リーダーシップとは?組織をまとめる統率力の磨き方

リーダーシップとは?組織をまとめる統率力の磨き方

野球やサッカーなどのチームスポーツ、歌やダンスで活躍するアイドルグループにもチームをまとめる「リーダー」がいます。もちろん、会社においても大きな仕事を動かすときには「プロジェクトリーダー」が決められ、その人を中心にプロジェクトを遂行していくケースが見受けられます。

このようにリーダーシップをひと言で表すなら、「組織をまとめて目標とする成果へと導く力」。皆さんのなかにも、すでに何かしらのリーダーを経験された人や、自分はリーダーとは無縁と思っている人、あるいは状況に迫られ、今まさにリーダーとしてのスキルを身につけたいと思っている人がいるのではないでしょうか。

そこで今回は、「リーダーシップとは?」という基本的な意味から、求められるリーダー像、リーダーシップを磨く方法などについて解説いたします。

知っているようで詳しくは知らない?リーダーシップとは

知っているようで詳しくは知らない?リーダーシップとは

リーダーシップと聞くと、組織の先頭に立って仲間をぐいぐい引っ張っていく、そんな人物像をイメージされる人も多いのではないでしょうか。広辞苑によると、リーダーシップとは「指導者たる地位または任務」「指導者としての資質・能力・力量」「統率力」と定義されていますが、実際に会社などで使われる意味としては、「チームで掲げた目標に向かって、スタッフのやる気を維持しながらチームをまとめ、効率よく成果を上げる能力」と言えます。

そのため、目標を達成するプロセスこそリーダーとしての腕の見せどころ。実際のリーダー像を見てみても、強いカリスマ性で組織を引っ張るタイプや、熱血果敢に組織を盛り上げていくタイプ、あるいは一歩下がった位置から組織を見渡し冷静沈着に成果へと導くタイプなど、リーダーとしての在り方は人それぞれです。

リーダーとは「希望を配る人」のこと

リーダーとは「希望を配る人」のこと

歴史上の偉大なリーダーと言えば、フランス革命後の混乱を収拾し、軍事独裁政権を樹立した英雄ナポレオン・ボナパルトの名が挙げられます。数々の名言を残したことでも知られていますが、中でも「吾輩の辞書に、不可能の文字はない」という言葉はあまりにも有名です。

この言葉から、かなりの自信家のイメージが強いナポレオンですが、彼が残した言葉の中に、「リーダーとは、希望を配る人のこと」という、まさにリーダーシップの本質ともいえる言葉があったことをご存知でしょうか。

リーダーシップを志す人の背中を押すこの言葉に、ナポレオンがどれだけ優れたリーダーであったかを知ることができます。

なぜリーダーシップが重要視されるのか?

会社などの組織の中では、なぜリーダーシップが重要視されるのでしょうか。会社という組織の中で社員一人ひとりが役割を果たし、会社全体として大きな成果を上げるためには、自分の目の前の仕事をこなすことはもちろん、周囲の人たちと上手に連携を図っていかなければなりません。

会社の中には「仕事はできるけれど人付き合いが苦手な人」や、「人の意見をなかなか聞き入れない少々面倒な人」もいることでしょう。こうした人たちと上手にコミュニケーションを図るのも、リーダーシップの条件のひとつと言えます。

リーダーシップは、管理職など人の上に立つ人には必須ですが、そもそも上に立つ人だけに求められる能力というわけではありません。社員一人ひとりが身につけることで会社全体としての生産性を高めることができるため、こうした能力が重要視されてきているのです。

リーダーシップと混同されがちな「マネジメント」との違いは?

会社などの組織の中では、リーダーシップと並んで「マネジメント」の能力も求められるため、両方を同じような意味で捉えられている人もいるのではないでしょうか。ここでは、それぞれの明確な違いについてしっかりと把握しておきましょう。

リーダーシップ:掲げた目標を達成するために、明確なビジョンを示し、仲間や部下を導く能力。

マネジメント:掲げた目標を達成するために、必要な計画や手順を策定し、集団活動を円滑に進める能力。

こうして見てみると、リーダーシップが長期的な見通しを描く一方で、マネジメントは現実思考で短期的な見通しを描くことが分かります。

このように、リーダーシップとマネジメントはそれぞれ異なる役割を持っていて、互いに作用することで、組織内でのパフォーマンスや成果を向上させることができます。

時代に求められるリーダー像、キーワードは「任される」より「任せる」

かつてのリーダー像と言えば、強いカリスマ性と行動力で仲間や部下をぐいぐいと引っ張るというイメージがありましたが、リーダーシップにおける最近のトレンドとして「任せる」というキーワードが登場してきていることをご存知でしょうか。

部下から「任される」のではなく、部下に「任せる」。言い換えれば、「部下を育てる」ということで、これができているか否かが会社の未来を大きく左右します。

リーダーシップの定義は時代や状況によって変わる

人の上に立ち、「上から指示を与えて部下を動かす」のではなく、むしろ「下から部下を支える」、そんなスタイルがリーダーシップの主流になりつつあります。

アメリカの経営学者でありマネジメント研究の第一人者でもあるピーター・ドラッカー氏は著書「現代の経営」の中で、「リーダーシップとは人を惹きつけることではない。そのようなものは煽動(せんどう)的資質にすぎない」と述べています。

