「布団のカビ」の原因と対策。カビによる変色を除去する方法も合わせて紹介

「布団のカビ」の原因と対策。カビによる変色を除去する方法も合わせて紹介

布団に湿気がたまりすぎると、カビが発生してしまうことがあります。人体に悪影響を及ぼすこともあるため、そのまま放置しておくわけにはいきません。今回は、布団のカビの原因と対策について解説いたします。また、カビを予防する方法についてもご紹介いたしますので、日ごろからよくお手入れをして、カビから布団を守りましょう。

布団のカビの原因

まずは、布団にカビが生える原因を知っておきましょう。カビの胞子は常に空気中を漂っており、主に次の3条件がそろうと繁殖する原因になります。

温度

カビが繁殖しやすい温度は20〜30度といわれています。布団の中の温度と湿度を「寝床内気候」といいますが、快適な温度は33℃±1℃、湿度50%前後とされています。33℃±1℃は体温よりやや低いので快眠可能ですが、同時にカビの繁殖しやすい温度に近いため、布団にカビが生える原因となってしまいます。

湿度

カビが繁殖しやすい湿度は60〜80%。布団の中の湿度(50%前後)は、カビの繁殖しやすい湿度に近いものとなっています。また、人は寝ている間に200〜300ccの汗をかくといわれ、寝汗によって布団はより湿気を帯び、カビが繁殖しやすくなります。

栄養分

カビの繁殖には栄養分が必要です。就寝中は、栄養分となる皮脂、髪の毛、ホコリ、フケ、ダニなどが布団に付着しやすく、これがカビの繁殖する原因となってしまいます。

布団のカビが及ぼす悪影響

カビが繁殖した布団で寝ると、睡眠中に胞子を吸い込んでしまい、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支肺アスペルギルス症などを発症することがあります。特に免疫力が低下している人の場合、真菌感染症などさまざまな病気の原因となるおそれがあるため、注意が必要です。

布団のカビの除去方法

布団に湿気がたまると、いつの間にかポツポツと黒いカビが発生していることがあります。カビを見つけたときは、次の方法で除去してください。

重曹で除去する

重曹で除去する

敷布団は、家庭で簡単に丸洗いできません。雑菌の増殖を抑える効果(静菌効果)をもつ重曹で拭き取りましょう。

用意するもの

  • 重曹水(水300mlに対し重曹大さじ2杯)
  • 消毒用エタノール
  • ティッシュ
  • タオル

手順

  1. 布団の表面についたカビを、水にぬらしたティッシュで取り除きます。
  2. スプレーボトルに重曹水を作り、カビの部分に吹きつけます。
  3. 2〜3分放置し、タオルでたたくように拭き取ります。
  4. 消毒用エタノールを吹きつけて5分放置し、タオルでたたくように拭き取ります。
  5. 布団を部屋干しして、ぬれた部分を完全に乾かしてください。

衣類用塩素系漂白剤で除去する(敷布団)

衣類用塩素系漂白剤を使えば、カビの殺菌だけでなく、カビによる変色も落とすことができます。敷布団は洗うことができないため、部分的に拭き取りましょう。

用意するもの

  • 衣類用塩素系漂白剤
  • バケツ
  • タオル
  • ゴム手袋

手順

  1. 塩素系漂白剤は刺激が強いため、ゴム手袋をつけてください。
  2. タオルを水でぬらし、衣類用塩素系漂白剤を含ませます。
  3. カビの部分を拭き取ります。
  4. 拭き取った部分は、よく乾燥させてください。

衣類用漂白剤で除去する(シーツや布団カバー)

衣類用漂白剤で除去する(シーツや布団カバー)

シーツや布団カバー類は、漂白剤を使って洗うことも可能です。漂白剤には塩素系と酸素系があり、塩素系はカビによる変色も落とせますが、色柄物に使うと色落ちします。また、アルカリ性が強いため、綿、麻、ポリエステル、アクリル素材にしか使えません。これに対して酸素系は、カビの黒ずみまで落とすことはできませんが、色落ちしないので色柄物にも使えます。シーツやカバーの素材に合わせて、どちらのタイプを使うか選びましょう。

用意するもの

  • 衣類用塩素系漂白剤または衣類用酸素系漂白剤
  • バケツ

手順

  1. 衣類用塩素系漂白剤または衣類用酸素系漂白剤を規定量の水に溶かし、シーツや布団カバーを浸けます。バケツに入らないときは、浴槽を利用して浸け置きしましょう。
  2. 1時間ほど浸け置きしてから洗濯機で洗ってください。

カビの変色を除去する方法

せっかくカビを除去しても、変色は残ってしまうことがあります。変色を除去することも可能ですが、効果が強力なものを使用すると布団を傷めるかもしれません。変色の程度をよく観察し、除去するかどうか検討してください。

スプレー式の漂白剤を使う

スプレー式の漂白剤を使う

変色の度合いが軽く、変色部分が少ない場合は、漂白剤スプレーで除去しましょう。布団のダメージをできるだけ減らすために、変色した部分以外にかからないように作業します。除去した後に漂白剤が残らないよう、丁寧に拭き取ってください。

