飲食店や工場での害虫対策を解説。侵入を防ぐ方法は?

飲食店や工場での害虫対策を解説。侵入を防ぐ方法は?
気温が高くなると、異物混入などの原因にもなる害虫対策を特に考えなければなりません。

そこで、本記事では飲食店や工場、店舗などでの害虫対策を解説していきます。害虫が侵入するのを防ぐ方法や、害虫を駆除する方法を紹介していきます。ぜひ最後までご覧になってください。

害虫対策は「駆除」と「予防」が大切

飲食店や工場での害虫対策については「いかに外部からの侵入を未然に防ぐか」が大切です。作業環境を整えることはもちろん、虫を捕まえるトラップの設置や殺虫剤の導入などが挙げられます。

虫の侵入を防ぐ対策がさまざまであることから、対策を網羅できていないことも珍しくないでしょう。飲食店や工場内部において、虫を発生させてしまう原因が多く存在します。駆除に限らず、予防も徹底するようにしましょう。

飲食店や工場の害虫発生で起こりうる問題

飲食店や工場の害虫発生で起こりうる問題

続いて、害虫の発生が原因で起こりうる問題として、以下の2つが挙げられます。

  • ①顧客の減少
  • ②アレルギーや食中毒

飲食店や工場での害虫発生は、健康被害に限らず信用性の低下にもつながってしまいます。リスクを知ったうえで、害虫対策に取り組むようにしましょう。

① 顧客の減少

害虫が食品や製品に混入し、そのまま顧客に提供された場合、顧客の減少が懸念されます。飲食店で提供された料理に虫が混入していたり、店内に害虫の死骸が点在していたりしていた場合、このお店を再訪しようと考える方は少ないのではないでしょうか。

また、インターネットやSNSが普及している昨今において、「店内にゴキブリがいた」「料理に虫が入っていた」などの情報は一気に拡散されてしまう可能性があります。

害虫の発生を未然に防ぐことは、経営課題上も大切なことと言えるでしょう。

② アレルギーや食中毒

害虫が増えることで、アレルギーの原因となる害虫のフンや死骸が問題になります。さらに害虫が食中毒の原因となる病原菌を運搬してしまうことも考えられます。

消費者の健康被害に悪影響を及ぼさないよう、害虫の侵入を防ぎ、作業環境を清潔に保つことが必要です。

飲食店や工場に発生しやすい害虫

飲食店や工場に発生しやすい害虫

ここからは、飲食店や工場に侵入しやすい害虫を5種類紹介します。

  • ハエ
  • ゴキブリ
  • ユスリカ

各害虫の特徴や発生しやすい場所について確認し、適切な対処ができるようになりましょう。ここから順に詳しく解説します。

① 蚊

主に蚊は飛来によって侵入します。建物の光などによって侵入するものが多いです。ベランダに置いてある植木鉢の水受けなどから発生する可能性もありますので注意が必要です。

② ガ

害虫として主流であるガは、食品への混入問題として多い傾向があります。また、貯蔵してある食物をエサにして増殖します。搬入する物や貯蔵している食物の管理が重要となります。

③ ハエ

ハエの中でも「センチニクバエ」は、肉や魚などの水分を含んだ柔らかい食品に幼虫を産む特徴があります。センチニクバエの幼虫は食品の表面を這った末に食品中へ潜るため、発見が遅れる危険性があります。

④ ゴキブリ

ゴキブリは、ハエと同様に異物混入の件数が多い害虫です。

ゴキブリは暗くて狭い場所を好むため、なるべく隙間がない環境作りを心掛けましょう。また、ゴキブリの餌となる食べ物や腐敗臭を出す生ゴミを長時間放置しないこと、定期的に店内や構内を清掃することも大切です。

⑤ ユスリカ

ユスリカは、主にたまり水から発生します。ユスリカの仲間には、蛍光灯の光で誘引されるものもいます。駐車場や出入り口、窓から漏れる光に引き寄せられて侵入するでしょう。ドアや窓の開閉をなるべく控え、虫よけ剤やトラップを利用して侵入を防ぎましょう。

