バッグの汚れの落とし方を素材別に解説!普段の手入れ・メンテナンスはどうする?

バッグの汚れの落とし方を素材別に解説!普段の手入れ・メンテナンスはどうする?

バッグは大切に使っていても、汚れや黒ずみが目立つようになってきます。気になる汚れは、できるだけ自宅で洗いたいと考えている方が多いのではないでしょうか。

この記事では、バッグの汚れの落とし方を素材別に解説します。また、できるだけ汚れをつけないように、普段のお手入れ方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

【素材別】バッグの汚れの落とし方

バッグに使われる素材の中には水が苦手なものもありますので、素材によって汚れの落とし方が異なります。素材別にバッグの汚れの落とし方を解説しますので、汚れが気になるときは放置せずに早めに落としましょう。

革

革は水に弱いため、水洗いはできません。基本的に革製のバッグの汚れやホコリはブラシで落としますが、手アカや黒ずみなどの汚れはブラッシングしても落ちないため、固く絞ったぬれタオルで拭き取ります。汚れを落としたら、乾いたタオルで水気を吸い取ってから自然乾燥させましょう。

また、黒ずみなどの汚れは消しゴムで擦ることで落とせる場合があります。消しゴムは汚れをバッグに移さないよう、きれいなものを使いましょう。強く擦ると色落ちの原因になる可能性があるため、軽く擦ることがポイントです。

汚れを落とす手順

  1. 固く絞ったぬれタオルで汚れが気になる部分を擦ります。
  2. 汚れが落ちたら乾いたタオルで水気を吸い取ります。
  3. 風通しのいい日陰に干して自然乾燥させます。
  4. 少量のメンテナンス用オイルを布などにとり、薄く広げて保湿します。

注意点

乾かす際にドライヤーは使わないでください。ドライヤーの高温の熱で革が収縮し、硬くなったり変形したりします。汚れをぬれタオルで拭きとった後は、乾いたタオルで水気を拭き取ってから日陰で自然乾燥させましょう。

合皮

合皮は天然素材の布地に、ポリ塩化ビニルやポリウレタン樹脂などの合成樹脂を塗布し、表面を天然の皮に似せた人工素材のことです。商品によっては洗えるものもありますが、合皮は湿度に弱いため、できるだけ洗わない方がよいでしょう。

汚れが気になるときは、次の手順で落としてください。

汚れを落とす手順

  1. 乾いた布で表面のホコリを取り除きます。
  2. おしゃれ着用中性洗剤をぬるま湯で薄めて洗浄液を作ります。
  3. 洗浄液に布を浸し、固く絞ります。
  4. 軽くたたくようにして汚れを落とします。
  5. 水で濡らして固く絞った布で拭き取ります。
  6. 乾いた布で軽く拭いて水分を取り除きます。
  7. 形を整えて風通しの良い場所で陰干しします。

注意点

合皮のバッグの汚れを落とすときは、中性洗剤を使って色落ちしないか、あらかじめ目立たない場所で確認してください。合皮は本皮に比べて耐久性が劣り、一般的には3年程度で劣化します。劣化してきたバッグの汚れを落とすときは、ゴシゴシ擦らずに優しく拭きましょう。

合皮の汚れも消しゴムで落とせることがありますが、劣化してきたバッグは擦るとさらに劣化する可能性があります。消しゴムを使う方法は、劣化していないバッグだけにしておきましょう。

ナイロン

ナイロン

ナイロンは軽くて摩擦に強く、耐久性が高いなどの特徴があり、エコバッグやビジネスバッグからアウトドアグッズまで幅広く使われます。基本的に自宅で水洗いできますが、他の素材が混ざっている場合がありますので、洗濯表示を見て水洗いできるか確認しましょう。

まずは汚れが気になる部分を軽くたたくように拭き取ります。それでも落ちない場合は洗ってみましょう。

汚れを落とす手順

  1. ブラシで表面の汚れを落とします。
  2. 桶にぬるま湯と中性洗剤を入れて洗浄液を作ります。
  3. 洗浄液にタオルを浸して固く絞ります。
  4. 汚れた部分をたたくようにして汚れを拭き取ります。
  5. 別のタオルを水でぬらして固く絞り、洗剤を拭き取ります。
  6. バッグの形を整えて風通しのよい日陰に干します。

全体を洗う手順

  1. 桶に水と中性洗剤を入れて洗浄液を作ります。
  2. バッグを浸して押し洗いします。
  3. 汚れが取れたら水を入れ替えて押し洗いしながらすすぎます。
  4. タオルで水分を拭き取ります。
  5. バッグの形を整えて、風通しのよい日陰に干します。

注意点

軽い汚れの場合、ブラッシングだけで落とせる場合もあります。ただし、強くブラシをかけると生地を傷つけることもあるので、力を入れすぎないようにしておきましょう。また、ナイロンは熱に弱いので、直射日光が当たる場所に干すと変色する可能性があります。汚れを落とした後は、風通しが良い場所で陰干ししましょう。

キャンバス地などの布素材は、トートバッグによく使われます。革素材のように傷つく心配がなく、水洗いもできるので気軽に使えることが魅力です。しかし、カジュアルなシーンで使いやすいことで汚れがつきやすいかもしれません。とくに白や生成りのバッグは持ち手が皮脂で汚れやすいため、定期的に汚れを落とした方がよいでしょう。

