エコカーとは?種類やメリット・エコカー減税の仕組みを解説

エコカーとは?種類やメリット・エコカー減税の仕組みを解説

カーボンニュートラル実現に向けて、にわかに注目を集めているエコカー。その存在は知っていても、具体的にどんなものなのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、エコカーとは何なのか、エコカーの種類からメリット・デメリット、わかりにくいエコカー減税の仕組みまで詳しく解説いたします。また、記事の最後ではドライブする際に役立つ「Kawaii Select 虫よけバリア クルマ用」もご紹介いたします。エコカーについて知りたいという方は、ぜひ最後までお読みください。

エコカーってどんな車?

エコカーとは、低燃費で排気ガスの排出量の少ない、環境に配慮した自動車のことです。ガソリン以外の電気や水素、穀物などのエネルギーで走行可能であることが特徴で、従来の車よりもCO2などの有害物質の排出量を抑えられます。また、従来の車よりも燃費がよく、少ない燃料で走行可能。資源の節約にも役立ちます。

エコカーの種類

ひとくちにエコカーといっても、その種類はさまざま。ガソリン以外のエネルギー源もそれぞれ異なっています。では、具体的にどのような種類があるのでしょうか。こちらでは9種類のエコカーをご紹介いたします。

電気自動車(EV)

電気自動車(EV)

電気自動車(EV:Electric Vehicle)は、その名の通り電力をエネルギー源とする車のことです。ガソリンを必要としないため、CO2を一切排出しない環境性能にすぐれた自動車です。

燃料電池自動車(FCV)

燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)は、水素と酸素の化学反応から発生する電力でモーターを動かすことで動作します。こちらも二酸化炭素の排出を抑え、水素と酸素からなるクリーンなエネルギーのみで走行可能です。

ハイブリッド自動車(HV)

ハイブリッド自動車(HV:Hybrid Vehicle)とは、ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターを組み合わせたハイブリッド型の車です。始動時・加速時などの状況に応じて効率よく動力源を切り替えるため、従来のガソリン車より排気ガスの量を抑えられます。

プラグインハイブリッド自動車(PHV)

プラグインハイブリッド自動車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)とは、ハイブリッド自動車に外部充電機能をプラスし、電力だけでの長距離走行に対応した車です。「家庭用のコンセントから気軽に充電ができ、ガソリン補充などの維持費が抑えられる点がポイントです。

クリーンディーゼル自動車(CDV)

クリーンディーゼル自動車(CDV:Clean Diesel Vehicle)は、ガソリンよりも安価かつ燃費のよい「軽油」を動力源とする車です。ディーゼルエンジン車といえば真っ黒な煙をもくもく吐き出している光景をイメージする方もいるかもしれません。しかし現在では改良が進み、CO2の排出を抑えられる仕組みへと進化しています。

天然ガス自動車

天然ガス自動車は、その名の通り天然ガスを燃料とする車を指します。CO2の排出量が少ないことが特徴で、ディーゼル車やガソリン車の代替品として高い注目を集めています。

バイオ燃料車

とうもろこしやさとうきびなどの穀物を燃料源とする車です。バイオ燃料車は、従来の自動車同様CO2を排出します。しかし、バイオ燃料から排出されるCO2は一般的なそれとは異なり、植物の光合成によって植物体内に吸収される特徴をもつ再生可能エネルギーです。そのため、燃料の消費量と植物の量を同等に保てれば、大気中のCO2濃度をぐんと抑えられるでしょう。

水素自動車

水素自動車は、水素をエネルギー源とする車です。水素自動車が排出するのは無害な「水」であり、エコ思考な方にとっては魅力的な車ではないでしょうか。

第3のエコカー

第3のエコカーとは、低燃費のガソリン車のことです。電気自動車とハイブリッド自動車に次ぐエコカーということで「第3のエコカー」と呼ばれています。従来の自動車よりも大幅に軽量化されており、少ないガソリンで燃費よく走行できるのが特徴です。

エコカーのメリットとデメリット

個性豊かなエコカーですが、従来の自動車よりも汚染物質の排出量を抑えて環境問題の改善につながる点は共通しています。そのためメリットだらけと思われがちですが、実はデメリットも存在します。エコカーを導入するにあたっては、両側面から特徴を理解しておくのがよいでしょう。こちらでは、エコカーのメリットとデメリットを詳しく解説いたします。

エコカーのメリット

まずはエコカーのメリットからチェックしていきましょう。エコカーのメリットは下記の3点です。

  • 地球環境の保護に貢献できる
  • 低燃費なのでガソリン代を節約できる
  • 補助金や減税の対象になる場合がある

詳しく解説いたします。

1. 地球環境の保護に貢献できる

1. 地球環境の保護に貢献できる

エコカーにはさまざまな種類があり、燃料源もそれぞれ違っています。しかし、いずれを選んでも地球環境保護に貢献できる点はメリットといえるでしょう。エコカーの利用によって排気ガスの排出量が大幅に削減されることにともない、有害物質の排出量も減少します。地球環境を保護し、大気汚染問題の改善に貢献できるでしょう。

2. 低燃費なのでガソリン代を節約できる

エコカーには、ガソリンを一切使用せず、電力や穀物などほかのエネルギーから動力を得る車が多い傾向にあります。ガソリンを使用する場合でも、ほかのエネルギーと併用できることがほとんどであり、従来の車よりも低燃費であるといえるでしょう。そのため、従来の自動車よりも圧倒的にガソリン代を抑えられます。

3. 補助金や減税の対象になる場合がある

「エコカー減税」という言葉を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。詳しくは後ほど解説いたしますが、エコカーを新しく購入する際、減税を受けられる特例制度を指します。制度を利用することで従来の自動車よりも低コストに導入できる点は、購入側からするとうれしいメリットです。

エコカーのデメリット

続いて、エコカーの2つのデメリットについて解説いたします。メリットとともによく検討して、導入の参考にしてみてください。

  • 走行中のパワーに欠ける
  • 車種がそれほど多くはないため選択の幅も限られる

1. 走行中のパワーに欠ける

従来のガソリン自動車と比較すると、走行中のパワーに欠ける傾向にあります。自動車にこだわりのある方ですと、この部分が懸念点になりやすいようです。エコカーの中でも、ハイブリッド車などガソリンエンジンも搭載する自動車を選ぶことで、パワー不足を補えるでしょう。

2. 車種が少なく選択の幅が狭い

環境保護の面で注目を集めるエコカーですが、日本での認知度はそれほど高くはありませんでした。そのため、従来の自動車よりも車種がまだ少なく、選択の幅が狭いといえます。とはいえ、エコカーへの注目は高まり続けています。今後はもっと種類が増えていくことでしょう。

エコカー減税とは?

エコカー減税とは?

昨今のメディアでも取り上げられることの多い「エコカー減税」。耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。しかし、実際にはどのような制度なのかわからないというケースも多いようです。こちらでは、エコカー減税の仕組みから対象となる車まで、わかりやすく解説いたします。

エコカー減税の仕組み

エコカー減税とは、燃費や排ガス性能にすぐれた自動車に対しての税金が優遇される制度です。もともとは「2009年4月から2012年4月までの3年間」と期間が決められていましたが、その後延長を繰り返して2022年3月現在も減税を受けることができます。

エコカー減税を利用すると、初回の車検にかかる自動車重量税の税率を低く抑えられます。また、初回車検で免税となる自動車のうち、電気自動車などきわめて燃費水準の高い自動車に関しては、2回目の車検でも免税を受けられる仕組みです。

グリーン化特例とは何が違う?

エコカー減税グリーン化特例の大きな違いは、優遇される税金の種類です。エコカー減税では購入時の自動車重量税が免税されるのに対して、グリーン化特例は1年に1回支払い義務のある自動車税・軽自動車税が優遇されます。

エコカー減税の対象になる車は?

エコカー減税の対象になる車は、電気自動車や天然ガス自動車、プラグインハイブリッド自動車、クリーンディーゼル車などのエコカーや、環境性能にすぐれた一部のガソリン車、ハイブリッド自動車です。免税率はそれぞれの自動車の環境性能によって決まります。また、中古車でも環境基準を満たしていればエコカー減税の対象です。コスト面で導入に躊躇している場合は、中古車を検討してもよいのではないでしょうか。

減税の対象になる3つの税金

減税の対象になる3つの税金

エコカー減税では、自動車の環境性能によって減税を受けられます。こちらでは減税の対象になる3つの税金について解説いたします。

1. 環境性能割

環境性能割とは、自動車を新しく取得した際に課される税金です。以前は「自動車取得税」という名称で一律の税金を納付することが義務付けられていましたが、2019年9月をもって廃止。2019年10月より環境性能割が取って代わって導入されました。

環境性能割は、燃費性能に応じて登録車は0~3%、軽自動車は0~2%課税される仕組みです。つまり燃費性能にすぐれている車ほど税率の優遇度が高くなります。たとえば、ガソリンを一切使用しない電気自動車(EV)は非課税(0%)です。

2. 自動車重量税

自動車重量税は、車の重量に応じて加算される税金です。新車購入時の初回登録時とその後の継続車検時に納付します。エコカー減税においては、環境性能の高さに応じて免税もしくは減税の対象となります。自動車重量税は国税として徴収され、おもに道路整備の予算として使用されます。

3. 自動車税・軽自動車税

自動車税は、1年間の排気量に応じて課される税金です。エコカーを選択することでグリーン化特例が適用され、自動車の性能にもよりますが、おおむね75%の減税を受けられます。

エコカー減税を最大限活用するためのポイント

エコカー減税を最大限活用するためには、減税額を差し引いた総額を算出しておくとよいでしょう。先述のように、自動車を導入するにあたっては環境性能割・自動車重量税・自動車税(軽自動車税)などの税金を払わなければなりません。エコカーを導入してエコカー減税などのシステムを利用すればこれらの負担を軽減できますが、自動車の環境性能によって軽減率が上下する特徴があります。購入してから燃費基準を達成していないことが発覚し、減税を受けられないという事態は避けたいものです。

購入予定の自動車の情報をしっかりと調査し、減税額を計算しておくとよいでしょう。もし計算が難しいようであれば、店舗スタッフに聞いてみることをおすすめします。

車を購入したら虫よけは入念に

新車を購入したら、虫が侵入してこないようしっかり対策しましょう。車内に虫が入ってくると、走行中にぶんぶん飛び回ったり、フロントガラスにくっついて運転の邪魔になったりと非常に危険です。

フマキラーの「Kawaii Select 虫よけバリア クルマ用」は、助手席側のサンバイザーに挟むだけで虫の侵入を防ぐ、車専用の虫よけ剤です。

フラワーモチーフを用いたオシャレなデザインなので、インテリアにこだわりのある方にもおすすめ。無香料なので不快なにおいがしないのもうれしいポイントです。

まとめ

今回は、エコカーの種類やメリット・デメリット、エコカー減税の仕組みについて幅広く解説いたしました。有害物質の排出を抑え、地球環境にやさしいエコカー。自動車の購入や買い替えをご検討中であれば、ぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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