2020年11月13日 | お役立ち情報
賃貸で壁紙DIYはできる?手軽に壁紙を替える方法とおすすめのアレンジ術
部屋を自分好みにアレンジするDIYが人気ですが、賃貸物件だと自由にはできないケースも多いものです。とはいえ、「壁紙を張り替えて、部屋の雰囲気を自分好みに変えたい」と思っている方は多いのではないでしょうか。
今回は、賃貸物件での壁紙DIYが可能かどうかについて解説いたします。また、壁紙を手軽に替える方法や壁紙アレンジ術などもご紹介いたしますので、壁紙DIYに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
賃貸物件で壁紙DIYは可能?
多くの賃貸物件では、自由にDIYはできません。しかし、壁紙の張り替えができれば、部屋の雰囲気はずいぶん変わることでしょう。はたして、賃貸で壁紙を張り替えることは可能なのでしょうか。
可能かどうかは、物件の契約内容や壁紙の張り替え方によって異なります。
まずは賃貸契約書の禁止事項を確認
賃貸物件を契約するときは、貸主と賃貸契約書を交わします。賃貸契約書には、リフォームについて明確に記載されていることが多いため、まずは契約内容を確認しましょう。
「壁紙のリフォームは禁止」と明記されていれば、たとえ退去時に原状回復費用を払うつもりでも、張り替えはNGです。また、リフォームについて「貸主の承諾を得なければならない」と記載されている場合は、壁紙張り替えの可否について貸主に確認してみましょう。
原状回復費用を払うなら張り替え可能な場合もある
賃貸の入居者には原状回復義務があります。経年劣化による汚れについては費用を請求されませんが、故意や過失による損傷、汚れについては、契約時に払った敷金から原状回復費用を差し引かれます。敷金を払っていない場合は、退去時に原状回復費用を請求されることになるでしょう。
既存の壁紙を剥がして新しいものに張り替える場合、「原状回復費用を払うなら壁紙を張り替えてよい」と許可されることもあります。費用を払ってでも新しい壁紙に張り替えたい場合は、貸主や管理会社に相談してみましょう。
原状回復できる壁紙にする
今の壁紙をすっかり剥がして新しいものに張り替えるとなると、退去時に多額の原状回復費用が必要になります。そのため、賃貸での壁紙の張り替えは、現在の壁紙の上に新しいものを張り、退去時にはそれを剥がして元に戻す方法が一般的です。
退去時は剥がして元の状態に戻す必要があることを念頭に置き、のりが残らないタイプの壁紙に張り替えましょう。
壁紙を手軽に替える(上に重ねる)方法
賃貸で壁紙を張り替えるなら、退去時に原状回復できる張り替え方を確認しておきましょう。壁紙を手軽に替える(上に重ねる)方法をご紹介いたします。
剥がせるのりを使う
退去時の原状回復のためにも、既存の壁紙にのりが残らないよう、きれいに剥がせなくてはなりません。そのため、一般的なものに比べて粘着力の弱いのりを使う必要があります。「フレスコのり」は、粘着力が弱いうえに、乾くまでの間はずらして微調整ができるため、初心者の方も使いやすいのりです。剥がすときに多少残る場合もありますが、水溶性なので水拭きで落とすことができます。
フレスコのりと相性のよい壁紙は、裏面が水を吸っても伸びにくいフリース(不織布)素材のものです。輸入壁紙に多い商品ですが、ミミがないため扱いやすいという特徴もあります。
シールタイプの壁紙を使う
シールタイプの貼って剥がせる壁紙は、粘着力が弱いため、賃貸の壁紙におすすめです。シールを剥がすだけで貼れるので、手軽に壁紙を替えることができます。
ただし、シールタイプは一度貼ると微調整が難しいうえ、貼り直すと粘着力が弱くなって剥がれやすくなります。手軽な反面、一度できれいに貼らないと修正が難しいというデメリットもありますので、のりを使うタイプとシールタイプのどちらがよいか、よく考えて決めましょう。
マスキングテープと両面テープを組み合わせる
マスキングテープのなかには、粘着力が弱くてのりが残りにくいものがあります。そこで、まずはマスキングテープを既存の壁紙に貼付し、その上に両面テープを貼って新しい壁紙を張る方法なら、退去時に剥がすときも安心です。
ただし、広範囲に壁紙を張る場合は、シワになりやすいという欠点があります。また、接着面が部分的になるため、負荷がかかると剥がれやすいというデメリットも知っておきましょう。
マスキングテープの上に両面テープを貼る作業も容易ではありませんので、この方法は狭い範囲の壁紙を替えたいときにおすすめです。
ホチキスで留める
壁紙をホチキスで留めるという方法もあります。のりを使う方法に比べると壁紙が浮くおそれはありますが、周囲を汚すことなく張り替えられます。
ホチキスで留めると小さな穴が開いてしまいますが、画びょう程度の穴は通常の使用の範囲内とされますので、原状回復は不要です。ただし、賃貸契約書に画びょうの使用を禁じる記載がないかどうか、よく確認しましょう。また、壁によってはホチキスの針が入らないものもありますので注意してください。
