キッチンのにおいはどこから?原因や普段からできるにおい対策を解説

キッチンのにおいはどこから?原因や普段からできるにおい対策を解説

家の中で一番清潔にしておきたいキッチン。それなのに、なぜか臭いと感じている方も多いのではないでしょうか。キッチンにはにおいの元となる場所が複数あります。放置していると他の部屋までにおいが流れてしまうため、早めに対処しておきましょう。

今回は、キッチンのにおいの原因や対策方法について解説いたします。普段からにおいを予防しておくことで、キッチンをさらに快適に使用しましょう。

キッチンのにおいの原因

キッチンのにおいの主な原因は「雑菌」と「酸化した油汚れ」です。まずはにおいの原因となりやすい場所を確認しましょう。

三角コーナーの生ゴミのにおい

三角コーナーの生ゴミのにおい

シンクに三角コーナーを置いて、生ゴミの処理に利用している方も多いのではないでしょうか。三角コーナーの生ゴミは水分を含みやすいため、こまめに片付けないとカビや細菌が増殖してにおいの原因になります。

排水口にたまった食品カスのにおい

排水口のゴミ受けがにおいの原因になることもあります。調理後や食器を洗った後などに食品カスがたまるため、放置していると雑菌が繁殖して悪臭の原因になってしまうのです。また、ワントラップや排水管にも汚れや油が少しずつたまるため、カビや雑菌が繁殖してにおいの原因になることもあります。

コンロ周りやレンジフードの油汚れ

料理中に飛び散った油は、コンロ周りに付着します。油は温度が下がると固まってくるため、すぐ拭き取らずに放置すると頑固な汚れになってしまいます。また、油は料理中の蒸気と一緒に換気扇に吸われるため、レンジフードが油汚れでベタベタになることも。油は酸化するため、掃除せずに放置しているとイヤなにおいの原因になってしまいます。

布巾の生乾き臭

布巾は、ぬれた状態が長く続きます。その生乾き臭によって、キッチンが臭くなることもあります。雑菌は水分・温度・栄養の3つがそろうと繁殖しますが、食品やこぼれた調味料などを拭く布巾はこの3つの条件がそろっているため、雑菌の温床となりやすいのです。

【場所別】キッチンのにおいの対策方法

においの原因がわかったところで、場所別の対策をご紹介いたします。次の方法でにおいの原因に対処しましょう。

三角コーナーの生ゴミはすぐに捨てる

三角コーナーの生ゴミは放置するとにおいの原因になるので、ためずに捨てましょう。水分が多い生ゴミには雑菌やカビが繁殖しやすいため、水気をよく切ってから捨てることが大切です。新聞紙を敷いたビニール袋の中に入れて、密閉してからゴミ箱に捨てましょう。また、消臭効果がある重曹を上から振りかけるのもおすすめです。三角コーナーが汚れたままだとにおいの原因になるため、使った後は掃除しましょう。

排水口を掃除する

排水口を掃除する

キッチンの排水口には食品カスなどが流れるため、掃除を怠るとにおいの原因になります。排水口は重曹とクエン酸を使って掃除しましょう。

用意するもの

  • 重曹…1カップ
  • クエン酸…小さじ2杯
  • お湯(60℃程度)
  • スポンジや使い古した歯ブラシ

手順

  1. スポンジや歯ブラシでゴミ受けにたまった汚れを取り除きます。
  2. 重曹を排水口に振りかけます。
  3. お湯にクエン酸を入れたものを重曹にかけます。
  4. 発泡するので30分程度放置します。
  5. お湯で洗い流し、残った汚れはスポンジでこすり落とします。

コンロ周りやレンジフードの油汚れを掃除する

コンロ周りやレンジフードの油汚れを掃除する

酸化した油汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹やセスキ炭酸ソーダで中和できます。スプレーボトルに水100mlと重曹小さじ1杯を溶かした重曹水を作り、油汚れに吹きかけて掃除しましょう。この方法で落ちない場合は、重曹大さじ2杯と水大さじ1杯で重曹ペーストを作り、汚れが気になる部分にすり込んで30分ほど放置します。油汚れがゆるんできますので、拭き取って落としましょう。

レンジフードフィルターは、ゴミ袋など大きなポリ袋に約40℃のお湯、セスキ炭酸ソーダ大さじ1を入れ、30分ほどつけ置きします。油汚れが浮き上がってきたら、ブラシなどでこすり落としましょう。

布巾を除菌する

布巾は湿っていることが多く、食材など雑菌の栄養分になるものを含みます。こまめに水洗いをしても雑菌が繁殖してにおいの原因になりやすいため、10分程度煮沸して除菌しておきましょう。お湯の中に重曹を入れるとさらに効果的です。

煮沸が大変な場合は、電子レンジでも除菌ができます。耐熱容器にぬれた布巾を入れ、1分程度加熱しましょう。加熱後は再び菌が活性化しないように干しておきます。または40℃以上のお湯に酵素系漂白剤を適量入れて、30分程度つけ置きすることでも除菌できます。