飲食店や工場で害虫が発生しやすい場所

飲食店や工場で害虫が発生しやすい場所

ここからは、飲食店や工場の害虫侵入を阻止する方法を以下の流れで3つ紹介します。

  • こまめな清掃
  • 廃棄物の分別
  • 隙間を塞ぐ

現在の職場と照らし合わせて、環境を整える参考にしてみてください。ここから1つずつ詳しく解説します。

① トイレやシンク

虫は、水に濡れていてエサとなるものがある場所で発生します。特に、ハエの幼虫にはかっこうのエサ場となるため、コバエなどが大量発生しやすい傾向があるでしょう。

加えて、カビが生えている場所は虫の発生源となる恐れがあります。チャタテムシやヒメマキムシは穀物やカビをエサにして成長します。清掃が不十分でカビが生えている場所は、カビを除去して清潔に保つようにしましょう。

② 出入口・シャッター

出入り口やシャッターの開口部が大きいほど、侵入する害虫のリスクは大きくなります。そのため、開口部が大きい場所を優先して対策を練ることが必要です。

特に工場では、出入り口やシャッターを開けてすぐの場所に製造環境を設置する造りは推奨されません。窓がない前室を設け、扉やシャッターは二重のインターロック方式を導入することが望ましいです。

窓や換気扇、吸排気口には防虫網を設置して害虫の侵入を防ぎましょう。

③ ゴミ箱周辺

ゴミ箱周辺の衛生面や、ゴミ庫から発生する腐敗臭は、害虫を引き寄せる原因になります。ハエやゴキブリをはじめ、ネズミなどの動物が増えやすくなります。発生した害虫や害獣が建物内部に侵入しないよう、離れた場所にゴミ庫を設置して備えましょう。

④ 保管庫の内外

食品を保管する保管庫の内外は、害虫にとって恰好のエサ場になります。成長や繁殖に適しているため、あっという間に個体数を増加させてしまうでしょう。

また、前述した水回りの湿った環境に限らず、穀物などの乾燥食品を保管する場所でも虫が発生する恐れがあります。 コクゾウムシやコクヌストモドキの幼虫は、乾燥した食品を好むため注意しましょう。

飲食店や工場の害虫侵入を防ぐ方法

飲食店や工場の害虫侵入を阻止する方法

ここからは、飲食店や工場の害虫侵入を阻止する方法を以下の流れで3つ紹介します。

  • こまめな清掃
  • 廃棄物の分別
  • 隙間を塞ぐ

現在の職場と照らし合わせて、環境を整える参考にしてみてください。ここから1つずつ詳しく解説します。

① こまめな清掃

多くの人が入れ替わる飲食店や工場において、一度の清掃で長期的に清潔な環境を持続することは難しいでしょう。特に出入り口は、お客様や従業員が頻繁に出入りする場所です。清潔に保てていない場合、そもそもの入店すらお客様は躊躇してしまうでしょう。

② 廃棄物の分別

害虫の侵入を阻止するうえでは、廃棄物の分別を徹底することが大切です。従業員の方は、分別や廃棄物の回収についてのルールを把握しておくようにしましょう。より清掃しやすくするためにも、キャスター付きや蓋付きのゴミ収集庫を用いることをおすすめします。

害虫の侵入を促進する臭いが店内や工場内に充満してしまうことを防ぎましょう。

③ 隙間を塞ぐ

害虫が発生しやすいエリアの隙間は塞ぎましょう。特に工場の内部は、多くの機械が設置されており、汚れが溜まりやすい隙間が多数あります。 天井や壁に破損部分がある場合は、早めに修理し、隙間がないかを見直しましょう。

細い隙間には、ハエやゴキブリが入り込みやすく、繁殖の原因にもなります。 見逃している場所はないかを定期的に確認することが重要です。

賢く対策方法を取り入れて害虫を遠ざけよう

本記事では、飲食店や工場で発生する害虫の種類や対策についてご紹介しました。虫はコントロールが難しい生き物であるため、対策も簡単ではありません。しかし、害虫の特徴を理解したうえで発生源や侵入口を探し出す丹念な作業を積み重ねることで、害虫のリスクは大幅に減らすことができます。

飲食店や工場の内外に限らず害虫対策を完成させることで、起こりうるリスクをなるべく回避したいものです。

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今回紹介した記事を参考にして害虫対策を慎重に検討し、さまざまな対策を実践しながら適切な予防を行いましょう。

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