用意するもの

  • 漂白剤スプレー
  • タオル

手順

  1. カビで変色した部分に漂白剤を吹きかけ、しばらく放置します。
  2. 変色が薄くなったら、約40度のお湯でぬらしたタオルで、漂白剤をつけた部分をたたくように拭き取ります。
  3. 布団を天日干しして乾燥させます。

カビ取り剤を使用する

漂白剤でも変色を除去できない場合、カビ取り剤を使用する方法があります。しかし、カビを除去する力が強力なため、布団にダメージを与えてしまうこともあります。また、柄物には使えないことにも注意しましょう。

用意するもの

  • カビ取り剤

手順

  1. 布団の端の目立たないところにカビ取り剤をつけて10分放置し、変色しないか確認します。
  2. 問題なければ、変色している部分にカビ取り剤を吹きかけます。
  3. 変色が消えるまで10分ほど放置します。
  4. 布団を天日干しして、しっかり乾燥させます。

カビが広範囲に広がっているとき

カビの程度が軽いときは自分で落とすことができますが、程度がひどく広範囲に広がっている場合は自力で落とすのは困難です。その場合はクリーニングに出すか、処分して買い替えを検討した方がよいでしょう。

クリーニング業者に依頼する

高価な布団や大切なものの場合は、クリーニング業者に依頼してはいかがでしょうか。宅配クリーニングを利用すれば、重い布団を自分で持ち込まなくとも自宅に取りに来てもらえます。

処分する

カビが広範囲に広がっている場合は繊維も傷んでいるため、落としきるのは困難です。素材によっても異なりますが、敷布団の寿命は一般的には3〜5年程度といわれます。長く使っている布団は、処分して買い替えを検討した方がよいかもしれません。

布団を処分する場合は粗大ゴミ扱いになります。処分料金・方法など、自治体のルールに従って戸別収集してもらうと手間がかかりません。

カビの予防方法

カビによる変色を除去しようとすると、布団に少なからずダメージを与えてしまいます。きれいな状態をキープするためにも、カビが発生しないよう日ごろから注意しておくことが大切です。布団にカビを生やさないための予防方法をご紹介いたします。

布団を敷いたままにしない

就寝中には汗をかきますが、布団を敷きっぱなしにする万年床は、こもった湿気がカビの原因になります。起床後、布団を片付けることを習慣にしましょう。ただし、起床してすぐの温かい布団には湿気が残っています。1時間程度は掛け布団をめくった状態にして、湿気を逃がしてから収納してください。

布団を定期的に干す

布団を定期的に干す

布団を天日干しすると、湿気を取り除くことができます。仕事や家事の都合など、日中は留守にする場合も多いものですが、できるだけ週に1回は干しましょう。

天気の悪い日が続いてなかなか天日干しできない場合は、布団乾燥機を利用してはいかがでしょうか。定期的に使うことで、布団が吸収した湿気を取り除くことができます。同時に、50〜70℃の温風によって、カビを栄養源とするダニも死滅させることができます。ただし、布団乾燥機でダニを退治した後はそのままにせず、専用クリーナーなどで除去しましょう。

シーツをこまめに洗濯する

就寝中の寝汗を吸い取るため、シーツには湿気がたまっています。また、肌に直接触れるため皮脂やフケなども付着し、洗濯せずに放置しているとダニの温床になってしまいます。できるだけ週に1回は洗うようにしましょう。

部屋を換気する

室内に湿気の多い空気がたまると、カビが生えやすくなります。空気の入れ換えができるよう、換気を心がけましょう。冬は冷気が入ってくるため、窓を開けるのも気が重いものですが、それが結露を悪化させてしまいます。換気扇を回す・窓を開けるなど工夫して、部屋の空気を入れ換えましょう。

布団は壁にくっつけない

壁や窓に布団をピッタリとつけると、空気の流れが悪くなって湿気がたまります。特に冬場は、窓の結露が布団にしみて、カビの原因になることもあるでしょう。布団を敷くときは、壁や窓から10cmは離しましょう。

布団の除湿シートを使う

布団用の除湿アイテムを活用することで、手軽に湿気を取り除けます。フマキラー「激乾 ふとん除湿・脱臭シート」は、敷き布団やベッドパッドの下に敷くだけで強力に除湿するため、カビやダニの対策に効果的。再生サインの色が変わったら、天日に干すだけで繰り返し使用できて経済的です。布団をベランダに干せるかどうかはお天気次第ですが、除湿シートは季節や天候を問わず毎日使うことができます。布団を快適に保つために、使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

布団のカビは、程度の軽いものであればご紹介した方法で除去できます。しかし、程度もひどく広範囲に広がってしまった場合は自力で除去するのは難しいので、布団クリーニングを利用するか、買い替えを検討するのがよいでしょう。

毎日安心して眠りにつくためにも、布団にカビが発生しないよう注意しておきたいものです。こまめに湿気を取り除く習慣をつけて、カビの発生を防いでください。もしカビを見つけた場合は、広がらないようにできるだけ早く取り除きましょう。布団を清潔に保ち、快適で質の高い睡眠を手に入れてください。

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