キッチンのにおいを予防する方法

キッチンが臭くならないよう、日ごろから予防しておきたいものです。キッチンのにおいを防ぐ方法をご紹介いたします。

三角コーナーを使わない

三角コーナーの生ゴミは、雑菌が繁殖してにおいの原因になります。毎日ゴミを片付けて、きれいに洗っておくことが大切です。とはいえ三角コーナーを清潔に保つのは大変なので、他のもので代用してみてはいかがでしょうか。たとえば「牛乳パックに生ゴミを入れて捨てる」「新聞でゴミ箱を作って使い捨てにする」といった方法があります。100円ショップで自立する水切りゴミ袋も売られていますが、新聞で作れば費用もかかりません。

三角コーナーを使わなければ、生ゴミのにおいを防げるだけでなく、掃除の手間が減る・シンクを広く使えるなどのメリットもあります。生ゴミのにおいが気になる方は、三角コーナー以外のもので代用する方法を検討してみてはいかがでしょうか。

排水口のゴミ受けは毎日洗う

排水口のゴミ受けには、食品カスなどがたまります。水分を含みやすいこともあり、放置すると雑菌が繁殖します。ぬめり汚れやにおいの原因になりますので、たまったゴミは毎日捨てて、ゴミ受けを洗っておきましょう。また、排水口は定期的に重曹とクエン酸を使って掃除し、排水管は月に1回程度液体パイプクリーナーで掃除しておくとにおい予防になります。

油をそのまま流さない

油をそのまま流さない

フライパンなどの調理器具を洗うとき、できるだけ油を流さないようにしましょう。油は排水パーツに付着して、においや詰まりの原因になります。洗う前に新聞紙で吸い取るなどして、そのまま流さないように注意しましょう。

お湯で除菌する

排水口に繁殖する雑菌は、イヤなにおいの原因になります。雑菌は熱に弱いため、50〜60のお湯を流して除菌しましょう。ただし、高温のお湯を使うと排水管を傷めるおそれがあるため、60℃までのお湯にしてください。お湯を流した後は排水口に氷を入れて一気に冷やすと、雑菌が繁殖しやすい30〜40℃になるのを防げます。

ゴミ受けにアルミホイルを丸めて入れておく

アルミホイルは水に触れるとアルミニウムイオンを発生し、細菌やバクテリア、カビなどの繁殖を防ぐ効果を発揮します。アルミホイルを丸めてゴミ受けに入れておけば、ぬめり汚れやにおいの予防になります。家にあるものでできる簡単な方法なので、ぜひ試してみてください。

コンロ周りはこまめに掃除する

コンロ周りには調理中に油が飛び散りますが、放置すると固まってしまい、酸化して臭くなります。しかし、油が付着してすぐであればまだ固まっていないため、比較的簡単に落とせます。調理後は重曹スプレーなどアルカリ性の洗剤を使い、こまめに掃除する習慣をつけましょう。コンロ周りをその都度掃除することで、掃除の負担を減らせるだけでなく、におい予防にもなります。

ゴミ箱は消臭対策する

収集日までゴミを自宅で保管しておかなければならないご家庭では、ゴミ箱からにおいがもれないように消臭対策しましょう。湿度の高い場所では生ゴミの腐敗が進みますが、新聞紙には湿気を取る効果があるため、ゴミ箱の底に敷くだけで中の湿度を下げられます。新聞紙は定期的に交換しておきましょう。ゴミ箱に貼るタイプの消臭剤を取り付ける方法も効果的です。

生ゴミは収集日まで冷凍しておく

生ゴミの中には、魚をさばいたときに出るゴミなど、すぐに悪臭を放つものもあります。夏はコバエが発生する原因にもなりますので、ゴミ収集日まで冷凍しておく方法がおすすめです。冷凍しておけば菌が繁殖しにくいため、においを防げます。冷凍庫に生ゴミを保管するのに抵抗のある方も多いかもしれませんが、食品に触れないよう生ゴミ用のボックスを用意してみてはいかがでしょうか。旅行などで次のゴミ収集日に排出できないときも、においを防ぐ方法として活用できるでしょう。

除菌スプレーを使う

キッチン用の除菌スプレーを使えば、手軽に除菌できて清潔に保てます。フマキラー「キッチン用アルコール除菌スプレー」は、天然由来の成分から作った除菌スプレーなので、食器にかかっても安心です。まな板や包丁など調理器具にも安心して使えます。

気になる場所にスプレーすれば、細菌やウイルスを99.99%カットし、抗菌効果は1ヵ月以上続きます。シンクやまな板、包丁、スポンジ、三角コーナーなど、気になる場所や小物にシュッとスプレーするだけ。雑菌の繁殖を防いでキッチンを清潔に保ち、気になるにおいを防ぎましょう。

まとめ

キッチンは毎日使う場所なので、汚れが蓄積してしまいます。においの主な原因は雑菌の繁殖や酸化した油汚れなどですから、使うたびにゴミを捨てる、さっと洗う・拭くなどのこまめな掃除をおこなってにおいを予防しましょう。

食事を作ったり、食器を洗ったりするキッチンは、いつも清潔にしておきたいものです。毎日のこまめな掃除で、においのない衛生的なキッチンをキープしましょう。

「For your LIFE」で紹介する記事は、フマキラー株式会社または執筆業務委託先が信頼に足ると判断した情報源に基づき作成しておりますが、完全性、正確性、または適時性等を保証するものではありません。

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