布のバッグは丸洗いできますが、洗濯することでサイズや風合いが変わってしまうことがあります。小さな汚れであれば、まずは汚れた箇所だけ洗いましょう。部分洗いで汚れが落ちにくい場合は、全体を洗ってください。

汚れを落とす手順

  1. 汚れている部分を水でぬらします。
  2. 汚れが気になる部分に固形石けんを塗ります。
  3. 歯ブラシで擦ります。
  4. 水でよくすすぎます。
  5. 汚れが落ちるまで1〜4を繰り返します。
  6. タオルで水分を拭き取ります。
  7. 風通しのよい日陰に干します。

全体を洗う手順

全体を洗う手順

  1. 桶にぬるま湯と中性洗剤を入れて洗浄液を作ります。
  2. 30分程度つけ置きして押し洗いします。
  3. 汚れが気になる部分を歯ブラシで擦ります。
  4. 水を2〜3回入れ替えてよくすすぎます。
  5. タオルで水分を拭き取ります。
  6. 風通しのよい日陰に干します。

洗濯機で洗う場合

布製のバッグは洗濯機で洗える可能性があるため、洗濯機で洗いたい場合は洗濯表示を確認しましょう。洗濯機で洗う場合、汚れが気になる部分は先に洗剤をつけてブラシで擦り洗いをしておきます。また、表面にプリントがあるバッグは、プリントがはげないように裏返しておきましょう。

必ず洗濯ネットに入れ、「手洗いコース」「ドライコース」など通常より優しく洗うコースで洗います。布製はシワになりやすいので、脱水は30秒程度にしておきましょう。洗濯が終われば手洗いと同じようにタオルなどで水気を拭き取り、シワを伸ばして陰干しします。

注意点

布製のバッグを洗ったときは、シワをしっかり伸ばしてから干しましょう。シワがついたまま干すとなかなか消せません。引っ張ったり手でパンパンとたたいたりしてシワを伸ばし、形を整えてから干しましょう。

また、直射日光が当たる場所に干すと、紫外線によって色褪せや黄ばみの原因になります。風通しがよい日陰に干しましょう。

ウール

秋冬用のバッグは衣類のようにウール素材のものもあります。軽い汚れの場合は汚れた部分だけを拭き取りましょう。全体を洗う場合は、ニットを洗うときのように優しく手洗いしてください。

汚れの落とし方

  1. 桶にぬるま湯と中性洗剤を入れて洗浄液を作ります。
  2. 洗浄液にタオルを浸して固く絞ります。
  3. 汚れた部分をたたくようにして汚れを拭き取ります。
  4. 別のタオルを水でぬらして固く絞り、洗剤を拭き取ります。
  5. バッグの形を整えて風通しのよい日陰に平干しします。

全体を洗う場合

  1. 桶に水と中性洗剤を入れて洗浄液を作ります。
  2. 15分ほどつけ置きしたら、ゆすり洗いします。
  3. 水を入れ替えて2〜3回すすぎます。
  4. タオルで優しく挟んで水気を取ります。
  5. 風通しのよい日陰に平干しします。

注意点

ニットは繊細な素材なので、優しく洗いましょう。干すときは、ニットのセーターなどを洗ったときと同じように平干しします。

普段のお手入れ方法

大切なバッグにできるだけ汚れがつかないよう普段からお手入れしておきましょう。日常的にできるお手入れ方法をご紹介します。

防水スプレーを使う

防水スプレーには撥水効果だけでなく、汚れをつきにくくする効果もあります。使用するときは、バッグから25cm程度離して2〜5秒を目安にスプレーしましょう。スプレーすると表面が軽く湿るので、日陰でしっかり乾かしてください。乾いた後は、柔らかい布で乾拭きします。

また、防水スプレーはバッグの素材に適したものを選びましょう。革製のバッグには、フッ素系防水スプレー、ナイロンなど化学繊維のバッグにはシリコン系防水スプレーが向いています。布製のバッグには、布製品や衣類用の防水スプレーを使用してください。

スプレーしたときに吸い込むと危険なので、必ず屋外で使いましょう。

柔らかい布で乾拭きする

バッグを使用した後は、柔らかい布で乾拭きして表面のホコリを落としておきましょう。縫い目にホコリがたまったときは、柔らかいブラシで取り除いておきます。

革のバッグはオイルで保湿する

革のバッグはオイルで保湿する

革のバッグは乾燥するとひび割れするため、2ヶ月に1回程度オイルで保湿しておきましょう。保湿する前に乾いた布やブラシでホコリを落としておきます。それから布にオイルを少量とり、薄くなじませます。塗りすぎるとシミになるため、少量ずつ塗るのがコツです。塗り終えたら少し時間を置いてなじませてから、最後に乾いた柔らかい布で優しく拭きます。

直射日光が当たらない風通しのいい場所に保管する

高温多湿な場所に保管するとカビや劣化の原因になるため、風通しの良い場所に保管しましょう。また、色褪せの原因になるので直射日光が当たらない場所に保管してください。

バッグを洋服ダンスやクローゼットに収納する方も多いでしょうが、湿気がたまりやすいため、除湿剤を入れておくことをおすすめします。

まとめ

バッグをきれいに使うためには、日頃のお手入れも重要なポイントです。帰宅したら柔らかい布で拭き、ホコリを取り除く習慣をつけるときれいな状態を保てます。また、汚れに気づいたときは、素材に方法でできるだけ早く落としましょう。

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