壁紙アレンジ術
壁紙は生活空間に占める面積が広いので、自分の好きな色・柄に張り替えることで、部屋の雰囲気をガラリと変えられます。壁紙全体を張り替えるほかにも、部分的に変化させて楽しんでみるのもよいでしょう。簡単にできる壁紙アレンジ術をご紹介いたしますので、部屋の雰囲気を気軽に変えたい方は、試してみてはいかがでしょうか。
ウォールステッカーを貼る
気軽に壁紙をアレンジして部屋の雰囲気を変えたいなら、ウォールステッカーがおすすめです。壁に部分的に貼り付けるアイテムで、シールのように簡単に貼って剥がせるので、大掛かりな作業なしで部屋の雰囲気を変えることができます。壁紙を張り替えるより簡単なうえ、植物や動物、季節感のあるデザインなど、さまざまなモチーフが見つかります。
植物柄のウォールステッカーは、ナチュラルな雰囲気の部屋によく似合います。また、春は桜、秋は紅葉など、季節ごとにステッカーを変えていくと、室内で四季を楽しむことができます。クリスマスにはツリーやサンタクロースなど、季節のイベントをモチーフにしたウォールステッカーを貼っても楽しいでしょう。
無地の壁紙を張る
初心者の方でも簡単に張り替えられるのが、無地の壁紙です。無地であれば柄合わせをする必要がないため、初めての人でも簡単に張り替えられるでしょう。
生活するうちに、壁紙は自然に汚れてきます。気分を一新して白の壁紙に張り替えると、部屋が明るく感じられるでしょう。また、淡い色であれば、カラーの壁紙でも飽きがきません。パステル調のピンクやグリーンなどを選べば、部屋がやわらかい雰囲気になって落ち着くことでしょう。
壁の一面だけをアクセントカラーにする
全体を鮮やかな色の壁紙にすると、どこか落ち着かない雰囲気になるおそれもあります。濃い色の壁紙を使いたい場合は、どこか一面だけトライしてみてはいかがでしょうか。ほどよくアクセントカラーの効いた、オシャレな部屋になるでしょう。同じように、楽しくにぎやかな柄も、一面だけにすることをおすすめします。
クッションシートでレンガ風に
レンガ風の壁紙を張ると部屋が洋風になり、古い賃貸の部屋でも簡単に雰囲気を変えられます。レンガ風の壁紙にするなら、クッションシートがおすすめです。クッションシートは立体感があるため、本物のレンガのような雰囲気に仕上がります。壁のサイズに合わせてシールを切って貼るだけなので、さほど大変というわけではありません。端を切りそろえて貼っても、凹凸にしてもオシャレです。
木目調の壁紙でナチュラルな雰囲気に
リビングの壁紙を木目調にすれば、温かみのある優しい雰囲気の部屋に仕上がります。自然な木目感のある明るい壁紙は、ナチュラルなインテリアにも似合うため、人気があります。観葉植物も映えて、落ち着きの感じられる部屋になるでしょう。
また、白くペイントされたシャビーシックは、アンティークな雰囲気がすてきです。ナチュラルななかにも洗練された雰囲気があるため、こちらも大変人気があります。
インテリアや床の色と合わせて統一感を出す
部屋の中にいくつもの色があると、ごちゃごちゃした雰囲気になります。壁紙は部屋の中でも大きな面積を占めるため、ベッドカバーやソファなどインテリアの色に合わせるのがおすすめです。全体的に統一感が出て、まとまりのある部屋になるでしょう。
また、フローリングの部屋であれば、床の色に合わせて選ぶと自然な雰囲気が演出できます。ホワイトやブラックの無彩色の床にはグレーがかった壁紙、彩度の低いブラウンなどの床には白い壁紙、黄味や赤味の強い暖色系の床にはベージュ系の壁紙が、しっくりとしてすてきです。
水回りには防水加工のタイルシール
洗面所やキッチンなどの水回りには、タイルシールがおすすめです。タイルシールは防水加工されているものも多いため、水跳ねや汚れも拭き取るだけでよく安心です。シンプルなタイル柄からモザイク調まで、さまざまなタイルシールがありますので、水回りの雰囲気をガラリと変えることも可能です。
まとめ
賃貸物件の契約書を確認して壁紙の張り替えに問題がなければ、既存の壁紙の上から自分好みのものを張る「壁紙DIY」が可能です。全体的に張り替えるのが大変であれば、ウォールステッカーなどを利用して、部分的に部屋の雰囲気を変えることもできます。その際は、退去時きれいに剥がす必要があることを念頭に置いて、剥がしやすいのりやシールを使用しましょう。
壁紙を張り替えることで、部屋の雰囲気を好きなように変えられるだけでなく、既存の壁紙の汚れ防止にもなります。子どもが壁紙に落書きしたり、汚してしまったりしても、退去時に剥がせば元どおりなので安心です。
簡単に剥がせるタイプの壁紙を活用して、手軽に部屋の雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか。