2024年3月15日 | お役立ち情報
車中泊に必要なものを季節別に解説!アイテムを選ぶときのポイントは?
気軽にアウトドアを楽しむためや、旅行時の宿泊費を節約するため、車中泊を検討している方は多いのではないでしょうか。しかし、初めて車中泊する際はどのようなアイテムを用意すべきかわからずに悩む方も多いでしょう。
本記事では車中泊に必要なものや、あると便利なもの、季節によって必要なものを解説いたします。初めての車中泊を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
車中泊の必須アイテム
最近はフルフラット仕様の車が増え、車中泊をしやすくなりました。しかし、水平になるといっても寝具のように寝心地がよいわけではないため、快適な睡眠のためのアイテムが必要です。その他にもプライバシーを守るためのアイテムや車内の明かりを確保するアイテムなども必須です。まずは季節に関係なく車中泊に必要なアイテムをご紹介いたします。
マットレスや折りたたみ式マット
車中泊は快適に眠るための寝具が必要です。たとえフルフラットになるタイプの車種でも座面と背もたれの間には段差や隙間があるため、そのままでは背中や腰が痛くなったり、疲れが取れなかったりするでしょう。シートの上に敷くマットレスや段差を解消するアイテムを用意しておきましょう。
まずは折りたたみ式のキャンプマットや毛布などを使って段差や隙間を埋めます。凸凹になったシートに直接マットレスを敷いても寝心地が悪いため、段差をなくしておくのがポイントです。段差や隙間を解消したら、インフレータブルマットやエアーマ
ットなど快適で収納性に優れたマットレスを敷きましょう。車中泊用のマットの厚みは5cm以上、できれば10cm程度の厚みがあるものを使うと快適な寝心地です。新しく購入する際は、車の大きさに合うか確認して選びましょう。
枕
快適な睡眠のために枕も用意しておきましょう。キャンプ用の枕は空気を入れて膨らませるタイプやコンパクトに畳めるタイプがあるので、荷物になりません。
寝袋(シュラフ)
寝袋には封筒型とマミー型の2種類があります。封筒型は布団のような形をしているため、寝心地がよいことが特徴です。サイドのファスナーを開けて風通しを良くしたり、掛け布団のように使ったりできるため、オールシーズン使いやすいでしょう。
一方、マミー型はミノムシのような形をしたもので、体に密着するため保温性が高いことが特徴です。寝心地の良さでは封筒型に劣りますが、冬場の車中泊に適しています。
シェードや目隠しカーテン
車中泊は、車外の視線からプライバシーを守るためや、朝の日差しが睡眠を妨げないように、シェードや目隠しカーテンを使って窓に目隠しをしておきましょう。断熱効果があるシェードを選べば、夏の暑さや冬の寒さを軽減できます。
LEDランタン
ルームランプをつけたままにしておくとバッテリーが上がる恐れがあります。夜間の車内で明るさを保つためにも電池やバッテリー式のLEDランタンを用意しておきましょう。トイレに行く際も役に立つため、2つ用意しておくことをおすすめします。全体に明かりが広がるタイプで、光量調節ができると常夜灯として使いやすいです。S字フックを用意しておけば、アシストグリップに引っ掛けておけます。
車中泊にあると便利なアイテム
車中泊の必須アイテムというほどではなくても、あると便利なアイテムもあります。次のアイテムも用意しておくと車中泊をより快適に過ごせるでしょう。
ポータブル電源
ポータブル電源を持っておくと、電気調理器や電気ケトルなどが使えるため、車内で調理できます。夏は扇風機、冬は電気毛布などを使えるため、暑さ・寒さ対策ができて車中泊が快適になるでしょう。スマートフォンなどの充電も可能です。使用する機器の消費電力や使用時間を考えて容量を選びましょう。
クーラーボックス
オートキャンプ場の周辺にはスーパーがないことも多いため、食べ物や飲み物を冷やして保管できるクーラーボックスがあると便利です。特に夏は車内の気温も高くなるため、飲み物を冷たく保ち、食材を適切な温度で保管できるクーラーボックスは必需品といえます。クーラーボックスを選ぶときは、容量や保冷力を重視して選びましょう。容量は人数や宿泊日数に合わせるのがポイントです。価格は高いですが、氷が数日溶けない保冷力が高いタイプもあります。
耳栓、アイマスク
車中泊は車外の音や明かりが気になることもあります。人の話し声や虫の鳴き声が気になって眠れないと困るため、安眠のために耳栓やアイマスクを用意しておきましょう。
季節別に必要なもの
車中泊は季節別によって必要なアイテムもあります。季節別に用意しておきたいおすすめアイテムをご紹介いたします。
夏
夏はアウトドアを楽しみたくなる季節ですが、暑さ対策と虫対策を忘れないようにしましょう。以下の持ち物を用意しておくと夏の車中泊を快適に過ごせます。
- 扇風機
- 冷感マット
- 防虫ネットや車専用網戸
- 虫よけ
夏の車中泊に暑さ対策は必須です。夏の炎天下では、車内温度が外気温より高くなる場合もあります。車中泊の場所は、直射日光が当たらない場所や風通しがよい場所を選びましょう。
扇風機は車内で風を送れるため、体感温度を下げられます。クリップがついたタイプはアシストグリップやヘッドレストに取り付けられます。マットレスの上にひんやりした冷感マットを敷くと寝苦しさを軽減できるでしょう。
また、車内の温度上昇を防ぐには換気が重要ですが、窓を開けたままにしておくと蚊などの虫が入ってくることがあります。防虫ネットや車専用の網戸を取り付けて、虫の侵入を防ぎながら換気しましょう。
フマキラー「虫よけバリア クルマ用」は、車専用の虫よけです。助手席側のサンバイザーに挟むだけで車内への虫の侵入を防ぎます。虫よけには見えないフラワーモチーフのかわいいデザインなので、車内のインテリアにもなります。
冬
冬の車中泊は防寒対策が必要です。エンジンを停めると車内の温度はすぐに低くなります。エアコンをつけておけばいいと思う方もいらっしゃるでしょうが、雪が積もった状態でエンジンをかけるとマフラーが雪でふさがれて排気ガスが車内に入り、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。長時間エンジンをかけ続けるとガス欠になる恐れもあるため、エアコンではなく暖房器具や防寒着で寒さ対策しましょう。冬の車中泊で防寒対策になるアイテムには以下のものが挙げられます。
- 冬用シュラフ
- 断熱シート
- 電気毛布
- 湯たんぽ
- 使い捨てカイロ
- 電気ケトル
シュラフはオールシーズン使えるものもありますが、冬の車中泊には保温性がより高い冬用のシュラフを用意しましょう。また、冬は窓から冷気が入ってくるため、断熱シートで窓をふさぐと外気を遮断できます。
電気毛布も手軽に防寒できるアイテムです。湯たんぽを使う場合はお湯を沸かせるように電気ケトルを用意しておきましょう。電気ケトルがあれば、温かい飲み物を作ったり、カップ麺のお湯を作ったりできるため、防寒対策に役立ちます。
使い捨てカイロは電気を使わずに防寒できるため、便利なアイテムです。小さくて荷物にならないので冬の車中泊に持って行くと役に立つでしょう。
冬は防寒に電気機器を使うことが多いため、ポータブル電源を用意しておきましょう。
春や秋
過ごしやすい春や秋は、初めての車中泊を体験したくなる方もいらっしゃるでしょう。しかし、日中は暖かくても、日が沈むと予想以上に寒くなることがあります。特に山間部や海辺は春や秋といっても冬のような寒さになる場合があるため、防寒対策を忘れないようにしましょう。具体的には以下の持ち物を用意しておくと安心です。
- 上着
- ブランケット
車中泊に必要なアイテムをすべて用意できない場合は?
車中泊は必須アイテムやあると便利なアイテム、季節によって必要なアイテムなどがあるため、用意すべきものが多数あります。初めて車中泊する方は、すべてを用意するのは大変でしょう。その場合のアイテムを選ぶ基準を解説いたします。
まずは必須アイテムをそろえる
車中泊に必要なアイテムは多いため、初めての車中泊ですべてのアイテムを用意するのは大変です。まずは必須アイテムをそろえてみて、必要に応じてあると便利なアイテムを買い足しましょう。
冬や夏は必要なアイテムが多いため、初めて車中泊する方は、できるだけ春や秋など過ごしやすい季節に始めるのがおすすめです。
代用できるアイテムを探す
車中泊用のアイテムをすべてそろえるのは費用がかかります。高価なものもあるため、コストを抑えて代用できるアイテムを探してみるのもおすすめです。例えば冬は断熱効果が高いシェードの代わりにアルミ保温シートでシェードを作るとコストを抑えられます。
低価格のアイテムを探す
車中泊のアイテムは100円ショップなどでそろえられるものもあります。例えば目隠し用のカーテンやランタンなどは100円ショップなどで安価なものが見つかります。耐久性や性能は劣るかもしれませんが、車中泊を体験してみたい場合、低価格のアイテムを探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
車中泊はキャンプのようにテントの設営や撤収の手間がかからないため、気軽にアウトドアを楽しめます。ただし、快適に過ごすには、しっかりと準備が必要です。寝具やプライバシー対策、暑さ・寒さ対策は万全にしておきましょう。
車中泊に便利なアイテムもありますが、一度にすべてのアイテムを用意するのは大変です。まずは必須アイテムをそろえてから車中泊に臨みましょう。代用できるアイテムで工夫しながら、必要に応じてそろえていくようにしてはいかがでしょうか。車中泊を快適に過ごすために、本記事でご紹介したアイテムを参考にしてください。