リーダーシップに必要な要素

リーダーシップについて過去の偉大なるリーダーたちに学ぶべき点は多いですが、時代とともにリーダーシップの在り方も少しずつ変化してきています。

また、国民の先頭に立ち国を動かすリーダーや、大企業のリーダーには強いカリスマ性が求められますが、会社の中で発揮されるリーダーシップの場合、カリスマ性よりチームを上手に統率するコミュニケーション能力が重視されます。

ここでは、会社などで必要とされるリーダーシップの要素について紹介します。

ビジョンを描き伝える

ビジョンを描き伝える

「こうしたい!」という考えがないことには物事が進まないので、リーダーにはまずビジョンを描き、それをメンバーに分かりやすく伝える能力が必要です。

コミュニケーションをとる

部下に仕事を任せる場合も、進捗状況はつねに把握していなくてはなりません。また、リーダーとしてメンバーが抱える悩みなどに気づくことも大切です。

モチベーションを高める

生産性を上げるためにも、部下たちのモチベーションを高めることが重要です。そのために、つねにポジティブな言葉を心掛け、一人ひとりの長所を見つけて褒めるようにします。

働きやすい環境をつくる

目標に向かって効率よく成果を上げるためにも、働く環境は重要です。メンバーたちの人間関係(AさんはBさんが苦手など)まで目を配り、一人ひとりの能力を最大化することもリーダーとしての腕の見せどころです。

柔軟な発想と対応

自分の考えはしっかりと持っていながらも、他の人の意見を聞き、いいものは取り入れる。また、メンバーそれぞれの性格や価値観を尊重し、チームとしてまとめていく柔軟さもリーダーには必要です。

行動力

言いたいことだけ言う口だけのリーダーには、メンバーはついていきません。たとえば部下とともに現場に足を運ぶなど、率先してリーダーが行動することで、リーダーに対する信頼やメンバーたちのやる気も上がります。

決断力

部下の意見に耳を貸しながらも、最終的に決断するのはリーダー。重要度に違いはあるものの、目標達成までは数々の決断に迫られるので、正確な情報収集に基づく確かな決断力が求められます。そして、決断したことには自ら責任を持つ覚悟をあわせ持つ必要があります。

リーダーシップ・統率力の磨き方

これまでの話からも、リーダーシップは限られた人にだけ与えられる能力ではないことがお分かりいただけたと思います。ではどうすればリーダーに必要な能力が身につくのでしょうか。

実際にチームを統率するためには、大きな2つの要素があります。1つ目は「リーダー自ら主体的に行動すること」、2つ目は「メンバーたちに公平に接すること」です。

この2つの行動を日頃から意識することで、リーダーに必要な能力を身につけることができます。ここでは、そのために必要なトレーニング法ついて解説します。

決断力を磨く

仕事上の決断はもちろん、その日の服装や、ランチのメニューなど、一日の中で人はさまざまな決断をしています。決断力を磨くには、自分が決めたことに対して後悔しないことが大切。優柔不断でネガティブなリーダーに部下たちはついてきません。瞬時の判断で最良の決断が下せるように、日頃のちょっとした決断にも意識を集中させておきましょう。

ブレない自分を持つ

言ったことがコロコロ変わる上司、皆さんのまわりにはいませんか?。このようにリーダーがブレると業務に支障をきたし、メンバーからの信頼も失くしてしまいます。人の意見を聞くのはもちろん大切なことですが、意見に流されず最終的に「コレ!」と自分で決定できるように、どんなことにも、つねに自分の考えを持つよう心掛けましょう。

公平に評価する

公平に評価する

チームをまとめメンバーのモチベーションを維持するためには、リーダーとして物事を公平に評価することが重要です。

人は誰しも「認めてほしい」という欲求があります。同じように仕事を頑張っているのに、あの人は評価されて、自分は評価されない。このように感じるメンバーは仕事のモチベーションも下がってしまいます。頑張れば、しっかりと評価されることを伝えるためにも、つねに物事を公平に評価する習慣をつけておきましょう。

仲間を信頼する

リーダーとしてつい仕事を抱え込んでしまうという人もいるかと思いますが、部下を信じて仕事を任せる、仲間を信頼することがリーダーの大切な条件です。もちろん、リーダーとして仲間からの信頼は絶対。その点、自分のことを信じてくれるリーダーには、仲間たちもついて行こうと思うはずです。

本を読む・勉強する・いろんなことに興味を持つ

人生は一生勉強という言葉の通り、いくつになっても学ぶことは尽きません。特に偉大なリーダーシップで成功をおさめた人たちは、読書家であり勉強家です。そして世の中のトレンドに敏感で、いろんなことに興味を持っています。自分の中に知識や実体験を貯め込むことでバイタリティーが広がり、人としての魅力も高まります。

リーダーシップを身につけて仕事の効率や人間力もアップさせましょう!

組織をまとめて目標とする成果へと導く。リーダーシップの役割は昔から変わりませんが、そのプロセスとなるリーダーシップの在り方は、時代とともに少しずつ変化してきています。

これからリーダーになる人は、自分に合った自分なりのリーダー像を目指してみてください。また、リーダーシップはリーダーになる人だけに必要な能力ではありません。リーダーシップを学ぶことで、仕事の効率や人としての魅力も上がるので、今回解説した「統率力の磨き方」などを、皆さんもぜひ実践してみてください。

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