペーパーで表面の塗装を取り除いてからペイントしてください。

自分でデザイン

DIYに慣れている方は、自分でデザインした棚に挑戦しましょう。置き場所を決めて計測し、目的に合わせて好みの形をデザイン。材料を調達したら、サイズどおりにカットして組み立てます。色や仕上げにこだわってもよいでしょう。世界にひとつしかないオリジナルの棚が完成したら、SNSなどに紹介する楽しみもあります。

DIYの棚とガーデニングの管理

DIYの棚とガーデニングの管理

最後に、DIYで作った棚とガーデニングの管理についてご紹介いたします。

棚の修復とリメイク

とくに日光の当たる場所や屋外に置いた棚は、時間が経つと傷みやすいのでときどき全体をチェックしましょう。水やりのときにぬれる部分も、腐食するリスクが高めです。解体できるものはパーツごとに分け、新しいものと交換したり塗料を塗り替えたりして修復してください。古い棚を分解し、新しいデザインでリメイクすることも可能です。

ガーデニングのポイント

先述のとおり、日陰の棚に植物を置いているときは、昼間だけ日当たりのよい場所に鉢やプランターを移動して日光浴をさせましょう。棚ごと動かせる場合は、昼間と夕方で場所を変えてください。

鉢植えの水やりは、基本的に土の表面が乾いたら午前中に与えましょう。夏の間は、早朝と夕方に水やりをするとよい日もあります。花が咲く品種は、咲き終わった花(花がら)をこまめに摘み取って病気や株の衰弱を防いでください。混み合った部分の茎を剪定(せんてい)して、株の内側まで風を通すことも大切です。

植物の手入れには、フマキラーの「カダン アミノパワー(草花用)」をおすすめします。14種類の天然アミノ酸を配合した植物用のサプリメントで、葉にスプレーするだけで花つきがよくなり、花も鮮やかに発色します。

DIYでガーデニングの棚を作ろう

DIYでガーデニングの棚を作ろう

今回は、DIYで作るガーデニングの棚をご紹介し、メリットとポイント、簡単な棚の作り方や管理についても解説いたしました。

DIYの棚は限られたスペースに合わせて作れるだけでなく、低コストで自分の好みに合うものを完成させられる点がメリットです。日陰の棚に置いた植物は、日中だけ日当たりのよい場所に移動して育てましょう。ガーデニングをさらに楽しむために、DIYの棚作りに挑戦しませんか。

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